「当方」の意味とは?「弊社」などとの使い分けや類語・対義語まで解説!

当方の意味とは ビジネス用語

「当方」とは、 自分が所属している方を意味する言葉です。

「私ども」や「こちら」といった言葉がニュアンスとしては似ています。

主にビジネスメールなどで見られる表現ですが、使用する際にはいくつか注意しなければならない点もあります。

この記事では「当方」の意味や使い方や注意点、そして類語や対義語などをご紹介します。

1.「当方」の意味

自分が所属している方

当方

読み:とうほう

自分が所属している方

「当方」とは自分の所属している企業・組織・団体を表す際に用いられる言葉です。

「当」は「こちら」を意味している言葉で、「方」は「側(がわ)」という意味です。

そのため、「当方」は「自分の側」を表している言葉になります。

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  • 2.「当方」の使い方や正しい使用シーンは?

    「当方」は日常会話で使用されることはほとんどありません。

    ビジネスシーンでは、 特にメールの文面などで使用されることが一般的です。

    まだ誰が担当者か確定していない場合などに使用します。

    <例文>

    • 当方不手際によってご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
    • 日程が確定しましたら、当方からご連絡いたします。

    「当方」を使用する際にはいくつか注意点があります。

    1. 「私」の意味で使用するのは誤り
    2. 性別問わず使用できる
    3. 社内・部署内では使用しない
    4. ビジネス文書では「弊社」か「当社」を用いる
    5. 個人的意見を述べる際は「当方」は避けたほうが無難

    以下で一つずつ説明していきます。

    2-1.「私」の意味で使用するのは誤り

    「当方」は自分の所属している側を表しており、「私ども」というニュアンスの言葉です。

    そのため、自分個人である 「私」という意味で使用するのは誤った使用方法となります

    現在では誤って「私」の代わりに使用されている場合もありますが、本来の意味からすると誤用なのです。

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  • 2-2.性別問わず使用できる

    自分たちのことを表す言葉はいくつかあり、中には「小生」などのように女性は使わない言葉というのもあります。

    しかし、 「当方」は性別を問わにず使用することが可能です。

    2-3.社内・部署内では使用しない

    「当方」は「自分の所属している側」を客観的に表す言葉ですので、既に自分が所属している 社内や部署内で使用するのは誤りです。

    社内で自分たちの会社のことを表す場合は「当社」を使用しましょう。

    部署のことを表したい場合は「当部」という言葉を使用することも可能です。

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  • 2-4.ビジネス文書では「弊社」か「当社」を用いる

    ビジネス文書で「当方」を使用することはありません。

    なぜなら「当方」は対象が曖昧な言葉だからです。

    例えば、A社(取引先)、B社(自分の所属する組織)、C社(B社の下請け会社など)の3社間でやり取りを行っている際に、B社とC社を一括りにして「当方」と表すことも可能です。

    契約書など正式な文書を締結する際は、対象者をはっきりさせる必要があるため「当方」はふさわしくありません。

    契約書などの場合は会社同士で取り決めを行うことが一般的なため、 自分の会社を表す際は「弊社」もしくは「当社」を使用します。

    また、複数の企業のことを示したい場合はそれぞれの企業名を記載します。

    2-5.個人的意見を述べる際は「当方」は避けたほうが無難

    ビジネスの場で、自分の個人的な考えや意見を述べるシーンがあると思います。

    その場合に、「当方」を使用した以下の例文は誤りです。

    <誤った例文>
    当方の意見としてはA案を採用すべきではないかと考えます。

    先述の通り、「当方」は一人称ではなく「自分の所属している側(組織)」を表しています。

    そのため、上記の例の場合「私の所属する組織の意見としては〜」といったニュアンスで伝わる可能性が高くなります。

    もちろん、その考えや意見が自分の所属している組織の総意であれば「当方」を使用しても問題ありません。

    しかし、 一個人の意見なのであれば、「当方」を使用すると誤ったニュアンスで伝わるリスクがあります。

    個人的意見は、以下の例文のように「私」を使用して表現をしたほうが無難です。

    <正しい例文>
    の意見としてはA案を採用すべきではないかと考えます。

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  • 3.「当方」の類語

    「当方」の類語はいくつかあります。

    1. 当社(とうしゃ)
    2. 弊社(へいしゃ)
    3. 弊方(へいほう)
    4. 私ども(わたくしども)
    5. 小職(しょうしょく)
    6. 小生(しょうせい)

