「残滓(ざんし)」の意味とは?「残渣(ざんさ)」との違いも解説

残滓の意味とは ビジネス用語

「残滓」は、残りかすや何かが取り除かれた後に残るものを意味します。

残りかすとしての物質的な表現の他、過去の問題や記憶の残りものとしての比喩的な表現としても使用されます。

中々聞きなれない言葉かもしれませんが、小説などではしばしば使用されることがあるため、覚えておいた方が良いでしょう。

今回は、「残滓」の意味や正しい使い方について、解説していきます。

「残滓(ざんし)」
一覧表

忙しい人のために、内容が一目でわかる一覧表を用意しました。

▼各項目をクリックすると詳しい解説を読むことができます。

意味 ①容器などの底に残っているかす
②何かが取り除かれた後に残っているもの
使い方 コーヒーの残滓がある
「残渣(ざんさ)」との違い 「残渣」には「残滓」のような比喩的な意味ない。
あくまでも「溶解、ろ過などのあとに残った不要物」という意味で使用される
類語 「残余(ざんよ)」
「名残(なごり)」
英語表現 residue
vestige

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2019.04.13

1.「残滓」の意味と読み方

容器などの底に残っているかす・何かが取り除かれた後に残っているもの

残滓

読み:ざんし/ざんさい

  1. 容器などの底に残っているかす
  2. 何かが取り除かれた後に残っているもの

「残滓」における「残」とは、「のこり」や「あまり」を意味する漢字になります。

そして、「滓」とは、液体など底にたまる「かす」を意味する漢字になります。

これらのことから、「残滓」は 「容器などの底に残っているかす」という物質的な意味と、そこから派生した「何かが取り除かれた後に乗っているもの」という比喩的な意味を表すのです。

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  • 正式な読み方はざんし

    「残滓」は「ざんし」が正式な読み方です。

    その他に「ざんさい」という慣用による読み方があります。

    慣用による読み方とは、正式な読み方ではないものの、世間で広く用いられる読み方です。

    したがって「残滓」は、 「ざんし」あるいは「ざんさい」と発音するのが正解となります

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    2.「残滓」の使い方と例文

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  • 2-1.物質的な表現と比喩的な表現の両方を表す

    「残滓」の使い方としては、以下のようなニュアンスを表現するときに使用します。

    • 残りかす
    • 必要なものを取り除いたあとの残りもの
    • 歴史や時代、記憶などの残りもの

    「残滓」は物質的な表現と比喩的な表現の両方を表すことができます。

    そのため、 「残りもの」というニュアンスを表現することが可能です。

    したがって、「残りかす」や「残りもの」のような漢字に基づいた物質的な意味を表すことに加え、過去を起点にして現在まで残っている風習や記憶など、 物質的な形を伴わないものを表す場合にも使用することが可能なのです。

    2-2.「残滓」の例文

    では、実際に「残滓」例文について、以下の3つを見ていきましょう。

    それぞれ詳しく解説します。

    例文1.「残りかす」

    <例文>
    飲み終えたカップの底に、コーヒーの残滓がある。

    この例文における「残滓」は、 コーヒーの「残りかす」という意味になります。

    「残滓」の物質的な表現における代表的な意味になります。

    例文2.「必要なものを取り除いたあとの残りもの」

    <例文>

    ピーマンを包丁で切った結果、種が残滓になった。

    この例文における「残滓」は、種がピーマンを食べるのに必要な部分を取り除いたあとに残ったものであることを意味しています。

    「残りかす」以外にもこのように、 必要なものを取り除いたあとに残るものというニュアンスが使えるため、「残りもの」を表す物質的な表現を幅広く使うことができます。

    「残りかす」以外に、「残りもの」を物質的な表現で使用する際にも、「残滓」はおすすめの言葉なのです。

    例文3.「歴史や時代、記憶などの残りもの」

    <例文>

    いつのまにか、元彼との思い出の残滓はどこかに消えてしまっていた。

    この例文における「残滓」は、思い出の残りものを意味しています。

    「物質的な形を伴わない表現」です。

    また、 思い出のような記憶以外にも過去の文化や風習、起きた問題など現在まで解決されていないものなど、時代を超えて残っているものに対して使用できます。

    <例文>

    この風習は、現在まで受け継げれる過去の残滓である。

    物質的な形のない「残りもの」というニュアンスを表現する場合にも、「残滓」は表現するのに便利な言葉なのです。

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  • 3.「残渣(ざんさ)」と「残滓(ざんし)」の違い

