「スメハラ」(スメルハラスメント)とは?対策と伝え方に着目!

スメハラの意味とは ビジネス用語

「スメハラ」は、 臭いにより周囲の人に不快な思いを与える嫌がらせの意味です。

スメルハラスメントの略語で、昨今では社会問題としてクローズアップされています。

日常でもビジネスの場面でも、ありとあらゆる所でこの問題が起きているのが現状です。

口臭や体臭、香水や柔軟剤の匂いによる幅広いこの「スメハラ」は、誰しもが加害者側にも被害者側にもなり得ます。

この記事では、「スメハラ」の意味や種類、自身の対策法、上手な忠告の仕方などをご紹介していきます。

1.「スメハラ」(スメルハラスメント)の意味

1-1.意味は「臭いで周囲を不快にさせる嫌がらせのこと」

スメハラ

スメルハラスメント(smell harassment)の略語

  • スメル(smell):臭い
  • ハラスメント(harassment):嫌がらせ

意味:臭いによって周囲を不快にさせてしまうこと、臭いによる迷惑行為のこと

「スメハラ」とは、 スメルハラスメントの略語で、臭いによって周囲の人に不快な思いをさせる、という意味を持っています。

臭いで人に迷惑をかけている張本人には、自覚がないこともあり、指摘をする、忠告をすることが難しい問題でもあります。

また、自分が良い匂いだと思っている香水や、香り付きの柔軟剤も、他人にとっては鼻を摘みたくなるものもあります。

人工的な香りの商品については、用量を守り、適量で香りを楽しみたいものですね。

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  • 1-2.「スメハラ」が社会問題に発展した背景

    「スメハラ」に関する問題は、会社、店舗、公共機関、家庭など、ありとあらゆる所で起きています。

    臭いによる被害が社会問題にまで発展している背景には、以下のようなことが挙げられます。

    1. 男性より嗅覚の優れた女性の社会進出
    2. 節電意識の高まり
    3. 「加齢臭」「おやじ臭」などという言葉が世の中に浸透した

    ①男性より嗅覚の優れた女性の社会進出

    男女の脳内を比べると、 女性は臭いの情報をキャッチする「嗅球(きゅうきゅう)」の神経細胞(ニューロン)の数が約43%男性より多いのです。

    そのため、男性よりも女性の方が臭いに敏感であり、良い匂いも悪臭も、すぐさま情報を捉え脳に伝達します。

    一昔に比べ、女性の社会進出がめざましいものになっている現代では、嗅覚の優れた女性が「スメハラ」問題のキーパーソンになっていると言っても過言ではないでしょう。

    ②節電意識の高まり

    夏前になると「クールビズ」、冬前になると「ウォームビズ」という言葉を耳にするようになりました。

    元々は、地球温暖化防止のための節電意識の推進で始まったものですが、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」などをはじめとする 「震災」によって節電意識は加速を増しました

    多大な被害に遭われた方は実体験で経験済みかと思いますが、震災によって電気・水道などのライフラインは全てシャットダウンされました。

    当然、電気が使えないとエアコンは稼動せず、夏場で起きた震災では熱中症患者が増え、冬場は寒さをしのぐのが大変でした。

    そういった大変不便な生活を強いられた日本国民は、再供給されても節電意識がさらに高くなったと言えます。

    冬場はまだしも、夏場にエアコンの設定温度が高めになったことにより、汗をかく人の体臭がクローズアップされてしまいました。

    ③「加齢臭」「おやじ臭」という言葉が世の中に浸透した

    「加齢臭」の定義としては、主に40代以降の中年男女にみられる体臭の俗称です。

    「おやじ臭」は男性特有の悪臭だと決めつけられていますが、実は男女関係なく「加齢臭」を放つ人が含まれているのです。

    この 「加齢臭」と「おやじ臭」という言葉が世の中に浸透したことにより、世のお父さんが肩身の狭い思いをしているのかもしれませんね。

    1-3.「スメハラ」は日本発祥の和製英語

    「スメルハラスメント(smell harassment)」は正式な英語ではなく、和製英語です。

    「セクハラ」という言葉は周知度が高いのでご存知かと思いますが、セクハラは「セクシャルハラスメント(sexual harassment)」の略語で、意味は性的嫌がらせ、です。

    「セクシャルハラスメント」は英語圏の人達も使うネイティブな言葉で、和製英語ではありません。

    ただし、省略した「セクハラ」という言葉は外国人には通用しません。

    「スメハラ」も「スメルハラスメント」も、「セクシャルハラスメント(セクハラ)」から派生して生まれた和製英語です。

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  • 2.「スメハラ」の種類:代表的な6つの臭いについて

