最終更新日:2021/02/12
ロボットエンジニアは、2020年現在需要が高いエンジニアとして注目を集めいています。
しかし、ロボットエンジニアに興味があっても、以下の疑問が浮かんで転職しようか悩んでいる人もいることでしょう。
「ロボットエンジニアってどんな仕事をするの?」
「やりがいはあるの?」
「なるにはどうすればいいの?」
そこで、ロボットエンジニアに興味がある人向けに、仕事内容や必要な能力スキルなどを解説していきます。
小学生・大学生・社会人向けのスクールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【社会人の勉強にはオンラインスクールがおすすめ】
社会人がロボットエンジニアを目指す場合、仕事をしながらだとなかなか時間が取れず、思うように勉強が進まないことが多いです。
そんな人には、オンラインスクールの「TechAcademy(テックアカデミー)」の受講がおすすめです。
(引用:TECH ACADEMY )
テックアカデミー では、AIを使ったロボット開発で使用するPythonなどのプログラミング言語を学ぶことができます。
講師は現役エンジニアなので、現場で役立つ技術を教えてもらえるのが魅力です。
プログラミングの無料体験も実施しているので、受講するか迷ったら、まずはそちらを試してみてください。
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1.ロボットエンジニアの仕事内容とやりがい
ロボットエンジニアのメイン業務はロボットの開発です。
経済産業省のロボット政策研究会は、ロボットを「センサー」「知能・制御」「駆動」の3要素を備えた機械的システムであると定義しました。
それぞれどのようなものを開発するのか、やりがいは何なのかを解説します。
仕事内容1.センサーの開発
ロボットエンジニアの仕事の1つ目は、センサーの開発です。
センサーとは、人間で言えば目や耳などの感覚器官のこと。
ロボットを駆動させるために必要な要素で、さまざまな種類があります。
【ロボットに使用されているセンサーの主な種類】
- 光センサー:光を検知。
- 加速度センサー:物体の動き・振動・水平状態を検知。
- ポテンショメータ:物体の角度を検知。
- 温度センサー:外界の温度を検知。
- マイクロフォン:音・振動を検知。
電子情報技術産業協会によると、センサーの世界出荷額は2017年で約2兆円、統計開始の2009年と比べて2.5倍まで増加しています。
また、センサーはロボットに限らず、スマホや家電機器などにも搭載されており、日常生活に欠かせない要素です。
需要が増加しているセンサーの開発は、スマホや家電機器に触れる多くの人々の生活に貢献できる仕事といえます。
仕事内容2.知能・制御部分の開発
ロボットエンジニアの仕事の2つ目は、知能・制御に関わる部分の開発です。
人間で言えば、脳機能に相当します。
センサーによって集められた情報を解析して、ロボットをどのように駆動するかを判断するのが役目です。
解析・判断はあらかじめ作成されたプログラムによって遂行され、プログラムされたこと以外の行動はできませんでした。
しかし最近は、人工知能(AI)を組み込むことによって、ロボット自身が学習を重ねてさまざまな問題に柔軟に対応できるようになってきました。
人工知能(AI)は現在でも研究開発が盛んな最先端の技術です。
最先端の技術に触れられるのが、知能・制御の開発の大きな魅力といえます。
仕事内容3.駆動部分の開発
ロボットエンジニアの仕事の3つ目は、駆動部分の開発です。
人間で言えば、手や足に相当します。
知能・制御部分の判断にしたがって、リンク(骨)やジョイント(関節)を動かします。
工場などで見られる産業用ロボットは、リンクやジョイントを複数組み合わせることで複雑な駆動を可能にしているのです。
また、掃除用ロボットはモーターでブラシを回転させたり、警備ロボットはタイヤを回転させて施設を巡回したりなど、駆動部分の形は用途によってさまざま。
自分の開発したロボットがさまざまな場所で活躍できることが、ロボット開発の大きな魅力です。
2.ロボットエンジニアに必要なスキル4つ
ロボットエンジニアは、主に4つのスキルが必要です。
どのようなスキルが必要なのか、詳しく解説していきます。
スキル1.数学
1つ目は、数学の知識です。
電気工学・電子工学・機械工学などの理系学問を理解するための基礎知識です。
さらに、知能・制御部分の開発で活用されている人工知能(AI)も、数学の知識を基礎としています。
特に身につけておきたい数学の知識は、以下の通りです。
【身につけておきたい数学の知識】
- 微分積分:あらゆる物理現象の「変化」について解析する。
- 線形代数:図形に対する「操作」を表現したり、計算を「高速」で行ったりする。
- 確率統計:膨大なデータから性質・傾向を見出す。
スキル2.電気工学・電子工学
2つ目は、電気工学・電子工学の知識です。
- 電気工学:電気・磁気に関する物理法則を研究する学問。
- 電子工学:半導体・電子機器などを流れる電気の物理法則を研究する学問。
