「先見の明」とは?正しい意味と使い方をわかりやすく解説!

先見の明の意味とは ビジネス用語

「先見の明」には、 「事が起こる前にそれを見抜く見識」という意味があります。

ビジネスシーンでは、成功した理由、リスクに対する備えをスピーチする際、頻繁に使用される言葉の一つです。

この記事では、「先見の明」の意味、正しい使い方、読み方を説明しながら、具体的な例文・類語後も含めて紹介していきます。

1.「先見の明(せんけんのめい)」の意味

1-1.事が起こる前にそれを見抜く判断力

先見の明

読み:せんけんのめい

意味:事が起こる前にそれを見抜く判断力

「先見の明」には、「事が起こる前にそれを見抜く判断力」という意味があります。

「先見」には「事が起こる前に見抜くこと」、「明」には「理の明らかで疑いのないこと」もしくは「事理を弁別する知力」を表します。

最も頻出する表現は、「先見の明があった」というように、過去形を含む文章で使われます。

確実な未来を予測することはできないので、 事後的に物事を追認、称賛する表現として用います。

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  • 1-2.「先見の明」の語源

    「先見の明」の出典は、中国の「後漢書」の「楊彪伝(ようひょうでん)」にあるので、簡単にエピソードを紹介しましょう。

    以下で登場する「楊彪(ようひょう)」「曹操(そうそう)」「金日磾(きんじつてい)」は、後漢時代で活躍した政治家・為政者になります。

    ある日、楊彪の子供がを曹操の機嫌を損ねてしまい、処刑されてしまいます。

    後日、曹操はやせ細った楊彪を見て、その理由を問いたところ、「私に金日磾のような先見の明が無いことを恥じたからだ。老牛が子牛を舐めて愛おしむようなものだ」と答えました。

    その昔、金日磾には子供がいましたが、だんだんと女遊びが激しくなったため、為政者に迷惑がかかると考え、自分で自分の子供を手にかけた過去がありました。

    つまり、 「金日磾は予見して自分の子供を手にかけることが出来たが、楊彪はできなかった。」というエピソードの中で「先見の明」が使用されているのです。

    現代で使用される際には、出典のエピソードのように重い話だけではないですが、豆知識として覚えておくと面白いかもしれませんね。

    1-3.【注意】「先見の目」と「先見の妙」は間違い

    「先見の明」の読み方は「せんけんのめい」と読みますが、 よく「先見の目」と「先見の妙」を間違えて使ってしまうことがあります。

    「先見の明」と「先見の目」は、「明」と「目」が発音として似通っているため、文章表記する際に見られる間違いです。

    また、「先見の明」と「先見の妙」は、「明」と「妙」はとちらも「みょう」と発音することが出来るため、誤変換したときに見られる間違いになります。

    どちらも、読み方が似通っているので、使用する際に注意が必要になるでしょう。

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  • 2.「先見の明」の使い方2つ:「理由の説明」「資質を強調する」

    「先見の明」には、「事が起こる前にそれを見抜く見識」という意味があることを説明しました。

    「先見の明」は多種多様な文脈で使われますが、ここでは「理由・資質」を説明する例文を紹介していきます。

    というのも、 「理由」は文頭で用いられ、「資質」は文末に用いることが出来る表現だからです。

    実際の文章で使用する際は、「先見の明」の前後に「具体的な行動・様子」とともに使用されます。

    どちらの表現もマスターすれば、スピーチ等でよりよく活躍する言葉になるので、ぜひ学んでいってください。

    2-1.「理由を説明する」ケース

    • 彼は先見の明があるので、とても慎重な性格だ。
    • 先見の明がなかったから、投資に失敗してしまったのである。
    • 彼らには先見の明があったため、今回の災害に備えることが出来た。

    上記の例文はいづれも、「先見の明」を「理由」に用いて、後の行動や様子を説明する役割になっています。

    「先見の明」の後に、「~ので」、「~から」、「~ため」を用いることで、スマートに文章を構築することが出来ます。

    また、「先見の明があるため」「先見の明がないため」から始まる文章は、 ビジネスシーンにおける「成功体験」と「失敗体験」を表現できるので、覚えておくといいでしょう。

