【例文あり】「台頭(たいとう)」の意味とは?類語・英語表現も解説

台頭の意味とは ビジネス用語

新しい技術が台頭し、今までの技術は押されつつあります。

みなさんも、このようなニュースを目にしたことがあることと思います。

「台頭(たいとう)」は、「勢いを増してくること」を意味する言葉です。

「台頭」は「若手の台頭」「新勢力が台頭してくる」といったようにも使われ、テレビやネットなどのメディアでも頻繁に見聞きしますよね。

「台」も「頭」も簡単な漢字とはいえ、「だいとう」と間違って読む人も少なくない言葉の一つです。

今回は「台頭」の意味と例文をまじえた正しい使い方、類語、「頭角(とうかく)を表す」との違いや英語表現をまとめてご紹介します。

1.「台頭」の意味とは:勢いを増してくること

台頭

読み:たいとう

勢いを増してくること

「台頭」は、「頭を持ち上げること」すなわち「勢いを増してくること」を意味する言葉です。

「あるものの勢力が伸び、「人や世間にその存在を知られるようになること」を表す際に用いられます。

1-1.読み方に注意!「だいとう」は間違い

「台」という漢字は、音読みでは「タイ・ダイ」、訓読みでは「うてな」と読まれます。

「台頭」は間違って 「だいとう」と読まれることの多い言葉ですが、これは間違いであり、正しくは「たいとう」と読みます

他にも「台」を「タイ」と読む言葉には、「台風(たいふう)」「屋台(やたい)」「舞台(ぶたい)」などがありますね。

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  • 1-2.旧字体は「擡頭(たいとう)」

    現在では「台頭」と書かれていますが、旧字体では「擡頭」です。

    「擡」という漢字は、音読みでは「タイ」「ダイ」、訓読みでは「もた(げる)」と読まれます

    「もたげる」は「高く持ち上げること」「目立つようになること」を意味し、「頭をもたげる」という表現は「台頭」と同様の意味で使うことができます。

    2.「台頭」の使い方・例文

    台頭の使い方

    「台頭」は、「これまでは目立たなかったものが、次第に勢力を得て人や世間にその存在を知られるようになること」を表します。

    市場経済や世界情勢について述べる際や、歴史上の人物の活躍を表現する際にも用いられることの多い言葉であり、「○○の台頭」「○○が台頭する」といったように使われます。

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  • 2-1.○○の「台頭」

    「○○の台頭」という場合は「○○の勢いが増して、進出してくる」という意味です。

    ある物事が力をつけて活動を広げること、それまでには無かった勢力をつけて人の目にとまるようになることを表現しています。

    <例文>

    • 若手の台頭を目の当たりにして、先輩として嬉しく思う。
    • 画期的なアプリの台頭で、従来のアプリは利用者が徐々に減っているらしい。
    • 武士の台頭が著しくなったのは鎌倉時代からである。

    2-2.台頭する

    「◯◯が台頭する」は、「◯◯が勢力を伸ばしてきた・勢いを増してきたこと」を表します

    <例文>

    • 新しい技術が台頭することにより、これまでの技術は増々押されつつあるようだ。
    • この業界では、これまでになかった新発想の商品が台頭している
    • 移転工事に対する反対派が台頭しつつある
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  • 3.「台頭」の類語・言い換え表現:「のし上がる」「急伸する」

    台頭の類語

    「台頭」には以下のような類語があります。

    それでは、順にご説明しましょう。

    類語1.のし上がる

    のし上がる

    読み:のしあがる

    他を差し置く勢いで高い地位に登り詰めるさま

    「のし上がる」は、「身分の低いものが高い地位に登り詰めるさま」を表す言葉です。

    ビジネスで成功した人物や、歴史上の人物などに使われることが多いです。

    「のし」を漢字で表記する場合は「伸し」ですが、一般的にはひらがな表記が用いられます。

    <例文>

    • 豊臣秀吉はいかにしてのし上がっていったのでしょうか。
    • ずっと目立たなかった自分が、一躍スターダムにのし上がるなんて思ってもみなかった。

    類語2.急伸(きゅうしん)する

    急伸する

    読み:きゅうしんする

    物事が勢いよく成長していくこと

    「急伸する」は、 「急速な勢いで他を圧倒し高い地位を手に入れるさま」を表します

    「急伸」は「急進的」「急進派」といった使い方をされることの多い言葉です。

    「台頭」は「次第に勢力を増す」というニュアンスである一方、「急伸」には「急速な勢いで勢力を増す」という意味合いを持ちます。

    <例文>

    • 急進する太陽光発電ビジネス成功の条件とは何でしょうか。
    • 急進する新しいビジネスに注目してみましょう。

    「台頭」を言い換える際には、状況に応じて言葉を使い分けると良いでしょう。

    「台頭する」と「頭角(とうかく)を現す」は違う!?

