最終更新日:2021/02/24
変動の大きな社会で転職というものは身近な存在になっています。
転職を支援するサービスは様々ありますが、これによって逆に迷いが出てしまうものです。
転職サイトを利用する方がいいのか、はたまたハローワークがいいのか。
情報が錯綜しているため的確な手段を見極めることが難しいですよね。
そこで今回は、ハローワークの利用に向いている人の特徴や利用のメリット&デメリット、転職エージェントとの違いを詳しく解説していきます。
ハローワークを利用し転職を成功させるポイントが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
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1.【基本】ハローワークの転職活動情報
まずはハローワーク転職の基本情報を確認していきましょう。
転職をするための手順から、転職で失敗しないためのポイントなどを紹介していきます。
どのような求人を取り扱っているのかについても触れていきますので、参考にしてもらえれば幸いです。
ハローワーク転職の流れとは?
初めにハローワークの転職の流れについて見ていきます。
転職を行う手順は、転職エージェントを利用する方法と大きな差はありません。
以下の手順で進めていきます。
- ハローワークにて求職登録をする
- 求人情報をもとに仕事を探す
- 求人に応募する
- 情報収集・面接
- 採用
スムーズなハローワーク転職を進めていくために、まずは求職登録をしましょう。
登録者にしか公開されない求人もあるため、求職登録をすることで選択肢の幅を広げることができます。
インターネットでの検索も可能となっているので、さまざまな条件から仕事を探すことができるでしょう。
もし「どの仕事を選んでいいのかわからない」という場合でも、ハローワークに相談すれば丁寧に対応してもらえます。
そうして応募する求人が決まったら、次は面接対策や情報収集です。
企業との初めての対面になることがほとんどだと思うので、万全の体制を整えておくことが必要になります。
応募書類の添削や模擬面接なども行われるため、積極的に活用しましょう。
そうして準備を進めた後に、面接を行い合否を待つ形になります。
基本的な転職と流れは変わりませんが、転職を優位に進める手助けが豊富に用意されているのがハローワークです。
転職に失敗しないための3つのポイント
では転職をする際に何に気をつけておけばよいのでしょうか?
今回は効率的に転職活動を進めていくために必要なポイントを厳選して、3つ紹介します。
- ハローワークの相談員を積極的に活用する
- 相談したことで安心しない
- 自分の求める条件に求人が合っているのか確認する
この3つのポイントに気をつけることで、転職活動がスムーズに進みます。
まず相談員との相談の仕方がかなり重要となるため、積極的な利用を心がけましょう。
1人で抱え込むことを回避できるだけでなく、軌道修正をしてくれるメンターとしても相談員は機能します。
例えば希望している職種に関して複数の求人が合った場合に、「どこも条件が複雑で決められない」ということもあるでしょう。
そういったときに相談員に相談をすることで、幅広い対応経験をもとにアドバイスが得られます。
相談をすることで自分が進むべき方向を定めるだけでなく、貴重な時間を守ることにもつながるのです。
しかしこれには注意点があり、あくまで行動をしているということが前提になります。
相談員を利用したことで満足せず、転職のための努力は継続して行いましょう。
扱っている求人の種類
ハローワーク転職で気になるのが、どのような求人が出ているかです。
ハローワークには幅広い雇用形態が用意されており、正社員からパートまでさまざまな形での働き方を探すことができます。
また、新卒者向けや若者向け、子育てしている女性向けなどの利用者に合わせた就職先も紹介しています。
各地域を中心に経営されている中小企業の求人を多く扱っている点も、ハローワーク転職の特徴です。
2.ハローワーク転職が向いている人の特徴
ではどのような人がハローワークでの転職に向いているのでしょうか?