電気工学・電子工学を理解していれば、センサーやモーターをどのように動かせば良いのか、回路をどのように設計すればよいかが理解できます。
電気工学・電子工学は、電気に関する物理法則を数式で表現するため、数学を理解していることが前提です。
スキル3.機械工学
3つ目は、機械工学です。
機械工学は、機械を創り出すのに必要な技術を研究する学問です。
機械工学を理解していれば、ロボットの駆動部分をどのように設計・開発すればよいかが理解できます。
機械工学は、以下に挙げる4つの学問を基礎としています。
【機械工学の基礎となる学問】
- 機械力学:負荷を与えても変形しない物体について考え、力の作用を研究する学問。
- 材料力学:機械に負荷を与えたことによる、変形や破壊のメカニズムを研究する学問。
- 熱力学:熱によって力が働くと考えたうえで、その力の作用を研究する学問。
- 流体力学:液体・気体の運動法則を研究する学問。
また、機械工学も物理現象を数式で表現するため、数学の理解が前提です。
スキル4.プログラミング
4つ目は、プログラミングです。
ロボットの知能・制御部分を開発するために必要です。
組込みシステムに関する調査研究・推進を行っている組込みシステム技術協会の調査資料によれば、「新入社員に持っていてほしいプログラミング言語スキル」は、以下の通りでした。
【新入社員に持っていてほしいプログラミング言語スキルトップ3】
- C言語
- C++
- Java
(引用:組込みシステム技術協会)
ロボットも組込みシステムの一種であることから、覚えておくべきプログラミング言語は「C言語」「C++」「Java」であるといえます。
また、理系向け求人サービスを運営するアスタミューゼ株式会社の調査によれば、「AIエンジニアの採用条件(技術・スキル)」の1位は、プログラミング言語Pythonでした。
近年はロボットの開発でもAIを活用しているため、「Python」も覚えておくべきプログラミング言語であるといえます。
3.ロボットエンジニアに向いている人の特徴
ロボットエンジニアに向いている人には、主に3つの特徴があります。
どのような特徴があるのか、それぞれ解説していきます。
特徴1.勉強を続けることが苦にならない
1つ目の特徴は、勉強を続けることが苦にならないことです。
数学、電気工学・電子工学などの理系学問の理解、プログラミング言語の理解など、ロボットエンジニアになるためには多くの知識が必要です。
そのため一朝一夕で身につけられるものではなく、日々継続して勉強することが求められます。
勉強が好きで続けても苦痛に思わない人は、ロボットエンジニアに向いているといえます。
特徴2.技術進化に柔軟に対応できる
2つ目の特徴は、技術進化に柔軟に対応できることです。
センサーの精度向上や人工知能(AI)の精度向上など、ロボット開発で必要な技術は日々進化を遂げています。
そのため常に最新の技術に注目して、必要ならばロボット開発に取り入れることが重要です。
最新の技術に興味があり自身のスキルとして吸収できる人は、ロボットエンジニアに向いているといえます。
特徴3.論理的思考ができる
3つ目の特徴は、論理的思考ができることです。
論理的思考とは、問題を解決するための方法を矛盾なく考えること。
特にプログラミングでは、処理効率が高くバグを含まないプログラムを作成するために、論理的思考が必要です。
処理効率の高くバグを含まないプログラムが作成できれば、ロボットの性能も向上します。
そのため、論理的思考が身についている人は、ロボットエンジニアになるうえで重要な特徴であるといえます。
4.ロボットエンジニアになる方法
ロボットエンジニアになるには、主に3つの方法があります。
どんな方法があるのか、それぞれ解説していきます。
方法1.書籍を読んで知識を身につける
1つ目の方法は、書籍を読んで知識を身につけることです。
ロボットを開発するために必要な知識について、イラストや図を使って丁寧に解説している書籍が多く刊行されています。
書籍を購入してしまえば勉強する場所や時間は自由なので、独学で知識を身につけたい人におすすめです。
以下に、おすすめの書籍を3冊紹介します。
トコトンやさしいロボットの本
日本ロボット工業会が監修した、ロボットに関する入門書です。
ロボットに使われている技術やロボットの種類など、ロボットに関する基本的な知識が写真付きで紹介されています。
ロボットの基本を理解したい人に読んでほしい一冊です。
イラストで学ぶ ロボット工学
ロボット工学専門の『木野仁』、パナソニック株式会社主幹技師の『谷口忠大』共著の書籍です。
インパクトのあるイラストとストーリーに沿って、ロボット開発の基本が理解できます。
各章末には練習問題が用意されているので、復習も可能です。
新・明解C言語 入門編
福岡工業大学情報工学部准教授『柴田望洋』が著した、C言語の入門書です。
理解しやすいC言語入門書の執筆が評価され、2000年には日本工学教育協会より著作賞を授与されています。
本書も200以上のサンプルプログラム、200以上の図表を用いてC言語を解説しているため、初心者でも理解できる内容になっています。
方法2.工学系・工業系の大学や専門学校に進学する