    社会問題にさえなっている「スメハラ」の代表的な臭いは6種類あります。

    ①~③は誰にでもある臭いで、④~⑥は人工的な臭いですね。

    頭の片隅に入れておきたいことは、世の中には香りに含まれている人工的な成分を受付けない「化学物質過敏症」の方がいることです。

    たとえ成分が少量であっても、化学物質過敏症の方には中毒のような症状が出たり、精神的な症状が出る方もいます。

    身の回りに化学物質が溢れている時代なので、誰がいつ発症するかわからない病気です。

    臭い対策の裏側では、こういった病気で苦しんでいる人もいるということを知っておきましょう。

    それでは、代表的な臭い6つについて、順に詳しく見ていきましょう。

    2-1.体臭

    臭いを放つ濃度には、個人差がありますが、人間なら誰しもが持っているのが「体臭」です。

    「体臭」にもいくつかの原因がありますので、以下で説明します。

    • 汗によるもの

    汗が元で雑菌が繁殖することによって悪臭となります

    • 不潔によるもの

    入浴しない、洗髪しない、衣類を洗濯しないなどにより、体全体から異臭を放ちます。

    • ワキガによるもの

    脇から強烈で独特の臭いを放ちます。

    ワキガで悩んでいる人は多く、市販の制汗剤では予防に限度があるため、手術が必要となるケースもあります。

    • 加齢臭(2-2で詳しく解説します)

    人を不愉快にさせるほどキツイ臭いを放っていても、 当の本人は自分の臭いに慣れてしまっているため、知らず知らずのうちにスメハラ加害者になっているのです。

    できれば同居の家族に臭いをチェックしてもらったり、他人に嫌がられる前に自己防衛に励みたいところです。

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  • 2-2.加齢臭

    独特の体臭を放つ「加齢臭」は、別名「オヤジ臭」とも呼ばれ、体から出る皮脂という脂が臭いの元です。

    年齢が上がってくるにつれ、肌の潤いが減少することにより、潤いの補填として皮脂が大量に分泌されます。

    この皮脂が分解され、酸化することにより、「加齢臭」となって独特の臭いとなるのです。

    加齢臭は、耳の後や首筋・脇・背中・胸から出ています。

    臭いを軽減させるには、数時間おきに濡れタオルやウェットシートなどで拭くと効果があります。

    オフィスでは加齢臭によるスメハラが問題視されていますので、特に40代以上のビジネスパーソンは気をつけてください。

    2-3.口臭

    口臭は誰しも持っているものですが、発生しやすい状況があります。

    1. 空腹時
    2. 満腹時
    3. 長時間の会話後
    4. 虫歯がある
    5. 胃が荒れている
    6. アルコール摂取後

    自己対策としては、ガムを食べる、タブレットを噛む、歯磨きをする、歯科で治療を受ける、です。

    いずれにしても 口腔内を清潔に保つことで臭いをシャットダウンすることはできます。

    特に営業や接客業の場合、お客と接するときに不快感を与えてしまいますので、口臭対策は必要です。

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  • 2-4.タバコ臭

    タバコ臭は口から出るだけではなく、鼻からも出ますし、髪の毛や洋服にこびり付きやすいものです。

    一番の対策法は禁煙ですが、どうしても止められない場合には本数も減らすことや、吸った後は必ずマウスウォッシュするなどが効果的です。

    また、タバコについては、副流煙による健康被害の影響もあるので、「スメハラ」問題だけではないことを念頭においてください

    2-5.香水臭

    香水は匂いを楽しむものですが、自分に取っての良い匂いが、必ずしも他の人にとって良い匂いであるとは限りません。

    香水を付けることを日常化されている方は、鼻が匂いになれてしまい、どんどん付ける量が増えていっている可能性があります。

    身だしなみの一環として、香水を仕事場へ付けていく場合は少量に抑えるなどした方が賢明です。

    また、髪の毛に付けるヘアフレグランス系も同様で、 付け過ぎは十分なスメハラになり得ますのでご注意ください。

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  • 2-6.柔軟剤の臭い

    昨今では、香りを楽しむ柔軟剤がたくさん売られていますね。

    しかし、香水と同様、毎日同じ柔軟剤を使用することで、自分の鼻は慣れてきてしまうので規定よりも増量してしまいがちです。

    柔軟剤によるスメハラは、別名「香害(こうがい)」とも呼ばれていて、人よっては頭痛や吐き気を引き起こす原因ともなっています

    もし友人やオフィスなどで「良い匂いですね」と言われたら、「もしかしたら匂いがきついのかも?」と、多少気にしてみてください。

    自身がスメハラの加害者にならないために、使用上の用量は守りましょう。

    3.簡単にできる「スメハラ」対策

    「スメハラ」は、自身が加害者にも被害者にもなり得る事案です。

    臭いによる周囲への不快感を、与えない、受けない方法をそれぞれ見ていきましょう。

    3-1.セルフケア:自分から出る臭いを予防する

    自分から出てしまう臭いについては、気づきにくいものです。

    しかし自分がスメハラ加害者にならないためにも、普段から簡単に予防できる対策はしていきましょう。

    • 口臭:ガムを噛む、タブレットを舐める、食後の歯磨き、マスクを着ける、根本的な治療をする(歯科や内科を受診)
    • 汗臭:制汗剤をつける、数時間ごとに拭く
    • タバコ臭:吸った後は口臭対策にプラスして、洋服に消臭スプレーをかける
    • 香水臭:TPOをわきまえて、着ける量を調節する
    • 柔軟剤臭:用量を守る

