「諸行無常」意味と使い方!語源や類語、英語表現を徹底解説!

諸行無常の意味とは ビジネス用語

「諸行無常」とは、「世界のあらゆる事物は常に変化し続けるもので、永遠ということはない」という意味を表す言葉です。

国語の授業「諸行無常の響きあり」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

今回は、「諸行無常」の意味や正しい使い方、覚えておくと便利な類語、対義語について詳しく解説します。

「諸行無常」の意味や使い方を知り、多少の変化にも動じない強く落ち着いた自分を目指しましょう。

1.「諸行無常」の意味

意味は「日々変化しつづけるもの」

諸行無常

読み:しょぎょうむじょう

意味:世界のあらゆるものは日々変化しつづけるため、永遠はないという教え

「諸業無常」は、以下のようにそれぞれの1文字ずつの漢字に分けて見ていくと意味が理解しやすいです。

  • :多くの、色々なという意味
  • :おこない、出来事という意味
  • :ない、否定の役割をもつ言葉
  • :いつもと同じであるという意味

4つの言葉の意味をつなげてみると、「多くの出来事はいつも同じではない」という解釈ができます。

以上のことより 「諸行無常」とは、「多くのあらゆるものは、日々変化しつづけるものである」という意味になるのです。

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  • 2.「諸行無常」の語源は「仏教の三法印」

    「諸行無常」とは、もともと釈迦が唱えた仏教の教えの根っこにある「仏教の三法印(ぶっきょうのさんぼういん)」の1つです。

    「仏教の三法印」とは、仏教の教えとそれ以外の教えを区別するための印として使われてとい、それらは以下の3つで成り立っています。

    • 「諸行無常印(しょぎょうむじょういん)」
    • 「諸法無我印(しょほうむがいん)」
    • 「涅槃寂静印(ねはんじゃくじょういん)」

    「諸法無我(しょほうむが)」と「涅槃情弱(ねはんじょうじゃく)」には、以下のような意味があるのです。

    諸法無我

    読み:しょほうむが

    意味:物事の全ては「因縁」によって生じる。変わらないものは存在しないという意味

    涅槃寂静

    読み:ねはんじゃくじょう

    意味:煩悩を消し、悟ることこそ、なにごとにも動じない安らぎを得るという教え

    以上のことから、釈迦は「物事は常に変わり続け、すべて因縁によって生じるということを悟り、煩悩を消すことで安らぎの境地に立つ」という教えを説いたのです。

    現代では、「諸行無常」が主に用いられ、 物事はすべて変わっていくことをあらかじめ頭に入れておくと悲しみや寂しさは軽減するという意味となっています。

    しかし、もともとはこの「仏教の三法印」がもとになっていることを覚えておきましょう。

    3.「諸行無常」の3つの使い方と例文

    「諸行無常」は、主に3つの使い方をします。

    1. 座右の銘、人生の教訓として使う
    2. 自分で変化を起こす行動をしたとき
    3. 自分の周りで変化が起こったとき

    「諸行無常」は、よく座右の銘や人生の教訓にされますが、他にも自分で変化を起こしたときや、自分の周りに変化が起きたときにも用いることができるのです。

    例えば、自分の意志で会社を辞めて転職した場合は、「自分の行動が諸行無常である」と使われます。

    逆に会社からやむを得ない事情でリストラにあってしまった、先輩や上司がリストラに合い、部署に変化が起きた場合は「会社の行動が諸行無常である」と使われるのです。

    以下の例文を参考に、「諸行無常」の正しい使い方を覚えてしまいましょう。

    <座右の銘や、人生の教訓として使われるときの例文>

    • 私は「諸行無常」を座右の銘としている。
    • 今回の件で、すべてのものは変化するものであると学んだ。「諸行無常」は私の人生の教訓となった。

    <自分で変化を起こす行動をしたときの例文>

    • 自分の行動が、周りに諸行無常を痛感させたという話を聞いたのは、転職をして1年が経ったころであった。
    • いまの状況がずっと続くと勘違いしているメンバーに、諸行無常だとわからせるには、自分が辞めるという方法しか思いつかなかった。

    <自分の周りで変化が起こったときの例文>

    • 異動で慣れ親しんだ部署の雰囲気が変わってしまい、諸行無常を痛感した。
    • 長年住んだ家を外から見渡した時、ところどころ錆びているのを見つけ諸行無常だと感じた。
    • 世は常に諸行無常だと思って生きてきたから、今回の大きな変化にほとんど動じなかった。
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  • 4.「諸行無常」の類語を3つ紹介

