「杜撰(ずさん)」の意味や読み方!語源から類語まで徹底解説!

杜撰の意味とは ビジネス用語

「杜撰」は「ずさん」という読み方をし、 物事がいい加減で、誤りが多いという意味をもつ言葉です。

「杜撰な管理体制」などといった使われ方をします。

本記事では、「杜撰」の意味や使い方、語源とあわせて類語、さらに対義語や英語も紹介しています。

この記事を読めば、「杜撰」の語源から類語まですっかりマスターすることができますよ。

1.「杜撰(ずさん)」の意味と読み方

意味は「物事がいい加減で誤りが多い」読み方は「ずさん」

杜撰
読み方:ずさん
意味:

  1. 著作で、典拠などが不確かでいい加減なこと
  2. 物事の仕方がぞんざいで、手落ちが多いこと

「杜撰」は、 いい加減な書物や、物事がいい加減で粗の多いことを意味します

日常的にはあまり使わない漢字なので、知らないと読むのが難しい言葉です。

2つの意味にあわせて、語源まで知っておくといいでしょう。

また、「杜撰」は 著作の出典や根拠が不確かで、中身のいい加減なことも意味も持っています。

現代ではあまり使われませんが、知識として知っておくと良いでしょう。

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  • 「撰」は漢詩を創るという意味

    「杜撰」の「撰」の字には 漢詩を創作するという意味があります。

    同様に、「杜撰」の「杜」は宋の時代の杜黙(ともく)という人の名前というのが定説です。

    語源は一説には『野客叢書』が由来の故事成語

    「杜撰」は、「杜黙(ともく)」という人物の詩について書かれた『野客叢書』が出典と言われています。

    その杜黙の創作した歌はほとんどが詩の定型に合わない、良く言えば独特の、悪くいえばいい加減なものだったのです。

    そして、杜黙が作った詩=いい加減ということが定着していきました。

    そこから、 誤りの多い著作を「杜撰」と言うようになったと『野客叢書』に書かれていたことが「杜撰」という言葉が生まれたきっかけです。

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  • 2.「杜撰」の使い方と例文

    管理体制や仕事の出来を指して使う

    「杜撰」は、おもに「杜撰な管理体制」などという使い方で、物事がいい加減であることを表す言葉です。

    物事のいい加減さを表す言葉ですが、 人の性格を表す言葉としては使いません

    以下で、間違った使い方と正しい使い方を確認しておいてください。

    <例文>

    ○:大企業の杜撰な管理体制が明るみに出た。

    ×:彼は杜撰な人間だからあまり信用できない。

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  • 本や詩の正確性・完成度を指して使う

    「杜撰」は、本や詩などの著作の完成度を指して使うこともあります。

    やはり不確かで、いい加減な本や詩を意味する表現です。

    以下のように使います。

    <例文>

    以上の理由から、その作品が杜撰であるとまでは言えない。

    「杜撰」の具体的例文

    「杜撰」の使い方をさらに例文で確認していきましょう。

    • 杜撰な造りに、何度注意したことかわからない
    • 杜撰な作品を作る人と噂だったので、心配していたが杞憂だったようだ
    • 杜撰な計画のせいで、進行がめちゃくちゃで残業ばかりしている
    • このゲーム、杜撰なシーンばかりで全くつまらない!
    • 杜撰な仕事をしていると先輩に指摘されてしまった。反省しよう
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  • 3.「杜撰」の類語と例文

     

    「杜撰」とよく似た意味を持つ主な言葉として、次の3つがあげられます。

    • 粗漏(手落ち)
    • 雑(あらくて念入りでない)
    • 疎放(おおまかでしまりのない)

    いずれ 「いい加減な」あるいは「大雑把な」という意味を持つ言葉です。

    それぞれを詳しく見ていきましょう。

    類語1.粗漏(そろう)

    疎漏

    読み方:そろう

    意味:おろそかで、手落ちがあること・ぬかり

    「疎漏」は おろそかで手落ちがあることを意味し、「杜撰」とほぼ同じ意味を持ちます。

    例文で確認しましょう。

    <例文>

    • 疎漏なく最後までやり遂げる。
    • あの仕事に疎漏があったことは認めざるを得ない。
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  • 類語2.雑

    読み方:ざつ

    1. 様々なものの入りまじること
    2. 主要でないこと
    3. 有用でないもの
    4. あらくて念入りでないこと

    「雑」はあらくて念入りでないという「杜撰」と似た意味のほかに、様々な意味を持っています。

    「杜撰」は人の性格を表しませんが、 雑は人にも使われる表現です

    次のような使い方があります。

    <例文>

    • 彼はかなりな性格をしている。
    • それは作りがなので、買うのはおすすめしないよ。

    類語3.疎放(そほう)

