「切磋琢磨」の意味・英語とは?類語や2つの使用例を徹底解説!

切磋琢磨の意味とは ビジネス用語

「切磋琢磨」は「せっさたくま」と読み、「互いに励まし競争し合い、向上すること」の意味で使用されることが多いです。

ただし、「熱心に行う」「努力を重ねる」の意味もあることを知っていましたか?

そこで、この記事では「切磋琢磨」の意味や使い方、類語との違いまで紹介していきます。

言葉の意味を正しく理解することで、適切な場面で使うことができるようになりますよ。

1.「切磋琢磨」の意味

意味は「互いに励まし競争して向上」「学問などを熱心に行う」

切磋琢磨

読み方:せっさたくま

  1. 互いに励まし競争し合い、向上すること
  2. 学問などを熱心に行うこと

「切磋琢磨」は、誰かと互いに励まし競争し合い、向上するという意味を持ちます。

「切磋」は、骨や角などを切って磨くこと、「琢磨」は、石を磨いて加工することを表しています。

そこから「学問などを熱心に行い向上させること」を意味するようになりました。

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  • 本来の意味は「学問などを熱心に行う」

    「切磋琢磨し合う」など、誰かとともに成長する意味で使用されることが多いですが、 元々「切磋琢磨」は「何かを熱心に行うこと」を指す言葉でした。

    そのため、必ずしも一緒に努力する相手が必要なわけではなく、自分自身が何かを懸命にするときにも使用することが可能です。

    漢字の意味

    「切磋琢磨」のそれぞれの漢字の意味は以下の通りです。

    1. 「切」: 象牙などを切り出すこと
    2. 「磋」: やすり・かんななどで研ぐこと
    3. 「琢」: 打ち叩いて形を整えること
    4. 「磨」: 磨き上げること

    象牙や石などから装飾品を作るための工程を表す言葉が使用されていますね。

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  • 由来は中国最古の詩集「詩経」

    「切磋琢磨」の由来は、孔子(こうし)が編成した中国最古の詩歌集『詩経(しきょう)』です。

    詩経は今から3000年前の週時代の詩を集めた、中国最古の詩集です。

    民間や祭り、儀式で歌われた詩などで編成されていますが、最も多いのは恋愛に関する詩です(半分以上)。

    この中の305篇で構成される『詩経』のうち、「衛風淇奧(えいふうきいく)」という篇にある会話の中の「如切如磋、如琢如磨」という言葉より使われるようになりました。

    如切如磋、如琢如磨
    (切るが如く・磋(みが)くが如く、琢(う)つが如く・磨(と)ぐが如し)

    この言葉は、「(玉石を磨くような努力や自己研鑽とは)玉石を切るようなもの・切った玉の形を整えるようなもの・その玉を打って整えるようなもの・さらに丁寧に磨きあげるようなものである」という意味を表しています。

    2.「切磋琢磨」の使い方と例文

    「切磋琢磨」の正しい使い方と例文を見ていきましょう。 

    ここでは、切磋琢磨の「誰かとともに向上する」「何かを熱心い行う」という2つの意味ごとの使い方を例文付きで見ていきます。

    さらに、使うときの注意点も2つ解説します。

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  • 誰かとともに向上する

    自分以外の誰かとともに努力し、向上していくときに使用します。

    具体的な例文を見てみましょう。

    <例文>

    • 私はこの会社の社員同士、切磋琢磨できる関係が気に入っている。
    • 足を引っ張り合うのではなく、彼とは切磋琢磨し合えると信じていた。

    「互いに切磋琢磨する」「切磋琢磨し合う」のように、自分一人ではなく、競い合って向上しあう相手がいる時に使います。

    相手は一人でも、複数人に対してでも使えます。

    何かを熱心に行う

    また、自分が仕事や学問などを熱心に行う場合にも使用することができます。

    具体的な例文を見てみましょう。

    <例文>

    • 大学に合格できたのも、毎日10時間の勉強をして切磋琢磨した結果です。
    • 日々切磋琢磨することが、自分の成長に結びつくと信じている。

    この場合は相手は伴わず、自分一人が仕事や学問などに打ち込んだという意味で使います。

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  • 自分と差がない相手に対して使う

    使用する際の注意点は、自分と能力や立場の差がない相手に対して使用することです

    誤用例と正しい使用例を見てみましょう。

    <例文>

    • ×:(ずば抜けた才能を持つ相手に対して)エリートの彼と自分は切磋琢磨している。
    • ◯:(同じレベルの相手に対して)入社時期が同じ同僚とは、常に切磋琢磨している。

