最終更新日:2021/02/24
35歳からの転職は20代や30代前半に比べて、難易度が高いというイメージがありますよね。
しかし、求人を探してみると、35歳でも歓迎している求人はあり、実際に転職を成功させている人もいます。
では、35歳からの転職を成功させるには、どのようなポイントを押さえて転職活動をすると良いのでしょうか。
本記事では、35歳から転職を成功させるためのポイントを解説していきます。
転職による年収アップのコツもご紹介しているので、ぜひ、最後までご一読ください。
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1.35歳からの転職は難しい?転職成功者の割合を紹介
転職業界では「35歳限界説」などと言われているように、35歳からの転職は難易度が高いとされています。
転職サイトdodaが紹介している以下のデータからも、35歳以上の転職成功者の割合が少ないことが分かります。
(▼画像を拡大する)
『引用:doda|転職成功者の年齢調査』
では、なぜ35歳からの転職が難しいのか、その理由を次の章でご紹介します。
2.35歳からの転職で求められるスキルは高い
企業は35歳の転職者に対して、以下のような高いキャリアやスキルを求めます。
それでは、求められるスキルの具体的な内容について確認していきましょう。
マネジメントの経験
企業は35歳の転職者に対して、部下や後輩、チームをマネジメントした経験を求めます。
企業が求めるマネジメントスキルの具体例は、以下の通りです。
<35歳の転職者に求められるマネジメントスキル>
- 課題を捉えて目標を設定するスキル
- 進捗状況を管理できるスキル
- 部下や後輩の特徴を捉えて適材適所に配置できるスキル
- 部下や後輩を育成するコーチングスキル
また、必ずしも課長や部長などの役職経験者である必要はありません。
例えば、プロジェクトチームのリーダー経験から、上記のようなスキルをアピールしても良いでしょう。
これまでの職務経験を振り返り、どのようなポジションでマネジメントを行ってきたのかを整理し、アピールできるようにしておいてください。
専門的な知識やスキル
これまでに培った専門的な知識やスキルも、35歳の転職者に求められる要素です。
特に、同業種や同職種への転職では、現職での経験や実績を基に「即戦力」としての活躍が期待されます。
そのため、前職で得た知識やスキルを「どう活かして貢献できるか」についてアピールすることが大切です。
以下に自分のスキルをアピールする具体例をご紹介します。
<専門的な知識やスキルのアピール例>
これまでの営業職では、論理的な思考力をもって提案することを行ってきました。
顧客が抱える課題に対して、問題を論理立てて整理し、改善策を提案するように心がけた結果「課題と解決策が整理されていて分かりやすい」という評価をいただきました。
これまでに培った論理的思考力は、あらゆる場面で応用して活かすことができると考えております。
これまでの職務経験で得た専門的な知識やスキルをアピールすることで、転職先企業でも即戦力として貢献できる人材と認識されるでしょう。
環境に適応できる柔軟性
新しい職場環境や仕事のやり方、転職先企業の文化に柔軟に適応できるかどうかも大切なポイントです。
なぜなら、前職での職務経験が長いと、新しい仕事のやり方や環境などに対して、柔軟に対応できないケースが多いからです。
35歳の転職者に対して、企業側が気にするポイントでもあるため、環境に対応できる柔軟性をしっかりアピールしましょう。
