「菜根譚(さいこんたん)」とは?意味と名言を分かりやすく解説

菜根譚の意味とは ビジネス用語

「菜根譚(さいこんたん)」は、 中国の古典です。

ソニーの創設者である松下幸之助さん、野球選手・監督の野村克也さんも読んでいた本で、リーダーシップや人間関係、成功の秘訣について学ぶことができます。

今回は、そんな「菜根譚」の意味や本の内容、名言などを紹介していきます。

記事を読み終わるころには、「菜根譚」を読みたくなっているはずです。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

1. 「菜根譚(さいこんたん)」の意味

中国の古典で「野菜の根の話」という意味

菜根譚

読み:さいこんたん

中国の古典

「菜根譚」の「菜根」は野菜の根、「譚」は話のこと。

つまり、 「野菜の根の話」という意味です。

以下の言葉が語源とされています。

人は常に菜根(野菜の根)をよく咬んでいれば、あらゆる事はなしとげられる。

野菜の根は堅くて筋が多いけれど、それを苦にせずよく咬めば、世の中の真の味を理解できるという意味です。

参考:湯浅邦弘(2014)角川ソフィア文庫『菜根譚』.

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  • 2. 「菜根譚」の作者・特徴

    「菜根譚」の意味を確認したので、次に、作者・特徴を紹介していきます。

    2-1. 作者は「洪自誠(こうじせい)」

    「菜根譚」の作者は、「洪自誠(こうじせい)」という人物です。

    戦乱であれていた中国の明代末期に、「何を信じて生きていけばいいのか」不安を抱えている人に向けて書かれました。

    また、この書物は1つの物語ではなく、今でいうと「名言集」のようなものです。

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  • 2-2. 「菜根譚」の特徴

    1. 「中庸」の考え方
    2. 「三教(仏教・儒教道教)」をうまく組み合わせ、よりよく生きるという考え方

    1つずつ見ていきましょう。

    1. 「中庸」の考え方

    「菜根譚」に色濃く表れているのは、「中庸」という考え方です。

    そのため、この本では極端な行動を勧めていません。

    「何かにすがって生きるのではなく、答えがない中で考え続けるということ」を重要としているからです。

    2. 「三教(仏教・儒教・道教)」をうまく組み合わせ、人生をよりよく生きる

    「菜根譚」では、「三教(仏教・儒教・道教)」は 対立したものではなく、それぞれの思想を取り入れることで、よりよく生きることができるとしています。

    「どの宗教が正しいか間違っているか」の問題ではないということです。

    続いて、「菜根譚」の名言(言葉)を解説していきます。

    3. 「菜根譚」の名言(言葉)を紹介

    ここから、 湯浅邦弘さんの『菜根譚』(角川ソフィア文庫)の言葉を3つ紹介していきます。

    「はじめて聞く考えに(唸る)感嘆する」というよりも、「それ、当たり前じゃないの?」「改めて、そうだよね」と感じるはずです。

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  • 名言1. 

    耳にはいつも聞きづらい忠言や諫言を聞き、心にはいつも受け入れがたいことがあって、それではじめて、道徳に進み、行動を正しくするための砥石(といし)となるのである。もし、言葉がすべて耳に心地よく、ことがらがすべて心に快適であれば、それは、この人生を自ら猛毒の中に埋没させてしまうようなものである。

    ※「砥石」…道具を磨くための石

    例えば、自分の間違いを指摘されると嫌な気持ちになる、あるいはチャレンジしている事がうまくいかないと辞めたくなることがあるかと思います。

    そんな時に、この言葉は「辛さ・大変さこそが成長の材料になる」ということを教えてくれます。

    名言2.  

    人の過ちは許すのがよい。だが自分の過ちは許してはならない。自分のつらさは耐え忍ぶのがよい。だが、他人のつらさは見過ごしてはならない。

    これと似たものに 「人に優しく、自分に厳しく」があります。

    日本人に馴染んでいる考え方です。

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  • 名言3. 

    他人の偽りに気づいても、[荒立てずに]それを口に出さず、他人から侮辱されても[じっと我慢して]怒りの色をあらわさない。この中にこそ、[対人関係の]尽きることのない深い意味があり、また、尽きることのない働きがあるのだ。

    例えば、人と関わると合わない人や意地悪な人などがいて、自分の感情が乱されることがあるかと思います。

    この言葉は、その「イライラ」や「モヤモヤ」とした感情にこそ、人と人との関係の尽きることのない深い意味があることを教えてくれます。

    避けたい感情に、深い意味を見出している点が、見事です。

    また、これに似ている言葉があります。

    【松下幸之助さんの言葉】

    対立大いに結構。正反対大いに結構。
    これも一つの自然の理ではないか。
    対立あればこその深みである。
    妙味(みょうみ)である。
    だから、排することに心を労するよりも、これをいかに受け入れ、これといかに調和するかに、心を労したい。

    ※「妙味」…味わい

    人間関係に悩んでいるときに思い出すと、きっと心強い気持ちになります。

    4.  まずは一冊!「菜根譚」を読んでみよう!

    「菜根譚」には、子供向けバージョンや松下幸之助さんバージョンなどもあります。

    この記事で引用したのは、NHK『100分 de 名著』に出演していた 湯浅邦弘さんバージョンです。

     

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  • 簡単で分かりやすいバージョン

    以下の本の著者は、書店のビジネス棚でよく見かける『大人の語彙力ノート』の齋藤孝さんです。

    「菜根譚」を 子供でも分かるように翻訳していますが、本質を貫いています。

    大切なことは、難しい言葉ではなく普段使うような言葉で表現することができますからね。

     

    以下の本も、イラスト付きなので簡単に読むことができます。

    読書が苦手な大人の方に、おすすめです。

     

    実は、サンリオのたあ坊バージョンもあります。

    みんなのたあ坊の菜根譚
    • 辻 信太郎
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    • 販売者 ECJOY!ブックス
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    野村克也さん、松下幸之助さんバージョン

    「菜根譚」を著名人や名経営者の視点から解釈したものを読むことで、いっそう学びがあるはずです。

     

    松下幸之助の菜根譚
    • 皆木 和義
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    難しいバージョン

    原文を正確に紐解きたい方は、以下の本がおすすめです。

    菜根譚 (岩波文庫)
    • 洪自誠
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    まとめ

    「菜根譚」は、 中国の古典です。

    「三教(仏教・儒教・道教)」は対立したものではなく、うまく組み合わせることで、よりよく生きることができるとしています。

    松下幸之助さんや野村克也も愛読書としてあげている本で、リーダーシップや人間関係、成功の秘訣について学ぶことができるので、ぜひ読んでみてくださいね。

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