最終更新日:2020/06/02
That was waste of time.
(時間の無駄だったよ。)
「waste」は 動詞として「無駄にする、破壊する」、名詞として「浪費」、形容詞として「荒れ果てた」という3つの意味があります。
「waste」は3つの品詞で同じ形なので、混乱してしまうことが多い英語の1つです。
そこで今回は「waste」の意味、使い方、類語、「waste」を使ったイディオムについて詳しく紹介していきます。
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1.「waste」の意味:「無駄にする、破壊する」「浪費」「荒れ果てた」
「waste」の読み方と意味を紹介します。
waste
読み:ウェイスト
- 【動詞】無駄にする、破壊する
- 【名詞】浪費
- 【形容詞】荒れ果てた
このように「waste」は、3つの品詞としての役割があります。
文脈や文法から、どの品詞で使われているのかを判断することが必要です。
「waste」は③のように、そのままで「荒れ果てた」という意味の形容詞で使うことができます。
しかし 「wasted」の過去分詞形でも、以下のように形容詞として使うので覚えておきましょう。
【wasted】
- 無駄な、浪費した
- 衰えた、老廃した
- 酒に酔った
形容詞「wasted」を用いた例文を、以下で見てみましょう。
<例文>
- That was wasted efforts.
(無駄な努力だったよ。) - The land my grandpa own is already wasted.
(祖父の所有している土地は、既に老廃している。) - I drunk too much and was wasted last night.
(昨晩は飲み過ぎて、酔っぱらっちゃったな。)
1-1.「wasteland」とは?
コンピューターロールプレイゲームに「wasteland」というものがあります。
タイトル「wasteland」は、 「荒れ地」という意味で「waste」は形容詞として使われています。
現在の地球が「wasteland(荒れ地)」として荒廃してしまい、その時に起こった核戦争から時が流れた地球の様子を描いた作品です。
1-2.「waste it on me」とは?
「waste it on me」は、スティーブ・アオキが韓国のアイドルグループBTSと組んでリリースした曲です。
この「waste」は、 動詞「無駄にする、浪費する」という意味で使われています。
「waste in on me」の直訳は、「それを私に浪費して」です。
「it」は、曲の内容から「恋に費やす時間」を指しており、「恋する時間が無駄だというなら、その時間を私に使ってよ」という意味が込められたラブソングです。
2.「waste」の使い方:動詞、名詞、形容詞
「waste」には、以下の3つの品詞の役割があります。
- 【動詞】無駄にする、破壊する
- 【名詞】浪費
- 【形容詞】荒れ果てた
それぞれの品詞、意味に分けて「waste」の使い方を見てみましょう。
2-1.動詞「無駄にする、破壊する」という意味での使い方
動詞「waste」は、多くの場合 「無駄にする、浪費する」という意味で使います。
時に 「破壊する、殺す」という意味で使われることもありますが、スラングとしての使い方なのでフォーマルなシーンでは使わないようにしましょう。
動詞としての「waste」を用いた例文を、以下で紹介します。
<例文>
- Why did you come so late? You wasted my time.
(なぜそんなに遅れたんだい?僕の時間を無駄にしたよ。) - Don’t waste money. You’ll need it soon.
(お金を浪費するんじゃないよ。すぐに必要になるから。) - Waste the guy!
(あいつを殺してしまえ!)
2-2.名詞「浪費」という意味での使い方
名詞「waste」は、 「浪費、無駄、老廃物」という意味です。
例えば「waste of time(時間の無駄)」は、「waste」を名詞として使った表現としてよく耳にします。
他にも、名詞「waste」は以下の例文のように使います。
<例文>
- What my sister wants is waste of money.
(妹が欲しがっているものは、お金の無駄になる。) - We have to separate medical waste.
(医療廃棄物は分別が必要です。) - The topic was about nuclear wastes.
(議題は、核廃棄物についてだった。)
2-3.形容詞「荒れ果てた」という意味での使い方
形容詞「waste」は、 「荒れ果てた、廃物の」という意味です。
形容詞としての「waste」は、以下の例文のように使います。
<例文>
- Where we arrived was a waste place.
(私達が行き着いたところは、荒れ果てた場所だった。) - You need a waste bin.
(くず入れが必要だね。) - Where do you think waste water go?
(排水は、どこに流れていくと思う?)
3.「waste」の類語表現:「ruin」「destroy」
「waste」の類語には、以下のようなものがあります。
- ruin:無駄にする、破壊する
- destroy:破壊する
①の 「ruin」は、「修復ができないほど破壊する=何かを無駄にする」という意味です。
②の「destroy」は「ruin」よりも破壊のダメージが大きく、 「完全に壊す」というニュアンスで使います。
では「ruin」と「destroy」を用いた例文を、以下で見てみましょう。
<例文>
- It’s supposed to be fun but you ruined today.
(楽しい1日になるはずだったのに、今日を無駄にしてくれたな。) - Smoking ruins your health.
(喫煙は健康を害する。) - Human is ruining the earth.
(人間は、地球を破壊している。) - My little brother destroyed my laptop.
(弟が私のノートパソコンを壊した。) - The huge earthquake destroyed the town.
(大きな地震のせいで、町がめちゃくちゃだ。) - Your acting destroys our relationship.
(君の行動で、僕たちの関係が崩れる。)
4.「waste」を使ったイディオム:「waste one’s breath」「waste away」「Haste makes waste」
「waste」を使ったイディオムには、以下のようなものがあります。
- waste one’s breath:無駄に言葉を費やす、無駄な議論を交わす
- waste away:衰弱する
- Haste makes waste:急がば回れ
①「waste one’s breath」の直訳は「○○の呼吸を無駄にする」です。
この場合の「呼吸」は、言葉や議論を指し「言葉を無駄にする」という意味合いになります。
②の「waste away」の「waste」は、「老廃する」という意味です。
「away」は何かから遠のく様子を表す英語なので、「衰弱する、どんどん痩せる」という意味を表します。
③の「Haste makes waste」の直訳は、「急ぐことは、何かを無駄にする」です。
つまり「急がず確実に進みなさい」という教訓が込められており、 「急がば回れ」ということわざになります。
それぞれの表現を用いた例文を、以下で見てみましょう。
<例文>
- That wasted my breath.
(無駄な議論だった。) - Eat meals 3 times a day! You are wasting away!
(1日3食食べなさい!どんどん痩せていっているじゃないか!) - You look like being hurry but haste makes waste.
(急いでいるように見えるけど、急がば回れだよ。)
まとめ
「waste」は 動詞として「無駄にする、破壊する」、名詞として「浪費」、形容詞として「荒れ果てた」という3つの意味があります。
「waste」自体でも形容詞の役割がありますが、過去分詞形の「wasted」という形でも形容詞として使います。
動詞「waste」には「殺す」という意味も含まれますが、これはスラングなのでフォーマルな会話では使わないようにしましょう。
今回紹介した「waste」のイディオムも、耳にする機会が多いフレーズなのでぜひ覚えておきましょう。