最終更新日:2021/02/07
「外資系のIT企業に転職したい」とお考えですか?
外資系へ転職するなら、メリット・デメリットを理解した上で転職することが大切です。
日本で働いていた場合、いきなり外資系に転職してしまうとギャップが大きくて戸惑う可能性が高いからです。
そこで、この記事では、外資系IT企業への転職のメリット・デメリットを紹介した上で、転職の必要なこと、外資系企業の種類を紹介します。
外資系IT企業への転職に強い転職エージェントも紹介するので、外資系に興味がある方はぜひ参考にしてください。
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1.外資系IT企業で働くメリットは?
ここでは、外資系IT企業で働くメリットについて3つ説明します。
その1.先進的なIT技術を習得できる
1つ目のメリットは、先進的なIT技術を習得できることです。
今日まで私たちの生活に溶け込んでいるIT技術のほとんどが、アメリカを始めとした海外で生まれています。
そのため、外資系IT企業で働いていれば、日系企業よりも一足先に新しい技術に触れられる可能性があるのです。
常に最新のトレンドを追いたいのであれば、外資系IT企業で働くのがおすすめです。
最近では、以下のIT技術が急速な発展を見せています。外資系IT企業で働く際に参考にしてみてください。
<今後注目すべき最新のIT技術>
- 5Gネットワーク(超高速、超低遅延、多数同時接続を実現させたモバイル通信技術)
- AI(車の自動運転、画像認識などに応用される、知的な振る舞いを実現するシステム)
- XR(拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などの技術の総称)
その2.高い給与が期待できる
2つ目のメリットは、日系企業よりも高い給与が期待できることです。
企業口コミ情報サービスのキャリコネは、平均年収が高いIT企業を調査しランキングにしました。
上位10企業を見てみると、上位3企業をはじめとしてほとんどが外資系のIT企業であることが分かります。
企業 | 平均年収 | |
---|---|---|
1位 | SAPジャパン | 1,028万円 |
2位 | 日本マイクロソフト | 931万円 |
3位 | アクセンチュア | 850万円 |
4位 | 野村総合研究所 | 804万円 |
5位 | 日本IBM | 753万円 |
6位 | 日本オラクル | 735万円 |
7位 | アマゾンジャパン | 714万円 |
8位 | アビームコンサルティング | 704万円 |
9位 | 日本ヒューレットパッカード | 691万円 |
10位 | 新日鉄住金ソリューションズ | 680万円 |
(参考:キャリコネ )
外資系IT企業の給与は、基本給の上に成果によって支払われるインセンティブが上乗せされる仕組みとなっています。
そのため、成果を出すことでより高い給与をもらうことが可能です。
その3.自分の成果によって評価される
3つ目のメリットは、自分の成果によって評価されることです。
一般的に、外資系企業は日系企業より成果・能力主義の傾向が強く、成果によって評価する企業が多いです。
もし、年功序列、印象で評価する日系企業の働き方に疑問を持っている人は、外資系IT企業に転職するのがおすすめです。
2.外資系IT企業で働くデメリットは?
ここでは、外資系IT企業で働くデメリットをついて3つ紹介します。
その1.常に最新技術をキャッチアップする必要がある
1つ目のデメリットは、常に最新技術をキャッチアップする必要があることです。
メリットの方でも述べましたが、外資系IT企業では常に最新のIT技術に触れられます。
これを言い換えると、最新のIT技術、動向についていけなければ仕事ができないことを意味します。
外資系IT企業に勤めるエンジニアは、常にアンテナを張りつつ自身のスキルとして取り込むためのスピードと柔軟さが必要になります。
その2.自己管理に気をつける必要がある
2つ目のデメリットは、自己管理に気をつける必要があることです。
外資系IT企業では、より質の高い正解を出すために長時間労働する必要があります。
また、外資系IT企業は海外の支社とやり取りする場面があり、時差の関係で、夜中や早朝に仕事をする必要も出てきます。
そのため、このようなハードワークに対応できるための心身の管理能力が求められるのです。
その3.自己発信能力が求められる
3つ目のデメリットは、自己発信能力が求められることです。
先述したように、外資系IT企業は能力・成果によって評価される傾向が強いです。
そのため、自身が仕事で出した成果は、積極的に外部にアピールする必要があります。
3.外資系IT企業で働くために何が必要?