2つ目の方法は、工学系・工業系の大学や専門学校に進学することです。
大学や専門学校では、ロボット開発に必要な知識が実践を通して学べます。
知識だけでなく、エンジニアとしての実践的なスキルを身につけたい人におすすめです。
主な大学や専門学校は、以下の通りです。
【工学系・工業系の大学や専門学校の例】
- 千葉大学(工学部)
- 明治大学(理工学部)
- 東京電機大学(ロボット・メカトロニクス科、電気電子工学科、電子システム工学科)
- 職業能力開発総合大学校(機械専攻)
- 東京電子専門学校(電子技術科)
方法3.スクールを利用する
3つ目の方法は、スクールを利用することです。
社会人であれば、オンラインスクール「TechAcademy(テックアカデミー )」なら通学せずに全国どこでも受講可能です。
通学する時間がない社会人なら、テックアカデミー のようなオンラインスクールを利用すると勉強しやすいでしょう。
テックアカデミー については、次の章で詳しく紹介します。
5.ロボットエンジニアになりたい人におすすめのスクール
ロボットエンジニアになれるための学校はいくつかあります。
ここではあ、社会人、大学生、小学生それぞれにおすすめのスクールを紹介します。
テックアカデミー |
社会人向け |
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大学生向け | |
小学生向け |
サービス1.テックアカデミー|社会人向け
(引用:テックアカデミー)
働きながら勉強したい社会人におすすめのスクールは、TechAcademy(テックアカデミー )です。
スマートフォンアプリ開発やWebサービス開発など、さまざまなコースを開講しているオンライン学習型プログラミングサービスです。
なかでも「Pythonコース」「AIコース」では、Pythonのプログラミングを通してAIの知識が学ぶことができます。
ロボットの知能・制御部分の開発では、AIの知識が求められることから、PythonとAIを学んでおいて損はありません。
学習をすすめる際は、パーソナルメンターがついて週2回のメンタリングを実施しているので、一人でも安心して学習を進められます。
くわえてチャットサポートが夜の23時まで対応しているので、日中仕事で勉強する時間がとれない社会人に特におすすめです。
運営会社 | キラメックス株式会社 |
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対象地域 | 全国(オンラインのため) |
受講形態 | オンライン完結型 |
年齢制限 | なし |
料金(税別) |
|
公式サイト | https://techacademy.jp/ |
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サービス2.東京デザインテクノロジーセンター専門学校|大学生向け
(引用:東京デザインテクノロジーセンター専門学校)
大学生におすすめのスクールは、東京デザインテクノロジーセンター専門学校です。
AI・ロボットなどIT技術やアニメ・イラストなどのデザインについて学ぶことができ、東京の高田馬場に教室があります。
AI・ロボットについて学べるコースを6つ開講しています。
【AI・ロボット分野のコース】
- スーパーAIクリエイター専攻:AI開発に必要なプログラミングスキルからネットワーク技術まで、IT技術を幅広く身につける。
- ロボット・AIエンジニア専攻:AI開発と機械工作の両方を学び、総合的なモノづくりができるためのスキルを身につける。
- スーパーホワイトハッカー専攻:ホワイトハッカーになるための高度なIT技術を身につける。
- ロボット専攻:ロボットを開発できるために、機械・電子・情報制御の知識について身につける。
- 宇宙テクノロジー専攻:航空宇宙開発において必要なIT技術を身につける。
- スーパーメディカルIT専攻:医療分野において必要なIT技術を身につける。
通常の授業の他に、情報処理技術者などの資格を取得するための対策授業も取り入れているため、技術力を高めたい人におすすめです。
また、インターンシップや模擬面接など、就職のサポートが豊富なので、技術力を身につけても就職できるかどうか不安な人におすすめです。
運営会社 | 株式会社ナチュラルスタイル |
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対象地域 | 東京都新宿区高田馬場2丁目11−10 |
受講形態 | 通学 |
年齢制限 |
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学費 | 初年度納入金:1,440,800円~1,490,880円 |
公式サイト | https://www.tech.ac.jp/ |
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サービス3.タミヤロボットスクール|小学生向け
(引用:タミヤロボットスクール)
「将来ロボットエンジニアになりたい!」という小学生におすすめのスクールは、タミヤロボットスクールです。
