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「つつがなく」は「問題なく、順調に」という意味で使われる言葉です。
例えば、無事の知らせを報告する際などに「つつがなく過ごしています」などと言った使い方をします。
しかし、「つつがなく」を使うのが好ましくない場面もあるため、ここで正しい使い方を覚えておきましょう。
今回は「つつがなく」の正しい意味や使い方、使用を誤りやすいシーンについて詳しく紹介しています。
1.「つつがなく」の意味
健康に過ごすこと・無事であること・問題ないこと
病気や怪我がなく、無事に過ごせたことを表すこともあれば、イベントなどがアクシデントなく終了した際にも使えます。
順調に物事が進んでいること全般に対して使える言葉なので、覚えておくと便利です。
「つつがなく」の語源
「つつがなく」は漢字で「恙無く」と表し 「恙(つつが)」が「無い」ことが語源です。
この「恙」は、中国では「病気」を意味する言葉です。
つまり、「つづがなく」は災いをもたらす「恙」が「無い」という意味なので、「問題なく、無事で」という意味になります。
2.「つつがなく」の使い方と例文
トラブルが起こる可能性がある中、何もなかった
「つつがなく」は、「つつがなく終えました」などの使い方をすることが多く、「問題なく無事に終えました」という意味で使われます。
ビジネスシーンでは、進捗状況を報告する際に使用することが多いでしょう。
何かのイベントや行事においてトラブルなどが起こりえる状態の中、「無事に何事もなかった」というニュアンスが込められています。
「つつがなく」は 目上の人に対しても違和感なく使うことのできる用語なので、ビジネス上でも使えます。
実際に「つつがなく」を使った例文を見ていきましょう。
「つつがなく」の例文
<例文>
長旅でしたが、つつがなく終わりを迎えようとしています。
災いに巻き込まれたり、病気にかかる可能性のある旅を、何事もなく無事に終えようとしている状況を相手に知らせる時などに使うことができます。
<例文>
寒い季節となりましたが、つつがなくお過ごしください。
風邪などを引きやすい季節でも、病気などをせず元気に過ごしてください、という意味を丁寧に伝えることができます。
<例文>
こちらはつつがなく暮らしていますので、安心してください。
問題なく平和に過ごしている、という意味が伝わり相手に安心感を与える文章になっています。
このように「つつがなく」は 自分の無事を知らせたり、相手の健康・平和などを願いたい時に表現しやすい用語の1つです。
結婚式・お葬式・お見舞いでは「滞りなく」を使う
丁寧な表現で使いやすい「つつがなく」ですが、実は使ってはいけないシーンもあるので社会人のマナーとして覚えておきましょう。
「つつがなく」が好まれないシーンとしては、 結婚式や お葬式、 お見舞いなどがあります。
「問題なく、スムーズに、順調に」という意味は伝わりますが、結婚式やお葬式などでは「病気や災い」などを連想する言葉を避けることが無難です。
そのため、「つつがなく」とニュアンスの似た 「滞りなく(とどこおりなく)」を使うのがベターです。
<例文>
- 結婚式は滞りなく進行しました。
- お陰様で、葬式も滞りなく終えることができました。
このように、災難が起こることを前提とするのが失礼な場面では、「滞りなく」に言い換えて伝えるようにしましょう。
続いては、「つつがなく」の類語・言い換え表現について解説していきます。
3.「つつがなく」の類語・言い換え表現
「つつがなく」は、「滞りなく」と同じ意味と紹介しましたが、他にも「 平穏無事に」などの類語があります。
「つつがなく」とほぼ同じ意味の言葉ですが、一般的には「つつがなく」より馴染みのある言葉かもしれません。
単純に事の経過を伝えるだけでなく、これらの言葉を一言添えるだけで相手にホッと安心してもらうことができます。
平穏無事に
「平穏無事」は、 「穏やかで、何も変わったこともなく安らかであること。また、そのさま」(引用:weblio辞書)という意味です。
「平穏」は静かで穏やかなこと、「無事」は特に変わったことがないことで、その2つを重ねて何もない穏やかな様子を強調しています。
以下の例文のように使います。
<例文>
- 季節の変わり目ですが、平穏無事に毎日を過ごしております。
- 旅は楽しく、平穏無事だった。
まとめ
「つつがなく」は 「順調に、問題なく、無事に」という意味です。
今まで「無事に終了しました」という表現を使っていた人は、「つつがなく終えました」とさりげなく使うと大人の印象を与えることができます。
ただし、結婚式・お葬式・お見舞いで使うのは好まれないため、「滞りなく」を使います。
使い分けに注意しながら、美しい日本語を正しく使いましょう。