最終更新日:2021/03/26
機械系エンジニアは、工場や施設、設備に必要な機械の企画立案から製造・管理までを行う仕事です。
社会にとって必要不可欠な仕事のため、需要が高い職業であり、安定しているとみて選ぶ方も多いのではないでしょうか?
もし、機械系エンジニアとして働きたいとお考えの方は、はじめに将来性や年収も考慮しつつ検討する必要があります。
そこでこのページでは、未経験から機械系エンジニアに転職するには必要な条件から、機械系エンジニアの仕事内容といった基礎知識や需要・年収までをわかりやすくご紹介します。
どんな人に向いているのかもお伝えしますので、機械系エンジニアになりたい方はぜひご覧ください。
※キャリアチェンジの悩みは「ワークポート」に相談しよう!
(引用:ワークポート)
「未経験から機械エンジニアになりたい」「専門家に相談したい」なら、「ワークポート」の利用がおすすめです。
ワークポートはIT専門で、業界・実務未経験でも対応してくれる転職エージェント。
キャリアの相談から、希望にあった求人紹介など、様々なサポートを受けることができます。
完全無料で利用できるので、まずは気軽に登録してみましょう。
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
気になる項目をクリック
1.機械系エンジニアとは?
機械系エンジニアとは、専門的な工学知識や技術を用いて、機械や設備を作る技術者のことです。
上記で列挙したように、機械及び設備の製作は複数の工程を経ることから、一口に機械系エンジニアといっても担当する業務もさまざまで活躍範囲も多岐に渡ります。
ここでは、機械系エンジニアの仕事内容や種類についてご紹介します。
仕事内容は機械を作ること
機械系エンジニアの仕事内容は、食品生産用や運送用、工業用といった様々な分野の機械を作ることです。
工場や倉庫などの設置場所によって、生産・出荷ラインの注文に応じて作り替える必要があり、基本的にはオーダーメイドとなります。
具体的な仕事内容の一例としては以下の通りです。
- 企画立案:オーダーメイドの用途や課題に沿った性能・見た目など、製造する機械のコンセプトを決めます。
- 基本設計:企画立案にて決めたイメージを実現するために必要な部品や素材などを考慮して機械の構造を決めていきます。CADを使用して作図やトレースを行ったり、作成までの所要期間や強度計算なども行います。
- 詳細設計:基本設計で作成した構造をもとにさらに詳細な設計図に起こしていきます。寸法や部品接合箇所などまでを細かく決定し、製造する機械の品質を保障するために必要不可欠な工程です。
- プロトタイプ作成:機械製造後に行う性能評価に利用するプロトタイプを作成します。企画立案にて決められた要件を満たせば合格となり、量産段階に入ります。
はじめから機械の仕様が決められているプロジェクトもあれば、一から設計を行うプロジェクトもあります。
そのため、工学知識を活かして事故を起きにくくするなど、使う側への配慮が求められる仕事だといえるでしょう。
機械系エンジニアの種類は多岐に渡る
機械系エンジニアの活躍範囲は広く、担当する工程・製作機械によっても異なります。
- 飲食料品の生産機械の提案・計画
- 運輸送機械の改良
- 倉庫の仕分け機械の設置
- 電子精密機器の製造・組み立て
- 溶接や組み立てを行う工業機器の運用管理
このように、機械系エンジニアの種類は多岐に渡りますが、「機械を製作する」という意味では共通しています。
さまざまな業界で知見を活かして活躍できることが、機械系エンジニアの最大の強みです。
2.機械系エンジニアになるには?