ロボットやプログラミングについて学べる小学生向けのスクールで、日本全国に教室を開いています。
プログラミングコースでは、子供用のプログラミング教材「IchigoJam」を使って、プログラミングの基礎を学びます。
練習問題をこなすだけでなく、授業の最後にはロボットを使ったゲームを設けているのが特徴です。
プログラミングのスキルが身につきつつ、子供の好奇心を引き出すカリキュラムが大きな魅力です。
メカニックコースでは、複数のロボット教材を使ってロボットの製作工程や部品の種類などを学びます。
ロボット製作では、ただ手順通りに製作するだけでなく、子どもたち自身の手で改造したり他の子どもたちと競ったり共同作業をしたりできるのが特徴です。
このカリキュラムを通して、ロボット製作の技術力とあわせて自分で考えて課題を解決する力を身につけられます。
タミヤロボットスクールでは、授業体験会を無料で行っているので、興味がある人は足を運んでみるのをおすすめします。
運営会社 | 株式会社ナチュラルスタイル |
---|---|
対象地域 | 日本全国 |
受講形態 | 通学 |
年齢制限 | 教室ごとに異なる (プログラミングコースの推奨年齢は小学三年生以上) (メカニックコースの推奨年齢は小学二年生以上) |
料金(税別) |
|
公式サイト | https://tamiya-robotschool.com/ |
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6.ロボットエンジニアの仕事で活用できる4つの資格
資格を取得しておけば、ロボットエンジニアの仕事で役立てることができます。
ここでは、仕事で活用できる資格を4つ紹介します。
資格1.CAD利用技術者試験
1つ目は、CAD利用技術者試験です。
CAD(Computer-Aided Design)とは、コンピュータで機械を設計するためのツールのことで、機械の設計図を作成するために利用されています。
CAD利用技術者試験について勉強すれば、ロボットの設計のときにCADの知識を活かせるため、ロボットエンジニアになるためにはぜひ取得しておきたい資格です。
平面図を作成する「2次元CAD」と立体形状を作成する「3次元CAD」の2種類の試験があり、基礎(2次元CADのみ)、2級、1級と難易度が分かれています。
さらに2次元CAD1級では分野ごとに「建築」「機械」「トレース」の3種類が分かれています。
CADの知識が乏しければ、基本的な知識を身につけるために、2次元CADの基礎から受験しましょう。
資格レベル |
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出題範囲 |
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試験時間 |
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出題数 |
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合格ライン |
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資格2.電気主任技術者試験
2つ目は、電気主任技術者試験です。
電気主任技術者の資格を有していれば、電気設備に関わる工事の監督者として就任できます。
ロボットの開発でも電気を取り扱うため、電気の知識を身につけるために取得しておきたい資格です。
以下のように、監督できる工事によって「第一種」「第二種」「第三種」に分けられています。
区分 | 監督できる工事 |
---|---|
第一種 | 制限なし |
第二種 | 電圧17万ボルト未満 |
第三種 | 電圧5万ボルト未満 |
第一種・第二種は、一次試験と二次試験があるため合格までの道程が長いですが、第三種は一次試験のみです。
はじめて受験するときは、試験回数の少ない第三種から受験しましょう。
資格レベル |
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出題範囲 |
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試験時間 |
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出題数 |
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合格ライン |
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(参考:電気技術者試験センター)
資格3.機械設計技術者試験
3つ目は、機械設計技術者試験です。
機械設計に関する知識を身につけ機械設計・開発できる技術者向けの民間資格です。
「1級」「2級」「3級」に分かれていますが、1級と2級は受験するために実務経験が必要になります。
初めて受験するのであれば、実務経験不問の3級から受験しましょう。
資格レベル |
