最終更新日:2021/02/11
「IT業界は人手不足」と言われていますが、実は、不足しているのはAIやloTなどの先端技術を扱えるエンジニアです。
先端技術が扱えるエンジニアと、それ以外のエンジニアで需給バランスが偏っているので、優秀なエンジニアの獲得競争が激化しています。
この記事では、前半部分で、IT業界の人手不足の進み具合と、その理由を分析しています。
また、企業側はどのような対応をしているのかも解説。
後半部分では、人手不足で売り手市場となっているIT業界に転職するのにおすすめのエージェントとスクールを紹介します。
この記事を読めば、IT業界の状況がわかり、安心して転職活動を進めることが可能です。
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1. IT業界は先端技術を中心にエンジニアが不足
「IT業界では人手不足なんて起きていない」という声もあります。
しかし、それは従来型のエンジニアの話で、IT業界では先端技術を中心に深刻な人材不足に陥っています。
どのような現状なのかよくわかるデータや情報を紹介します。
経済産業省の調査でも深刻さが現れている
経済産業省の「IT 人材需給に関する調査」というレポートでは、IT人材の需要と供給のバランスが中程度だとしても2025年には40万人ほどが、2030年には45万人ほどが不足すると試算されています。
『引用:「IT 人材需給に関する調査(P20)」』
また、このレポートの最後には以下のように記されています。
IT 人材には、新たな先端技術への対応が求められている。この対応が十分に実現されない場合、我が国の企業における高度な IT 活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)の促進を阻害する可能性もある。
『引用:「IT 人材需給に関する調査 調査報告書(P69)」』
この部分からも分かる通り、国としても大きな危機感を持っていることがわかります。
従来型のエンジニアは余っている
一方で、従来型のエンジニアはある程度飽和している傾向もあります。
比較的参入しやすいWeb系のエンジニアなどは、プログラミングブームも相まって多くのエンジニアが活躍しています。
先端技術と比べ学習環境が整いコストが下がったことで、初学者でも始めやすくなったことが背景にあると考えられます。
エンジニア獲得競争が激化している
このような状況から、先端技術を扱うエンジニアに関しては需給バランスが偏っているため、優秀なエンジニアの獲得競争が激化しています。
エンジニアを獲得するために、採用する企業側もあの手この手で魅力を高めようと施策に取り組んでいます。
福利厚生を充実させたり、柔軟な働き方を認めたりといった工夫を凝らすことでエンジニアに対してアピールしています。
2. IT業界が人手不足になる4つの理由
IT業界の人手不足の状況はここまでみた通りですが、なぜこのような状況になっているのでしょうか?
ここでは4つの理由をみていきましょう。
理由1. エンジニアの専門性が高いから
1つ目の理由として、エンジニアの専門性が高いことが挙げられます。
エンジニアとして活躍するために必要な知識やスキルは幅広く、コンピューターサイエンスの知識からプログラミングスキル、クライアントに対しての駆け引きのスキルなどを身に付ける必要があります。
これらのスキルセットを初めから持っている人は当然いないため、専門的な教育を受けていたり、実務経験を積んだりしなければいけません。
そのため、エンジニアの専門性の高さゆえに、なかなか確保することが難しいのです。
理由2. 即戦力になるまで時間がかかるから
2つ目に、即戦力になるまで時間がかかることが挙げられます。
1つ目の理由に関連しますが、エンジニアの専門性の高さのために、実践の場で直ぐに戦力になれる人材になるまでに時間がかかってしまうものです。
仮にプログラミングスクールや学習サイトで学習したとしても、そこから即戦力として活躍するためにはそれ相応の環境に入って経験を積まなければいけません。
理由3. 変化が早いから
3つ目にIT技術の変化の早さが挙げられます。
IT技術は現在物凄い勢いで発展を遂げており、直ぐに技術のリプレイスが行われてしまうことが多いものです。
モダンな技術が必ずしも正解という訳ではありませんが、ユーザーの多様性が高まっていたり、処理性能向上への要請、拡張性を持たせるなど、さまざまなニーズが変化しています。
それらに対応すべく新しい技術開発が行われているため、モダンな技術をキャッチアップする必要性は高いと言えます。
変化の激しい技術をキャッチアップし続けることはやはりエンジニアに取って重要なポイントになります。
理由4. IT業界はブラックというネガティブな思い込みがあるから
4つ目として、IT業界に対してネガティブなイメージを持っている人が多いという点も挙げられます。
システム開発のプロジェクト界隈では「デスマーチ」という言葉がありますが、厳しい納期のために遅くまで残業したり休日出勤したりといったブラックな印象を持っている人も中にはいます。
このような状況はプロジェクトを適切にマネジメントすることで回避できますし、最近では働き方改革で見直されている部分でもあります。
しかし、IT業界はブラックだというイメージから、事情をよく知らない人から敬遠されることがあります。
3. 企業が取るべきIT人材不足への対応
IT人材が不足している状況下でどのような対策が講じられているのかみてみましょう。
社内のIT人材を育成する
外部から優秀なエンジニアを獲得するよりも社内のIT人材を育てるほうがコストパフォーマンスは高いものです。
最近の多くのIT企業では、社内勉強会を積極的に開催したり、外部のイベントへ送り出したり、オープンソースの開発を認めたりといった活動を行っています。
このように、社内のIT人材を育成することで人材不足に対応しようとしている企業は多くなってきました。
自由な働き方を認める
フレックスタイムを導入したり、フルリモートで働くことを認めたりすることで自分のペースで働ける環境を整える企業も増えています。
エンジニアは職業柄インターネット環境とPCがあれば、基本的にどこにいても仕事をすることができます。
当然打ち合わせなど対面の方が適している業務も中にはあるものの、自由に働けるようにしているところも多くなっています。
オフショア開発も検討する
日本国内でエンジニアが不足しているのであれば、海外で探すという手もあります。
その方法の1つがオフショア開発です。
オフショア開発は、海外の企業や関連会社に開発を委託することで、開発におけるコストを削減することが可能です。
ただし、人件費が比較的安い国へ委託することが多く安価に開発を進めることができる一方で、コミュニケーションを取りづらくなるといったデメリットもあるため、導入するかどうかはしっかりと検討する必要があります。
IT業界のイメージアップに努める
IT業界に対するブラックなイメージを払拭するために、イメージアップに取り組む企業も増えています。
例えば、Googleやサイボウズは以下のような取り組みで有名です。
- Google:大きなカフェテリアを無料で利用できる
- サイボウズ:介護や育休の休暇が最長6年間も取得できる
上記のようなイメージアップ戦略に努めていけば、IT業界の人材不足の解消につながるでしょう。
4.人手不足に時代に求められるエンジニアとは?