機械系エンジニアになるには、機械に関する専門知識はもちろん、経験や高い技術力が必要です。
専門知識や技術力と聞くと、「未経験で機械系エンジニアに転職は可能なの?」と感じる方も少なくないはず。
そこでここでは、機械系エンジニアへ転職するために有利に働くスキル・資格に加えて、未経験でも転職できるのか?についてご紹介していきます。
機械系エンジニアに必要なスキル
機械系エンジニアになるために、必要な技術や知識はいくつかありますが、中でも特に4大力学については必ずおさえておくべきです。
- 機械力学:機械の動作から生まれる力の学問。機械系エンジニアは、機械を正確かつ複雑に動かく設計力が求められるため、物体の釣り合いを扱う静力学と物体の速度と時間の幾何学関係についておさえておく必要があります。
- 流体力学:流体(気体・液体)の力関係や運動を扱う学問。油圧機器の仕組みや新幹線の形状は、流体力学の技術が利用されており、機械設計において必要不可欠な知識です。
- 熱力学:熱エネルギーに関する学問。自動車のようにガソリンを燃やして熱を発生させ、エンジンを稼働させて走らせるなど熱エネルギーによって物体を動かすための代表的な技術・学問になります。
- 材料力学:機械や構造物に力が加えられた際の変形・破壊が起こるかを研究する学問。機械系エンジニアは設計作業の際、壊れない部品・製品を設計するために材料力学の知識が必須になります。
このように機械系エンジニアの仕事には、4大力学すべての知識が密接に関わってきます。
最近では、インターネット上で4大力学や機械工学の基礎~応用までを学べるオンライン学習サービスも充実しています。
例えば、「技術者.net」では、4大力学について基礎から解説されています。
そのため、すでに社会人として就職している方でも専門知識の習得が可能です。
機械系エンジニアの転職に有利な資格
機械系エンジニアの仕事内容は幅広いため、学習するといってもどの分野から手を付けたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、機械系エンジニアに転職する際、有利にはたらく専門知識を体系的に学べる3つの資格をご紹介します。
①機械設計技術者
「機械設計技術者」は『一般社団法人日本機械設計工業会』が実施する試験です。
安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力を認定します。
未経験からベテランまで幅広い年代の機械設計技術者の技術力向上を図ることを目的として実施されており、未経験者でも受験が可能です。
- 試験レベルに応じて1級から3級まである
- 3級は実務経験不問、2級以上は実務経験必須
- 未経験者はまず3級取得を目標とするのがオススメ
- 経験者はキャリアアップ転職に向けて2級、3級を取得しておくと◎
②技術士
「技術士」は『公益社団法人日本技術士会』が実施する試験です。
科学技術に関する技術的専門知識と応用能力及び豊富な実務経験があり、高い技術者倫理を備えた技術者識を認定する資格です。
国家資格であることから、世間の認知度は他資格に比べて高く、機械系エンジニアとしての能力を証明できる資格として活用できます。
- 試験レベルに応じて第一次試験と第ニ次試験まである
- 第一次試験は経験・学歴不問、第二次試験は第一次試験合格者であることが受験資格
- 未経験者はまず第一次試験の受験がオススメ
- 経験者は第二次試験を合格しておくとキャリアアップ転職で有利にはたらく
③CAD利用技術者
「CAD利用技術者」は『一般社団法人コンピュータ教育振興会』が実施する試験です。
CAD(建築・機械業界で利用指される作図ツール)を利用した作図・トレースの技術力を認定する資格です。
機械系エンジニアは、「機械系エンジニアに必要なスキル」で述べた専門知識以外にも必要な技術として、CADの技術・経験が求められます。
- 試験レベル別に「基礎(IBT)」・「2級(CBT)」・「1級(建築/トレース/機械)」がある
- 受験資格は、基礎・2級は不問、1級は2級以上の有資格者であること
- 未経験者は基礎→2級の順での取得を推奨
- 経験者はキャリアアップ転職に向けて1級を取得しておくと◎
未経験でも機械系エンジニアに転職可能?
