「予定調和」の意味とは?例文、類語・対義語、英語表現を徹底解説!

予定調和の意味とは ビジネス用語

同僚

今日の会議は予定調和のうちに終わったよ。

同僚のこんな言葉に同意したものの、実は「予定調和」の意味が分からない…というような経験をしたことはありませんか?

「予定調和」は「予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること」を意味する言葉です。

日常的にも使われる「予定調和」という言葉ですが、実はドイツ人哲学者ライプニッツが唱えた「モナド論」という哲学から生まれました。

今回は、そのモナド論に触れつつ、「予定調和」の意味、使い方・例文、類語・対義語、英語表現までを解説します。

1.「予定調和」の意味とは?

予定調和

読み:よていちょうわ

意味:予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること

まずは「予定」と「調和」の意味を確認してみましょう。

  • 【予定】…行事・行動などについて前もって決めること
  • 【調和】…全体が具合よくつりあい、整っていること

「予定」と「調和」を組み合わせ、「予定されていたかのように物事が整っているさま」を意味します。

すなわち「予定調和」は、 前もって誰の目にも結果が明らかであり、実際に予想通りの結果になることを表す際に使われます。

1-1.【哲学】ライプニッツの『モナド論』

本来「予定調和」という言葉は、哲学者・ライプニッツの学説『モナド論(単子論)』に登場する用語です。

ライプニッツは、17世紀から18世紀にかけて、哲学、数学、科学など幅広い分野で業績を残しました。

少々難しい『モナド論』ですが、以下に分かりやすく説明します。

ライプニッツは、『現実に存在するものの構成要素を分析すると、広がりも形も持たず、それ以上分割できない「実体」に到達する』と考え、その実体のことを「モナド」と名づけました。

そして、宇宙は互いに独立したモナドからなり、宇宙が統一的な秩序状態にあるのは、神によってモナド間に調和関係が生じるようにあらかじめ定められていると説き、これを「予定調和」と呼びました。

「予定調和」という言葉は、『モナド論』の中では「神によってあらかじめ定められている」という意味です。

現在では、それが転じて「予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること」を表す言葉として広く使われるようになりました。

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  • 2.「予定調和」の使い方・例文

    「予定調和」は、日本社会では、小説・映画・演劇・政治経済などの幅広いジャンルで使われます。

    「観衆・民衆が予想する流れに沿って事態が進み、結果も予想通りであること」を表す際に用いられることの多い表現です。

    それでは、「予定調和」を使った例文を見てみましょう。

    <例文>

    • 政治家たちは真面目に討論しているように見えるが、結局予定調和に法案が成立するものだ。
    • 面白いと評判の演劇を観に行ったが、残念ながら予定調和でつまらなかった。
    • 予想外の幸せな出来事など起きるはずはなく、予定調和で平凡な生活が続くのだ。
    • 日常は、映画やドラマのように予定調和の世界ではない。

    3.「予定調和」の類語・言い換え表現

    予定調和の類語

    「予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること」を意味する「予定調和」の言い換え表現には、以下のようなものがあります。

    それでは、順にご説明します。

    言い換え表現1.順調に○○する

    物事が調子よく運ぶさま、滞りなくはかどるさまを表す「順調」を用いて、「順調に○○する」と表現することが可能です。

    「予定調和」という言葉だけでは伝わりにくいポジティブなニュアンスを、相手に分かりやすく伝えることができますね。

    <例文>

    • 資格試験に向けて、順調に勉強が進んでいる。
    • 我が社は、創業以来順調に売り上げを伸ばしていった。

    言い換え表現2.予想通りに○○する

    「こうなるのではないかと考えていたことが、その通りの内容で実現されること」を表す「予想通り」と言い回しを用いて、「予想通りに○○する」と表現できます。

    「予定調和のうちに○○する」という言い回しと同様に使える表現です。

    <例文>

    • 映画のストーリーは全くもって予想通りに進み、ヒーローが登場し地球を守るという結末であった。
    • この地域で行われている水道工事は予想通り進捗している。
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  • 4.「予定調和」の対義語:予想外、当てが外れる

    予定調和の対義語

    「予定調和」のうちに進まなかった物事に対しては、対義語を使って様々な言い回しが出来ます

    「予定調和」の対義語には以下のようなものがあります。

    それでは、順にご説明します。

    対義語1.予想外

    予想外

    読み:よそうがい

    意味:予想と違った成り行きとなること

    <例文>

    あまり期待せず読み始めた小説だったが、予想外に面白い話だった。

    「予想外」は、以下の2つの言葉を組み合わせた言葉です。

    【予想】意味:物事の成り行きや結果について前もって見当をつけること

    【外】意味:一定の枠・意向などから外れる(はずれる)こと

    「予想外」は「 見当をつけたことが外れた」「予想が外れた」という意味合いで使うことのできる表現です。

    対義語2.想定外

    想定外

    読み:そうていがい

    意味:事前に予想した範囲を越えていること。

    「想定外」は以下の2つの言葉を組み合わせた言葉です。

    【想定】意味:ある条件や状況を仮に設定すること。

    【外】意味:一定の枠・意向などから外れる(はずれる)こと

    想定対象の情報を入手している上で、その情報から予想される範囲を外れた場合に「想定外」の物事として扱われます。

    しかし、その情報が間違っていれば、誤った予想を立ててしまう可能性もありますよね。

    どんな予想であれ、その予想から外れた事象ならば「想定外」という言葉を当てはめることが出来るので、「想定外」使い方に厳密性はないと言えます。

    <例文>

    想定外の事態が発生しても、柔軟に対処できる能力が必要だ。

    対義語3.当てが外れる

    当てが外れる

    読み:あてがはずれる

    意味:見込みが違うさま

    「当て」は「期待、見込み」を意味する言葉です。

    「当てが外れる」という表現は、 期待していたことが実現しなかった場合に用いられます。

    また、「期待が外れる」という表現も「当てが外れる」と同様に使うことができます。

    <例文>

    • このチームなら決勝進出も夢ではないと思っていたが、当てが外れた
    • 今注目を集めている劇団の舞台を観に行ったが、期待外れであった。

    5.「予定調和」の英語表現

    予定調和の英語表現

    哲学用語としての「予定調和」は、英語では「pre-established harmony」と表現されます。

    「pre-established」は「あらかじめ決められた」という意味の形容詞、「harmony」は「調和」を意味する名詞です。

    しかし、これはあくまで哲学用語ですので、日常会話に使われる機会はほとんどありません。

    日常会話においては、 動詞「expect(エクスペクト)」を用いて、「予期する」や「予想する」という意味を表現しましょう。

    ここでは「予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること」を表す「予定調和」の実用的な例文をご紹介します。

    <例文>

    • The result is as I expected.

    (その結果は私の予想通りだ。)

    • As expected, this morning was very hot and humid.

    予想通り、今朝は蒸し暑かった。)

    • The meeting is proceeding as if we expected.

    (その会議は予定調和のうちに進行している。)

     

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  • まとめ

    「予定調和」は 「予想した流れの中で物事が進み、その結果も予想通りであること」を表す言葉です。

    元々はモナド論という哲学から生まれた言葉ですが、日常会話では「物事が予定通りに進む」際に用いられます。

    相手に分かりやすく伝える場合には「順調に○○する」「予想通りに○○する」などと言い換えることが可能です。

    日常会話の中やビジネスシーンで使われることの多い「予定調和」の意味をしっかりと理解した上で、正しい使い方をマスターしてくださいね。

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