ここでは、外資系IT企業で働くために必要なスキルについて3つ説明します。
必要スキル1.語学力
1つ目は、語学力です。
外資系IT企業では、さまざまな場面で英語を使う必要が出てきます。
たとえば、IT技術は海外発祥のものが多いことから、仕様書、マニュアルなどが英語で書かれていることがあります。
また、マネージャー、リーダーのような職に就いていると、外国人とのコミュニケーションが多くなります。
そのため、英語を読み書きしたり、話したりする必要があるのです。
一般的には、TOEIC800点以上が外資系IT企業で働く上で必要な英語力とされています。
また、採用条件としてTOEICの点数が提示されていることがありますので、応募前に必要な語学力を満たしているか確認しましょう。
必要スキル2.実務経験
2つ目は、実務経験です。
今までどのようなプロジェクトに所属し、どのようなシステムを開発してきたのかが、転職する際に重要になります。
特に、IT業界では専門性、業務知識があると採用で有利な位置に立てます。
転職前に自分の得意分野が何なのか、以下の表を参考に確認してみてください。
<確認しておきたいポイント>
- 今まで参画したプロジェクト(規模、分野など)
- 担当範囲(役職、担当フェーズなど)
- ITスキル(プログラミング、IT知識など)
- 業界・業務知識(金融、製造などの業界の知識、会計、人事などの業務の知識)
必要スキル3.年齢
3つ目は、年齢です。
外資系IT企業は、業界全体として若い人が多いのが特徴です。
実力次第では、40代で会社役員を務めることも可能なくらい、若い人にこそチャンスが巡ってくるのが外資系IT企業です。
また、ハードワークになりがちなため、体力的にも余裕がある若い人が求められます。
採用年齢は企業毎に異なりますが、一般的には30代後半から40代前半が目安となります。
4.外資系IT企業にはどんな種類がある?
一口に外資系IT企業といっても、事業内容によって種類があります。 ここでは、外資系IT企業の種類を4つ説明します。
①メーカー
1つ目は、メーカーです。
海外で開発したハードウェア・ソフトウェアを日本向けにカスタマイズし、売り出すのが主な業務になります。
日本向けの開発業務があるので、エンジニア職の募集が多いです。
海外製品に詳しくなりつつ、開発業務を経験したい人におすすめです。
近年では、クラウド化ビジネスに手を入れている企業が多く、クラウドという最新トレンドをリードしています。
代表的な外資系メーカーと、平均年収は以下の通りです。
<主な外資系メーカー企業>
- Amazon(平均年収:714万円)
- 日本IBM(平均年収:753万円)
②ベンダー
2つ目は、ベンダーです。
海外で開発したハードウェア、ソフトウェアを日本で売り出すのが主な業務になります。
メーカーと違い、日本で開発業務を行わないのが特徴です。
そのため、エンジニア職を募集していることはほぼなく、営業職の募集がメインになります。
したがって、営業やマーケティングの能力を活かしたい人におすすめです。
主な外資系ベンダーと、平均年収は、以下の通りです。
<主な外資系ベンダー企業>
- 日本マイクロソフト(平均年収:931万円)
- SAPジャパン(平均年収:1,028万円)
③Web系
3つ目は、Web系です。
SNS、ECサイト、検索エンジンといったWebサービスの開発・運用が主な業務になります。
一口にWeb系といっても、アプリの開発、データ分析、マーケティングなど幅広く、多様な職種を応募している傾向にあります。
また、Web業界は特に技術の流行り廃りが激しいので、常に最新技術に触れて業務をこなしたい人におすすめです。
主な外資系Web企業と平均年収は、以下の通りです。
<主な外資系Web系企業>
- Google Japan(平均年収:800万円)
- Yahoo(平均年収:765万円)
④コンサルティングファーム
4つ目は、コンサルティングファームです。
企業の経営・業務課題を精査し、ITサービスを導入することで解決するのが主な業務になります。
ITの知識に深いだけでなく、会社の経営、業務にも詳しい人を欲する傾向にあります。
主な外資系コンサルティングファーム企業と平均年収は、以下の通りです。
<主な外資系コンサルティングファーム企業>
- アクセンチュア(平均年収:850万円)
- PwC(平均年収:900万円)
5.外資系IT企業転職におすすめのエージェント
外資系IT企業に転職するなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントを使えば、以下のようなサポートを受けられます。
- 希望にあった求人を紹介してくれる
- 非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
- 職務経歴書の添削、面接対策など手厚いサポートを受けられる
転職エージェントが提供するサポートを受ければ、転職に不安がある人も安心して転職活動を進められます。
ここでは、外資系IT企業に転職するのにおすすめのエージェントを3社紹介します。
手厚いサポートを受けたい人向け「マイナビIT AGENT」
マイナビIT AGENTは、株式会社マイナビによって運営されている転職エージェントです。
数ある転職エージェントのなかでも特にIT、Web業界を得意分野としています。
大手転職サービスのマイナビが運営していることも有り、求人数が豊富なのが特徴的です。