機械系エンジニアは、専門性の高さから未経験者が転職するにはハードルの高い職種とされています。
この背景には、現在の業界で人材不足が関係しています。
バブル崩壊後に大規模プロジェクトが減少したため、経験値の少ない層が高い役職の立場になり、それ以降の人材が育っていないことが一因としてあるようです。
さらに、現在はインターネット上のオンライン学習サービスが充実してきており、未経験者でも資格取得や専門知識を身に着けられます。
一般的には、大学の理工学部や機械工学の専門学校を卒業してから、機械系エンジニアへ就職するという過程を踏む人が大半です。
機械系エンジニアに必要なスキル・資格に加え、未経験でも転職可能なことがわかったところで、次は機械系エンジニアに向いている人を見ていきましょう。
3.【結論】機械系エンジニアに向いているのはこんな人
機械系エンジニアに向いている人は、「モノづくりが好き、さらに良いモノを創りたいという気持ち」がある人です。
さらに、高い役職にキャリアアップしたい方はマネジメント職としての協調性やリーダーシップも適性に含まれます。
それでは、上から順に具体的に見ていきましょう。
機械開発に対する向上心・探求心がある人
機械系エンジニアは、その他のエンジニア職とも共通することですが「機械開発に対する向上心・探求心」が非常に重要です。
機械系エンジニアの向上心・探求心の具体例としては以下の通りです。
- 作図を見たり書いたりするのが好き
- ロボットを作るのが好き
- 機械の仕組みを調査することが好き
世の中にないものを生み出せる可能性を秘めているのが、機械系エンジニアといっても過言ではないため、上記のような気持ちを持つことが必要です。
そういった機械に関する情熱を生む機械設計や製作に対する向上心・探求心のある人は、機械系エンジニアに向いています。
管理職は協調性やリーダーシップも求められる
機械系エンジニアとしてキャリアアップし、管理職に就きたい場合はチームでプロジェクトを進めるために重要な協調性やリーダーシップも必要です。
プロジェクトリーダーやマネージャーといった管理職は、機械系エンジニアとして業務を行ってきた技術・経験を活かして上流工程業務を担当します。
プロジェクトを遂行するには、計画を立てるために必要な工数見積もりに加えて、メンバーのモチベーション管理や業務指示を行うためのコミュニケーション能力が求められます。
4.機械系エンジニアの需要・将来性
現在、医療機器や自動者業を中心に機械系エンジニアの需要は増加しています。
さらに、あらゆるモノがインターネットに繋がりつつある社会の中、ITに関する機械系エンジニアの将来性は有望で安定しているといえます。
ここでは、機械系エンジニアの需要とその根拠をご紹介していきます。
機械系エンジニアの需要は増加傾向
機械系エンジニアに対する現在の需要は、円安の追い風を受けていることや株価回復を受けて国内製造業が力を取り戻したことで高まりつつあります。
一時は、製造拠点が海外に移転する企業が急増し、「製造業の空洞化」が深刻な社会問題となったこともありました。
しかし、高まる需要とは相反し、「製造業の空洞化」を理由に海外進出をする企業が増えたことで、国内の機械系エンジニア人口は不足傾向にあります。
需要に対して供給が不足していることから、今後はさらに機械系エンジニアに対する求人・需要は増加していく傾向にあるといえるでしょう。
特に医療機器や自動車に関して需要が高まっている
前述した需要の中でも特に、医療機器や自動車業界に関しての需要が高まっています。
日本の医療機器は、高い安全性から信頼性を得ていて、国外からも人気があります。
国内では少子高齢化の影響もあることから、人間の命を預かる医療分野では特に需要増加の流れが強いです。
また、日本の自動車業界も安全性や機能面などで高い評価を得ています。
ハイブリッドカーや電気自動車の普及に伴って海外に進出した企業の多くが日本からエンジニアを招いて製造ラインの設計開発を担当しています。
工業・産業用ロボット・ITに関連した機械系エンジニアの業務も将来的になくなることはないと考えられるため、将来性も充分といえるでしょう。
5.機械系エンジニアの年収について
転職サイト「リクナビNEXT」によると、機械系エンジニアの年収は400~500万円です。
ただし、職種や企業規模によっては年収アップは可能です。
実際、大手企業では年収1,000万円以上稼いでいるエンジニアが半数以上を占めます。
高年収を手にするには、中小企業で経験や技術を積んで、資格取得を行い業務理解を深めてから大手企業へと転職するのが理想のキャリアプランといえるでしょう。
ここでは、機械系エンジニアの年収についてご紹介していきます。
年収が高い職種なら600〜800万円
「doda」によると、機械系エンジニア全体の年収は400~600万円ですが、職種によっては600~800万円と年収が高くなっているケースもあります。
例えば以下の6種の機械系エンジニアは、年収が高めです。
- 通信機器・設備
- 半導体。電子部品
- 家電・AV機器
- 有機化学
- 制御計測・検査機器・医療機器
- 原動機・輸送機械
統計上の数値からでは最多ゾーンのみですべてを語れませんが、上記6業種は直近で好調をキープしている業界であり、機械系エンジニアは比較的高水準の年収を得られるといえるでしょう。
経験と技術を積めばキャリアアップも
高年収を得るためには、やはり機械系エンジニアとして経験と技術を積んでから主任・係長クラス以上の役職などにキャリアアップすることが必要です。
