「ともすれば」の意味は?例文や「ややもすれば」との違いも解説

ともすればの意味とは ビジネス用語

ともすればの意味は「場合によっては」です。

「しばしばそうなる傾向がある」というニュアンスで使います。

これと似た言葉に「ややもすれば」がありますが、「ともすれば」よりも「その状態になりやすい」という違いがあります。

この2つは区別しづらいので、この記事で詳しく解説します。

ともすればの由来や類語、対義語も紹介するので、理解する参考にしてみてください。

1.「ともすれば」の意味

ともすれば

意味:場合によっては、しばしばそうなる傾向があるさま

1-1.意味は「場合によっては」

「ともすれば」の意味は「場合によっては」「しばしばそうなる傾向があるさま」です。

そのままの状態にしておくと、悪い方向に進むことを表します。

つまり「なんらかのネガティブな可能性を、伝える時の前置きの言葉」として使います。

また「ともすれば」には正式な漢字がありませんので、ひらがなで表記します。

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  • 1-2.語源は古文の「竹取物語」から

    「ともすれば」は、昔から使われていた日本特有の言葉です。

    語源は、古文の「竹取物語」が始まりとされています。

    かぐや姫が月に帰るシーンのときに「ともすれば、人間(ひとま)にも月を見ては、いみじく泣き給(たま)ふ」という表現が登場しています。

    これを現代の言葉に訳すと「どうかすると、人のいない間にも月を見ては、ひどくお泣きになる。」という表現になります。

    より簡単な文にすると「しばしば人のいない間を見て、月を眺めて激しく泣き崩れる傾向がある」という意味です。

    これからも分かるように「ともすれば」は、なんらかの傾向を伝える前置きの言葉として使います。

    1-3.「ともすると」も同じ意味

    「ともすれば」と「ともすると」は全く同じ意味です。

    「ともすると」の方が印象がきつくないので、女性はこちらを使うと良いでしょう。

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  • 2.「ともすれば」の使い方と例文

    続いて、「ともすれば」の使い方や例文を見ていきましょう。

    あなたは、どのような場面で「ともすれば」を使いますか?

    何かが、上手くいかないかもしれない事が予想ができる時に、使うことが多いでしょう。

    お考えの通り、ネガティブなニュアンスで「ともすれば」は使います。

    この「ともすれば」ですが、ビジネスでは外部交渉の時に使いますし、解決策を伴って使うことを良しとしてします。

    どんな場面で、どのように使うのか、詳しくは分かりませんよね。

    どう使うのかを詳しく見ていきましょう。

    2-1.ネガティブなニュアンスで使う

    「ともすれば」に続く言葉は「ダメになるかもしれない」「難しいかもしれない」といったネガティブなニュアンスを持つものです。

    例えば、会議中に特定の誰かを批判する悪い雰囲気が続いたとします。

    そうすると、全体の雰囲気も悪くなり売上も低下しがちですよね。

    そんなときに、以下の例文のようにつかいます。

    <例文>

    特定の誰かを批判するような会議が続いた。ともすれば、全体の成果も悪い方向に進みがちだ。

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  • 2-2.外部との交渉に使う

    ビジネスシーンでは、「ともすれば」は取引先との交渉に、使うことがあります。

    例えばITインフラの構築に向けて、取引先から早すぎる納期の指定をされたとします。

    そうなると、普段は考えられないミスによって、システムエラーが起きてしまうという恐れもあります。

    これでは、お互いにウィンウィンではありません。

    そんなときに、以下のような例で使用します。

    <例文>

    通常よりも2週間前の納品を希望なんですね。ともすれば、システムの誤作動の確率も増えがちになります。

    2-3.解決策と合わせて使う

    「ともすれば」はネガティブな可能性を伝える表現です。

    先程のITシステムの例でいうならば、ネガティブな可能性を伝えた後に、先方は「じゃあ、どうするの?」と思う可能性があります。

    ビジネスでは、そのネガティブな可能性を解決するための、解決策を提示することが必須です。

    例に合わせて解決策を出すと、以下のような表現で使用できます。

    <例文>

    通常よりも2週間前の納品を希望なんですね。ともすれば、システムの誤作動の確率も増えがちになります。

    弊社では、もう少々簡易的なシステム構築で、安心してユーザーが使える商品がありまして、これなら納品期限も間に合います。

    このように解決策と合わせて使うと、ネガティブな予想に対してマイナスなイメージを持たれることもなく、会話がスムーズに進みますよ。

    続いては、「ともすれば」の類語と例文をお伝えします。

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  • 3.「ともすれば」の類語と例文

    「ともすれば」の類語は数多くあります。

    ここでは、 普段使う類語の知識として、知っておいた方が良い4つの言葉を厳選して紹介していきます。

    1. ややもすれば
    2. かもしれない
    3. 可能性がある(かのうせいがある)
    4. もしかして

    では、順番に解説していきます。

    類語1.「ややもすれば」

    ややもすれば

    意味:物事がとにかくそうなりがちであるさま。 どうかすると

    「ややもすれば」は、「物事がとにかくそうなりがちであるさま」「どうかすると」という意味です。

    漢字では「動もすれば」と書きます。

    「ともすれば」と同様に、起こってほしくないことが起きてしまう、といったマイナスなニュアンスで使います。

    ほぼ同様の意味ですが「ともすれば」よりも「ややもすれば」の方が、「その状態になる度合い」が強いです。

    「ともすれば」は「場合によっては、起きるかもしれない」というニュアンスですが、「ややもすれば」は「何かちょっとしたことで、起きるかもしれない」 というニュアンスです。

