最終更新日:2020/06/07
「羨ましい」の英語は「Jealous」「envy」です。
「Jealous」はポジティブな羨ましい、「envy」はねたましいというネガティブな感情を含みます。
この記事では、「羨ましい」の英語表現と「羨ましい」の日本語と英語のニュアンスの違いを解説します。
羨ましいって英語で何ていうの?
「羨ましい」を英語で表現するときに使う単語は、以下の2つが挙げられます。それぞれの意味の違いを解説します。
1.ポジティブなのは「Jealous」
Jealous
読み:ジェラス
意味:羨ましい、妬む
「Jealous」は嫉妬という意味の名詞「jealousy」(ジェラシー)の形容詞で、「羨ましい」という意味があります。
ジェラシーと聞くと、日本人には悪い意味の嫉妬のように思えますが、ネイティブスピーカーは「Jealous」をもっと軽い意味で捉えており、対象を褒めるときなどに気軽に使われます。
「That’s great! I’m jealous!」は、「いいなあ、羨ましいなあ」とポジティブな意味で言いたいときに使えます。
とはいえ、「Jealous」には、本来、人や人の持ち物を妬む意味もあるので、「I’m jealous!」というときは、暗い表情や声のトーンにならないように気を付けることが大切です。
例文
- I heard you built a new house. I’m so jealous!
(新しい家を建てたんだってね。羨ましいな!)
- I am so jealous of the people who spend much money for their hobby.
(自分の趣味にたくさんお金を使う人たちが羨ましい。)
- She showed a jealous look on her face.
(彼女は羨ましそうな顔をした。)
2.ネガティブなのは「envy」
envy
読み:エンヴィー
意味:妬む、うらやむ
「envy」は「jealous」よりも妬むというネガティブな意味を強く持つ単語です。
人の長所や人の持ち物を自分も持ちたい、人と同じ経験を自分もしたいといった場合に、多く用いられます。
動詞の「envy」よりも形容詞の「envious」を使って「be envious of ~」とすると、より妬ましい気持ちが強く表現されます。
また「envy」は、動詞としても名詞としても使えます。
例文
- The new job is your mission of life! I envy you.
(新しい仕事は、君の天職だね!羨ましいよ。)
- Her success is the envy of her colleagues.
(彼女の成功は、同僚たちに妬まれている。)
- I envy his talent in business.
(彼のビジネスの才能には嫉妬してしまう。)
2.「羨ましい」の日本と海外の違い
日本人が「羨ましい」と表現する場合と、英語のネイティブスピーカーが「羨ましい」と表現する場合とでは、ニュアンスが異なります。
両者の違いを解説します。
日本の「羨ましい」は相手への憧れ
日本語の「羨ましい」は、相手や相手の持っているものに対して憧れる気持ちが主になっています。
ネガティブな意味で「羨ましい」が使われる場合もありますが、多くの場合「嫉妬」や「妬み」という別な言葉で表現されます。
日本語の「羨ましい」は、自分もそうなりたい、というポジティブで前向きなニュアンスがあります。
海外の「羨ましい」は相手への共感
海外の英語を主に話す人々が使う「羨ましい」は、相手に何か良いことがあったときに称賛する言葉とともに用いられる場合が多くみられます。
「それはすごい!羨ましいよ」であったり「ラッキーだったね。羨ましいな」といった風に使われ、相手を褒めると同時に共感を表す言葉として広く用いられています。
3.「Jealous」以外の英語表現
「jealous」以外で「羨ましい」とほぼ同じ意味で使われる英語表現を紹介します。
「I’m jelly.」
「I’m jelly」は、「I’m jealous」よりもくだけたスラング英語です。「jelly」には、お菓子のゼリーという意味もあります。
「羨ましい」という意味で使っているのが分かるように、前後で伝えたいことを補う必要があります。
例文
My brother got bought a new bicycle. I’m so jelly!
(兄が新しい自転車を買ってもらった。すごく羨ましい!)
「I’m so happy for you.」
「I’m so happy for you.」は直訳すると、「私はあなたをうれしく思う」となります。
相手を妬むような悪い意味を含めずに、心から純粋に「よかったね」と言いたいときに使える英語表現です。
例文
You passed the job interview. I’m so happy for you!
(入社試験の面接に受かったのね。よかった!)
「Great ! Wonderful !」
「羨ましい」という言葉は、自分もそうなりたいと思うくらい素晴らしいという意味で、単に相手を褒め称えるときにも使われることがあります。
相手を称賛するときには、英語では「Great ! Wonderful !」といった単語を用います。
You finally got married! Great! Wonderful!
(ついに結婚したんだね!すごいよ!素晴らしい!)
4.日本語の意味に近い表現
英語で「羨ましい」を一つの単語で表現しようとすると、日本語の「羨ましい」が含む意味を、すべて網羅することが難しい場合があります。
日本語の「羨ましい」の意味に近い英語表現を紹介します。
「I wish I were you.」
「I wish I were you.」は直訳すると、「私があなただったらなあ」という意味です。
「私があなただったらよかったのに」または「私もあなたみたいになりたかったなあ」というニュアンスが含まれます。
「そうなりたいけれど、現実には無理」といった不可能なことに対する羨望の気持ちを表したいときに使える表現です。
例文
You are good mother for five children. I wish I were you.
(あなたは5人の子供の良き母親です。あなたのようになれたらなあ。)
「I wish I could do that.」
「I wish I could do that.」は、「それができたらよかったのに」という意味になります。
実現不可能なことに対する憧れや、実現できなくて残念な気持ちを表現したいときに用います。
例文
Your idea is really creative! I wish I could do that.
(あなたのアイデアはとても独創的ですね!そんなことができたらなあ。)
まとめ
「羨ましい」の英語は「Jealous」「envy」です。
「Jealous」は嫉妬という意味の名詞「jealousy」(ジェラシー)の形容詞で、「いいな。羨ましいな」など対象を褒めるときなどに気軽に使われます。
「envy」も「羨ましい」という意味ですが、「jealous」よりも妬むというネガティブな意味を強く持っています。
日本語の「羨ましい」は相手への憧れを表すことが多いですが、海外の英語のネイティブスピーカーにとって「羨ましい」は、相手を褒める時に共感を表す言葉です。
「羨ましい」の英語表現を知って、場面に応じて適切な単語を使い分けられるようになりましょう。
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