論語とは?古代中国の聖人孔子が残した名言と現代への影響を解説!

論語の意味とは ビジネス用語

「論語」は「ろんご」と読み、2500年前の古代中国の聖人「孔子(こうし)」についての書物のことです。

聞いたことはあるけれど、どういうものなのか、よく分からない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、「論語」の内容や名言、現代への影響、英語表現なども紹介します。

1.「論語」とは

孔子と弟子の問答を書物にしたもの

論語

読み:ろんご

  1. 孔子が弟子と問答した内容を、孔子の死後にそれらを集めて記述した書物
  2. 孟子」「大学」「中庸」とあわせて中国儒学における「四書」の一つ

「論語」は孔子が弟子と問答した内容を、 孔子の死後に弟子が書物(20編512文)として残したものです。

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  • 孔子とは

    孔子は、春秋戦国時代の末期(紀元前551年頃)に、現在の中国山東省にあたる「魯(ろ)の国」で生まれました。

    その時代は、身分社会であったので、貧しい母子家庭だった孔子は苦労しました。

    しかし、50代の頃に、自分の力で、道を切り開き、政界に入ることができました。

    その後、失脚してしまい、魯を離れて各地を歩きまわります。

    そして、60代の頃には、私塾を開きました。

    生徒たちの悩みに真剣に向き合う孔の私塾には、3000人もの生徒がいたとされています。

    ※孔子の「子」⇒師・先生という意味

    「論語」と儒教思想

    孔子の弟子たちは、孔子の死後にその教えを、書物「論語」としてまとめました。

    そして弟子たちは「論語」を元に、孔子の教えの核である「身分制秩序の再編仁道政治」を奉じて教団を設立しました。

    その教団が「儒教(儒学)」で、現代でも中華圏を中心として、大きな影響を与えています。

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  • 「論語」が日本にもたらした影響「仁」

    「論語」は日本書紀の記録で、応神天皇の時代(紀元後285年)に、朝鮮半島の百済から日本に伝わったとされています。

    歴史上日本人が初めて手にした書物とされており、後世に大きな影響を与えました。

    具体的には次の通りです。

    • 飛鳥時代⇒聖徳太子の十七条の憲法「和をもって貴しとなす」の語源
    • 江戸時代⇒武士必読の書として幕府の正式学問に採用
    • 明治時代⇒明治天皇の勅語「教育勅語」にも反映

    現代では、「論語」はビジネスパーソンが愛読すべき書として、注目が集まっています。

    2.「論語」と孔子

    ここでは、「論語」において重要な言葉を紹介していきます。

    • 論語「為政」
    • 論語「仁」
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  • 2-1.論語「為政」

    現代で、「政治を行う」という意味として用いられている「為政」という言葉は、元々「論語」が語源です。

    為政

    読み:いせい

    1. 論語第二番目の編(章)
    2. 政治を行うこと

    為政(為政第二とも)は、24の句が収められています。

    その中で有名なのは、「不惑」で次の句です。

    子曰「吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲、不踰矩。」

    参考:「論語・為政第二04(http://lunyu.lightswitch.jp/)」

    この言葉を現代訳して要約すると以下のようになります。

    • 15歳 ⇒ 聖人を習得する学を志した。
    • 30歳 ⇒ 精神的・経済的に独立できた。
    • 40歳 ⇒ 自分の人生に惑いがなくなった。
    • 50歳 ⇒ 天命を与えられたことを自覚した。
    • 60歳 ⇒ 何を聞いても抵抗感・驚きがなくなった。
    • 70歳 ⇒ 心のままに言動しても、決して道徳的規範を外れなくなった。    