どの業界にも共通することですが、役職が上がるとそれに伴って給与も上がります。
役職を上げるためには、機械系エンジニアとして実績を積み、業界への理解や専門知識が深められたことを証明する必要があります。
未経験の方は、テスト・評価業務といった下流工程から入り、知識や技術をつけて徐々に上流工程を担当するといったキャリアパスが一般的です。
6.機械系エンジニアの求人に強い転職エージェント3選
機械系エンジニアへ転職するには、未経験者でも経験者でも転職エージェントを活用するのがオススメです。
未経験からの転職の場合は、実務経験でアプローチできない分、マインド面や資格、意欲でアプローチすること重要です。
転職エージェントを利用すると、企業に合わせた面接対策はもちろん、これまでの経験や志向を考慮した企業を目利きしてくれるため、転職後のミスマッチリスクもおさえられます。
ここでは、未経験からの転職から経験者がキャリアアップするための転職にも役立つ機械系エンジニアの求人に強い転職エージェントをご紹介します。
スピーディーな転職なら「ワークポート」
(引用:ワークポート)
ワークポートは、エンジニア・IT業界へのスピーディーな転職を求める方にオススメの転職エージェントです。
初回連絡が登録当日から3営業日以内とレスポンスが早いことから、信頼感も持ちやすく、スムーズな転職活動に一役買ってくれます。
キャリア形成の観点から言えば、転職までの空白期間は短いに越したことはありません。
書類選考通過率も高いため、早く転職して業界経験や専門技術を積みたいという方はワークポートを活用することを推奨します。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
---|---|
公開求人数 | 約36,800件 (2021年4月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「騙されるな!ワークポートの悪い評判と利用前の全注意点」 |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
未経験可の求人なら「マイナビメーカー AGENT」
(引用:マイナビメーカー AGENT)
マイナビメーカー AGENTは、未経験可の求人が多い転職エージェント。
大手マイナビが提供している、ものづくりに特化した転職支援サービスです。
「業界未経験者歓迎」や「第二新卒歓迎」といった求人も扱っているので、初心者向けの案件が見つかりやすいのが特徴です。
比較的転職しやすい中小企業の案件も豊富なので、中小企業の機械系エンジニアへの転職を考えている方は登録しておくことを推奨します。
また、モノづくり業界出身のアドバイザーが希望にマッチする求人を紹介してくれるので、初めての転職でも安心して転職活動を進めることが可能です。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約21,900件 (2021年1月時点) |
非公開求人数 | 約13,900件 (2021年1月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/maker/ |
※公開求人数・非公開求人数は、マイナビエージェントを参照
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
転職者の8割が利用する定番エージェントの「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
リクルートエージェントは、求人数業界No.1の転職エージェントです。
転職業界大手のブランド力を持ち合わせた転職エージェントのため、いろいろな機械系エンジニアの求人を見て転職先を検討したいという方にピッタリだといえます。
求人数・業界最大規模の大きさも相まって、数多くの転職者をサポートしてきた実績があるからこそ、今までのデータをフルに活用した質の高い転職サポートを受けることが可能です。
また、大手の強みを生かして企業と強い信頼関係を築いているので、担当者が積極的に転職者のことを企業に推薦してくれます。
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
公開求人数 | 約107,200件 (2021年4月時点) |
非公開求人数 |
144,800件 (2021年4月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【4月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
まとめ
ここまで、機械系エンジニアについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
この記事では、機械系エンジニアについて以下のようなことを説明しました。
- 機械系エンジニアは、作りたい機械によって種類が分かれる
- 年収は約600万~800万円と国内高水準
- 医療機器・自動車業界で需要が高まっている
- 機械系エンジニアへの転職は資格やスキルがあると◎
- 転職エージェントを利用すると希望にあった機械系エンジニアの求人を見つけやすい
未経験から機械系エンジニアになりたい方やさらなるキャリアアップを図りたいという方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に転職を成功させてください。
転職エージェント | 特徴 |
|
|
|
|
|