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出題範囲 |
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試験時間 |
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出題数 |
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合格ライン |
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(参考:JMDIA)
資格4.情報処理技術者試験
4つ目は、情報処理技術者試験です。
IT技術の国家資格の一つで、IT技術に関する知識やプログラミングスキルが問われます。
試験区分がいくつかありますが、特に「基本情報技術者(FE)」は、ITの基本知識や実践的なスキルを証明するためにぜひ取得したい資格です。
試験が午前と午後に分かれており、特に午後試験ではC言語やJavaなどのプログラムの読解問題を解くことになるため、プログラミングスキルの腕試しがしたい人におすすめです。
資格レベル |
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出題範囲 |
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試験時間 |
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出題数 |
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合格ライン |
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(参考:IPA)
7.ロボットエンジニアの年収
マイナビが公開している職種別年収によると、2020年におけるロボットエンジニアの平均年収は、546万円でした。
調査した全職種の全体平均は約534万円のため、平均より高いことが分かります。
他のエンジニア職と比較すると、以下の通りです。
エンジニア職 | 平均年収 |
---|---|
ロボットエンジニア | 546万円 |
システムエンジニア(WEB・モバイル系) | 556万円 |
システムエンジニア(汎用系) | 532万円 |
システムエンジニア(制御系) | 536万円 |
ネットワークエンジニア | 559万円 |
(参考:マイナビ)
ロボットエンジニアの年収が高いのには、ロボットエンジニアの人材不足が理由として挙げられます。
経済産業省関東経済産業局の資料によると、大企業・中小企業ともに4割以上が「エンジニアが非常に不足している」と回答しました。
また、今後ロボット業界が取り組むべき課題について、エンジニアの給与向上や労働環境の改善を挙げていました。
ロボットエンジニアの給与を高く設定して人材を確保しようと企業が動いていることが、年収が高い理由の一つといえます。
8.ロボットエンジニアの将来性
ロボットエンジニアは、将来性のある職業で今後も活躍が期待できます。
経済産業省発表の資料によると、世界の産業用ロボットの販売台数は今後も年平均で14%ずつ増加すると見込まれています。
また、新エネルギー・産業技術総合開発機構の資料では、2035年にはロボット産業の市場規模は9.7兆円となり、2020年と比べて7兆円近く上昇すると予測されています。
分野別で見ると、特にサービス分野の市場規模拡大が著しいです。
分野 | 市場規模(2020年) | 市場規模(2035年) |
---|---|---|
製造分野 | 1.2兆円 | 2.7兆円 |
ロボテク製品分野 | 0.4兆円 | 1.5兆円 |
農林水産分野 | 0.1兆円 | 0.4兆円 |
サービス分野 | 1兆円 | 4.9兆円 |
(参考:新エネルギー・産業技術総合開発機構)
サービス分野には、食品業・医療・教育・アミューズメントなどが含まれているので、ロボットの活躍は多様化されることが予想されます。
そのため、ロボットエンジニアも食品業や医療など、あらゆる業界での活躍が期待できるといえます。
まとめ
この記事では、ロボットエンジニアはどんな仕事をするのか、どうすればなれるのかを解説してきました。
ロボットエンジニアについてまとめると、以下の通りです。
【ロボットエンジニアとは?】
- ロボットの3要素である「センサー」「知能・制御」「駆動」の開発を行う。
- 「数学」「電気工学・電子工学」「機械工学」「プログラミング」の4つのスキルが必要。
書籍などで独学するのも良いですが、難しい場合はこの記事で紹介したスクールを受講することをおすすめします。
テックアカデミー |
社会人向け |
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大学生向け | |
小学生向け |
以下の関連記事では、AIエンジニアや機械系エンジニアなど、ロボットエンジニアに関連する職種について解説しています。
併せて参考にしてください。