最終更新日:2021/02/07
ITエンジニアと一言でいってもたくさんの種類があります。
ITエンジニアになりたい方、転職したいと考えている方は、次のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
「ITエンジニアってどんな種類があるの?」
「仕事内容や年収ってみんな違うの?」
「自分に合うエンジニアはどれ?」
本記事では、IT業界20年の経験をもつ筆者が、ITエンジニア20種類について、仕事内容から平均年収、将来性まで比較しながらご紹介します。
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(引用:ワークポート)
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1.ITエンジニアの種類を5つに分類
ITエンジニアの求人情報を見てみると、「インフラエンジニア」「プログラマー」「クラウドエンジニア」など、様々なエンジニアの名称が記載されています。
未経験者からしてみれば、どういった仕事をするのかイメージしにくいことでしょう。
ITエンジニアは、仕事内容により大きく4つに分類できます。
【ITエンジニアを仕事内容にて分類】
- 開発エンジニア
システムやソフトウェア、アプリケーションを開発 - インフラエンジニア
システムを動かす基盤を構築 - 上流工程担当エンジニア
経営層との折衝やプロジェクト管理など上流工程を担当 - その他のエンジニア
上記に当てはまらないエンジニア
本記事では、開発エンジニアをさらに開発対象(システム開発とWeb開発)に分け、5つに分類しました。
以降では、大別した分類ごとに20種類の職種について解説していきます。
2.開発エンジニア(システムエンジニア)
ITエンジニアとして多くの人がイメージしているのが、このシステムエンジニアでしょう。
システムエンジニアは主に「システムやソフトウェアを設計・開発するエンジニア」です。
ただ厳密には、システムエンジニアは担当する作業や開発する対象によって、複数の職種があります。
【システムエンジニアに含まれる職種】
- システムエンジニア
業務システムの設計・開発 - アプリケーションエンジニア
ゲーム、スマホアプリなどのソフトウェアの設計・開発 - エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)
組込みソフトウェアの設計・開発
さらに、プログラミング言語を用いて開発をメインに行うエンジニアを「プログラマー」とも呼ばれます。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
---|---|---|---|
システムエンジニア | システムの要件定義・設計・開発 | 551万円 | 業務知識・設計スキル |
アプリケーションエンジニア | ソフトウェアの要件定義・設計・開発 | 450.5万円 | 業務知識・設計スキル |
プログラマー | システム、ソフトウェアの開発 | 416万円 | プログラミングスキル |
エンベデッドエンジニア (組込みエンジニア) |
組込みソフトウェアの設計・開発 | 509.6万円 | 組込みの知識・プログラミングスキル |
ここではおすすめのプログラミング言語も併せて紹介をします。
システムエンジニア
システムエンジニアは略称「SE」。
クライアント先のシステム導入にあたり、システムの設計を主に行うエンジニアです。
就職先によっては、要件定義や設計だけではなく、実際にシステム構築を行うこともあり、業務範囲が広いのが特徴です。
システムエンジニアとして企業に就職しようとしている人は、就職前に仕事内容をきちんと確認してから入社するようにしましょう。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、ゲームやスマホアプリなどのソフトウェアの設計を行います。
略称は「AE」、アプリ開発エンジニアとも呼ばれます。
SEとの違いは、設計・開発する対象がシステムか、アプリケーションか、という点です。
業務システムでもパッケージソフトウェアを扱う場合もあり、SEと同じ意味で使われることが多いです。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアやアプリケーションエンジニアが作成した仕様書に基づき、実際に開発を行うエンジニアです。
SEやAEがプログラマーを兼務する場合もあります。
プログラマーは開発(プログラミング)専門のエンジニアです。
開発するものは業務システムやアプリケーションなどさまざまあり、使用するプログラミング言語も異なります。
扱えるプログラミング言語によって、年収や将来性も変わってきます。
これからプログラミング言語を学ぼうと考えている方は、以下の言語を参考にしてみてください。
プログラミング言語 | 用途 | 習熟難易度 |
---|---|---|
HTML/CSS | Webサイト制作 | やさしい |
PHP | Webシステム(バックエンド) | 普通 |
JavaScript | Webシステム(フロントエンド)、ゲーム開発 | 普通 |
Ruby | Webシステム(バックエンド) | 普通 |
