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「わざわざ」は 「そのためだけに行うこと」という意味を表します。
よく聞く言葉ではありますが、「これって目上の人やお客様に使っていいの?」と悩まれた経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「わざわざ」の敬語表現をご紹介します。
「わざわざありがとうございます」とお礼を言ったつもりが、相手に不快感を与えてしまっては悲しいですよね。
正しい使い方を知って、上司や取引先と良好なコミュケーションを築いていきましょう。
1.「わざわざ」の意味
意味は?
面倒や労力を惜しまず行ってくれた感謝の意で使用する言葉です。
敬語として使用することもできますが、使い方や相手によっては皮肉に受け取られる場合もあるので注意しましょう。
語源|態態し(わざわざし)からきている
「わざわざ」の由来は、古語の「わざわざし(態態し)」から来ています。
「意識して、わざとらしく」の意味があり、昔はあまり良くない意味で使われてきました。
よく聞く「わざと」という言葉もここから来ており、「故意に」などの同じ意味で使用されます。
否定的な意味で使用されていた「わざわざ」が、最近では「あえてしなくても良いことをしてくれた」という肯定的な意味も持つようになりました。
そのため、「わざわざ」を敬語として使用してよいか迷う人が多くなっています。
2.「わざわざ」の正しい敬語表現と使い方
「わざわざ」の正しい敬語表現を見ていきましょう。
使い方によっては失礼にあたる場合があるので、正しい表現方法を覚えておくことが大切です。
「わざわざ」は敬語として使える
「わざわざ」はビジネスシーンでも使用することができる表現です。
特に、相手に特別な行動をしてもらったときや、気を遣って頂いた行為に対して使用します。
ただし、 使う場面や言い方によっては相手に不快感を与えてしまう場合もあるので注意が必要です。
お礼を言うときは「わざわざ」を使ってOK
相手が行ってくれた行動に対して、感謝を伝えたいときには「わざわざ」を使用することができます。
具体的な例文を見てみましょう。
<例文>
- 本日は忙しい中わざわざお越し頂き、誠にありがとうございました。
- メールで案内を頂いていたにも関わらず、わざわざお電話まで頂き大変感謝しております。
いずれも敬語表現であり、相手に失礼なくお礼を伝えることができます。
3.「わざわざ」の嫌味になる敬語表現と使い方
「わざわざ」を敬語で使うとき、 嫌味になる可能性が高い場合が2つあります。
- 「来社不要」など、相手に断りを入れるときに使う場合
- 「自分が苦労したとき」など、自分の行動に対して使う場合
それぞれの使い方について、例文と一緒に紹介します。
断りを入れるときに使う場合
相手の行動に対して断りを入れるときに「わざわざ」を使用すると、相手に不快感を与えます。
具体的な例文を見てみましょう。
例文の表現では 「必要ないことをあえてしてもらわなくて大丈夫です」という皮肉的な意味に受け取られる可能性があります。
もし、相手に苦労をかけるのが申し訳ないと伝えたいときには、以下のように言い換えましょう。
「わざわざ」を使用せずに、感謝の言葉を後につけて相手に敬意を示しましょう。
自分の行動に対して使う場合
自分の行動に対して「わざわざ」を使用すると、「私はこんなに苦労をした」という被害者的な表現になってしまいます。
自分が苦労したことの強調や、遠回しに自分への感謝を求める言い回しにならないように注意しましょう。
<例文>
部長より依頼を受けた資料作成に加え、わざわざ現地で調査も行って来ました。
「資料作成だけでも大変だったのに、現地にまで足を運んだ」という自分の苦労を相手に押し付ける言い回しになってしまいます。
「依頼を受けてはいなかったが、追加で別のことも行った」と伝えたいときには、次のように言い換えましょう。
<例文>
資料作成のご依頼でしたが、詳細が気になり現地での調査も行いました。
さらに「もし宜しければ、こちらの資料もご活用ください」などを付け加えれば、上司からお礼の言葉をもらえるかもしれません。
4.「わざわざ」の類語と例文
「わざわざ」と似た意味の言葉は、いくつかあります。
- せっかく
- ご丁寧に
どの類語を使うかは、伝えたい内容や場面に応じて使い分けをしましょう。
嫌味に取られないかと心配なときは、これらの類語を使用してみてください。
類語1.せっかく
- いろいろの困難を排して事をするさま。無理をして。苦労して。わざわざ
- 滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す
- 全力を傾けて事をするさま。つとめて。せいぜい。
(引用:weblio辞書)
「せっかく」は、 「苦労して」「力を尽くして」という意味を持ちます。
例のように、謝罪するときに使用しやすい類語でしょう。
<例文>
せっかくお越し頂いたのに、不在で申し訳ありませんでした。
同じ文で「わざわざ」も使用できますが、嫌味に取られるのが心配な場合は「せっかく」を使うのが無難です。
類語2.ご丁寧に
「ご丁寧に」は、 礼儀正しさや時間をかけていることを表す言葉です。
使用例を見てみましょう。
<例文>
細かい修正まで、ご丁寧にしていただき大変助かりました。
「ご丁寧」も相手に敬意を示した表現ではありますが、「わざわざ」同様に嫌味や皮肉に取られてしまう場合もあります。
「わざわざご丁寧に~」などと、嫌味に取られかねない表現は使いすぎないように注意しましょう。
まとめ
「わざわざ」は「特にそのためだけに行うこと」を表す言葉です。
他に用事がないにも関わらず、行動をしてくれた相手への感謝を伝えるときに使用したい言葉でもあります。
ただし、 お断りするときや遠慮するときに使うと、嫌味に聞こえてしまう可能性があるので注意が必要です。
困ったときには言い換えの表現なども取り入れて、バリエーションを増やしていきましょう。