    3000人もの弟子がいたとされる、偉人・孔子も、最初から立派というわけではなく、多くの時間と努力を払うことで、この地位になったと述べられています。

    若い弟子たちに向けての「70歳になるまで努力と精進を決して怠ってはいけない」という教えです。

    2-2.論語「仁」

    「仁」は、「論語」をはじめ中国思想では非常に重要な「徳」の一つとされます。

    読み:じん

    1. 倫理規定・人間関係の基本
    2. 常(仁・義・礼・智・信)の徳の一つ

    「仁」は、「為政」のように「論語」の具体的な章としてまとめられているわけではなく、「論語」全体に「仁」の教えが登場します。

    次に、例を取り上げます。

    1. 論語・為政第二04:子曰、「巧言令色、鮮矣仁」
    2. 論語・雍也第六07:子曰、「回也、其心三月不違仁、其餘則日月至焉而已矣」
    3. 論語・陽貨第十七06:子張問仁於孔子、孔子曰、「能行五者於天下爲仁矣」

    参考:「論語(http://lunyu.lightswitch.jp/)」

    論語1.子曰、「巧言令色、鮮矣仁」

    現代語で要約 ⇒(先生がこう言われました。「言葉巧みにお世辞をいい愛想笑いの上手い人に人格者などいない」)

    論語2.子曰、「回也、其心三月不違仁、其餘則日月至焉而已矣」

    現代語で要約 ⇒(先生がこう言われました。「 顔回は、3か月も仁の心を忘れずにいられる。他の者では、1日、長くても1か月だろう」)

    顔回(がんかい)は、弟子の一人で、孔子の後継者とされた人物です。

    しかし、孔子より先に亡くなり、孔子は大変嘆きました。

    顔回は、顔淵(がんえん)とも呼ばれ、「論語」の第十二章としてその名前が残されています。

    論語3.子張問仁於孔子、孔子曰、「能行五者於天下爲仁矣」

    現代語で要約 ⇒(子張が「仁」について先生に尋ねると、先生がこう言われました。「五つの徳目を実践できたら仁者と言える」)

    孔子が「君主は仁者でなければらない」として重視した「仁」は、孟子らの儒学者に引き継がれました。

    孟子(もうし)は、仁と義をつなげて「仁義(じんぎ)」という思想を確立しました。

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  • 3.「論語」の現代語訳

    2500年前にまとめられた「論語」は、全文が原文・現代語訳とともに、インターネット上に解説付きで公開されています。

    3-1.「論語」の全文

    「論語」の全文は、次のサイトで見ることができます。

    http://lunyu.lightswitch.jp/

    「論語」の原文と読み方、現代語訳が全て一覧になっているので、分かりやすいです。

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  • 3-2.「論語」の解説

    「論語」の内容を解説しているものも、インターネット上にあります。

    次のサイトは、「論語」全体の内容を解説しており、意味を勉強するのに役立つはずです。

    http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/knowledge/classic/confucius.html

    「論語」のほかに、孟子の儒学や、老子の教えなどが記載されていて、中国の思想体系を学ぶのに適しています。

    4.「論語」の名言集

    ここでは、「論語」の名言を紹介していきます。

    1. 論語・為政第二11:子曰、温故而知新。可以爲師矣。
    2. 論語・為政第二15:子曰、學而不思則罔。思而不學則殆。
    3. 論語・為政第二17:子曰、由、誨女知之乎。知之爲知之、不知爲不知、是知也。
    4. 論語・里仁第四14:子曰、不患無位。患所以立。不患莫己知。求爲可知也。
    5. 論語・憲門第十四36:或曰、以徳報怨、何如、子曰、何以報徳、以直報怨、以徳報徳。

    参考:「論語(http://lunyu.lightswitch.jp/)」

    1つずつ見ていきます。

    論語1.子曰、温故而知新。可以爲師矣。

    現代語で要約⇒(先生はこう言われた「古人の書物に習熟し、現代に応用できるものを知る。そういう人こそ人々の師となる資格がある。」)

    論語2.子曰、學而不思則罔。思而不學則殆。

    現代語で要約⇒(先生はこう言われた「学んでも考えなければ、物事がはっきりしない。考えても学ばなければ、独断になる で危険である。」)