Python | AI開発、ディープラーニング | 普通 |
Swift | iOSアプリ開発 | 普通 |
Java | システム開発、組込み開発、Androidアプリ開発 | 高い |
C | OS、システム開発、組込み開発 | 高い |
C++ | システム開発 | 高い |
C# | システム開発、Unityゲーム開発 | 高い |
おすすめのプログラミング言語は、習熟しやすいHTML/CSSやJavaScript、将来性の高いPythonです。
また、習熟難易度は高いですが汎用性の高いJavaを習得すると、多くの仕事に対応できます。
エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)
エンベデッドエンジニア(組込みエンジニア)とは、機械の中に制御するコンピューターの設計や開発を主な仕事としているエンジニアです。
身近なものには家電製品があります。
「ボタンを押したら電源が付く」「別のボタンを押したらこのような動作をするように処理する」といった制御装置を作ります。
家電製品のような小さなものに搭載する装置を作成する技術、コストを抑える技術などが必要となるため、難易度は非常に高いです。
しかし、家電は私たちの生活には欠かせないものであり、決してなくなることはないことから、その需要は非常に高くなっています。
【動画でわかりやすく!】
こちらの動画は、「組込みシステム技術業界」が公開している組み込みシステムの説明動画です。
どんなところに組み込みシステムが使われているか、わかりやすく解説されています。
3.開発エンジニア(Webエンジニア)
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリの設計や開発を行うエンジニアのことを指します。
PCやスマホにインストールするアプリとは異なり、Web上で動作するアプリを開発する点が、システムエンジニアとは異なります。
現在ではWebアプリ、Webサービスが当たり前のように普及しており、この職種は需要が大変高いです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
---|---|---|---|
フロントエンドエンジニア | ユーザーが操作する画面の設計・開発 | 561万円 | HTML,CSS,JavaScript |
バックエンドエンジニア | ユーザーの操作に応じた処理を設計・開発 | 300万~600万円 | Java,PHP,Rubyなど |
ここではWebエンジニアの種類について確認をしていきましょう。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの表側(見える部分)の設計や構築を行うことが主な仕事です。
Webデザイナーが作成したデザインをもとに、HTML/CSSやJavaScript、PHPといったプログラミング言語を駆使して構築をしていきます。
HTMLでのコーディングに特化したエンジニアは、「マークアップエンジニア」とも呼ばれます。
自身が行った仕事が目に見える形で、全世界に発信されるというやりがいがあり、人気の職種です。
オシャレなデザインに触れる機会が多いため、数あるITエンジニアの種類の中でも華やかな部類に入ります。
職場環境も自由なところが多く、他の職種にと比べ女性の比率が高いという特徴もあります。。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは画面でユーザーが操作した内容に応じた処理、つまり「ユーザーが見えない部分」の設計や構築を行うのが仕事です。
たとえば、キーワードを入力し検索ボタンを押すと、検索結果が表示されます。
このときの「データベースからキーワードに該当するデータを検索し、結果を表示する処理」を開発するのがバックエンドエンジニアです。
この処理の開発には、フロントエンドと異なり、JavaやPHP、Rubyといったプログラミング言語を使用します。
フロントエンドエンジニアに対して、ユーザーからは見えない部分を作るので地味に感じられるかもしれません。
しかし、WebサイトやWebアプリケーションでは必須の部分であり、非常に重要な役割を担っているのです。
4.インフラエンジニア
インフラとは「基盤」という意味で、ソフトウェアやシステムが動作する基盤を設計・構築・運用保守するエンジニアがインフラエンジニアです。
IT業界でのインフラは、ネットワークやサーバー、データベースなどを指します。
同じインフラエンジニアでも、「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」など各分野に対応したエンジニアに分かれます。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
---|---|---|---|
サーバーエンジニア | サーバー、仮想環境の設計・構築・運用保守 | 466.7万円 | サーバーに関する知識・スキル |
ネットワークエンジニア | ネットワークの設計・構築・運用保守 | 460.6万円 | ネットワークに関する知識・スキル |
