「漸く」の読みや使い方!例文や類語・英語・「暫く」との違いを解説

漸くの意味とは ビジネス用語

「漸く」は、「ようやく」と読みます。

意味は、「なかなか実現しなかったことが、やっと実現した」です。

「しばらく」と読む「暫く」と間違いやすい漢字ですよね。

本記事では、「漸く」の読み方や使い方・例文、類語、英語表現を解説していきます。

また、「しばらく」と間違えて読まないように、それぞれの覚え方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1.「漸く」の意味と語源

漸く

読み方:ようやく

意味:

  1. なかなか実現しなかったことが、やっと実現した
  2. なんとか、かろうじて実現した
  3. ゆっくり変化するさま

1-1.意味は「なかなか実現しなかったことが、やっと実現した」

「漸く」は、「なかなか実現しなかったことが、やっと実現した」という意味です。

その他にも、「なんとか実現した」「ゆっくり変化する」という意味があります。

普段使っている「漸く」は、ほとんどが1番目の意味です。

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  • 1-2.語源は「水の流れを斬るのはなかなか実現できない」

    「漸く」の語源は、その漢字から来ています。

    「漸く」という漢字は、川の水の流れを表す「氵(さんずい)」と、刃物などを使って斬るという意味の「斬」が合わさったものです。

    「水の流れを斬る」ということはなかなか実現できるものではありませんよね。

    そんな「 なかなか実現しないようなことが、やっとのことで実現した」ことを表す言葉が「漸く」です。

    2.「漸く」の使い方と例文

    「漸く」という言葉の意味ごとに、使い方と例文を解説していきます。

    1. 待ち望んだことがやっと実現した
    2. なんとか実現した、ギリギリ実現した
    3. ゆっくり変化する

    順に解説していきます。

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  • 2-1.待ち望んだことがやっと実現した

    「漸く」の一つ目の意味は、「待ち望んだことがやっと実現した」です。

    例えば、「漸く終わった」のように使い、この場合は終わったことを嬉しがっている様子を表します。

    また、苦労した過程が隠されている表現でもあり、ニュアンスとしては「(苦労した結果)漸く終わった」という感じです。

    会話などで耳にする「漸く」は、この意味の場合が多いでしょう。

    この場合の例文を紹介します。

    <例文>

    • 長く続いた会議が漸く終わった。
    • 動かなかったPCが漸く直った。

    2-2.なんとか実現した、ギリギリ実現した

    「漸く」の二つ目の意味は、「なんとか実現した、かろうじて実現した」です。

    こちらの意味はあまり使われていませんが、例えば「テストに漸く合格した」の場合、テストにギリギリ合格したことを意味します。

    「なんとか」という言葉に置き換えると意味が分かりやすいです。

    しかし、実際にこの例文の場合でも、1つ目の意味のように「テストが終わることを待ち望んで、やっと合格した」という意味と捉えることもできます。

    そのため、日常会話でこの意味として使った場合、伝えたいことが伝わらない可能性もあります。

    なので、基本的にはこの意味では使わず、こういう意味もあるんだな、という程度に覚えておくと良いでしょう。

    この場合の例文を紹介します。

    <例文>

    • 漸く英検1級を取得することができた。
    • 終電に漸く間に合った。
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  • 2-3.ゆっくりと変化する

    「漸く」の3つ目の意味は、「ゆっくり変化する」です。

    こちらの意味も、普段はあまり使わないでしょう。

    例えば、「漸く寒さが落ち着いてきた」の場合、「徐々に寒くなくなってきた」という意味になります。

    しかしこの場合も、1番目の意味のように「やっと寒さが落ち着いてきた」と捉えることも可能です。

    「やっと」という意味での使い方が一般的なので、この意味での使用も控えるべきでしょう。

    「徐々に」ということを伝えたいのであれば、「だんだん」といった言葉を使うといいですね。

    この場合の例文を紹介します。

    <例文>

    • 漸く春が来ましたね。
    • 夜明けが漸くやってきた

    3.「漸く」と間違えやすい漢字「暫く」

    「漸く」と間違いやすい漢字で「暫(しばら)く」があります。

    「暫く」は、「少しの間」という意味です。

    ここでは、「暫く」の詳しい意味や、「漸く」や「暫く」を間違えて読まないための覚え方を解説していきます。

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  • 3-1.「暫く」の意味は「(長くはない)少しの間」

    暫く

    読み方:しばらく

    意味:(長くはない)少しの間

    「暫(しばら)く」は、「(長くはない)少しの間」という意味です。

    例えば、「暫く会社を休む」のように使います。

    「暫く」は、「少しの間」という意味ですが、その期間は使い方や相手によって様々です。

    一般的な「暫く」の期間を簡単に紹介します。

    • 電話や受付での暫くお待ち下さい:数分〜
    • メールでの暫くお待ち下さい:1日〜
    • 暫く会社を休む:1週間〜
    • 暫く彼とは合わない:数週間〜

