最終更新日:2020/11/27
「転職エージェントの利用を考えているけど、良くない噂も聞くし不安…」と感じていませんか?
内定に応じることを求めてきたり、マッチしない求人を紹介してきたりと不信感を抱く噂も広まっています。
この記事では、転職エージェントの仕組みから、求職者を扱うときの本音まで忖度なしでお伝えします。
悪い噂もありますが、実際に転職が決まる人も数多くいるので、特徴を把握してうまく利用しましょう。
1.転職エージェントの仕組み
まず、転職エージェントに登録することで受けられるサービスについて解説します。
求人探しから面接対策まで、転職全般のサポートをしてもらうことができます。
書類添削や面接対策などの転職サポート
転職活動には、履歴書や職務経歴書の提出が必要です。
企業によってチェックしている部分も違い、人事に評価されやすい書き方などもあります。
例えば、人事がチェックしている「仕事に対する考え方が伝わる文章」や「企業で求められるアピールポイント」を的確に書くと評価されやすくなります。
転職エージェントは転職支援のプロとして、人事に評価されやすいように添削をしてくれます。
書類の書き方で通過率が変わるので、心強い味方です。
非公開の求人紹介
求人には、公開求人と非公開求人があり、転職エージェントはどちらも扱っています。
【非公開求人とは?】
一般には公開しておらず、転職エージェント経由でのみ応募できる求人
非公開求人は、重要プロジェクトに携わる求人が多く、待遇がいい場合が多いです。
エージェントから紹介を受ける必要はありますが、企業の求める人物像が明確であり、求職者の数も絞られるため、マッチング度の高い企業に応募できます。
ただし、企業側の期待値も上がっており、転職の難易度も若干高くなります。
年収交渉や採用背景の情報も提供
転職エージェントは年収交渉や、求人票に記載されていない情報の共有も行ってくれます。
エージェントは、紹介した人材が入社し定着した時点で、企業側から成果報酬を受け取る仕組みです。
この成果報酬の相場は、転職者の年収の30%だと言われています。
つまり、転職者の年収がアップすれば、エージェントの報酬も高くなるのです。
エージェントに年収交渉を依頼しても、快く引き受けてくれるでしょう。
また、「面談で求職者が落とされるポイント」や「残りの採用枠数」など、求人票に書かれていない細かい情報も伝えてもらえるので、より企業を知ることができます。
面接対策にも繋がるので、エージェントを使うメリットは多くあります。
2.転職エージェントの本音
転職エージェントが、求職者をどのように捉えているのか、気になりませんか?
会社の都合や給料への反映など、気になる本音を紹介します。
高年収の求職者を扱いたい
まずエージェントは、高年収の求職者を扱いたいと考えています。
転職エージェント運営の企業へは、相場で求職者の年収の30%が支払われます。
紹介料が高くなり、内定が出る可能性も高くなるので、エージェントは高年収の求職者を好みます。
そのため、エージェントによっては年収の高くない求職者への対応が悪くなる場合もあるようです。
返金を免れるために内定後のフォローまできちんと対応
紹介料が支払われるのは、内定者が入社後2~3ヶ月経過後である場合が多いです。
仮に定着せずに退職した場合、紹介料が支払われません。
そのため、内定が出た場合は、短期間でやめないようにフォローを丁寧に行うエージェントが多いです。
しかし、報酬が振り込まれ、定着が確認できると疎遠になり、印象が悪くなる場合もあるようです。
売り込み可能な人材しか扱いたくない
エージェントは内定の可能性がある求職者を扱いたがります。
成果報酬型で、内定者を出さなければ紹介料が発生しないため。成果に結びつく人材を優先して売り込みます。
このため、求職者側の礼儀のなさや、連絡の遅さなどでサポートが薄くなってしまうこともあります。
転職エージェントを利用する際は、ビジネスマナーに気を付け、誠実な対応をすべきでしょう。
求人票には裏スペックがある
企業が出す求人票には、表には記載できない裏スペックが存在します。
例えば、年齢や性別による制限が課されている可能性があります。
こうした事項は求人に書くと法律に抵触してしまうので、外部には現れませんが、求人を紹介するエージェントには情報が届いているでしょう。
応募したい案件があると伝えているにも関わらずエージェント側が渋る場合、裏スペックがある求人かもしれません。
求職者の希望より受かる可能性が高い企業を優先する