データベースエンジニア | データベースの設計・構築・運用保守 | 489.1万円 | データベースに関する知識・スキル |
セキュリティエンジニア | セキュリティ管理システムの設計・構築・運用保守 | 489.1万円 | セキュリティに関する知識・スキル |
クラウドエンジニア | クラウドサービスを使ったインフラの設計・構築・運用保守 | 576万円 | クラウドに関する知識・スキル |
インフラエンジニアはそれぞれの分野に特化したエンジニアに分かれ、「ITスペシャリスト」とも呼ばれます。
ここではそれぞれについて確認をしていきましょう。
サーバーエンジニア
文字通り、サーバー関連を主な仕事とするエンジニアのことを指します。
サーバーはITインフラ基盤の要であり、さまざまな種類のものがあります。
【サーバーの種類例】
- メールを送受信するためのメールサーバー
- Webサイトを表示するためのWebサーバー
- ファイルの送受信を行うためのFTPサーバー
- アカウント認証をおこなうための認証サーバー
こうしたサーバーの設計や構築は、サーバーエンジニアが行っています。
たとえばWebサイトが見えなくなると、「サーバーがダウンした」「サーバーが落ちた」などと言われますが、サーバーの復旧もサーバーエンジニアの仕事です。
また最近では、1つのサーバーに複数の仮想環境を構築する仮想化技術も広まっています。
それら仮想環境を管理も、サーバーエンジニアが行います。
サーバーエンジニアを目指すなら、サーバーに関する知識、スキルが必要です。
具体的には、Linux OSの知識やシェルスクリプトのスキルを身につけておくとよいでしょう。
ネットワークエンジニア
ネットワーク関連を主な仕事とするエンジニアです。
システム全体のネットワークの設計や、ルータやロードバランサー、スイッチといったネットワーク専用機器の設定を行います。
私たちが普段使っているインターネットや通信機器が利用できるのは、ネットワークが機能しているからです。
こうしたネットワークを構築、運用するのがネットワークエンジニアの仕事です。
最近では、Wifiや無線LANの普及により、様々なモノがインターネットに接続するIoTが増えています。
それらを接続するためにはネットワークの知識やスキルが不可欠であるため、今後も需要が拡大することが見込まれています。
ネットワークエンジニアを目指すなら、ネットワークに関する知識、スキルが必要です。
特に、ネットワーク機器で世界一のシェアを誇るCisco社製スイッチやルーターが扱えると、転職に有利です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データを保存、また保存されているデータを取り出すシステム「データベース」を設計構築、運用保守するエンジニアです。
例えばAmazonなどのショッピングサイトにアクセスすると、たくさんの商品が閲覧できます。
これらの商品データは、データベースで管理されているのです。
多くのシステムでデータベースは必須であるため、データベースエンジニアはシステムの心臓部を守る重要な役割を担っています。
データベースエンジニアを目指すなら、データベースに関する知識、スキルが必要です。
特に、高いシェアを誇るOracle Databaseに関する知識や、データベース操作言語であるSQLを習得するとよいでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、その名の通りセキュリティ関連を主な仕事としているエンジニアです。
企業がもつ重要な情報を守り、セキュリティの脅威からシステムを守るのが主な仕事です。
セキュリティの脅威とは、以下のようなものが挙げられます。
【セキュリティの脅威】
- 顧客の個人情報や企業内で扱われる機密情報の漏洩
- セキュリティの脆弱性をついたサイバー攻撃による、システム停止
- コンピュータウィルスの感染
もし、これらの脅威が企業で起こってしまうと、企業は多大な損失、信用失墜につながります。
そのため、企業はセキュリティに対して高い関心をもっています。
セキュリティ関連の専門家であるセキュリティエンジニアは、需要が高い仕事なのです。
セキュリティエンジニアを目指すなら、セキュリティに関する知識、スキルが必要です。
ネットワーク関連だけでなく、情報セキュリティマネジメントについての知識を身につけましょう。
クラウドエンジニア
クラウド上でサービス展開できるよう、そのネットワークの構築や保守監視、サーバーの構築などを主な仕事内容としています。
それまで企業がサービスを展開するには、自前でサーバーやネットワークを構築する必要がありました。
最近では、クラウドサービス内で構築したサーバーやネットワークを利用して、サービスを展開する企業が増えてきています。
そのようなクラウドサービス内でサーバーやネットワークを構築するエンジニアが、クラウドエンジニアです。
なお、クラウドエンジニアを目指すなら、クラウドサービスに関する知識、スキルが必要です。
特に、最も有名なクラウドサービスは、Amazonが提供する「AWS」です。
AWSは、クラウドのシェア率の全体で30%を占めており、「AWS=クラウド」と言っても過言ではありません。
AWSについて深い知識やスキルを得ておくと、転職に大変有利です。