以下に柔軟性をアピールする具体例をご紹介します。
<柔軟性のアピール例>
これまでの営業職では、マニュアル通りに顧客対応をするのではなく、要望などに基づき臨機応変に対応することが求められてきました。
規定通りでは対応が難しい案件でも、顧客の要望に対して柔軟に対応することで感謝されるケースも多いため、状況に応じて臨機応変な対応を心がけておりました。
これまでの経験で培った柔軟性を、御社の業務でもしっかり活かしていきたいと考えております。
過去のエピソードも踏まえて、新しい環境に適応できる柔軟性をアピールしましょう。
3.35歳からの転職で年収アップを狙う3つのコツ
35歳からの転職で、年収アップを狙うためのコツをご紹介していきます。
転職で年収アップを狙うなら、以下のコツを踏まえて転職先を検討していくことがおすすめです。
以下で、それぞれについて詳しく解説していきます。
コツ1.同じ業界や職種へ転職する
新しい業界や職種への転職で年収アップを狙うのは、高いスキルや経験が要求されるため難易度が非常に高いです。
そのため、同じ業界や職種への転職でキャリアアップした方が、年収アップを狙いやすいでしょう。
採用する側も、同業種や同職種であれば経験やスキルを評価しやすいので、年収アップに繋がります。
年収アップを狙うなら、同じ業界や職種へ転職することがおすすめです。
コツ2.管理職が不足している業界を狙って転職する
管理職が不足している業界を狙って転職することでも、年収アップを狙うことができます。
慢性的に人材が不足している「IT業界」「建設業界」「介護業界」などでは、現場をまとめる管理職も不足しています。
そのため、このような業界に管理職として転職すれば、年収アップを狙いやすいです。
管理職として転職するなら、「IT業界」「建設業界」「介護業界」であれば年収アップが期待できるでしょう。
コツ3.インセンティブでの成果型の企業を狙う
インセンティブ型の仕事へ転職する事で、年収アップを狙うこともできます。
インセンティブ型の仕事であれば、自らの成果に連動して給与が増えますので、実力次第では高年収が期待できます。
ただし、結果を出すことが前提の評価方法なので、結果を出し続けなければならない重圧は非常に大きいです。
自分の実力に自信があり、「実力に見合った年収がほしい」と考えている人におすすめの転職先と言えます。
以下で、代表的なインセンティブ型の職種をご紹介するので、参考にしてみてください。
<インセンティブでの成果型企業の代表例>
- 不動産営業
- 保険営業
- 証券会社の営業
自分の実力でしっかりと稼ぎ年収アップを実現したいなら、ぜひ転職を検討してみて下さい。
4.35歳からの転職を成功させる4つのポイント
ここでは、35歳からの転職成功させるためのポイントをご紹介していきます。
上記4つのポイントについて、詳しく確認していきましょう。
ポイント1.転職で実現したい条件を明確にする
転職を成功させるポイント一つ目は、転職で実現したい条件を明確にしておくことです。
転職の条件を明確にしておくことで、目先の条件に惑わされず、ブレずに転職先を検討することができます。
具体的には、以下のように条件を明確にしておくと良いでしょう。
<実現したい転職条件の具体例>
- 【年収アップ】 ローン返済しながら貯金をしたいから、年収500万円以上の会社に転職したい!
- 【労働時間】 月の残業は20時間以内、夜8時までには家に帰る!
- 【仕事内容】 〇〇業界の〇〇(職種)で経験を活かしてキャリアアップする!