エージェントは、求職者が受かりやすいであろう求人から提案していきます。
面談で希望条件や経歴を聞かれますが、必ずしも希望通りの求人が提案される訳ではありません。
エージェントとしては内定者の数を1人でも増やしたいため、このような対応になるのでしょう。
全てのエージェントが同じ対応をする訳ではないので、見極めが必要です。
ノルマ達成のため早く転職を決めてほしい
求職者の担当となるキャリアアドバイザーは、通常の会社であれば営業のポジションに該当し、ノルマが存在します。
ノルマ達成を目指すため、転職に迷う求職者がいると、早く転職を決めて欲しいと考えてしまいます。
成果報酬型で紹介料が入るため、ノルマ達成のために転職活動を終わらせるよう圧をかける、いわゆるオワハラが行われることがあります。
会社員として働いている以上、ノルマへの意識をなくすことは難しいので、求職者側の「圧に屈しない意思の強さ」が大切です。
3.悪質なエージェントと良いエージェントの見分け方
転職エージェントの本音でも解説しましたが、営業として、求職者を商品のように扱うエージェントもいます。
そのようなエージェントに転職活動を頼らないためにも、見極め方を知っておきましょう。
なぜその求人を選んだか理由を説明してくれるか
転職の希望を聞いた上で、なぜその求人を提案したのか説明してくれるエージェントは信頼できるでしょう。
内定率の高さしか見ていない担当者だと、求人詳細について把握していない可能性もあります。
本当に求職者に向き合ってくれるエージェントなら、なぜあなたに求人を提案したのか説明できるはずです。
めんどくさいと思われない程度に、聞き出してみると良いでしょう。
親身に丁寧に接してくれるか
質問や書類の添削など、丁寧な対応をしてくれるのかチェックしましょう。
経歴がそぐわなかったり希望年収が低いが故に、適当な対応をするエージェントもいます。
対応が遅かったり企業への推薦文に丁寧さが欠ける部分があれば、エージェントを変更するのも一つの手です。
納得のいく転職活動を行うために、エージェント選びも大切にしましょう。
無理に転職を勧めてこないか
転職することや、内定した企業で働くことを強く押して来ないか確認しましょう。
営業ノルマやインセンディブを目当てに働いているエージェントは、とにかく内定の数を出そうとします。
やたらとオワハラをしてきたり、内定が出たら急に態度が変わるエージェントは注意が必要です。
求職者のことを考えていない行動が見えたら、屈せず、担当者の変更を依頼するなど行動を起こしましょう。
4.転職エージェントの賢い活用方法
転職エージェントの本音を知ると、少し怖いと思ってしまいますよね。
しかし、書類の添削や非公開求人の提案など、メリットも多いのが転職エージェントです。
上手く活用する方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
求人紹介だけでなく選考対策にも利用する
書類の添削や、非公開求人情報の入手など、求人紹介以外にも利用しましょう。
添削してもらった書類は、他のエージェントや転職サイトで提出する際にも使えます。
自己分析や企業分析もサポートしてくれるため、転職活動全般の選考対策に役に立つでしょう。
さらに、模擬面談や、面接で伝えきれなかった内容を後から伝えてくれたりといったところまで対応してくれます。
経歴や年収に自信があるなら年収交渉をしてもらう
過去の経歴やスキルに自信がある場合、年収交渉を依頼すると良いでしょう。
年収交渉はエージェントにもメリットがあるため、年収アップが期待できる場合、前向きに対応してくれます。
面接では話しにくいことも、エージェントを使えば話を通しやすくなるでしょう。
企業との駆け引きとはなりますが、エージェントに相談だけでもしてみると良いでしょう。
エージェントとの面談は本気で取り組む
エージェントとの面談は、必ず本気で取り組むようにしましょう。
転職エージェントも人なので、礼儀の無さや、やる気の無さで求職者への対応が変わります。
選考に関係ないからといって手を抜くと、邪険に扱われる可能性が高いです。
エージェントに「この人見込みあり」と思ってもらうためにも、エージェントとの面談は本気で取り組みましょう。
人気企業ほどエージェントを利用した方が良い
人気企業への就職を狙っている場合は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
大手の企業は、優秀な人材を獲得するために、あえてエージェントを使っていることが多いです。