5.上流工程を担当するエンジニア
ここまで「システムエンジニア」「Webエンジニア」「インフラエンジニア」と紹介してきました。
ITエンジニアは「技術職」であり、実際にシステムをつくる人と思う方が多いでしょう。
しかし、技術よりもコミュニケーションやプロジェクト管理をメインとする職種も存在します。
これらの職種は主に上流工程を担当し、最終的なITエンジニアのキャリアパスとしてあげられるケースが多いです。
その分、平均年収、求められるスキルともにITエンジニアの中ではトップクラスです。
それぞれの職業の違いは以下のとおりです。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
---|---|---|---|
ITコンサルタント | 経営課題に対してITを用いた解決策を立案 | 651万円 (引用:求人ボックス) |
|
プロジェクトマネージャ | 開発プロジェクト全体の管理し、プロジェクトを成功に導く | 653万円 (引用:転職会議) |
|
ここでは、そのようなハイレベルのITエンジニアの職種をご紹介します。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対してITを使用した改善案を立案・提示し、問題解決の支援を行うことを主な仕事内容としています。
経営に一番近い最上流工程で要件定義を行う仕事であり、大きなプレッシャーとともにやりがいも大きいです。
IT関連スキルはもちろんのこと、クライアントの業務を素早く把握するための業務知識、経営層との折衝、プレゼンテーション能力が求められます。
プロジェクトマネージャ
ITコンサルタントが計画し、実現に向けて発足したプロジェクトの全体統括を行うことが主な仕事内容です。
プロジェクトメンバーを統率し、限られたコストの中で品質を高め、期限内にプロジェクトを完了させることに注力します。
メンバーやクライアントとのコミュニケーションだけでなく、進捗管理や変更管理などのマネジメントスキル全般が求められます。
システムエンジニアやWebエンジニアの最終的なキャリアパスとして、プロジェクトマネージャが挙げられることが多いです。
プロジェクト全体の管理・責任を負うためプレッシャーもありますが、平均年収も高いです。
6.その他のエンジニア
これまでに紹介してきた以外にも、ITエンジニアには種類があります。
エンジニア | 仕事内容 | 平均年収 | 必要スキル |
---|---|---|---|
フルスタックエンジニア | Webシステム開発全般を行う | 380~660万円 |
|
データサイエンティスト | 膨大なデータを分析しビジネス上の意思決定を支援 | 699万円 |
|
品質管理エンジニア (テストエンジニア) |
設計・開発したシステムやソフトウェアの品質管理、テスト |
376.8万円 |
|
フィールドエンジニア | 自社製品やソフトウェアの顧客先への導入、サポート | 603万円 |
|
セールスエンジニア | 自社サービスやソフトウェアの営業 | 499万円 |
|
社内SE | 社内システムの開発・運用・保守 | 498万円 |
|
ブリッジSE | 自社企業と海外企業との橋渡し役 | 400~800万円 |
|
ここでは、そんなITエンジニアの種類について確認をしていきましょう。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、Webエンジニアが行う開発業務と、インフラエンジニアが行うITインフラ基盤構築の両方を行うエンジニアです。
複数種類の業務を一人で行うスキルを持ち合わせていることから、「マルチエンジニア」とも呼ばれます。
主にスタートアップ企業やベンチャー企業では、少ない人数で業務を回さなければなりません。
そのため、一人で何でもこなせるフルスタックエンジニアが注目されています。
フルスタックエンジニアは幅広く業務がこなせるため、「仕事が見つからなくて困る」ことはないでしょう。
フルスタックエンジニアになるには、Java,PHP,Pythonといった複数のプログラミング言語と、サーバー、データベースといったインフラスキルが必要です。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、蓄積された膨大なデータを分析して結論を導きだし、ビジネス上の意思決定を支援するエンジニアです。
ただし、膨大なデータを人の手で分析するのは現実的ではないため、統計学をもとにAIに分析させます。
そのために、AIに大量のデータを読み込ませ、分類や予測ができるように学習させる技術(機械学習)および、そのためのプログラミング言語が必要です。
また、AIが導き出した結果をレポーティングし、意思決定を行う経営層に説明するための能力が求められます。
【データサイエンティストに必要なスキル】
- 統計学
- 機械学習
- レポーティング能力
- プログラミング言語(Python、R、SQL)
今日では企業がビックデータと呼ばれるほど大量なデータを蓄積しており、これをいかに活用するかが経営課題となっています。
そのため、データサイエンティストの需要は非常に高いです。
平均年収は699万円と高く、外資系やベンチャー企業では1,000万円を超えるケースもあります。