    同僚や友人など、同じ立場で一緒に努力する場合に使用することができます。

    目上相手には使わない

    また、上司や取引先など目上の方に対して使用するのは失礼にあたります。

    間違った使用例を見てみましょう。

    <例文>

    • ✕:この大イベントを見事成功できたのも、私と部長が切磋琢磨したおかげですね。
    • ✕:今回の取引は御社と切磋琢磨し実現したいと考えております。

    このように上司やお客など、敬意を払うべき使ってしまうと「生意気なやつ」と思われてしまう可能性があります。

    目上の人相手に「自分はあなたと競い合っている」という意味で「切磋琢磨」という言葉を使わないようにしましょう。

    続いては、「切磋琢磨」の類語と例文をご紹介します。

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  • 3.「切磋琢磨」の類語と例文

    「切磋琢磨」の類語は、いくつかあります。

    類語によって、同じ意味を表す場合やニュアンスが異なる場合があります。

    それぞれの例文を参考にして、正しく使えるようにしましょう。

    類語1.砥礪切磋

    砥礪切磋

    読み方:しれいせっさ

    意味:学問や人格を高めるために努力すること

    「砥礪切磋」は、 「能力を高めるために努力すること」という意味を持ちます

    次の例のように使用することが可能です。

    <例文>

    私ももう二十歳になったので、砥礪切磋し常識のある人間になりたいです。

    砥礪切磋は「切磋琢磨」と同じように「何かに努力すること」という意味を表しますが、「砥礪切磋」には、品性を養って大成することの意も含まれます。

    また、砥礪切磋には「誰かとともに競争し合う」といった意味はありません。

    類語2.鍛錬

    鍛錬

    読み方:たんれん

    意味:きびしい訓練や修養を積み、技芸や心身を強く鍛えること

    「鍛錬」は、 「訓練により技能・心身を鍛える」という意味を持ちます

    使用例を見てみましょう。

    <例文>

    この程度のトレーニングで挫折するなら、まずは精神を鍛錬する必要があるな。

    「切磋琢磨」が主に学問や技術の向上を表すのに対し、「鍛錬」では、心身を鍛えることを表す場合も多いです。

    類語3.しのぎを削る

    しのぎを削る

    読み方:しのぎをけずる

    意味:激しく争うこと

    「しのぎを削る」は、 複数が激しく争うことを表す言葉です

    使用例を見てみましょう。

    <例文>

    各店舗はしのぎを削って、売上増加策を練っている。

    「しのぎ」とは刀の側面の盛り上がった部分を指します。つまり、「しのぎを削って」とは「刀の側面の盛り上がりが削られるほど激しく争う様子」という意味です。

    「切磋琢磨」が「互いに向上する」様子を指すのに対し、「しのぎを削る」では両者の激しい争いを表すときに使用されます。

    4.「切磋琢磨」の英語表現と例文

    英語で「切磋琢磨」を表現する場合、以下の英語を使います。

    1. apply oneself to:専念する、打ち込む
    2. friendly competition:腕を磨き合うこと、切磋琢磨

    それぞれニュアンスが異なるので、順に解説していきます。

    英語1.「apply oneself to」

    「apply oneself to」は 「専念する、打ち込む」の意味を持ちます

    切磋琢磨の「学問などに打ち込む」という意味で使えます。

    「apply」には、「申し込む」以外に「専念する」という意味があり、「自分自身に集中する」といった日本語訳が可能です。

    <例文>

    He apply oneself to study at hand all day.
    (彼は1日中、目の前の学習に切磋琢磨している。)

    英語2.「friendly competition」

    「friendly competition」は 「腕を磨き合う」という意味で使われます

    直訳すると「友好的な競争」となり、「切磋琢磨」の「互いに競争し向上する」という意味で使用が可能です。

    「friendly competition」の例文を紹介します。

    <例文>

    They are rivals and they develop through friendly competition.
    (彼らはライバルであり、切磋琢磨し合って成長している。)

    まとめ

    「切磋琢磨」は「互いに励まし競争し合い、向上すること」を表す言葉です。

    誰かとともに向上することを指しますが、目上相手に使用するのは失礼にあたるので気をつけましょう。

    また「何かを熱心に行う」という本来の意味で使いたいときには、「砥礪切磋(しせいれっさ)」「鍛錬」などの類語でも言い換えが可能ですよ。

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