    以下で一つずつ説明します。

    言葉によっては使い方に注意が必要な場合がありますのでぜひ確認してみてください。

    3-1.当社

    「当社(とうしゃ)」は自分の会社をへりくだって表す言葉です。

    社内文書内で自分の会社のことを示したり、自分の会社の見解を述べる際など、 基本的には社内で使用します。

    ただし、訴状やカタログなど、相手に対して謙遜する必要性が低い場合には「弊社」ではなく「当社」が使用されることがあります。

    <例文>
    当社が独自に調査したアンケートの結果によると、Aの利用率が高いことがわかります。

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  • 3-2.弊社

    「弊社(へいしゃ)」も自分の会社をへりくだって表す言葉です。

    ただし、 「当社」より更にへりくだった表現のため、社外で使用します。

    なお、当社よりへりくだった表現だからと自分の上司に対して「弊社」を用いるのは誤用です。

    自分の会社のことを身内の会話で表す場合は「当社」を使用しましょう。

    <例文>
    弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます

    3-3.弊方

    「弊方(へいほう)」は自分たち側のことを指す言葉です。

    「当方」より更にへりくだった表現となります。

    ただし、現在のビジネスシーンでは「弊社」を使用することが一般的となっているため、あまり使用される機会は少ない言葉です。

    <例文>
    弊方のスタッフに、何なりとお申し付けください

    3-4.私ども

    「私ども(わたくしども)」は、「私」や「私たち」をへりくだっていう言葉です。

    そのため、 「私ども」は単数・複数にかかわらず使用することができます。

    ビジネスシーンではお客に対して、自分の家族や会社を指す場合に用いられることが一般的です。

    <例文>
    恐れ入りますが、そちらの製品は私どもでは取り扱っておりません。

    3-5.小職

    小職(しょうしょく)」は自分のことをへりくだって言う言葉です。

    もともとは、官職(国家公務員)が使用する言葉でしたが、今は官職以外であっても使用されている言葉です。

    注意点として、「小職」は一般企業であれば管理職など役職の高い人が自らを謙遜する場合に用いる言葉であるということです。

    そのため、 新入社員や平社員などが「小職」を目上の方に使用するのは失礼に当たるため控えるようにしましょう。

    <例文>
    本件についてご不明な点がございましたら、小職まで連絡をお願いいたします。

    3-6.小生

    「小生(しょうせい)」も自分のことをへりくだっていう言葉です。

    ただし、注意点として 「小生」は男性が自分自身のことを表す際に使用する言葉になりますので女性は使用しません。

    また、「小生」は自分と同等、もしくは目下の人に対して使用する言葉ですので、誤って目上の人に使用しないようにしましょう。

    <例文>
    未熟な小生ではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。

    4.「当方」の対義語

    「当方」の対義語ですが、「先方(せんぽう)」があげられます。

    なお、「先方(さきがた)」と読んだ場合には「先ほど」という意味で、時間を表す言葉になりますので気をつけましょう。

    4-1.先方

    「先方」は「相手の方」という意味です。

    取引先の企業を表す言葉として使用されます。

    注意点としては、「先方」はその場にいない第三者のことを示すため、 取引先と会話やメールのやり取りをしている際に、その取引先のことを「先方」というのは誤りです。

    基本的には社内など身内での会話内で用いられるのが一般的です。

    <例文>
    15時までに先方に折り返しの連絡をお願いします。

    5.「当方」の英語表現

    「当方」を表す英語は以下のとおりです。

    • our company
    • we

    自分の会社を表す際には「our company」を使用しましょう。

    <例文>
    Our company is very security conscious. (当方では セキュリティに非常に注意を払っています。 )

    また、 会社に限らず自分たちが所属する組織を表す場合は「we」を使用すると良いでしょう。

    <例文>
    We deeply appreciate your accepting our request.(当方の依頼をお受けいただき誠にありがとうございます。)

    まとめ

    「当方」とは、「私ども」「こちら」といった意味の言葉です。

    ビジネスシーンでは、自分が所属している会社や部署などを表す際に用いられます。

    「当方」は複数人を表す言葉ですので「私」の代わりに使用するのは誤りです。

    ビジネスシーンで自分の所属する側を表す言葉はいくつかありますが、正しく使い分けるようにしましょう。

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