品質管理エンジニア(テストエンジニア)
プログラマーは開発(プログラミング)専門のエンジニアですが、作成した成果物をテストする専門のエンジニアもいます。
成果物のテストを行って不具合を洗い出し、品質向上に努めるエンジニアが、品質管理エンジニア(テストエンジニア)です。
テストは、下記のように段階的に行います
【テストの流れ】
- テスト計画を立てる
- テスト実施
- テスト結果の確認
②のテストを行う際は、手順書に沿って実施することが多く、特別な知識がなくともテストを行うことが可能です。
そのため、ITエンジニア未経験者が挑戦しやすい種類のエンジニアでもあります。
しかし、未経験者でも転職できるからといってテストエンジニアのスキルが低いわけではありません。
テストを実施するためにはその手順書を作成し、納期に間に合うようテストスケジュールを組まなければなりません。
テストエンジニアとしてスキルが上がれば、そうした上流工程の業務に携わることが可能です。
フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、クライアント先に出向いて、システムや機器の導入、保守、修正などを行うエンジニアです。
フィールドエンジニアの働き方は、下記のように企業ごとに異なります。
【フィールドエンジニアの働き方例】
- 導入時、打合せから参加する
- 導入するシステムを自社内で構築・カスタマイズする
- クライアント先のみでの作業をする
働き方に違いがあることから、フィールドエンジニアに転職する際には、求人情報をしっかりチェックしておきましょう。
どのような流れで業務を行うのか、詳細を確認することができます。
引用:「doda」
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、その名前の通り「セールス(営業)」と「エンジニア(技術者)」の両方を行うエンジニアです。
クライアントが抱えている課題に対して自社製品やサービスで解決できることを提案(営業)し、導入後の技術的フォローまで行います。
IT知識も必要ですが、それらを提案し契約に結び付けるための営業力やコミュニケーション能力も求められます。
社内SE
社内SEは、自社内のシステムの構築やメンテナンスを行うエンジニアのことです。
また、それ以外にも社内のネットワーク環境の構築やメンテナンス、貸出PCや社用携帯の管理、新しいPCのキッティングといったヘルプデスクのような業務を行うこともあります。
外部から新しいシステムを導入する際には立ち合いを行い、必要があれば打合せに参加することもあります。
自社内に限定されるシステムエンジニアと覚えると良いでしょう。
ブリッジSE
システム開発では、開発業務の一部を海外企業に委託する(オフショア開発)ケースもあります。
このとき、日本企業と海外企業との橋渡し役を行うのが、ブリッジSEです。
他のITエンジニアとは異なり、海外勤務が多くあります。
ブリッジSEは、ITエンジニアとしてのスキルはもちろんのこと、以下のスキルが必要です。
【ブリッジSEに求められるスキル】
- 海外企業の人間と直接対話できる高度な言語能力
- その国の文化や価値観、考え方の理解
- 委託先海外企業を管理するためのマネジメントスキル
ブリッジSEがいることで、海外企業に業務を委託できるだけでなく、海外からのグローバル案件を受注できるチャンスも広がります。
そのため、ブリッジSEはグローバル企業にとって非常に需要の高い職種と言えます。
平均年収は400万円~800万円であり、IT業務経験だけでなく語学力が堪能であれば年収アップが狙えます。
7.なりたいエンジニアを見つけたら、転職エージェントに相談してみよう
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まとめ
今回は全部で20種類のITエンジニアを紹介しました。
開発エンジニア (システムエンジニア) |
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開発エンジニア (Webエンジニア) |
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インフラエンジニア |
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上流工程を担当するエンジニア |
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その他エンジニア |
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あなたがなりたいエンジニアは見つかったでしょうか?
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【年収参考サイト】
- 厚生労働省:賃金構造基本統計調査|2019年
- doda:あの職種とはどんな仕事?doda職種図鑑|2020年12月時点
- 求人ボックス給料ナビ:人気職種の給料情報|2020年12月時点
- 転職会議:年収まとめ|2020年12月時点
- レバテックキャリア:ブリッジSEの仕事内容と求められるスキル