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  • 2-2.「資質を強調する」ケース

    • 自然災害に備えるためには、先見の明が必要だろう。
    • 政治家に求めるものは、ひとえに先見の明に尽きる。
    • 彼はいつも冷静に問題への準備を行っている。まさに、先見の明を持つ人である。

    こちらの「先見の明」は文末に用いることで、 対象になる者の「資質」を強調する文章になっています。

    使用シーンとしては、代表演説等のスピーチや支持者の声を代弁したりすることが挙げられます。

    もっとも、「事が起こる前にそれを見抜く見識」は、どのタイミングでも求められる能力なので、日常的に広く使うことが出来るでしょう。

    3.「先見の明」の類語

    先見の明の類語

    「先見の明」の類語は、以下の通りです。

    類語1.慧眼(けいがん)

    慧眼(けいがん)」には、「物事の本質や人物が持つ潜在能力、将来を見抜く能力」といった意味があります。

    実は、元来「慧眼」は仏教用語であり、その際の読み方は「えがん」と呼ばれます。

    「慧眼」を使用する際は 「ご慧眼」と表記し、目上の方に使われることが多いので覚えておくといいでしょう。

    <例文>

    素晴らしいご慧眼をお持ちですね!

    類語2.「一を聞いて十を知る」

    「一を聞いて十を知る」とは、 「物事の一部を聞いただけで、全部を理解できる」といった意味があります。

    「先見の明」が「先」を見据える能力に対して、「一を聞いて十を知る」は「全体」を見据える能力になります。

    多少意味合いが異なりますが、どちらも「洞察力」があることには変わらず、称賛する文脈で頻出する言葉ですので、セットにして覚えておきましょう。

    <例文>

    彼は頭の回転がとても速く、一を聞いて十を知ることが出来る。

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  • 4.「先見の明」の対義語

    先見の明の対義語

    先見の明は「事が起こる前にそれを見抜く判断力」という意味なので、対義語は手遅れになりそう、事が起こってしまった、など悪いニュアンスの言葉が当てはまります。

    ここでは2の対義語を紹介します。

    対義語1.目前

    「目前」とは、 「見ている目の前」、「極めて近いこと」を意味する言葉になります。

    「目前」は、必ずしも悪い意味で使われる訳ではありませんが、「先見」の反対語として直接的に対応する言葉です。

    ちなみに、「目前」は「目先」とも言い換えることができ、どちらも「めさき」と読みますが、意味はほとんど変わりません。

    <例文>

    大成するためには、目前(目先)の利益ではなく将来を見据えるべきだ。

    対義語2.後手に回る

    「後手に回る」とは、「相手の出方を受けて、それに対応する側の立場になること」を意味する言葉になります。

    文字通り、「先」の反対語である「後」を用いた表現であり、肯定的な文脈ではあまり使用されません。

    厳密に言うと、「後手に回る」の対義語は「先手を打つ」といった表現になるので、あくまで 「先見の明」は「見識」を強調したいときに使用しましょう。

    <例文>

    今回の敗因は、敵に主導権を握られ、後手に回ってしまったことだ。

    5.「先見の明」の英語表現

    先見の明の英語表現

    「先見の明」は英語で「 foresight(フォアサイト)」です。

    foresightは、2つの単語に分けると覚えやすいですよ。

    • fore=beforeのfore:前の、前方の
    • sight:視界

    この2つをくっつけて、「fore+sight→foresight:前方を見通すこと」です。

    では例文でforesightの使い方を確認してみましょう。

    <例文>

    • You have foresight.
      (先見の明がある)
    • If I had more foresight, I might have been a President.
      (もっと先見の明があったら、社長になっていただろうに。)

    ちなみに、対義語は「hindsight(後になっての判断、後知恵)」です。

    foresightと同じように、2つの英単語を組み合わせて、「hind=behindのhind(後ろの)+sight(視界)→hindsight」となっています。

    後で「こうすればよかったな」という意味合いで、「先見の明」とは逆の表現です。

    <例文>

    I tuen hindsight into foresight.
    (後知恵を先見の明に変える)

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  • まとめ

    「先見の明」は、日常的に使用されるフレーズであり、将来を予見する能力は万人に求められる能力です。

    特に、ビジネスシーンの成功体験や自然災害の備えなど、よく耳にすることになるでしょう。

    したがって、 「先見の明」を「先見の妙」、また「先見の目」と間違いないように気を付けたいところです。

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