    「諸行無常」には、以下の3つのような類語があります。

    1. 盛者必衰(しょうじゃひっすい)
    2. 会者定離(えしゃじょうり)
    3. 生者必滅(しょうじゃひつめつ)

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    類語1.「盛者必衰(じょうしゃひっすい)」

    盛者必衰

    読み:しょうじゃひっすい

    意味:栄えているものもいずれは衰えるときがくるということ

    「盛者必衰」は、「栄えていたものが衰える」という意味があります。

    「諸行無常」とは「変化する」というニュアンスが似ているため、類語として扱われるのです。

    「盛者必衰」は以下の例文のように使われます。

    <例文>

    • あんなに盛り上がっていたイベントも、数年たったいまは盛者必衰の理で人が入らなくなった。
    • 盛者必衰のごとく、彼の人気は衰退していった。
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  • 類語2.「会者定離(えしゃじょうり)」

    会者定離

    読み:えしゃじょうり

    意味:出会いがあれば別れがあるように、世は常に変化が起きるということのたとえ

    「会者定離」は、出会いと別れを例えにして、世の中には常に変化が起きるということを伝えている言葉です。

    「諸行無常」とは、「変化があること」を伝えている点で似ています。

    「会者定離」は以下の例文のように使うため、ぜひ覚えておきましょう。

    <例文>

    • 会者定離とは言うが、急な別れほどそんな簡単に受け入れられるものではない。
    • 学生は入学式で出会い、卒業式を機にそれぞれの道へ歩み始める。まさに会者定離とはこのことだ。

    類語3.「生者必滅(しょうじゃひつめつ)」

    生者必滅

    読み:しょうじゃひつめつ

    意味:生きているものは必ず死ぬことから、人生の無常を唱えた言葉

    「生者必滅」は、人の生死を変化として例えている言葉です。

    「諸行無常」とは、世の無常を唱えている点が似ているため、類語として扱われます。

    「生者必滅」を使った例文を参考に、覚えておきましょう。

    <例文>

    • 死別はつらい。しかし人間は、生者必滅を感じる瞬間が平等にある。
    • 生者必滅考えると、生まれた瞬間から死へ少しずつ近づいてることを実感する。
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  • 5.「諸行無常」の対義語を2つ紹介

    「諸行無常」の対義語を2つ紹介します。

    1. 万古不易(ばんこふえき)
    2. 永久不滅(えいきゅうふめつ)

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    対義語1.「万古不易(ばんこふえき)」

    万古不易

    読み:ばんこふえき

    意味:いつまでも変わらないこと

    「万古不易」の「万古」は「いつまでも、永久に」という意味があり、「不易」は「変わらない」という意味があります。

    そのため、 「万古不易」は「いつまでも変わらないこと」を指し、変わることを唱えている「諸行無常」とは対義語になるのです。

    「万古不易」は以下の例文のように使います。

    <例文>

    • この文明は万古不易に徹し、しきたりや生活風土を守ってきた。
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  • 対義語2.「永久不滅」

    永久不滅

    読み:えいきゅうふめつ

    意味:ずっと滅びず、変わらないいこと

    「永久」と「不滅」を合わせることで「いつまでも滅びずに変わらない」という意味になります。

    そのため、変化を唱えている「諸行無常」とは対義語として扱われるのです。

    「永久不滅」は以下の例文のように使うので、参考にしてください。

    <例文>

    • 永久不滅のチームを目指そう。
    • 永久不滅だと思われていた武士の時代が、明治の革命を境に滅びてしまった。

    6.「諸行無常」の英語表現

    英語には「諸行無常」を直訳する単語はありません。

    仏教の意味などは消えてしまいますが、最も近い意味として以下のような英語で表現します。

    諸行無常の英語表現:nothing is permanent(永久なものなどなにもない)

    「permanent」は「永久的な」という意味で、否定を表す「nothing」を組みあわせることで「永久ではない」という表現になります。

    また、「nothing is permanent」自体が例文であるため、「諸行無常」の教えを伝えるときに、ぜひ使いましょう。

    まとめ

    「諸行無常」とは「世は日々変化しつづけるもの」という意味の言葉です。

    源氏物語の「諸行無常の響きあり」という言葉にもあるように、昔から使われています。

    変化には怖さや、悲しみはつきものです。

    その度に一喜一憂していては、心が疲れてしまいます。

    「世は常に諸行無常」だということを心に留めて、少しでも柔軟に対応できるようになりましょう。

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