    以下のような例文になります。

    <例文>

    最も忙しいシーズンが終わった。ややもすれば仕事も楽な方向に流れがちだ。

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  • 類語2.「かもしれない」

    かもしれない

    意味:断定はできないが、その可能性があること

    「かもしれない」は「断定はできないが、その可能性があること」を意味します。

    「ともすれば」より「かもしれない」の方がその状態になる可能性が弱いです。

    「かもしれない」は「ひょっとしたら〜かもしれない」「もしかしたら〜かもしれない」といったように、断定はできない状態を表現します。

    以下のような例文になります。

    <例文>

    明日は出張なので、忘年会は遅れて参加するかもしれません。

    類語3.「可能性がある」

    可能性がある

    読み:かのうせいがある

    意味:物事が実現できそうな見込みがあること

    「可能性がある」とは「物事が実現できそうな見込みがあること」「事実がそうである見込みがあること」をいいます。

    「ともすれば」との違いはネガティブな可能性に偏っていないところです。

    どちらかというと「可能性がある」はポジティブな見込みの表現として使うことが多いです。

    以下のように使います。

    <例文>

    このまま数字を達成していきけば、目標の120%に到達する可能性がある。

    類語4.「もしかして」

    もしかして

    意味:起こってはならない事態を仮に想定するさま

    「もしかして」は「起こってはならない事態を仮に想定するさま」をいいます。

    「ともすれば」との違いは「もしかして」の方が、予想が不確実であるところです。

    「ともすれば」は何らかの予想できる事柄が発生している際に使用します。

    しかし「もしかして」は、ある事柄と起こってはならない事態を、例文のようにつなぎ合わせて勝手に推測しています。

    <例文>

    待ち合わせの時間を過ぎたのに、まだ来ない。もしかして、事故にでもあってるんじゃないか。

    このように推測したものの、実際は寝坊していた、携帯に遅刻の連絡が入っていた、なんていう事はよくありますよね。

    これくらい予想が不確実なときは「もしかして」を使用します。

    続いては、「ともすれば」の対義語と例文を説明します。

    4.「ともすれば」の対義語と例文

    「ともすれば」の対義語は多くあります。

    ここでは、日常でもよく使用する3つの対義語をご紹介します。

    1. 有り得ない(ありえない)
    2. 決してない(けっしてない)
    3. 不可能な(ふかのうな)

    では、順番に解説していきます。

    対義語1.「有り得ない」

    有り得ない

    読み:ありえない

    意味:あるはずがない

    「有り得ない」は「あるはずがない」という意味です。

    こうなるかもしれない、という予想を示す「ともすれば」とは対称的に、その予想を完全に否定する表現です。

    以下のように使います。

    <例文>

    突然社長から、売上を現状から1000%達成する目標が通達されたが、人員的にも単価的にも、売上達成は有り得ない。

    対義語2.「決してない」

    決してない

    読み:けっしてない

    意味:断じて、絶対にない

    「決してない」とは「断じて、絶対にない」という意味です。

    こちらも「ともすれば」という可能性を示す表現を、完全に否定する表現ですね。

    以下のように使います。

    <例文>

    彼は、決して約束を破らない人だ。

    対義語3.「不可能な」

    不可能な

    読み:ふかのうな

    意味:できないこと、可能ではないこと

    「不可能な」とは、「できないこと、可能ではないこと」を言います。

    つまり、実現できる見込がないこと、事実でそうである見込みがないことです。

    こちらも「ともすれば」という可能性を打ち消していますが、完全に否定はしておらず、実現する可能性が非常に低いさまを表現しています。

    以下のように使います。

    <例文>

    その期限は、計算時間の面から見て、実行不可能な期限だろう。

    続いて、「ともすれば」の英語表現を説明します。

    5.「ともすれば」の英語表現

    「ともすれば」の英語にすると「prone to〜(〜の傾向があって)」「apt to〜(〜しがち)」といった表現ができます。

    1. prone to〜
    2. apt to〜

    「perhaps」や「maybe」という表現もありますが、これは「もしかすると」という意味です。

    ニュアンスとしては、予想に確信のなさを表しているので、確実性が低いため、「ともすれば」の英語表現としては使用されません。

    英語1.prone to〜

    「prone to〜」は「〜の傾向があって」という意味です。

    傾向を予想しているため、確実性の面でみても「ともすれば」の意味に近いですね。

    以下の例文のように使用します。

    <例文>

    His assistant made a mistake. He’s prone to get angry.
    (部下がミスを犯した。ともすれば彼は怒るだろう)

    英語2.apt to〜

    「apt to〜」は「〜しがち」「〜に適合して」という意味です。

    予想と合いがちなさまを表現しているので「ともすれば」の意味に近い表現です。

    以下の例文のように使用します。

    <例文>

    If he doesn’t know how to use this system, He is apt to fall into this error.
    (彼がこのシステムの使い方を知らないともすれば、誤りを起こしてしまうだろう)

    まとめ

    「ともすれば」は「場合によっては」という意味です。

    由来は『竹取物語』の「ともすれば、人間(ひとま)にも月を見ては、いみじく泣き給ふ」という文章です。

    「ともすれば難しい」「ともすればダメかもしれない」などネガティブなニュアンスで使う言葉なので、相手を不快にさせてしまう可能性があります。

    なので、ビジネスシーンで使うときは解決策も合わせて使用しましょう。

    また「かもしれない」「可能性がある」など、他の類語に置き換えて使ってみるのもいいでしょう。

    自身の言葉の幅を広げることで、ビジネスでの交渉力も上がりますから、是非覚えて、使うシーンがあれば、使ってみてくださいね。

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