「履行」の意味・読み方とは?ビジネス用語の使い方・類語・英語も解説

履行の意味とは ビジネス用語

「履行」は「りこう」と読み、「実際に行うこと」「債務者が債権の内容を実行すること」を意味する言葉です。

契約・債務を履行するなどと使用され、ビジネスシーンでは必須の言葉ですので、使い方と一緒に確認していきましょう。

そこで今回は、「履行」の意味・読み方を説明し、ビジネスでの使い方・類語・英語も解説していきます。

類語では、「遂行」「弁済」との違いも紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください。

1.「履行」の意味

実際に行うこと

履行

読み:りこう

  1. 実際に行うこと。
  2. 債務者が債権の内容を実行すること。

「履行」は「実際に行うこと」を意味し、「契約を履行する」「約束を履行する」などと使用される言葉です。

「履」には「着実に物事を進める」といった意味合いがあるため、社会的な信頼・責任に関わる物事によく使用されます。

例文

  • 期日までに約束を履行しなければ、今後一切取引に応じないつもりだ。
  • スポンサーリンク

  • 債務者が債権の内容を実行すること

    「履行」は法律用語として、「債務者が債権の内容を実行すること」の意味で使用される言葉です。

    「債務者」は「お金・物を借りている人」を指すので、それに見合う「対価」を支払わなければなりません。

    分かりやすく言うと、フォーマルな言い方である「契約を履行する」は、日常会話における「約束を果たす」と同じ意味です。

    例文

    • 土地を購入した際の債務については、来月末までに履行します。
    • 今月で製造が完了するので、契約書通り納品、履行する予定です。
    • 履行期日が迫っているため、なんとかお金を工面しなければならない。

    2.「履行」の使い方と例文

    「履行」はフォーマルな言葉のため、 他のビジネス用語と組み合わせて使用される機会が多いです。

    そのため、「履行」に関連する用語も覚えて、しっかりビジネスシーンでも使えるようになりましょう。

    「履行」の使い方を、以下の4つに分けて説明していきます。

    それぞれの例文を紹介し、使い方を解説していきます。

  • スポンサーリンク

  • 履行の義務・請求

    「履行の義務」「履行の請求」は、 民法上の契約を対象に使用される法律用語です。

    それぞれの意味は以下の通りです。

    1. 「履行の義務」は、「債務者が契約を果たさなければならないこと」
    2. 「履行の請求」は、「債権者が債務者に対して履行の請求をせまること」

    債権債務関係の基礎的な事項として、債務者(お金・物を借りている人)に義務があり、債権者(お金・物を貸している人)に請求権があります。

    例文

    • 履行の義務を果たさなければ、法的な手段に頼らざるを得ない。
    • 期限が近づいても連絡がないので、履行の請求を行った。

    履行の期間・期限

    「履行の期間」「履行の期限」は、「債務者が契約を履行しなければならない月日」を意味する法律用語です。

    「履行期間・期限」のことを「弁済期」と言い換えることができ、同じように使用することができます。

    例文

    • 手続きが終了しなかったため、履行期間の延期を申し込んだ。
    • 履行の期限が迫り、慌てて債権者と連絡をとった。
  • スポンサーリンク

  • 履行の遅滞・履行の不能

    「履行の遅滞」「履行の不能」はどちらも民法に記載されている法律用語であり、違いは以下の通りです。

    1. 「履行の遅滞」は、「債務を履行可能であるのにも関わらず履行しないこと」
    2. 「履行の不能」は、「債務の履行が不可能になること

    「遅滞」と「不能」では、後の法効果が異なるので混同しないようにしましょう。

    例文

    • 十分な資産を有しているのにも関わらず、履行の遅滞を続けている。
    • 火事によって物品が燃え、履行不能になってしまった。

    履行の保証・保険・引受・補助者

    「履行の保証・保険・引受・補助者」とは、 債務の履行が不可能になった場合に適用される法的な手段です。

    それぞれの違いは以下の通りです。

    1. 「履行の保証・保険」は、「借り手の契約不履行に伴い、貸し手が経済的補償を受けること」
    2. 「履行の引受」は、「債務者に代わって、第三者が履行を約束すること」
    3. 「履行の補助者」は、「債務者に代わって、債務・過失を問われる人」

