
「派遣の仕事を辞めたい」とお悩みではありませんか?
自分に合わない仕事を続けるのは、とても辛いですし、職場に向かうのも嫌になりますよね。
派遣は、契約期間が終わるまでは辞められないイメージがあるかも知れませんが、最低限のルールさえ守っていれば期間内でも辞められます。
今すぐ辞めたい場合は、最初に派遣会社に申し出ることが重要です。
派遣社員が雇用契約を結んでいるのはあくまで派遣会社であって、派遣先ではないからです。
派遣先を辞めるには、派遣元との雇用契約を解消する必要があります。
本記事では、派遣の仕事を辞めるときの対処について詳しく解説していきます。
「派遣会社への具体的な伝え方」や「辞める前にすべきこと」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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1.今すぐ派遣の仕事を辞めたいときの対処法
「今の派遣先を辞めたい」と考えている人は、数多くいます。
派遣の仕事辞めたい。 ちょくちょく契約内容を変えられる。酷い。。
— sigotoyametai (@sigotoyametai_) 2019年2月17日
もう待機で良いから今の派遣先辞めたい(´Д`)
派遣会社の対応が古すぎて余計悪いほうに転がりそう。— チヤノ (@mami0719chameo1) 2018年4月16日
できるだけ穏便に派遣を辞めたいのであれば、 正しい手順を踏むことが大切です。
ここでは、派遣会社をスムーズに辞めるために重要な2つのポイントを解説します。
派遣会社に辞めたい旨を申し出る
派遣社員の方が、契約途中にも関わらず「辞めたい」と思うことは少なくありません。
辞めたい旨は、まず派遣元である派遣会社に伝えましょう。
派遣会社は、人材派遣のプロです。
多くの人材を管理しており、派遣社員からの「辞めたい」という相談に乗ることにも慣れています。
冷静に話を聞いてくれるはずなので、安心して辞めたい旨を申し出てください。
伝え方や辞める理由について悩んでいる方は、「派遣会社への伝え方とケース別の例文」をご覧ください。
派遣先に直接伝えるのは厳禁
避けるべきなのが、今働いている派遣先に直接伝えることです。
派遣会社と派遣先は「人材を派遣する」という契約を結んでいます。
派遣先とあなたが直接契約を結んでいるわけではないため、 派遣会社を通さずに辞める旨を伝えるとトラブルの原因になってしまうかもしれません。
契約途中なのですが、辞めたいと思っています。
「辞めたい」なんて話、派遣会社から聞いていない。
契約を結んでいるのは派遣会社なんだから、派遣会社から「辞める」という連絡がくるのが筋だろう。
普段あなたが働いているのは派遣先ですが、 雇用契約を結んでいるのは派遣会社です。
派遣先を辞めたい場合は、まず雇い主である派遣会社に伝えるのが正しい手順です。
また、派遣先も契約をしている派遣会社から「社員が辞めることになった」という正式連絡を受けなければ、スムーズに引継ぎや退職手続きができません。
大きな問題なく辞めるためにも、まずは派遣会社に辞める旨を伝えましょう。
2.派遣の仕事を辞められるまでの期間
「今すぐやめたい」「明日からは行きたくない」と思っても、 派遣はいきなり契約を終了できるわけではありません。
ここでは、派遣の仕事を辞められるまでにかかる期間についてお伝えします。
1ヶ月前に相談するのが基本
派遣を辞めたいときは、1ヶ月前には相談しましょう。
本来であれば、派遣を辞める時は契約期間が終わったときです。
正社員と派遣社員の違いについては、以下をご覧ください。
正社員 | いつでも雇用の解約を申し入れることができ、解約の申入れの日から2週間で辞められる
|
---|---|
派遣 |
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派遣契約を満了できないのであれば、辞める旨をできるだけ早く伝えることが重要です。
なぜならば、派遣先も派遣会社も「スタッフが1人抜ける」ことに対する対処をとる必要があるからです。
新たな人材を確保したり、業務を引き継ぐには、ある程度の時間がかかります。
一社会人として派遣先・派遣会社に迷惑をかけないためには、最低1ヶ月の猶予を持ってください。
辞めるまでにかかる期間は契約による
辞めるまでにかかる期間は、あなたと派遣会社が結んだ契約内容によります。
契約には、「契約途中に辞める場合は1ヶ月前に伝えること」などと記載されていることが多いです。
どのくらいで辞められるのかを知りたい場合は、 契約書を確認してみましょう。
3.派遣会社への伝え方とケース別の例文
派遣を辞めたいならば、まずは派遣会社に対面で伝えるのがベストです。
電話やメールでも構いませんが、顔を合わせながら会話をする方があなたの真剣さは伝わるでしょう。
特に、今後も継続して派遣会社を利用するのであれば、丁寧な対応を心がけることが大切です。
ここでは、以下3つのケースに分けて、派遣会社への伝え方の一例をご紹介します。
ケース1.体調不良
体調を崩してしまいまして、出勤することが難しいです。
派遣先にもご迷惑をかけてしまうので、辞めさせていただけませんか?