ベテランのキャリアアドバイザーによる書類の添削、面接対策などサポートも手厚く転職活動を優位に進められます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約9,500件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
約5,120件 (2021年2月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビIT AGENTの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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時間をかけて相談したいなら「レバテックキャリア」
レバテックキャリアは、レバテックキャリア株式会社が運営する転職エージェントです。
レバテックキャリアもIT、Web業界を得意分野としています。
求人紹介の前に、時間をかけてヒアリングを重ねるのがレバテックキャリアの特徴です。
IT、Web業界に精通したキャリアアドバイザーが事細かに相談に乗ってくれるので、より自分に最適な企業に巡り会える可能性が高いです。
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運営会社 | レバテック株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約11,000件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 九州+京都+兵庫+千葉+和歌山+埼玉+大阪+奈良+東京+神奈川+福岡+近畿+関東 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「レバテックキャリアの評判は悪い?「しつこい」「断られた」の口コミを調査!」 |
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年収アップを目指したい人向け「JACリクルートメント」
JACリクルートメントは、株式会社JACリクルートメントによって運営されている転職エージェントです。
先述した2社に対して、IT専門ではありませんが、ハイクラスの求人案件を豊富に取り揃えているのが特徴です。
そのため、年収が高い求人が多く公開されています。
また、全体の6割が非公開求人であるため、他の転職エージェントでは見られない独自の案件に巡り合える可能性があります。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
---|---|
公開求人数 | 約8,800件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
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その他のエージェントも検討したい方は「外資系転職に強いおすすめエージェント5選!年収アップのための業界別まとめ」をご覧ください
6.内定までの具体的な流れは?
ここでは、外資系IT企業に内定するまでの流れを順に説明します。
ステップ1.求人を探す
まずは、転職先の求人を探しましょう。
その際は先述したように、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーがヒアリングを行ったうえで最適な企業を紹介してくれます。
転職後のミスマッチを避けるためにも、希望する条件は改めて確認しておきましょう。
ステップ2.書類を用意する
希望の企業に応募を決めたら、次は応募書類を用意します。
企業により用意すべきものは異なってきますが、一般的には履歴書、職務経歴書、英文レジュメの提出を求められることが多いです。
また、転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削をしてくれますので、是非利用しましょう。
ステップ3.面接を受ける
書類選考が通過したら、次は面接です。
これについても、転職エージェントを利用すれば面接対策のサポートを受けられます。
しっかりと対策をして本番に備えておきましょう。
ステップ4.内定
無事に内定したら、速やかに内定通知書を送付します。
その後は、今いる会社の退職手続きを進めていきましょう。
7.まとめ
この記事では、外資系IT企業への転職を考えているエンジニア向けに、外資系IT企業で働くメリット、デメリットなどを説明しました。
まとめると、外資系IT企業で働くメリット、デメリットは以下のとおりです。
<外資系IT企業で働くメリット>
- 先進的なIT技術を習得できる
- 高い給与が期待できる
- 自分の成果によって評価される
<外資系IT企業で働くデメリット>
- 常に最新技術をキャッチアップする必要がある
- 自己管理に気をつける必要がある
- 自己発信能力が求められる
また、外資系IT企業に転職する際には、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
転職エージェントでは、企業紹介のほか、書類添削、面接対策など手厚いサポートを提供してくれますので、安心して転職活動を進められます。
手厚いサポートを受けたい | |
時間をかけて相談したい | |
年収アップを目指したい |
以下の記事でも外資系企業の転職について説明していますので、併せて参考にしてみてください。