最終更新日:2021/03/25
「華やかで笑顔があふれるホテル業界に転職してみたい」と考えてはいるけれど、未経験でも転職は可能なのか悩んでしまいますよね。
色々なホテルがある中で、自分に合った職場はどこなのか自分で探すのは大変です。
ただしホテル業界は、今までホテルで働いたことがない人でも、多くの人が活躍しています。
そこで今回は、未経験でホテルに転職したいと考えているあなたのために、ホテル業界の事情から転職した際のメリット・デメリットまで詳しくご紹介します。
憧れのホテル業界に転職するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
気になる項目をクリック
1.ホテルに未経験で転職する人は多い
ホテル業界は特別な資格が必要な仕事ではないため、未経験から転職を希望する人は多いです。
ホテルに転職しようと思っていますが、英語は今話せなくても、働いてるうちにルーティーン化してなんとかなるものなのでしょうか?
スキルなし未経験でビジネスホテルの正社員になられた方いらっしゃいますか?
(引用:知恵袋)
ホテルへ転職したいです
22歳、高卒の男です。資格等は持っていません。
職歴は正規非正規合わせてこれまで介護士、ライン工、サービス業(現在)と経験しました。
ホテルもサービス業故、現場と人格が第一で特別資格等は二の次と思いますが、将来的に自分のために取れるものがあれば取ろうと思っています。
英語が喋れることが先に浮かんだのですが、他にも教えて頂きたいです。
(引用:知恵袋)
未経験からの転職だと、自分がホテルの仕事に向いているのか、スキルなしでも仕事をこなせるのかなど、不安なことがたくさんあります。
そこでホテルへの転職は、どういった現状にあるのか詳しく見ていきましょう。
ホテル業界の求人は増えている
ホテル業界の求人は増えています。
なぜならホテル業界は離職率が高いことに加えて、新しいホテルも続々とオープンしているからです。
求人が増えるとともに、中途採用も増えているので、未経験でも転職できるチャンスは多いのです。
サービス業から転職する人が多い
ホテルに転職する人の多くは、前職がサービス業だったという人です。
場所や仕事は違えど、「お客様にサービスを提供する仕事」という共通点があるため、前職の「接客の経験」がそのままホテルの仕事に活かせます。
また、仕事自体に不満があるわけではなく、待遇や休み・年収に不満があって転職した人は、転職後すぐにホテルの仕事に慣れることができます。
20代の転職が多い
ホテルへの転職は、20代の若い人が多いです。
ホテルの部署によっては経験がある人を中途採用として募集することもありますが、短期間の研修で業務可能な部署では20代を積極的に採用します。
20代の若い世代であれば、入社後に経験を積むことができるため、社員の育成を目的にしているのです。
未経験でも採用されやすいホテルの仕事については、次の項目で詳しくご紹介します。
2.未経験転職なら知っておきたいホテルの種類や仕事について
ホテルと一口にいっても、種類があり職種も様々です。
ホテルで働く場合に、ホテルの種類や仕事についてきちんと理解しておく必要があります。
ホテル業界の未経験転職なら知っておきたいホテルの種類や仕事について、詳しく見ていきましょう。
ホテルにも種類がある
ホテルは大きく分けて3つの種類があります。
リゾートホテル
リゾートホテルはリゾート地や観光地にあることが多く、観光客やファミリーでの利用が多いです。
非日常を味わえるような特別感やホテルごとに特色のあるサービスなどが特徴です。
シティホテル
シティホテルは都市の中心部にあり、大手の外資系ホテルも多いのが特徴です。
利便性が良いことから、観光客・ビシネスマン・外国人観光客など様々な人が利用します。
ビジネスホテル
ビジネスホテルは駅前などに多くあり、ビジネスマンの利用が多いことが特徴です。
客室はシングルルームがほとんどで、出張などによる滞在を想定したホテルです。
中途採用で募集がある職種
ホテルでは、未経験者も積極的に採用していますが、面接のときに未経験でもチャレンジ可能な部署を知っているとアピールができます。
フロントスタッフ
フロントスタッフの業務は、お客様のチェックイン・チェックアウトや予約管理、お客様対応など多岐に渡ります。
ホテルに滞在中のお客様は最初に問い合わせをするのがフロントです。お客様から寄せられる様々な問い合わせについて臨機応変に対応できる力が求められます。