人材不足のIT業界ですが特にどんなタイプの人材が不足しているのか、以下の3つに焦点をあてて紹介します。
セキュリティ関連のエンジニア
プライバシーや安全性への意識が高くなっている背景もあり、セキュリティは情報化が進む現代において非常に重要な要素になっています。
そのため、セキュリティ関連のエンジニアの需要が高まっています。
セキュリティ関係のエンジニアは、ウェブアプリケーションをサイバー攻撃から守るためにさまざまな対策を講じたり、暗号技術を導入したりします。
このタイプのエンジニアの中にはサイバー犯罪の捜査に協力する人も含まれるでしょう。
AIやビックデータ関連のエンジニア
IT技術の普及に伴い、今この瞬間にも非常に膨大な量と種類のデータが生成されています。
そのようなデータを活用して価値を生み出すエンジニアの需要は非常に高くなっており、同時に不足しています。
AIやビッグデータを扱えるエンジニアは、大量のデータを適切に処理して、分析したり機械学習をさせたりすることで、ビジネスに応用できる知見を導き出します。
このタイプのエンジニアにはプログラミングやコンピュータサイエンスへの理解だけでなく、高度な数学の理解やドメイン知識が求めれられるため、一朝一夕でなれるようなものではないためエンジニア自体も不足しています。
フルスタックエンジア
フルスタックエンジニアは、サーバーやデータベースのようなバックエンドから、ユーザーインターフェースのようなフロントまで全てに取り組めるエンジニアです。
最近の開発環境が充実してきたことで、少人数でもフロントからバックエンドまで開発することが可能になってきました。
しかし、依然として幅広い知識とスキルが要求されるため、広い経験や理解が必要になります。
そのため、簡単に育成できる人材ではないので、特に求められている人材の1つとも言えます。
5.IT業界に転職したい人におすすめのエージェント
人材不足のIT業界で、特に求められるエンジニアに転職したい方は転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職エージェントとは、あなた専任のアドバイザーが、キャリアの相談や求人紹介など、転職に関するサポートを行うサービスのことです。
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- 面接対策
- 履歴書や職務経歴書などの書類の書き方の指導、添削
- 面接スケジュールの調整
- 年収交渉の代行
転職サポートはたくさんありますが、どこでも同じレベルのサポートが受けられるわけではありません。
そこで、ここではIT専門の転職エージェントの中でも、特にサポートが良いと評判の3社を紹介します。
ワークポート |
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その他のエージェントも検討したい方は「IT転職エージェント未経験&経験者向けおすすめ10選!正しい選び方も解説」をご覧ください。
6.未経験からIT業界に入りたい人におすすめのエンジニアスクール
ITエンジニアに転職したいなら、ある程度のプログラミング知識は身につけておいた方がいいでしょう。
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書籍などで勉強するのもいいですが、最短でプログラミングスキルを身につけたいなら、プログラミングスクールに通い、プロに教えてもらうのがおすすめです。
ここでは、現役エンジニアから教えてもらえるプログラミングスクールを2校紹介します。
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(※その他のコースも用意されています) |
公式ページ | https://techacademy.jp/ |
詳しくは「テックアカデミーの解説記事」をご覧ください |
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詳しくは「侍エンジニア塾の解説記事」をご覧ください |
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まとめ
今回はIT業界の人材不足について解説しました。
実際、IT業界では従来型の人材は余っていますが、先端型のエンジニアが不足しており、今後その深刻さは増していくとみられています。
IT業界の人材が不足している理由として、以下の4点を挙げました
- 理由1. エンジニアの専門性が高いから
- 理由2. 即戦力になるまで時間がかかるから
- 理由3. 変化が早いから
- 理由4. IT業界はブラックというネガティブな思い込みがあるから
また、特に今後期待される人材として以下の3点を挙げました。
- セキュリティ関連のエンジニア
- AIやビックデータ関連のエンジニア
- フルスタックエンジア
今後、求められるエンジニアになり、活躍したいなら以下のようなIT専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。
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