    一般的に履行の保証・保険という場合は、貸し手を保障する制度を指すので注意しましょう。

    例文

    • 万が一に備えて、履行保証を利用してリスク調整した。
    • 自力で支払うことができず、親に履行の引受を受諾してもらった。
    • 今回の取引について、自分が所属する会社が履行の補助者として過失を問われることになった。
  • スポンサーリンク

  • 3.「履行」の類語と例文

    履行の類語

    「履行」は「実際に行う」という幅広い意味を持つため 、相手に意図が伝わらない可能性があります。

    誤解を招かないように、「履行」の類語から具体的な文章を作れるように成りましょう。

    それぞれ類語について、例文を紹介してきます。

    類語1.遂行(すいこう)

    遂行

    読み:すいこう

    意味:計画通りになしとげること。

    「遂行」は「計画通りになしとげること」を意味し、「計画を遂行する」「任務を遂行する」などと使用される言葉です。

    「履行」と異なり、義務意識ではなく強い意志を表現する際によく使用されます。

    例文

    大災害時において、自衛隊は災害救助の任務を遂行した。

  • スポンサーリンク

  • 類語2.弁済(べんさい)

    弁済

    読み:べんさい

    意味:債務を履行して、債権を消滅させること。

    「弁済」は「債務を履行して、債権を消滅させること」を意味し、「債務を弁済する」「借金を弁済する」などと使用される言葉です。

    「履行」と異なり、契約・約束を対象にとらず、債務・借金などと一緒に使用します。

    例文

    カードローンで積み重なった借金を、やっとの思いで弁済した。

    4.「履行」の対義語と例文

    履行の対義語

    「履行」はフォーマルな法律用語なので、対義語はいづれも否定的な言葉です。

    相手に使用されることのないように、「履行」の対義語から社会人のマナーを意識しましょう。

    「履行」の対義語は、以下の2つです。

    それぞれの対義語について、例文と一緒に意味を解説していきます。

    対義語1.反故(ほご)

    反故

    読み:ほご

    意味:意味がないものにすること。

    「反故」は「意味がないものにすること」を意味し、「契約を反故にする」「取引を反故にする」などと使用される言葉です。

    「反故」は元々「書き損じた紙」を指す言葉ですが、転じて「意味がない」と使用されるようになりました。

    例文

    あれだけ念押ししたのにも関わらず、土壇場で約束を反故にされた。

    対義語2.破棄(はき)

    破棄

    読み:はき

    意味:一方的に取り消し、無くすこと。

    「破棄」は「一方的に取り消し、無くすこと」を意味し、「契約を破棄する」「書類を破棄する」などと使用される言葉です。

    音読みで「破り棄てる(やぶりすてる)」と読むため、「一方的に」といった意味合いが含まれます。

    例文

    発注者の不正が発覚し、契約は破棄されることになった。

    5.「履行」の英語表現と例文

    履行の英語表現

    「履行」の英語表現はビジネスシーンでよく使用されるため、必須レベルで覚えるべき言葉です。

    後々困らないように必ずチェックしましょう。

    「履行」の英語は、以下の2つです。

    それぞれについて、例文と合わせて解説していきます。

    フォーマルには「fulfillment」

    「fulfillment」は「履行・実行・達成」を意味し、フォーマルな場面で使用される英語表現です。

    また、「fill」は「記入する・処方する」を指す動詞であり、ビジネス・行政書類によく使用されます

    例文

    He can signed a fulfillment of employment contract.
    (彼は雇用契約を結んだ。)

    「make good」は日常的に使用される

    「make good」は「遂行する・達成する・成功する」を意味し、日常的に使用される英語表現です。

    他にも、文脈に応じて「補う・立証する・保持する」などと意訳することができます。

    例文

    She maked good a promise as scheduled.
    (彼女は予定通り約束を果たした。)

    まとめ

    「履行」は「りこう」と読み、「実際に行うこと」「債務者が債権の内容を実行すること」を意味する言葉です。

    「履行」に関連する「遅滞」「保証」などの関連語は、ビジネスシーンでよく使用されますので、合わせて意味合いを確認してください。

    「反故」「破棄」した場合、社会的な信用を傷つける可能性があるので、しっかり期間内に「履行」するよう心がけましょう。

  • 3分で分かる!転職サービス診断

    1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス


    4. こだわり条件

    最適度0%
  • 自分に最適な転職サイトを探すなら

    新着記事