    頭角を現す

    読み:とうかくをあらわす

    才能・技量などが周囲の人よりも一段と優れること

    「頭角」は、その字の通りに「頭部の角(つの)」または「頭の先」を表す言葉であり、「頭角を現す」は、 「才能や腕前が他者と比べて群を抜いて優れているために、際立って目立つこと」を意味する表現です。

    「台頭」は「あるものが勢いを増してくること」を表しますが、「頭角を現す」には「才能があるため際立つ」という意味合いを持っています。

    「台頭」には、腕前や才能があるというニュアンスは含まれないので、使う場面によってしっかりと使い分けましょう。

    <例文>

    • 異業種から転職した彼だったが、この業界でめきめきと頭角を現してきた
    • あの選手はこれまでは目立った活躍がなかったが、今回の大会で良い成績を収め、やっと頭角を現した

    尚、「頭角」は以下のようには使わないので注意しましょう。

    <間違った使い方>

    • 頭角を出す
    • 頭角がある
    • 頭角する
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  • 4.「台頭」の対義語:「衰退」「下り坂」

    台頭の対義語

    「台頭」にはたくさんの類語がありますが、その中から2つを挙げてご紹介します。

    それでは、順にご説明します。

    対義語1:衰退(すいたい)

    衰退

    読み:すいたい

    力や勢いがおとろえ退歩すること

    衰退」は、「かつては栄えた物事の勢いや活力が衰え弱まること」を表す言葉です。

    <例文>

    • 長い戦いの末、その王朝は衰退の一途をたどった。
    • その地域では、一時は衰退した産業を復興する動きがある。

    対義語2:下り坂(くだりざか)

    下り坂

    読み:くだりざか

    物事の盛りが過ぎてしだいに衰えていくこと

    「下り坂」は、「物事の勢いなどが盛りを過ぎて、だんだん衰えていくこと」を表す言葉です。

    日常会話の中では、人気、景気、天気、運勢、人生などに用いられることの多い表現ですね。

    <例文>

    • あの歌手の人気は下り坂に向かっている。
    • 時代の流れには逆らえず、彼の商売は下り坂になった。

    5.「台頭」の英語表現:「rise」「emergence」

    台頭の英語表現

    「台頭」の英語表現は以下の通りです。

    • rise(ライズ)
    • emergence(エマージェンス)

    「rise」は動詞としても使われ、元々は「(高さが)上がる」「(太陽などが)出る・昇る」といった意味がありますが、 名詞として「物事の始まり」や「進歩」を表す際にも使われます。

    「emergence」は「出現」を意味する名詞であり、 「勢力を増してきたものが現れる というニュアンスで用いることが出来ます。

    <例文>

    • The rise of Hideyoshi Toyotomi became serious again.

    (再び豊臣秀吉の台頭が本格化した。)

    • We can see the emergence of wonderful technologies.

    (素晴らしい技術の台頭を目にすることが出来ます。)

    また、「台頭する」を英語で表す場合には「gain power」という表現が使われます。

    「gain(ゲイン)」は「得る」という意味の動詞であり、「power」は「力」を意味する名詞です。

    <例文>

    Kiyomori Taira began to gain power, and before long seized power in the government.

    (平清盛が台頭し、やがて政権を掌握した。)

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  • まとめ

    「台頭」は「たいとう」と読み、「頭を持ち上げること」すなわち「勢力を増してくる」ことを意味します。

    「アジア勢力の台頭」「源氏の台頭」といったように、世界情勢から歴史上の人物の活躍まで様々なことを表せる言葉です。

    また、似たような言葉である 「頭角を現す」は「才能があるため際立つ」という意味合いを持ち、「勢力を増し、その存在を知られるようになること」を表す「台頭」とは、ニュアンスが違うことが分かりましたね。

    あなたも「台頭」の正しい使い方をマスターして、ぜひビジネスシーンで活用してくださいね。

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