転職を成功させるためにも、まずは、実現したい条件を明確にすることが大切です。
ポイント2.採用する側の立場に立って自分を評価してみる
転職を成功させるポイント二つ目は、採用する担当者の目線に立って客観的に自分を分析することです。
自分が自分を採用するとしたらどのような職歴やスキルを求めるか、客観的に考えることで具体的なアピールポイントが整理できます。
現職での経験や身についたスキルをどうアピールしたら採用したいと思えるか、改めて考えてみてください。
採用担当者の目線に立って考えることで、具体的なアピールポイントが見つかるでしょう。
ポイント3.時間があれば資格を取得してみる
転職までの時間に余裕があれば、資格取得を検討してみるのも成功確率を上げる手段です。
資格は、スキルを裏付ける武器になります。
以下で、おすすめの資格をご紹介していきますので参考にしてみてください。
日商簿記
経理の知識や財務の知識が得られるため、転職希望者が取得する資格として人気です。
日商簿記検定は3級から取得できますが、転職時にアピールするなら最低でも2級、可能であれば1級を取得することがおすすめです。
2級以上は難易度が高いので、企業の経理部門や税理士事務所などでも十分アピールできる資格です。
中小企業診断士
中小企業診断士は経営コンサルタントを認定する資格で、取得することで企業経営全般の知識をアピールできます。
社会人が取得したい人気の資格としてランキング上位にも入っており、コンサル業界や企業の経営企画部を目指す転職者にも人気が高いです。
税務・会計事務所などでも需要があるので、取得することで転職先の幅を広げられます。
ただし、取得までに1年程度の勉強が必要なので、転職までの期間に余裕がある方は取得を検討してみてください。
TOEIC
英語力を図る指標として、多くの企業が採用基準にも取り入れているのがTOEICです。
目安としては、600点以上を獲得できると履歴書に記載しても恥ずかしくないレベルと言われています。
日本の国内企業であれば600点以上、外資系企業を目指すなら700点以上を目安とし、目指す企業や業界に合わせて勉強するのがおすすめです。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する全般的な知識をアピールできる国家資格です。
経営戦略やマーケティング、財務などの基礎的な知識も学ぶことができるので、IT業界に限らず、さまざまな業界への転職に有利です。
最近では、ITパスポートを社内研修で取得させる企業も増えてきています。
ITパスポートを取得していることで、転職時に自分のスキルをアピールできるでしょう。
ポイント4.転職エージェントを利用する
転職エージェントを有効に活用する事も、転職成功のポイントです。
転職エージェントでは、これまでの実績や経験に基づき蓄積された、書類の書き方や面接対策などのノウハウを持っています。
これらの対策を活用することで、転職成功の確率をアップさせることができるでしょう。
また、転職エージェントでは、転職先の内部事情や業界の動向など、自力では手に入れにくい情報が得られます。
転職エージェントを有効活用して効率的に進めることも、転職を成功させる大切なポイントです。
5.35歳から未経験の業界・職種への転職は可能?
35歳から未経験の業界や職種へ転職することは可能ですが、難易度は高いでしょう。
そのため、未経験の業界や職種へ挑戦したいなら、以下のように現職での経験やスキルを活かせる形の転職がおすすめです。
業種・業界のパターン | 概要 |
---|---|
同業界・異職種への転職 |
現職と同じ業界だが、職種が異なるパターン 例:IT業界のエンジニアからIT業界の営業に転職 |
異業界・同職種への転職 |
現職と異なる業界だが、職種は同じパターン 例:不動産業界の営業職から通信業界の営業職に転職 |
また、終身雇用や年功序列を前提とする大企業ではなく、比較的制度のゆるい中小企業やベンチャー企業の方が、転職のハードルは低いでしょう。
とはいえ、実際に35歳で未経験分野に挑戦するのは「自分一人では不安だ」という方も多いでしょう。
未経験の職種や業界への転職を希望するなら、転職エージェントの力を借りて転職活動を進めるのがおすすめです。
6.35歳からの転職で利用したい転職エージェント
ここからは、35歳からの転職におすすめできる転職エージェントをご紹介していきます。
いずれも大手転職エージェントで、経験豊富なアドバイザーが多く在籍しているので、しっかりと転職をサポートしてくれるでしょう。
それぞれ詳しくご紹介していきます。
豊富な求人から転職先を探すなら「リクルートエージェント」
リクルートエージェントは、業界No.1の求人数を誇る転職エージェントです。
幅広い業界や職種の求人を取り扱っているので、35歳からでも転職可能な求人を見つけることができるでしょう。
また、業界最大手の転職エージェントなだけあり転職実績は豊富で、アドバイザーによる質の高いサポートが期待できます。
転職を検討するなら、最初の1社目に登録しておくべき転職エージェントでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
対象地域 | 全国・海外 |
公開求人数 | 約106,000件(2020年6月時点) |