    疎放

    読み方:そほう

    1. 綿密でないこと
    2.  おおまかでしまりがないこと

    「疎放(そほう)」は 緻密でないこと、おおまかでしまりがないことを意味する言葉です。

    緻密ではない=雑であるということで、「杜撰」と同じように雑なものを指して使うことができます。

    ただ、「疎放」は、「疎放な性格」というように、人に対して使うことができます。

    人に対して、「大雑把な性格ね」と伝えたいときは、「疎放」を使うといいでしょう。

    次のように使います。

    <例文>

    • 資本や労働力を加えることが少ない農業のことを疎放農業といいます。
    • 彼はとても疎放な性格をしているね。

    4.「杜撰」の対義語と例文

    「杜撰」と 反対の意味を持つ言葉には、たとえば次の3つのようなものがあります。

    • 厳密(細かいところまで厳しく)
    • 緻密(念入りで手落ちがないこと)
    • 綿密(くわしくこまやかなこと)

    1つずつ確認していきましょう。

    対義語1.厳密(げんみつ)

    厳密
    読み方:げんみつ
    意味:こまかい点まで手落ちなくきびしく行うさま

    「厳密」は、 細部に至るまできびしく物事を行うさまを表す言葉です。

    次のような使い方をします。

    <例文>

    • 厳密にいえば、彼はこの町の住人ではない。
    • その件については、厳密な調査を行う予定です。

    対義語2.緻密(ちみつ)

    緻密
    読み方:ちみつ

    1. きめ・細工がこまかいこと
    2. 念入りで手落ちがないこと

    「緻密」は 「きめ、細工がこまかい」という意味と、「念入りで手落ちがない」という2つの意味があります。

    例文を見ておきましょう。

    <例文>

    • この時計の細工の緻密さは驚嘆に値する。
    • このグッズは安物だけあって、緻密な作りとは言えない。

    対義語3.綿密(めんみつ)

    綿密
    読み方:めんみつ
    意味:くわしくこまやかなこと

    「綿密」も「杜撰」のほぼ反対の意味で、「緻密」の類義語としてもよく挙げられます。

    緻密は主に細工のこまやかさなどを表現するのに使うのに対し、 綿密は計画や調査などの詳しさを表す場合に使う表現です

    以下の例文のように使います。

    <例文>

    • 計画の成功には綿密な調査が欠かせない。
    • 試験に合格するには、綿密な勉強のスケジュールを組み立てることが大事だ。

    5.「杜撰」の英語表現と例文

    では、最後に 「杜撰」の英語表現も見ておきましょう。

    「杜撰」と似た英語の表現には以下のようなものがあります。

    • sloppy(怠けた)
    • careless(不注意な)
    • slovenly(ぞんざいな)
    • slipshod(だらしない)
    • loose 《thinking》(ふしだらな)

    それぞれ見ていきましょう。

    英語1.「sloppy」

    「sloppy」は 「だらしない」「汚い」「ずぼら」といった意味があります。

    「泥まみれの」という意味もあり、「汚い」や「だらしない」という意味はそこから派生しています。

    例文を見ておきましょう。

    <例文>

    My family is very sloppy.

    (私の家族はとてもずぼらです。)

    英語2.「careless」

    「careless」は 「不注意な」や「軽率な」という意味があります。

    「(仕事などが)ぞんざいな」という意味も持ち、「杜撰」と同様の意味を持つ言葉です。

    例文も見ておきましょう。

    <例文>

    Careless driving causes accidents.

    (不注意運転は事故を引き起こす。)

    英語3.「slovenly」

    「slovenly」には、「だらしない」「ずさんな」「乱雑な」という意味があります。

    ずばり「杜撰な」と訳している辞書もあるほど、「杜撰」の意味に近い言葉です。

    例文を確認しましょう。

    <例文>

    They are slovenly works.

    (それらは杜撰な作品だ。)

    英語4.「slipshod」

    「slipshod」は「踵の潰れた(靴を履いた)」という意味で、 「(人や服装、仕事などが)だらしない」あるいは「ぞんざいな」という意味を持つ言葉です。

    例文で確認しましょう。

    <例文>

    It is a slipshod piece of work.

    (それはぞんざいな作品です。)

    英語5.「loose 《thinking》」

    「loose」には「だらしない」「散漫な」という意味があります。

    「不確かな」という意味もあり、その意味で「杜撰」の英語表現の1つに数えられます。

    「loose thinking」は散漫な考え(観念)という意味です。

    英語の「loose」は 「(道徳的に)だらしない」という意味で使われるということに気をつけてください。

    主に時間や服装に対していう日本語の「ルーズ」との違いに注意して使うようにしましょう。

    以下が例文です。

    <例文>

    He is a loose man.

    (彼は身持ちが悪い。)

    まとめ

    「杜撰」は 物事の仕方がぞんざいで、手落ちが多いことを意味する言葉です。

    「ずさん」と読み、宋の時代の杜黙という人の詩が多く定型に合っていなかったことから生まれたという経緯を持ちます。

    知らないとなかなか読めない言葉ではありますが、ビジネスパーソンとして知っておくべき単語です。

    「杜撰な仕事ね」と言われないように、しっかりと仕事をこなしていきましょうね。

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