    3-2.他者から受ける臭いへの対策

    よっぽど親しい間柄ではない限り、面と向かって臭いのことは言いにくいものです。

    他者から受ける敬遠したい臭いについては、 「マスクを着ける」の一択しかありません。

    十分にシャットダウンしたい場合は、濡れマスクが効果的です。

    4.「スメハラ」の伝え方

    「スメハラ」は非常にデリケートな問題なので、伝え方を誤ると相手を傷つけてしまったり、人間関係に支障をきたす恐れがあります。

    ここでは、忠告の仕方を間違えて名誉毀損にまで発展したケースと、「スメハラ」加害者へ上手に伝える方法を学んでいきます。

    4-1.注意!名誉毀損にまで発展するケースも

    伝え方によっては、 相手(加害者)を傷つけたり、怒らせたりさせてしまい、「人権侵害」や「名誉毀損」にまで発展するケースもあります。

    また被害者側でも、臭いによって業務に支障をきたし、加害者を訴えたいと弁護士に相談するケースもあります。

    会社では組織単位で「スメハラ」問題に取り組む時代となりました。

    加害者側にも、被害者側にも、それぞれ言い分があるので、双方が相談し易い環境作りをすることも課題の一つです。

    4-2.「スメハラ」を上手に伝える方法

    不快な臭いを放つ加害者側に、上手に注意を促さなければ、社内で孤立するケースや、惜しい人材を失う可能性も出てくるでしょう。

    ここでは「スメハラ」を上手に伝える方法を「会社編」と「個人編」に分けて解説していきます。

    会社編

    オフィス中に蔓延する様々な臭いは、大勢の社員が一同に介せば問題も生まれることでしょう。

    会社の組織単位で対策を講じるには、4つのポイントがあります

    4つのポイントそれぞれについて、「メリット」「デメリット」に分けて表にまとめました。

      社内規定に「スメハラ」についての項目を設ける
    メリット

    ・社員一人一人が規律を重んじるようになる

    ・忠告しやすくなる

    デメリット

    ・個人のプライバシーを掲げて反発される可能性がある

    ・マニュアルでしか動けない社員の増加を招く恐れがある

      「スメハラ」についての社内報を配る
    メリット

    ・困っている人がいることを周知できる

    ・上手な伝え方を社員全員が学べる

    デメリット

    ・社内報を作成する社員の労力と時間を取らなくてはならない

    ・加害者は気がつきにくい可能性が残る

      空調設備を充実させる
    メリット ・空気を循環させることで、被害が緩和される
    デメリット

    ・設備投資のコストがかかる

    ・加害者は気がつきにくい可能性が残る

     

    相談窓口or担当部署を設ける

    メリット

    ・被害者が申し出しやすくなる

    デメリット

    ・加害者の心情を深く考える必要がある

    「スメハラ」は、もはや会社全体の取り組みが必要とされる問題です。

    ビジネスマナーの一環として講座を開催することや、定期的にチラシや教材などを配るなども効果的だと言えます。

    個人編

    家族・恋人・友人・知人など、個人的なお付き合いをしている人の中にも臭いがきつい人はいますね。

    相手の性格や状況を踏まえて、上手に伝えるにはどう言ったら良いのか、以下の例文を参考にしてみてください

    • 「最近臭いの問題よく聞くよね」 ⇒ 遠回しにスメハラ問題の話題にする
    • 「○○さんって臭うよね。みんなに嫌がられてる。」 ⇒ 当の本人ではなく第三者の名前を出してみる
    • 「虫歯ある人って、口がくさい」 ⇒ あなたはどうです?的な、多少ダイレクトに伝わるフレーズ
    • 「このタブレットおいしいから食べない?」 ⇒ ブレスケアをやんわり促す
    • 「自分の鼻が麻痺してきて、香水とか柔軟剤の量って増えるらしいね」 ⇒ 香りがきついことをやんわり言う術
    • 「親しき仲にも礼儀あり、臭いがきついときがあるよ」 ⇒ 迷惑していることをストレートに伝える

    まとめ

    「スメハラ」はスメルハラスメント、つまり 「臭いにより周囲に迷惑をかける行為のこと」を意味しています。

    自分の放つ臭いには気づかないことが多く、知らず知らずのうちに加害者になっている可能性があります。

    また、他人の気になる臭いについての指摘は、言い方によっては傷つけてしまう恐れがあるので十分に気をつけたいものです。

    自分がスメハラをしてしまわないための対策と、もし身近な人の臭いが気になった時の対策と伝え方を知っておけば、「親しき仲にも礼儀あり」を重んじられそうですね。

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