実際に使う手段として有効であったとしても、自分に適しているかは別問題です。
ここでは、ハローワーク転職が向いている人の特徴と、おすすめの活用法をご紹介します。
地域に根付いた働き方がしたい人
「扱っている求人の種類」でもご紹介しましたが、ハローワークには地域に根付いた企業の求人が多く登録されています。
そのため「現在住んでいる場所で将来的に働き続けたい」といった希望がある人におすすめです。
また、「地元で親戚や家族と暮らしながらも、新しい仕事を探している」という方の場合も、希望に沿った仕事に巡り合えるでしょう。
インターネットなどで検索も可能となっているので、都合に合った方法を利用してください。
より多くの選択肢の中から職を探したい人
ハローワークにはさまざまな職種の募集が寄せられます。
明確に「この業種がいい」というこだわりがない場合は、そのため条件をもとに提案を受けることも可能です。
求人の種類が多岐に渡るため、総合職・一般職関わらず求人数はかなり多くなっています。
これまで経験した仕事以外の選択肢もあるため、自分の可能性を広げていくことにもつながるでしょう。
1人で考えているだけでは気づけなかった自分の側面についても、ハローワーク職員の熟練した提案力によって見つけられるでしょう。
雇用形態にこだわらない人
ハローワークで応募できる求人の中には、さまざまな雇用形態があります。
転職エージェントなどを利用して転職を進めていく場合、正社員としての雇用を前提とした転職がほとんどです。
ハローワークに関しては正社員だけでなく、派遣社員やアルバイトなど様々な求人が取り揃えられています。
雇用形態問わず仕事を探している人にとっては、選択肢がより広がっていくため、早く仕事を見つけられるでしょう。
3.ハローワーク転職のメリットとデメリット
転職についてのメリットとデメリットにおいても確認しておきましょう。
自分の目的に適しているのかを左右する点になるため、それぞれの項目について考えつつ、今後のハローワークの利用に活かしてみてください。
ハローワークのメリットとは?
ハリーワークのメリットは以下が挙げられます。
- 求人数が多い
- 地域に特化した求人がメイン
- 転職に必要な相談ができる
- セミナーや研修なども充実している
ハローワークは住んでいる地域に合わせた求人を探すことができることに加え、非常に多岐にわたる職種での仕事が登録されています。
今住んでいる地域から離れることなく、仕事を探したい人にとってはよりよい選択を見つけやすいシステムです。
豊富な選択肢の中から仕事を選んだ後も、転職に必要な面接対策や書類の添削指導などのサポートも行われます。
これによって仕事を探すところから、転職を成功させるところまでを丁寧に支援してくれる体制が整っているのです。
相談員に話すことでアドバイスを受けることできるため、1人で抱え込むことも避けられます。
スキルアップのための研修なども開催されるため、転職を通して自己成長につなげることも可能です。
注意すべきデメリットは?
ではハローワークを使う上で気をつけておくべきデメリットも気になりますよね。
デメリットを知っておくことで、あらかじめ望まない結果になることを回避できます。
具体的には以下の通りです。
- 大手企業の案件が期待できない
- 相談員との相性が合わないケースがある
- 募集条件と実際の業務内容が異なる場合がある
以上のようなことが挙げられますが、地域に特化した求人が多いことから、大手企業の案件が少なくない傾向があります。
そのため、キャリアアップや年収1,000円以上などを条件に含める場合は、募集職種を探すことは極めて困難です。
また相談員によるカウンセリングが合わない可能性もあります。
相手はプロといえども1人の人間であるため、相性についても考えていく必要があるでしょう。
もし苦手なタイプの人に当たってしまった場合は、転職のやる気すら失ってしまう可能性があります。
転職をすることが目的であるので、その他の点でモチベーションが下がってしまうのは本末転倒です。
嫌な思いをするのであれば、理由と一緒に担当を変えてもらうようにお願いしてみましょう。
その他のデメリットとしては募集内容と実際の業務内容が異なるケースがあるようです。
実際に働いていくことでそれがわかることもあるため、非常に注意が必要な点となっています。
面接など直接企業の人と話せる機会には、この点を詰めておく必要があるでしょう。
4.ハローワークと転職エージェントの違い
ハローワークと比較対象にされるのが、転職活動をサポートしてくれる「転職エージェント」。
転職エージェントとハローワークでは、それぞれ特徴が異なります。
どのような点が違うのか3つのポイントに分けて解説をしていきます。
企業規模の違い
まず、ハローワークと転職エージェントでは、扱っている企業の規模が異なります。
ハローワークが地域に根付いた中小企業を多く扱っているのに対して、転職エージェントでは社員規模の大きな大手企業が多いです。
そのため、高収入であったりキャリアアップを検討している場合は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。
より大企業に勤めることで自身の収入やスキルを向上させたいという人であれば、転職エージェントが向いていると言えます。
転職サポートの違い
次に挙げられるのが、転職サポートの違いです。
扱っている案件が違うこともありますが、転職に対するサポートの仕方も必然的に変わってきます。
転職に必要な面接対策や書類の添削などはどちらも行っていますが、それ以外の点でもサポートが充実しているのが転職エージェントです。