体調不良は一時的なものではないのですか?
しばらく体調不良が続いておりまして、医師からも「休養したほうが良い」と言われています。
体調不良は、辞める際にもっとも多い理由です。
派遣会社も体調が悪い人を無理に働かせることはできないため、スムーズに辞められることが多いです。
万が一引き止められる場合は、医師の診察を受けたうえで診断書を提出しましょう。
ケース2.仕事が難しい・スキル不足
派遣先の仕事が難しく、業務をこなせずにいます。
派遣先にも迷惑がかかってしまうので、辞めさせていただけませんか?
派遣先から○○さんに対してのクレームは来ていません。
そのうち慣れると思うので、もう少し頑張ってみませんか?
頑張りたいのですが、派遣先の社員の方からもスキル不足を指摘されています。
基礎ができていないので、派遣先を辞めて1から勉強しなおしたいと思っています。
あなたがスキル不足と感じていても、判断するのは派遣先です。
たとえ現場の社員が困っていたとしても、派遣先からクレームがない限り、引き止められることが多いです。
辞めたい場合は、「現場の社員の迷惑になっていること」「明らかに自分の能力が不足していること」を強く伝えましょう。
ケース3.パワハラ
派遣先でパワハラを受けています。
とてもつらいので、辞めさせていただけませんか?
それは本当ですか?
具体的にどのようなパワハラを受けているのでしょうか?
社員の1人から毎日「使えない」などと罵倒されています。
罵倒によるストレスで、睡眠不足が続いており体調にも支障をきたしています。
パワハラが原因で辞めたいときは、できるだけ具体的な内容を伝えてください。
言われた言葉をメモしておくことも大切です。
派遣スタッフは、派遣会社にとって守るべき存在のため、スタッフからパワハラの相談を受けた場合には、事実確認・問題解決へと動いてくれるはずです。
4.契約期間中に辞めたときの影響
やむを得ない事情で辞めることは、仕方のないことです。
しかし、契約期間中に辞めることは 派遣先にも派遣会社にも影響を及ぼします。
ここでは、具体的にどのような影響があるのかを解説します。
派遣先は人手不足に陥る
派遣社員は契約期間が決まっているため、「〇月〇日までは働いてくれる」という前提で業務を割り振りされます。
そのため、派遣社員が契約期間中に退職した場合、 労働力の頭数が減り、人手不足に陥ってしまうことも少なくありません。
人手不足の影響により、「新たな人材確保」「引継ぎ」など予定外の負担が生じてしまいます。
派遣会社は信用を失う
派遣先と契約しているのは、派遣社員ではなく派遣会社です。
スタッフが契約途中で辞めることは、派遣会社の信用低下につながります。
派遣会社に迷惑をかけてしまうことになるので、 やむを得ない事情以外は契約期間終了まで働くのが理想的です。
また、何度も契約途中で辞めていると、派遣会社から仕事を紹介してもらえなくなる可能性もあります。
「基本的には契約はしっかり満了すべき」ということを覚えておきましょう。
また、派遣先を辞めずに問題を解決できるケースもあるため、まずは派遣会社に相談してみることをおすすめします。
記事後半では、「派遣会社を辞めずに解決できるケース」について詳しく解説しています。
5.派遣の仕事を辞める前にすべきこと
ここからは、派遣の仕事を辞める前にすべきことを解説します。
「無計画に仕事をやめて生活に困窮してしまった…」といった事態に陥らないように、しっかりと計画を立てましょう。
①次の案件があるか確認する
派遣元との契約を続ける場合は、次の紹介案件があるか確認しておきましょう。
事前に確認しておくことで、仕事が途切れないようにするための対策を取れます。
契約中の派遣会社に案件が無い場合は、別の派遣会社の利用も検討しましょう。
次の仕事までの間に有給休暇を取ることも可能
労働期間が6ヶ月以上かつ労働日の80%以上出勤している場合は、派遣社員であっても有給休暇を取得可能です。
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
同じ派遣会社と契約したまま派遣先だけが変わる場合は、継続して残りの有給休暇を使えます。
そのため、次の仕事までの期間に有給を取得して、収入の無い期間を避けることも可能です。
ただし、派遣会社自体を辞める場合は、本来取得できるはずの有給休暇が消滅してしまうため、早めに消化することをおすすめします。
②失業保険を受給できるか確認する
雇用保険に加入していれば、派遣社員であっても失業保険を受給できます。
次の仕事が見つかるまで空白期間が生じる場合は、必ず失業保険を受給できるか確認しておきましょう。
失業保険の給付条件等は、以下の通りです。
- 自己都合(体調不良・家庭の都合等)
⇒ 【条件】退職前の2年間に1年以上の被保険者期間あること
⇒ 7日間の待機期間+3ヶ月間の給付制限期間あり - 会社都合(パワハラやモラハラ・次の仕事を紹介してもらえない等)
⇒ 【条件】退職前の1年間に6ヶ月以上の被保険者期間あること
⇒ 7日間の待機期間あり
また、基本手当の金額は、条件に応じて在職中給与の50~80%・給付期間は90日~360日の間です。
