最終更新日:2021/02/14
CFA(CFA協会認定証券アナリスト)は、米国CFA協会が認定する投資のプロであることを証明する資格で、世界的な認知度も高いです。
CFAの資格取得を検討しているものの、「未経験でも転職できるのか?」「試験の難易度が高いのでは?」と不安になりますよね。
そこで、CFAの資格取得を検討している方のために、転職の難易度や試験の内容について解説していきます。
この記事を読めば、なぜCFAの資格を持っていると転職で有利になるのか、どの程度の収入を得られるのかが分かりますよ。
CFAの受験を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】CFAの転職には転職エージェントを活用しよう!
CFAの資格を保有していると金融業界で高い評価を得ることができますが、転職の難易度が下がるというわけではありません。
特に未経験で証券アナリストへの転職を目指す場合、難易度はさらに高くなります。
(参考:CFA公式サイト)
しっかりとキャリアプランを練る必要があるため、専門家に助言をもらいながら転職活動を進めるべきです。
そこで活用したいのが転職エージェントです。
転職エージェントでは、どのように証券アナリストを目指すべきなのか、業界に詳しいキャリアアドバイザーから助言をもらえますよ。
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1.CFAとは?
CFAの資格を持っていると転職に有利と言われていますが、なぜ転職で有利になるのか、また、CFAがどのような資格なのかについて解説していきます。
CFAが転職に有利な理由
CFAの資格が評価される理由は、「投資に関する専門知識」「英語スキル」「世界的な知名度の高さ」が挙げられます。
ここでは、これら3つの理由について解説します。
投資に関する専門知識
CFAの試験では、金融や投資に関する専門的な知識を問われます。
出題科目は、計量分析やポートフォリオ管理など10科目に及び、それらすべてに関する一定以上の知識が必要です。
CFAの資格は投資のプロフェッショナルであることの証明になるため、金融業界では高く評価されます。
高い英語スキル
CFAの資格を取得することは、一定以上の英語力を持っていることの証明にもなります。
CFAの試験はすべて英語で出題されるため、金融に関する専門用語も英語で理解する必要があります。
そのため、試験に合格するとグローバルに活躍できる金融の専門家として、評価してもらえます。
国外での評価も高い
CFAは米国CFA協会の認定資格ですが、米国や日本以外の地域でも知名度のある資格です。
最近では特にアジア圏を中心に受験者数が増加しています。
国や地域を問わず、CFAの投資に関する専門的な知識は評価してもらえます。
CFA保有者の年収
2016 CFA Societies Compensation Survey Consolidatedによると、CFA保有者の年収は96,110ドルから274,000ドル(1ドル=110円換算で1,057万円から3,014万円)となっています。
年収は職種によって幅があるものの、平均で約1,900万円とかなり高い年収であることが分かりますね。
高い年収を得られる点は、CFAの資格を取得するメリットと言えます。
3つのレベル
CFAの資格にはレベル1からレベル3までの3つのレベルがあり、最も難易度が高いのがレベル3です。
レベルが上がるごとに、より専門的な知識を問われる問題が出題されます。
また、下のレベルの試験に合格しなければ、次のレベルを受験することはできません。
アジア太平洋地域では、各レベルごとに年に1回(宗教上の理由による代替試験日を除く)試験が行われ、CFAの取得には試験に合格するだけでも最短で3年かかります。
CFAの資格の取得を目指すのであれば、しっかりと計画を立てておきましょう。
実務経験が必要
CFAの取得には4年の実務経験が必要になります。
必要な実務経験の要件は以下の通りです。
【CFA取得に必要な実務経験】
- 期間:4年以上
- 業務内容:投資・金融に関する業務
金融機関で働いた経験があるかどうかではなく、あくまでも投資や金融に関わる業務を経験したかを問われます。
こういった理由から、金融業界以外であっても、金融に関する業務を経験していれば、CFAの取得は可能です。
実務経験が4年未満でも、4年制大学以上の学歴があれば受験できます。
しかし、試験合格時点で実務経験が4年未満の場合、資格を取得できるのは実務経験が4年に達した後になります。
受験前に、自身が必要な要件を満たしているかどうか確認しておきましょう。
受験費用
CFAの受験料は時期によって異なり、以下のようになっています。
【CFAの受験日】
- 早期申し込み(10月):700ドル
- 通常申し込み(2月):1,000ドル
- 最終申し込み(3月):1,450ドル
日本円にして77,000円から159,000円ほどかかり、申し込みが早いほど受験料が安くなります。
料金に2倍近い差がありますので、受験する場合は早めに申し込んだ方が良いでしょう。
未経験での転職難易度は高い
未経験から証券アナリストへの転職は、かなり難易度が高いです。
先に解説した通りCFAの資格取得には、4年の実務経験が必要になります。
投資や金融に関する実務経験がない場合は、まず「どこで実務経験を積むのか?」というところから考える必要があります。
資産運用の世界では、実績が重視される傾向にあるため、CFA取得後も難しい転職活動になることを、覚悟しておいた方が良いでしょう。
2.CFAの試験内容
CFAの試験がどのように行われるのか気になりますよね?
