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「つきましては」は、 「~につきましては」と「つきましては~」という2つの使い方があります。
それぞれの意味や例文、類語などをご紹介します。
対象によっては「つきましては」よりもふさわしい言い方があるため、言い換え表現も見ていきましょう。
1.「つきましては」の漢字と2つの意味
「つきましては」は、漢字で「 就きましては」と書きます。
このように漢字表記もありますが、一般的には平仮名で「つきましては」と表記することが多いです。
「つきましては」は、ビジネスにおけるメールや目上の人への対応で頻繁に使う機会があるので、しっかり覚えておきましょう。
文中で使う「○○につきましては」と文頭で用いる「つきましては、~」の2つの意味や使い方は以下の通りです。
使う場所 | 意味・表現 | |
~につきましては | 文中 |
「○○に関しては/○○については」 を丁寧に言い換えた表現 |
つきましては、~ | 文頭 |
接続詞的な働きをする 「そこで/従いましては/そういうわけで」 |
ここからは、それぞれの「つきましては」の正しい使い方について確認していきます。
2.文中の「○○につきましては」の使い方
「○○につきましては」では、 直前の○○のことを指したり、○○ついて説明したりする時に使われます。
「○○に関しては」「○○については」の丁寧表現なので、目上の人や取引先の方にも失礼なく使うことができる表現です。
実際の使い方は以下に例文で紹介していますので確認しましょう。
- ご依頼の件につきましては、現在業者と確認中でござます。
- 設定方法につきましては、ホームページの方でご確認ください。
- 出欠につきましては、20日までに私の方までご連絡いただければと思います。
このように相手に対して丁寧な表現をしたい時に使います。
一方、家族や友人などの親しい関係の人に対しては「つきましては」の表現は丁寧すぎて不自然に聞こえるので、「○○については」などにしましょう。
「○○につきましては」の類語・言い換え
目上の人などにも多用しやすい「○○につきましては」ですが、何度も同じ言葉を使うのは不自然に感じてしまいます。
そんな時は、以下の表現を使い分けてください。
関しましては
「○○に関しましては」は「つきましては」と同様、 「○○に関しては/○○については」を丁寧に言い換えた表現です。
目上の人にも、類語として使うことができます。
例文:予算の件に関しましては、明日中に提出させていただきます。
間違えやすい「つきましては」と「おかれましては」の使い分け
「○○につきましては」と「おかれましては」の意味は同じです。
しかし、○○の部分に入る対象によって使い分けが必要になります。
- 「○○につきましては」:話の内容そのものや事柄を指す時に用いる
- 「○○におかれましては」:人や場所、会社などを指す時に用いる
では、「につきましては」と「におかれましては」の実際のフレーズを例文で確認しましょう。
このように、対象になるものが人名などの場合は「おかれましては」が正しく、「つきましては」は失礼になってしまうことがあります。
3.文頭の「つきましては~」の使い方
次は、文頭で用いる「つきましては~」の使い方について確認しておきましょう。
接続詞として「つきましては」を使う際は、「従って」などを丁寧に表したい時に使いやすい用語です。
「○○につきましては」と同じく、ビジネスにおいて目上の人や取引先の方に使うことができます。
以下に例文フレーズを紹介します。
- この度○○さんがご結婚のため退社されることとなりました。つきましては、送別会を開催したいと思っておりますのでぜひご参加ください。
- 先月の売り上げデータがでました。つきましては、明日会議を開くことになりました。
- 今回のご依頼に関しては見送らせていただくことになりました。つきましては、担当から連絡させていただきます。
「つきましては~」の類語・言い換え
接続詞としての「つきましては」は、 「従いましては」「以上より」「そういうわけで」などの類語があります。
- このような企画を受けました。従いましては、明日の会議にて詳細を説明させていただきます。
- このような結果となりました。以上より、今回の提案は見送らせていただきたく思います。
- 台風が接近しています。そういうわけで、交通機関の情報はこまめに確認するようにしましょう。
類語の中では 「従いましては」や「以上より」は、ビジネスなどの場面でも使用することができます。
一方、「そういうわけで」はフランクな言い方でフォーマルな場面ではおすすめできない使い方です。
目上の方に使用するのは避けましょう。
「つきましては」をメール・文書で書くときは
文頭の「つきましては」は、口頭でも文章でも使うことができる用語ですが、メールや文書として使うことも可能です。
前の文章に続けてそのまま使いますが、文章はいったん区切りましょう。
そのほうが、わかりやすくなります。
まとめ
「つきましては」という表現は、文中の「○○につきましては」と、文頭の「つきましては~」の2つの使い方があります。
文中の「○○につきましては」は、「○○に関しては/○○においては」に言い換えができます。
一方、文頭の「つきましては、~」は、「従いまして/そういうわけで」に言い換えができます。
それぞれ別の使い方をする「つきましては」ですが、ビジネス場面では頻繁に使う機会があるため、正しい使い方をマスターしておきましょう。
「つきましては」の使い分けがしっかりできると、目上の人や取引先の方からの信頼もぐんとアップします。