    上記は一例ですが、相手や使い方によって期間が変わることが分かるでしょう。

    続いて、「漸く」と「暫く」の読み方を間違えないようにする覚え方を紹介します。

    3-2.「漸く」と「暫く」の簡単な覚え方

    読み間違えない方法とは、「漢字を見ること」です

    二つの漢字の構成を見てみます。

    • 漸(ようや)く:氵 + 斬
    • 暫(しばら)く:日 + 斬

    どちらも「斬る」という漢字が付いていますが、それに付くものが「氵」か「日」かの違いがあります。

    それぞれ以下のように覚えると良いです。

    • 漸く:水の流れ(氵)を斬るのは難しく、なかなかできないことなので、やっと実現した時などに使う「ようやく」
    • 暫く:ある期間(日)を斬ると少しの期間が残る。その少しの間を表す時に使う「しばらく」

    漢字を見れば、読み方も間違わなくて済みますので、ぜひ覚えておきましょう。

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  • 4.「漸く」の類語と例文

    「漸く」の類語を3つ紹介します。

    1. やっと
    2. ついに
    3. とうとう

    順に解説していきます。

    類語1.やっと

    やっと

    漢字:漸

    意味:なかなか実現しなかったことがやっと実現した

    「やっと」の漢字は「漸く」と同じなので、意味も同じ「実現しなかったことがやっと実現した」です。

    「漸(やっと)」と書くこともできますが、漢字で書くことは少ないので、ひらがなで書きましょう。

    「やっと」の例文を紹介します。

    <例文>

    • 昨日から取り掛かっていた仕事がやっと終わった。
    • これまで分からなかったことが、やっと分かった。

    類語2.ついに

    ついに

    漢字:遂に

    意味:長い時間を経て、期待した状態になる。または、期待した状態にならなかった

    「ついに」は、「長い時間を経て、期待した状態になる。または、期待した状態にならなかった」という意味です。

    「漸く」は実現した時に使う言葉ですが、「ついに」は実現しなかった時にも使えます。

    例えば、「ついに終わった」と言うこともできますし、「ついに終わらなかった」と言うことも可能です。

    「ついに」の例文を紹介します。

    <例文>

    • ついに新製品が完成した。
    • 納期までに提出しようと思ったが、ついに間に合わなかった。

    類語3.とうとう

    とうとう

    漢字:到頭

    意味:最終的な結果として物事が実現した。または、実現しなかった

    「とうとう」は、「最終的な結果として物事が実現した。または、実現しなかった」という意味です。

    「ついに」と意味は同じですが、「とうとう」の方が「過程」に重点を置いています。

    微妙なニュアンスの違いですので、基本的に同じと思ってOKです。

    「とうとう」の例文を紹介します。

    <例文>

    • 長い間待ったが、とうとう彼からの返事はなかった。
    • 長年の夢がとうとう叶った。

    5.「漸く」の英語表現

    「漸く」を英語で表現する場合、以下のものがあります。

    1. at last:(待ち望んでいたものが)やっと起こった
    2. finally:とうとう、ついに

    順に解説していきます。

    英語1.at last:(待ち望んでいたものが)やっと起こった

    「at last」は「(待ち望んでいたものが)やっと起こった」という意味です。

    良いことが起こった時に使う表現で、嬉しい気持ちを表します。

    そのため、悪いことが起こった時に使ってしまうと、相手の不幸を待ち望んでいたことになるので、注意しましょう。

    「at last」の例文を紹介します。

    <例文>

    • At last It’s over!
      漸く終わった!)
    • At last the rain stopped.
      漸く雨が止んだ。)

    英語2.finally:とうとう・ついに・やっと起こった

    「finally」は、「とうとう・ついに・やっと起こった」という意味です。

    「at last」は良いことが起こった時に使う表現ですが、「finally」は悪いことにも使えます。

    悪いことが起こった場合は、日本語の「ついに」や「とうとう」が当てはまり、いいことが起こった場合は「やっと」が日本語訳としてふさわしいです。

    「finally」は良いことにも悪いことにも使えることから、「at last」の代わりとして使うこともできます。

    そのため、迷ったら「finally」を使えばOKです。

    「finally」の例文を紹介します。

    <例文>

    • Finally, work is finished.
      漸く仕事が終わった。)
    • I finally take a step into my dream.
      (私は漸く夢の一歩を踏み出した)
    • Finally, he did not show up.
      とうとう、彼は姿を表さなかった。)

    まとめ

    「漸く」は、「ようやく」と読みます。

    意味は、「なかなか実現しなかったことが、やっと実現した」です。

    やっと実現した時などに使う言葉で、例えば「ようやく仕事が終わった」というように使います。

    読み方は、「水の流れを斬ることはなかなかできない」という由来から、「なかなか出来なかったことが、やっとできた」のように覚えると、読み間違いをしなくなるはずです。

    漢字の構成を考えると間違わなくなるので、覚えておきましょう。

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