ここでは、試験の難易度や試験科目、スケジュールについて解説します。
難易度
CFA試験のレベル別の合格率は以下の通りです。
CFA試験の各レベルの学習には、300時間必要と言われており、合格率だけで見ると試験の難易度はそれほど高くないように見えます。
しかし、簡単に合格できるわけではではありません。
試験はすべて英語で出題されるため、試験の教材も英語で書かれているものがほとんどです。
そのため、英語が苦手な方には難易度の高い試験であると言えます。
試験科目
CFAの試験科目は各レベルとも同様のものですが、レベルが高くなるにつれて、より専門性の高い問題が出題されます。
【CFAの試験科目】
- 職業倫理
- 計量分析
- 経済
- 財務諸表分析
- コーポレートファイナンス
- 株式
- 債権
- デリバティブ
- オルタナティブ投資
- ポートフォリオ管理
レベル1では選択式の問題のみですが、レベル2以降では選択式問題に加えて、具体的な場面を想定したエッセイ問題が出題されます。
受験を検討中の方は、CFA instituteで詳細を確認しておくと良いでしょう。
試験のスケジュール
2020年度のCFA試験のスケジュールは以下のようになっています。
(参考:CFA institute Exam Overview)
アジア太平洋地域では、6月6日にレベル2とレベル3の試験が実施され、6月7日にレベル1の試験が実施されます。
受験する方は、CFA instituteで試験日程を確認しておきましょう。
試験は全て英語
CFAの試験は全て英語で出題されます。
現在の職務上CFAの資格が必要という方であれば、すでにそれなりの英語力を身につけている方が多いかと思います。
しかし、未経験で普段英語を使う機会があまりないという方は、CFA受験の前に自身の英語力を確認しておいた方が良いかもしれません。
CFAの英語教材を問題なく読めれば、試験に必要な英語力は備えていると考えてよいでしょう。
3.CFAを活かせる転職先
CFAを取得すると、どのような転職先で働けるのかを解説していきます。
銀行
CFAの資格は、金融商品の企画や資産運用コンサルタントとして、銀行や証券会社などへ転職する際に役立ちます。
(参考:日経キャリアNET)
資産運用会社などへの転職と比べると、銀行はCFAの転職先としては、比較的難易度は低いと言われています。
未経験の方であれば、 転職先の候補として検討すべきでしょう。
資産運用会社
CFAの転職先として最も多いのが資産運用業界です。
(参考:マイナビ転職)
元々、金融業界で働いている方が、CFA取得後に転職するケースが多い業界です。
それなりに実績を積んでいる方であれば、転職先の候補になりますが、未経験の場合、転職難易度は高くなります。
コンサルタント
コンサルタント業界でもCFA保有者は歓迎されます。
ただし、コンサルティング業界では、公認会計士や税理士資格に加えて、CFAもあると歓迎されるといった求人が多いです。
(参考:パソナキャリア)
公認会計士や税理士資格を保有している方は、転職先の候補として検討してみても良いでしょう。
4.CFAに転職するために知っておきたいポイント
CFAの資格を取得したからといって、先にご紹介した転職先への転職が、簡単になるというわけではありません。
CFAへの転職を目指すにあたり、知っておきたいポイントについて解説します。
未経験なら転職先を絞らない
CFAの資格を取得したからといって、すぐに証券アナリストへ転職できるわけではありません。
未経験でCFAとして転職する場合、 転職の難易度はかなり高くなりますので、未経験の場合は転職先を絞らない方が良いでしょう。
志望している企業があるのであれば、まずは別の職種として転職した後、社内で異動して証券アナリストを目指すという方法もあります。
その場合、転職前に希望する部署へ異動できる可能があるのかどうか、相手企業に確認しておきましょう。
若い方が有利
未経験でCFAへの転職を目指す場合、年齢が高くなるほど転職は困難になります。
証券アナリストを目指すのであれば、20代のうちに転職した方が良いでしょう。
35歳を過ぎると転職は困難になると言われているため、転職を検討しているのであれば、できるだけ早く決断すべきです。
転職エージェントを活用する
CFAへの転職を目指すのであれば、転職エージェントを活用すべきです。
先に解説した通り、CFAの転職は簡単ではありません。
転職を成功させるためにも、専門家に助言をもらいながら転職活動を進めたほうが良いでしょう。
転職サイトを利用する場合、情報の収集や求人への応募、相手企業との試験日程の調整など、全て自分で行う必要があります。
転職エージェントを利用すると、これらをエージェント側が行ってくれるだけではなく、応募書類や面接に関する助言をもらうことができます。
特にCFAのような転職が難しい職種を目指すのであれば、エージェントを利用しない手はないでしょう。
5.CFAの転職におすすめの転職エージェント
CFAの転職におすすめの転職エージェント3社をご紹介します。
金融業界での経験を活かすなら「マイナビ金融エージェント」
(引用:マイナビ金融エージェント)
金融業界での実務経験がある方には、金融業界に特化したエージェントであるマイナビ金融エージェントがおすすめです。
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(引用:JACリクルートメント)
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JACリクルートメントには、各業界や職種に特化した専門のコンサルタントが所属しています。
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CFAの専門性を活かして転職したい方に、おすすめのエージェントです。
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詳しい解説は以下を確認してください。 「ビズリーチって実際どう?気になる悪い評判と注意点を解説」 |
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まとめ
【CFAに転職する際のポイント】
- 未経験からCFAとして転職する場合の難易度は高い
- 未経験の場合、転職先は選ばない方が転職しやすい
- CFA試験合格には最短でも3年必要
- 試験合格時に投資や金融の実務経験が4年未満の場合、4年に達するまで資格を取得できない
- CFAの転職には転職エージェントを活用する
CFAの試験内容やCFAの資格が評価される理由について解説しました。
CFAへの転職は簡単ではないため、転職エージェントを使用して、助言をもらいながら転職活動を進めたほうが良いでしょう。
ご紹介した転職エージェントの特徴をまとめると以下のようになります。
- 年収600万円以上を目指すなら「JACリクルートメント」
- キャリアアップを目指したい方は「ビズリーチ」
- 金融業界での経験を活かすなら「マイナビ金融エージェント」
転職エージェントにはそれぞれ特徴がありますので、自身に合ったエージェントを利用するようにしましょう。