    論語3.子曰、由、誨女知之乎。知之爲知之、不知爲不知、是知也。

    現代語で要約⇒(先生はこう言われた「由よ、『知る』ということを教えよう。知っていることは知っているとし、知らないことは正直に知らないとする。それが真に『知る』ということだ。」)

    論語4.子曰、不患無位。患所以立。不患莫己知。求爲可知也。

    現代語で要約⇒(先生はこう言われた「地位を心配せず、地位の理由(実力・人徳)を気にせよ。認められないのを気にせず、認められるような努力をせよ。」)

    論語5.或曰、以徳報怨、何如、子曰、何以報徳、以直報怨、以徳報徳。

    現代語で要約⇒(「人から受けた怨みに対して人徳をもって報いるのはいかがでしょう?」という問いに、先生はこう言われた「それでは人から受けた徳には何をもって報いるのか? 私は怨みに対しては誠実さで報い、徳に対しては徳で報いる。」)

    他にも、「論語」には次の言葉があります。

    「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味や例文!漢文や英語も解説

    5.現代に生きる「論語」

    「論語」は、現代社会においても重要な教えとして息づいています。

    5-1.おすすめの書籍

    「論語」がわかりやすく解説されている本や、経営に役立つ本を紹介します。

    書籍1.論語と算盤

    現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
    • 渋沢 栄一
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    「論語と算盤」は、社会人として是非読んでおきたい一冊。

    幕末から大正にかけて活躍した近代日本の起業家「渋沢栄一」の著書です。

    論語で人格を磨きながら、算盤(資本主義)で利益を追求することの大切さを説いている本です。

    書籍2.小学生のための論語

    「小学生のための論語」は、小学生でもわかるように書かれた一冊です。

    「論語」の内容を、非常にわかりやすく知るための入門書として適しています。

    書籍3.NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語

    NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語
    • 佐久 協
    • 価格   ¥ 1,080
    • 販売者 Amazon.co.jp
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    NHK「100分de名著」ブックスシリーズの「論語」です。

    2011年のNHKの放送で使われた、テキストを単行本化し、本文や注釈、番組で登場したゲストとの対論、読書案内も収録されています。

    書籍4.まんがでわかる「論語」

    まんがでわかる 論語 (Business Comic Series)
    • 齋藤孝・著, 備前やすのり・まんが
    • 価格   ¥ 1,404
    • 販売者 Amazon.co.jp
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    論語の教えを、わかりやすい漫画で描かれていて、「失敗するから、成長できる。」というような言葉が登場します。

    書籍5.くまのプーさん 心が変わる「論語」

    「論語」とアメリカのディズニーキャラクター「くまのプーさん」の世界観が合わさった一冊です。

    プーさんと一緒に「論語」の教えを学ぶことができます。

    5-2.「論語」と経営者

    渋沢栄一さんの本「論語と算盤」で書かれているように、利益優先に走りがちな経営者にとって、論語の教えは大切であり「金儲け をするためには何をしても良いわけではない」としています。

    実際に、経営者のためのセミナーの多くは、「論語」の教えをベースにしたものが多いです。

    5ー3.「論語」勉強会

    「論語」の教えは、会社の経営者だけが学ぶものではありません。

    それは「論語」の内容に、社会人として役立つ言葉がたくさん含まれているからです。

    実際に、論語勉強会・読書会というのもあります。

    6.「論語」の英語表現

    「論語」の英語表現は、「Analects」です。

    <例文>

    • Analects is a collection of Confucius’ words.(論語は、孔子の言葉が集まったものです。)
    • In the Analects there is the word visiting old, learn new.(論語の中に「温故知新」という言葉があります。)

    まとめ

    「論語」は、古代中国の孔子が弟子と問答を行った内容を1冊の書物にまとめた物です。

    「論語」には、名言が数多くあり、現代の経営哲学に役立つものがあります。

    会社を経営していなくても、ビジネスマンが論語の内容を知り、理解することは大切でしょう。

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