非公開求人数 | 約120,000件(2020年6月時点) |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しくは「リクルートエージェントの解説記事」をご覧ください。 |
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丁寧な転職サポートを希望するなら「パソナキャリア」
パソナキャリアは、オリコン顧客満足度調査「転職エージェントNo.1」を獲得しており、利用者の満足度も高く、丁寧なサポートに定評のある転職エージェントです。
転職が成功するかどうかは、アドバイザーによるサポートの質によっても左右されるといっても過言ではありません。
パソナキャリアのアドバイザーは、どのような求職者でも丁寧にサポートしてくれるので、安心して転職活動が進められるでしょう。
初めて転職エージェントを利用するなら、登録しておきたい転職エージェントです。
運営会社 | 株式会社パソナ |
---|---|
対象地域 | 全国・海外 |
求人数 | 約28,000件(2020年6月時点) |
非公開求人数 | 求人全体の80% |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
詳しくは「パソナキャリアの解説記事」をご覧ください。 |
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ハイクラスな転職先を探すなら「JACリクルートメント」
JACリクルートメントは、ミドル・ハイクラスの求人に特化した転職エージェントです。
在籍するアドバイザーも、ミドル・ハイクラスの転職サポートに特化しており、知識や専門性は豊富。
35歳からのキャリアアップや年収アップを目指したい場合には、おすすめの転職エージェントです。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
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対象地域 | 全国・海外 |
公開求人数 | 約15,000件(2020年6月時点) |
非公開求人数 | 求人全体の60% |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しくは「JACリクルートメントの解説記事」をご覧ください。 |
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7.35歳からの転職で失敗する人に多い共通点
ここでは、35歳からの転職で失敗する人にはどのような共通点があるのか、ご紹介していきます。
いずれも反面教師として捉え、転職活動の参考にしてみてください。
労働環境などに対する不平や不満が多い
労働環境などに対する不平や不満を転職の理由にする人ほど、転職に失敗してしまう傾向が強いです。
なぜなら、労働環境へ不満は、どのような職場でも起こり得ることだからです。
そのような理由で転職をしてしまうと、新しい職場でも同じような不平や不満を抱えてしまい、転職を繰り返すことにもなり兼ねません。
転職は目的を達成するための手段と捉え、達成したい目的を明らかにして転職を検討することで、失敗を回避できるでしょう。
仕事に求めていることが不明瞭
仕事に対して何を求めているのかが不明瞭な人も、転職に失敗しやすい傾向にあります。
仕事の目的がはっきりしないまま転職した場合、「自分が思っていた仕事じゃなかった…」などと感じてしまい、転職を繰り返す危険性もあります。
「年収をアップしたい」「興味のある分野で仕事をしたい」など、仕事に求めていることを明確にして転職を検討しましょう。
仕事を通じて何を達成したいのかが明確であれば、職場での不満などもある程度受け入れられるので、転職に成功する確率が高まるでしょう。
自分の能力以上の転職先へ転職
年収や目先の条件に捉われ、自分の能力以上の職種へ転職してしまった場合も失敗に陥りやすいです。
待遇や条件面だけで判断してしまい、求められるスキルやどのような仕事なのかを良く検討しなかった場合には、このような失敗が起こりがちです。
転職を検討する際は、そのようなミスマッチを回避するためにも、自己分析を行って自分のスキルなどを把握しましょう。
自分のスキルに合った転職先を選ぶことが、転職成功への近道です。
まとめ
35歳からの転職は難しいイメージですが、以下のようなポイントを抑えることで十分可能です。
- 転職で実現したい条件を明確にする
- 採用する側の立場に立って自分を評価してみる
- 時間があれば資格を取得してみる
- 転職エージェントを利用する
転職を成功させるためにも、ポイントを押さえて効率的に転職活動を進めることは非常に大切です。
また、以下のおすすめの転職エージェントを活用することで転職活動の効率が上がりますので、ぜひご活用ください。
- 豊富な求人から転職先を探すなら「リクルートエージェント」
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35歳からでも転職を成功させることは十分可能です。
転職ポイントを押さえつつ転職エージェントを有効に利用して、35歳からの転職を成功させましょう!