公開求人を出すと応募が殺到するため、書類選考だけでも多大なる手間が生じます。
人事の負担を軽くするために、エージェントを利用するのです。
検討している企業名をエージェントに伝えると、求人を紹介してくれるかもしれないので、伝えてみましょう。
複数のエージェントを利用する
複数の転職エージェントを利用すると、多くの求人をみることができます。
同じ条件で希望しても、エージェントによって提案される求人は変わるので、まずは登録してみるのがおすすめです。
最初は複数を並行して利用し、徐々にお気に入りのエージェントに絞っていく形にすると良いでしょう。
エージェントへの返信対応などに追われると元も子もないので、多すぎないよう、2~3社にとどめることをおすすめします。
5.おすすめする転職エージェント
まずは登録しておきたい転職エージェントを紹介します。
求人数の多さと転職サポートの充実度合いから選びました。
業界最大手の安心感が強み「リクルートエージェント」
【リクルートエージェントの特徴・強み】
- 転職エージェント業界No.1の求人数
- 大手エージェントのノウハウを生かした、充実の転職サポート
リクルートエージェントは、求人数の多さが特徴のエージェントです。
圧倒的な求人数を誇るため、希望にそった求人が見つかる可能性が高いです。
転職ノウハウも蓄積されており、使い勝手の良いエージェントなので、まずは登録しておきたいサービスです。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
---|---|
公開求人数 | 約104,300件 (2021年1月時点) |
非公開求人数 |
約131,900件 (2021年1月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
納得いくサポートを受けたいなら「doda」
【dodaの特徴・強み】
- 業界トップクラスの求人数
- 転職サイトとして利用し、自ら求人に応募したりスカウトを受けたりもできる
dodaは、人材業界大手の「パーソルキャリア」が運営する転職エージェントです。
自分で求人を検索して応募することも可能ですし、必要に応じて専任のキャリアアドバイザーからの転職サポートも受けられます。
また、気軽にLINEでのやりとりができるので、質問・相談がしやすい環境も整ってい点も大きなメリットと言えるでしょう。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約70,000件 (2021年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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ハイクラス転職を目指すならJACリクルートメント
【JACリクルートメントの特徴・強み】
- ハイクラス人材に特化したエージェント
- 管理職経験などを十分に活かせる求人が多数揃っている
- 外資系転職も可能
JACリクルートメントはハイクラス人材の転職に特化した転職エージェントです。
「リクルートエージェント」や「doda」にはない外資系の求人も紹介されています。
年収アップや管理職コースでの転職を希望の場合、利用したいエージェントです。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
---|---|
公開求人数 | 約8,530件 (2021年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
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※ここでご紹介した3社は、「当てにするな!!転職エージェントランキングの実態と失敗しないために知るべきおすすめ比較ポイント」でも評価の高い転職エージェントです。
まとめ
転職エージェントの裏事情や本音と、賢い活用方法について解説しました。
賢い活用方法は、以下の通りです。
- 求人紹介だけでなく選考対策にも利用する
- 経歴や年収に自信があるなら年収交渉をしてもらう
- エージェントとの面談は本気で取り組む
- 人気企業ほどエージェントを利用した方が良い
- 複数のエージェントを利用する
エージェントの良し悪しは、人によってかなりの差が出ます。
活用できる部分は活用するというくらいのスタンスで、エージェントに振り回されない転職活動を目指しましょう。