内定後のサポートも充実しており、年収の交渉や入社の日程調整まで行っているところもあります。
そのため、よりよい条件の転職を実現できる可能性があると言えるでしょう。
求人数の違い
ハローワークと転職エージェントでは取り扱っている案件の種類が異なるため、正確な比較はできません。
ただし、雇用形態を問わず仕事を紹介しているハローワークでは、非常に多くの求人が用意されています。
案件数は総合して数百万単位です。
そのため、求人に関してはかなり充実しているといえるでしょう。
それに対して転職エージェントは、求人数がエージェントによって異なります。
より条件に合う転職をしたい人は、選択肢の多いエージェントの選択がおすすめです。
例として業界でも非公開求人が多い「リクルートエージェント」を挙げると、20万件以上の求人数を抱えている場合もあります。
条件によっても応募可能な求人数は変わるので、自分に合ったエージェントを選択できるように検討しましょう。
5.ハローワークと併用するならこの転職エージェントがおすすめ
メリットとデメリットの異なるハローワークと転職エージェントですが、性質が違うからこそ併用することでさまざまなメリットがあります。
ここでは、ハローワークとの併用におすすめな転職エージェントについて、確認していきましょう。
※こちらの転職エージェントは、「【9割が間違える】人気の転職エージェントおすすめ一覧と1,102人の口コミ・評判で分かった賢い選び方」の記事で、利用者からの評価が高かった転職エージェントです。
多くの求人を確認したい人は「リクルートエージェント」
先ほども例に挙げましたが、豊富な求人数から選びたい人は「リクルートエージェント」がおすすめです。
業界でも最大級の非公開案件数を誇るため、就職先の選択肢と可能性を広げることができます。
さまざまな条件を基に、自分に合った転職先を選びたい人に適しているエージェントです。
運営会社 |
株式会社リクルートキャリア |
公開求人数 |
約120,000件 (2020年4月時点) |
非公開求人数 |
約140,000件 (2020年4月時点) |
対応地域 |
全国+海外 |
料金 |
無料 |
公式サイト |
https://www.r-agent.com/ |
詳しくは「リクルートエージェントの解説記事」をご確認ください |
\スマホで簡単!3分以内で無料登録!/
20代・30代の転職なら「マイナビ」
20代・30代での転職を考えている場合は、「マイナビエージェント」がおすすめです。
年齢に応じた転職サポートが受けられるため、年齢による不利な転職を回避することが期待できます。
転職の経験有無によっても適切な対応がなされるため、より個人の条件に合ったサポートが受けられるでしょう。
運営会社 |
株式会社マイナビ |
公開求人数 |
20,238件 (2020年3月時点) |
非公開求人数 |
21,520件 (2020年3月時点) |
対応地域 |
全国+海外 |
料金 |
無料 |
公式サイト |
https://mynavi-agent.jp/ |
詳しくは「マイナビエージェントの解説記事」をご確認ください |
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充実したサポートを受けたい人は「doda」
さまざまな条件の中から、希望に見合った仕事探しをサポートしてくれる「doda」。
約10万件の案件の中から仕事を紹介してもらえる上、転職に関する企業とのやり取りなどまでサポートしてもらえます。
働きながら転職活動している人であっても無理なく進められる、体制の充実しているエージェントです。
運営会社 |
パーソナルキャリア株式会社 |
公開求人数 |
約74,000件 (2020年4月時点) |
非公開求人数 |
約53,000件 (2020年4月時点) |
対応地域 |
全国+海外 |
料金 |
無料 |
公式サイト |
https://doda.jp/ |
詳しくは「dodaの解説記事」をご確認ください |
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まとめ
ハローワークでの転職といってもさまざまな要素を考慮する必要があります。
ここで本記事を簡単に振り返ってみましょう。
- ハローワークでは仕事紹介から転職支援までしてもらえる
- 相談員によるアドバイスを受けられる
- 地方に根付いた中小企業案件がメイン
- より多くの選択肢を求める人に向いている
- 大手企業の案件は少ない
- 相談員との相性にも注意
- 募集条件と実際の業務内容の確認は必須
- 転職エージェントとの併用でバランスよく転職活動を
ハローワークと転職エージェントは、転職支援をしているという点では同じですが、メリットとデメリットが異なります。
そのため、上手く両方を活用することで、転職ノウハウや求めている転職先と出会える確率も上がってくるでしょう。
ハローワークとの併用におすすめの転職エージェントは、「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」「doda」の3つです。
よりよい転職のために、ぜひ活用してみてください。
【参考サイト】
- 厚生労働省|公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績
- ハローワーク インターネットサービス|よくある質問
- ハローワーク インターネットサービス|求人情報検索・一覧
- ハタラクティブ|ハローワークを使った転職活動の方法とメリット・デメリット