    3-1.残渣は比喩的表現をしない

    「残滓」とよく間違われる言葉としてあるのが「残渣(ざんさ)」です。

    「残渣」には以下のような意味があります。

    • 残りかす
    • 溶解、ろ過などのあとに残った不要物

    「残りかす」という意味がある点において、「残滓」と共通の意味を持っています。

    しかしながら、「残渣」には「残滓」のような比喩的な意味なく、あくまでも「溶解、ろ過などのあとに残った不要物」という意味で使用されるのです。

    そのため、「残渣」を使用する場合には、例え「残りかす」という意味を表現する場合であっても、 溶解やろ過など化学的な意味合いがあるときのみ、使用すると良いでしょう。

    <例文>

    口臭は、歯周ポケットからの浸出液や食物残渣のタンパク質成分を分解して発生する。

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  • 4.「残滓」の類語

    残滓の類語

    「残滓」の代表的な類語は以下の2つがあります。

    それぞれ解説していきます。

    4-1.「残余(ざんよ)」

    「残余」には以下の2つの意味があります。

    • 他の部分が取り除かれたあとに残っているもの
    • 何かが取り除かれたあとに残っているもの

    「残余」は「残滓」同様に、「残りもの」という意味があるものの、どちらかというと「余りもの」というニュアンスで用いられます。

    そのため、「残滓」における「残りかす」のようには使用されないことに注意が必要です。

    <例文>

    原子力発電所には、常に残余のリスクがある。

    4-2.「名残(なごり)」

    「名残」には以下の3つの意味があります。

    • 人との別れを惜しむ気持ち
    • ある事柄が過ぎたあともそれを思い出させる気配や余韻
    • 病後のからだに残る影響

    「名残」は、「残りもの」というニュアンスがあることから「残滓」の類語となります。

    また、主には 別れを惜しむときや影響が残っている状態のときに使用します。

    「残滓」に比べると、日常的に使用されることが多いため、覚えておいた方が良い言葉であると言えるのです。

    <例文>

    世界遺産を訪れると、文明の名残を感じることができる。

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    5.「残滓」の英語表現

    残滓の英語表現

    「残滓」は、以下の2種類の英語を用いることで表現することができます。

    それぞれどういった使い分けができるのか見ていきましょう。

    英語表現1.「residue」

    residueは日本語で、「残余」や「残留物」を表す英単語です。

    とりわけ、この英単語は「残滓」の意味の中でも、物質的な表現をする場合に使用されます。

    <例文>

    That company has invented the residue recovery system.

    その会社は、残滓回収システムを発明した。

    英語表現2.「vestige」

     vestigeは日本語で「痕跡」や「面影」を表す英単語です。

    こちらの場合は、記憶や風習など「残滓」の意味の中でも、物質的な形をもたない比喩的な表現を表す際に用いられます。

    <例文>

    This memory is vestige when I was a high school student.

    この記憶は、私が高校生だったときの残滓だ。

    「残滓」がどのようなニュアンスを表現したいのか見極めた上で、適切な英単語を選択できると良いでしょう。

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  • まとめ

    「残滓」の意味や使い方についてご理解いただけたのではないでしょうか。

    「残滓」は、 残りかすや何かが取り除かれたあとに残るものを意味しています。

    物質的な表現のほか、比喩的な表現でも使用することが可能であるため、広く「残りもの」を表すときに使われます。

    「残りかす」や「残りもの」を表現したいときに活用してみてください。