「善処(ぜんしょ)」の意味と様々な使い方!敬語と類語や英語も紹介

善処の意味とは ビジネス用語

ご迷惑をおかけいたしましたユーザーに対しては、可能な限り善処いたします。」

こんな風に「善処」って言われても曖昧すぎて、何をどうするか理解できないときってありますよね。

「善処(ぜんしょ)」とは 「状況に応じ適切に対応する」と仏教用語である「来世で生まれる良い場所」の2つの意味がある言葉です。

「善処」の正しい意味を知ることで、良い意味で便利に使えることに気が付きます。

そして本記事を読み「善処」の正しい使い方を掴むことで、用途を間違えずに「善処します」を使いこなすことができますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

1.「善処」の意味:状況に応じ適切に対応する

最初に「善処」の読み方と意味について紹介します。

善処

読み:ぜんしょ

  1. 状況に応じ適切に対応する
  2. 【仏教用語】(来世で生まれる)良い場所

「善処」は「よいところ」と読んでしまいがちですが、「ぜんしょ」と読みます。

「善処(ぜんしょ)」とは 「状況に応じ適切に対応する」と仏教用語である「来世で生まれる良い場所」の2つの意味がある言葉です。

「状況に応じて適切に対応する」とは、簡単に言えば「(なるべく)上手く片付けますよ」になります。

その意味ゆえに、実際にビジネスシーンで実際に見聞する機会も多い言葉です。

漢字を分けて、個々の意味で見てみます。

  • 」:良くする。充分
  • 」:取りさばく、収める。

2つの漢字の意味を繋げると「良くするように収める」になり、転じて「状況に応じ適切に対応する」の意味になりました。

1-1.「善処」の由来:仏教用語から

「善処」のもうひとつの意味は、仏教用語としての「 来世に生まれる場所は、仏が在住する清らかな国である」があります。

「仏が在住する清らかな国」とは「浄土」を意味する表現です。

日常的に使える意味ではありませんが、言語由来のトリビアとして覚えておくのも良いでしょう。

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  • 2.「善処」の様々な使い方と例文

    「善処」の意味がわかったところで使い方をみていきましょう。

    「善処」は主に次の2つの用途で使うことが可能です。

    それぞれの使い方を説明しますね。

    2-1.お願いするときに使う

    まず、「善処」は 誰かに何かをお願いする場面でよく使います。

    「善処」とは「状況に応じ適切に対応する」という意味なため、「善処してくださいね」「善処をお願いします」「善処を望みます」といった使い方で「では○○に対して、適切な対応をお願いしますね」と伝えることができるのです。

    例えば、問題のある社員に対して上の人にどうか処分をお願いしたいときがあったとします。

    「処分」というと聞こえが悪いですが「彼について善処をお願いします」と言うことで、問題のある社員に対して、会社へ処分なり何かのの対応を取ってほしいことをマイルドに伝えることができるのです。

    お願いするときの「善処」の使い方例

    • 善処してください
    • 善処をお願いします
    • 善処を望みます
    • 善処を期待する
    • 善処を求める
    • 善処を訴える

    「何かに対し適切な対応を望んでいるとき」は「善処」を使って伝えてみましょう。

    2-2.返事として使う

    また、 「善処」は返事として使う場面もあります。

    「○○をどうにかしてほしい」と依頼があった場合に「善処します」「善処を尽くします」と伝えることで、「その問題について向き合いますね・対処しますね」と伝えることができるのです。

    例えば、上司や目先方から依頼された事柄に対して、「善処しますね」と返事をして、その問題についてきちんと考えていく姿勢を見せることができます。

    返事として使うときの「善処」例

    • 前向きに善処します
    • 善処します
    • 善処を尽くします
    • 善処するよう努める

    こうして「これからきちんと対応しますよ」という返事として「善処します」などという使い方をするのです。

    2-3.「善処」の具体例文

    <例文>

    1. あの製品の不具合の件につきましては、ユーザー様になるべく善処します
    2. 例のサービストラブルに対する対応は、速やかに善処します
    3. あの問題社員に対する善処を望みます
    4. 耐震補強工事について、何卒善処していただけないでしょうか?
    5. あの段階まで話をされたなら、こちらとしてはひたすら善処を尽くすしかない。
    6. 先の契約の件ですが、是非全力を尽くすのでよろしくお願いいたします。
    7. 災害からの復興営業再開時期ですが、も○月△日を前提に前向きに善処いたします
    8. ここで揉めても時間が過ぎていくだけです、ここは建設的に善処していきませんか?
    9. 1度社に持ち帰って検討をと考えております故、ご善処いただきます
    10. あのバイトの処遇の件においては、善処いただきたく思います。
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  • 2-4.「善処」を使う時の注意点