基本手当の支給を受けることができる日数(基本手当の所定給付日数)は、年齢、雇用保険の被保険者であった期間及び離職理由などによって、90日~360日の間で決定されます。
基本手当の1日当たりの額(基本手当日額)は、離職日の直前の6か月の賃金日額(賞与等は含みません)の50%~80%(60~64歳については45~80%)です(上限額あり)。
③今後の計画を立てる
派遣元自体を辞める前には、あらかじめ今後の計画を立てておきましょう。
派遣元との契約を解除した後の道としては、おもに以下の2つの選択肢が考えられます。
引き続き派遣・契約社員として働く
「子育てや介護で正社員になるのは難しい」など事情がある場合、あえて非正規という雇用形態を選ぶ方も多いです。
非正規で働く場合は、「すぐに仕事が見つかるだろう」と安易に考えてしまうケースも多いですが、好条件の仕事につくためには、できるだけ早めに求人を探すことをおすすめします。
というのも、好条件の案件には応募が殺到するため、「いざ働こう!」と思ったタイミングで希望にマッチする求人があるとは限らないからです。
そのため、派遣元との契約を解除すると決めた時点で、情報収集を始めておきましょう。
正社員を目指す
雇用が不安定な派遣・契約社員と比べると、社会からの信用性は正規雇用のほうが高いと言えます。
そのため、今後「結婚」「住宅や車の購入」などを考えている場合は、正社員を目指したほうが良いでしょう。
また、就職の難易度は年齢が上がるにつれて高まるため、「正社員になりたい」という気持ちがあるのなら、1歳でも年齢が若いうちに就職活動を始めることが大切です。
派遣という働き方を辞めて正社員を目指すならば、できるだけ早めの段階から準備を始めましょう。
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(引用:doda)
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6.派遣会社を辞めずに解決できるケースもある
派遣会社に相談することで、状況が改善するケースも多いです。
例えば、以下のように派遣会社が問題解決のために動いてくれたという声は少なくありません。
- 仕事量過多で悩んでいた時に、迅速に相手企業の人事に相談してくれて仕事量の調整をしてくれた。
- 就業時間等で家庭とのバランスが取りづらく悩んでいたときに話を聞いてくれて派遣先に打診してくれた。
- 派遣先での研修ペースについていけない事を相談。迅速に対応していただき、次の日から研修のフォローが手厚くなった。
- 聞いていた仕事内容と違う仕事をしたときに、困ってしまってすぐ連絡したところ、担当の方から派遣先(勤務先)に連絡をしてくれて仕事内容・契約内容等を確認して改善されたことがありました。
派遣会社に相談をすることで問題が解決し、辞めずに最後まで働ける可能性は十分にあります。
派遣会社にとって、あなたはとても大切な人材ですので、どのような些細なことでも相談に乗ってくれるはずです。
困ったときや悩んだときは一人で抱え込まず、まずは派遣会社に相談してみましょう。
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質問・相談窓口サービスのある「テンプスタッフ」
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「テンプスタッフ」は、人材派遣大手パーソルグループが運営する派遣会社です。
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派遣先を定期的に訪問し、仕事の状況をヒアリングしてくれるため、些細な事でも相談しやすいでしょう。
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まとめ
派遣の仕事は、基本的には契約期間が終わるまで辞められませんが、最低限のルールを守れば期間内でも辞めることは可能です。
派遣先を辞めるならば、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 派遣を辞めたいときは、必ず派遣会社に連絡する
※派遣社員が雇用契約を結んでいるのは派遣会社であって、派遣先ではないため - 派遣会社を通さずに派遣先に「辞めたい」と伝えるとトラブルの原因になるので注意する
- 遅くとも退職希望の1ヶ月前には「辞めたい」という希望を派遣会社に伝える
また、派遣の仕事を辞める場合は、あらかじめ今後についても考えておく必要があります。
「次の案件を紹介してもらう」「別の仕事を探す」「正社員を目指す」など、道はさまざまです。
どのような働き方が自分に合っているのか考えながら、検討してみてください。
本記事でご紹介したサービス | 特徴 |
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テンプスタッフ |
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