    「善処」は「(なるべく)上手く片付けますよ」の意味合いから、使い処やタイミングによっては誤解を与える可能性もある言葉です。

    「善処」を使う時の注意点を紹介します。

    「善処します」は「何が何でも対応します」ではない

    「善処(ぜんしょ)」とは「状況に応じ適切に対応する」という前向きの意味があります。

    しかし、前向きの意味の言葉としては押しが弱く「 対応できたら対応する、しかし何かしらの原因でできなかった場合は仕方がない」という意味合いも実は含まれてるのです。

    つまり「善処します」で返答され場合は、それは「何が何でも対応します」の意味ではないと解釈もできます。

    「善処」を使った後は、必ず返答や返事をする

    「不具合の対応は、速やかに善処します。」などとユーザーに返答した場合、 後日そのユーザーに「その対応が可能かどうか」の答えを送る必要があります。

    「(なるべく)上手く片付けます」のという曖昧な意味合いがある「善処」ですが、その後の「答えがあってこそ」の「善処」なのです。

    「善処」を使い過ぎない

    「善処」は「対応しますね」と伝えることができるので、とりあえず使いがちな言葉ですが使いすぎないようにする必要があります。

    なぜなら、「善処します」と言われた相手は「何をどう対応するのか」と具体的な答えをもらっていないからです。

    「善処」は曖昧な表現なため、具体的な対応が決まっていないときでも、ついその場限りの対応で使ってしまいます。

    しかし「善処」を使い過ぎると、 曖昧すぎてトラブル勃発に繋がる「煮え切らない」印象を先方に与える結果に繋がる可能性があるのです。

    なので「とりあえずこれを使っとけばいいでしょう」という感じで伝える「善処」の使いすぎには注意が必要です。

    3.「善処」は目上の人にも使える言葉

    「善処」は目上の人にも使える言葉です。

    ここからは「善処」を目上の人に使う場合の2種の敬語表現を紹介します。

    目上の人に使う場合などは、こうして敬語表現を使っていきましょう。

    それぞれの敬語表現を紹介しますね。

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  • 3-1.丁寧に表現する場合は「善処します」

    「善処」の敬語表現は、使い方にもたくさん出てきましたが 「善処します」です。

    「善処」は単語だけで使われることはあまりありません。

    <例文>

    1. 先の行き違いにおけるトラブルの件に置きましては善処します。
    2. あのバクについては善処しますので、期日の再度調整を願えませんでしょうか?

    このように「します」などとつけ、先方に失礼が無いように表現し、「善処します」で丁寧語として使われます。

    3-2.より丁寧にへり下る謙譲語表現「善処いたします」

    さらに丁寧に、へりくだって「善処」を表現する場合、謙譲語を使い「善処いたします」と使います。

    自身を下げた位置から使う表現が謙譲語です。

    例えば不祥事に対して「善処」する場合、自分がへりくだることで、相手を立てた上でこの問題に取り組む姿勢を示すことができます。

    <例文>

    1. 再交渉につきましては、もちろん善処いたします
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  • 4.「善処」の類語表現

    善処の類語

    次に「善処」の5種の類語表現を紹介します。

    • 鋭意努力(えいいどりょく)
      意味 ⇒ 気持を集中させ努力する
    • 改善(かいぜん)
      意味 ⇒ 物事を良い方向に改める
    • 対応(たいおう)
      意味 ⇒(様々な意味がありますが)相手や状況に応じ、物事を進める
    • 対処(たいしょ)
      意味 ⇒ ある物事に対し 適当な処置を施す
    • 措置(そち)
      意味 ⇒ 上手く取り計らって始末する

    それぞれの類語を使った例文は次の通りです。

    <例文>

    1. 鋭意努力
      例文 ⇒ この計画を完遂成功の為に、微力ながら鋭意努力させていただきます
    2. 改善
      例文 ⇒ 確かにこの企画書の構成骨子は、改善の余地がある。
    3. 対応
      例文 ⇒ 不測の事態対応しつつ、方針を変える。
    4. 対処
      例文 ⇒ あのような困難な事態には、とにかく対処するしかない。
    5. 措置
      例文 ⇒ 先方から名誉棄損を被ったため、法的措置を取らざるを負えない。

    いずれの類語もレベル差がありつつも、 「前向きに対応する」「状況に応じ物事を進める」といった、正に「善処」と同義的意味を含んでいることが特徴的です。

    5.「善処」の対義語表現

    善処の対義語

    次に「善処」の4個の対義語表現を紹介します。

    • 対処できない
      意味 対処や対応ができない
    • 適当
      意味 方法などはいい加減である
    • おざなり
      意味 その場限りの帳尻合わせ、いい加減
    • なおざり
      意味 余り注意を払わずに、放ってお

    それぞれの対義語を使った例文は次の通りです。

    <例文>

    1. 対処できない
      例文 ⇒ マニュアルにないトラブルに対処できない若い世代の新入社員。
    2. 適当
      例文 ⇒ その場限りの適当な返事で場を凌いだ結果も、ある意味適当だな。
    3. おざなり
      例文 ⇒ おざなりの計画故に、その後の展開が聞くに堪えなかった。
    4. なおざり
      例文 ⇒ あまりに酷い対応されたので、ついなおざりな態度に出てしまった。

    いずれの例文も 「対応できない」「いい加減」「行き当たりばったり」など、否定的な意味ばかりであることが特徴的です。

    「善処」は曖昧に解釈できる部分を含みますが「状況に応じ適切に対応する」の意味のように、決して完全否定を指す言葉ではありません。

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  • 6.「善処」の英語表現

    善処の英語表現

    最後に「善処」の3個の英語表現を紹介します。

    1. Using discretion
      意味 ⇒ 善処する
    2. Handling carefully
      意味 ⇒ 慎重に取り扱う
    3. Making the best of
      意味 ⇒ 最大限に〜を活用する

    それぞれ紹介します。

    6-1.Using discretion

    「Using discretion」は「 善処」を意味する英語の慣用句です。

    「Using」は「Use」の現在進行形であり「用いる、使用する」をまた「discretion」は「慎重に」を意味し、意味を繋げると「慎重に用いる」となり一転して「善処」となります

    「Using discretion」を使った例文は以下の通りです。

    例文

    1. Using discretion for scandals.
      意味 ⇒不祥事のために善処する
    1. We will do using discretion to prevent accidental accidents.
      意味 ⇒突発的な事故に対して善処します。

    6-2.Handling carefully

    「Handling carefully 」は「 慎重に取り扱う」を意味する英語慣用句です。

    「Handling」は「取り扱い」を意味し「carefully」は「慎重に」を意味します。

    この2つの言葉の意味を繋げると「慎重に取り扱う」となり、転じて「善処」と解釈できできるのです。

    「Handling carefully 」を使った例文は以下の通りになります。

    例文

    1. We handling carefully with Mr. A’s treatment.
      意味 ⇒ Aさんの処遇について善処する。
    1. Is this the limit of handling carefully so far?
      意味 ⇒ ここまでが善処する限界かな?

    6-3.Make the best of 〜

    「Make the best of 〜」は「 最大限に〜を活用する」を意味する英語慣用句です。

    「〜」の中に、活用する具体的な物やサービス名を記載します。

    • Make the best of」+「活用する具体的な物やサービス名」

    「Make」は様々な意味がある英単語ですがここでは「作る」を指し「the best of〜」は「最高の~」を意味します。

    この2つの言葉の意味を繋げると「最高の~を作る」になり「最大限に~を活用する」に変化し、一転して「善処する」と解釈できます。

    「Make the best of 〜」を使った例文は以下の通りになります。

    例文

    1. Make the best of the worst situation.
      意味 ⇒ 最悪の事態に善処する。
    2. I will do make the best out of it.
      意味 ⇒ 私は最大限それに対し善処します。

    まとめ

    「善処」とは 「状況に沿って適切に処置する」と仏教由来の「輪廻転生する良い場所」の2つの意味がある言葉です。

    主に「状況に沿って適切に処置する」の意味で使われることが多く、また様々な使い方が存在することも学びました。

    社会人らしく、その学んだ「善処」の使い方を適材適所で使いこなせるようになりましょう。

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