宴会場やレストランのウェイター(ウェイトレス)
宴会場やレストランのウェイター(ウエイトレス)は、ホテル内の宴会場やレストランで給仕を行います。
リゾートホテルやシティホテルなどの大規模なホテルには、宴会担当の部署があり、ホテル内のイベントを担当します。
テーブルマナーや接客の基本を学べる場として、新人が最初に配置されることの多い部署です。
ハウスキーパー(部屋係)
ハウスキーパーは、ベッドメイキングやアメニティの補充など、客室を清掃したり、整えたりする仕事です。
人手が必要な部署であり、仕事もマニュアル化されているため、未経験でも採用されやすいでしょう。
ただし、ホテルによってルールに違いがあり、さらに決められた時間内に仕事を終わらせなければいけないため、タイムマネジメントができる人に向いています。
ホテルシェフ・パティシエ
ホテルシェフ・パティシエはホテル内に併設されたレストランで料理を作る仕事です。
レストランの他に、ホテルが宴会も行っている場合は宴会用の料理も担当します。
宴会は、ウェイターと連携をしながらタイミング良く料理を出す必要があるため、段取りよく物事を進める力が必要です。
企画・営業職
企画・営業職はお客様にホテルを利用していただくためのマーケティングが仕事です。
「宿泊プラン」を企画し、旅行代理店などに提案を行います。
そのため、前職が企画職・営業職の方にはおすすめです。
バックオフィス(人事・労務)
ホテルにもバックオフィス業務が存在します。基本的にはホテルの本社に勤務し、事務系の業務を行うことがほとんどです。
人事・労務領域は実務経験者が求められることが多いため、これまで人事・労務に携わってきた方は挑戦しやすいでしょう。
未経験から挑戦しやすいホテルの仕事
ホテルでは、未経験者も積極的に採用していますが、面接のときに未経験でも挑戦しやすい部署を知っているとアピールができます。
下記の仕事は、マニュアル化されているため取り組みやすく、ホテルマナーの基礎が学べるため、未経験者も多く採用されています。
・宴会場やレストランのウェイター(ウェイトレス)
・ハウスキーパー(部屋係)
・フロントの荷物係
3.ホテルの転職に有利なスキル
ここでは、未経験からホテルに転職する際、有利なスキルを紹介していきます。
ホスピタリティがある
ホテルの転職には、ホテルに滞在するお客様に対してのホスピタリティが必要です。
「高いサービスレベルでお客様に満足いただくこと」に喜びを感じられる方はホテル業界はやりがいを持って取り組めるでしょう。
チームで働くことが好き
ホテルの仕事は、仲間とコミュニケーションを取りながら、仕事を進めることが必須です。
ホテルはチームで情報共有しながら互いにサポートする環境で、特に滞在されるお客様の情報を共有し、対応することは重要です。
これまでの経験で、チームで働くことの楽しさや成長を実感できたエピソードがあれば、面接でアピールすると良いでしょう。
人と接することが好き
人と接することが好きなことも、ホテルへの転職で有利になるスキルの1つです。
なぜなら、ホテルの仕事は多くのお客様にサービスを提供する仕事がほとんどだからです。
毎日多くの人と接し、お客様にホテル滞在を満足いただけることにやりがいを感じられるホテルマンは多いです。
人と接することが好きな方、特にこれまでに接客業や営業職の経験がある方にはおすすめです。
4.ホテルの転職に有利な資格
未経験でも転職可能なホテル業界ですが、より転職を有利にするために、資格を取っておくことをおすすめします。
ホテルで働く場合に、おすすめの資格は以下の4つです。
①ホテルビジネス実務検定
ホテルビジネス実務検定は、ホテルの実務業務とマネジメント業務の両方の知識を網羅する検定です。
ホテルに就職した場合、自分が配置された部署の仕事しか覚えることができませんが、ホテルビジネス検定に合格することでホテル全体の業務内容を理解していると判断されます。
ベーシック検定2級・1級、マネジメントレベルとあり、一番簡単なベーシック検定2級を取得しておけば、基礎的な接客業務の知識を証明可能です。
ホテルに入社した後、資格を取りスキルアップを図ることもできます。
②ホテル実務技能認定試験
ホテル実務技能認定試験は、ホテルで勤務するにあたって必要とされる知識と語学力を身につけていることを認定します。
ホテル業界で必要とされる料飲と宿泊の知識を身に付けることができることに加え、ホテル業務に必須である、身だしなみやマナーなども問われます。
ただし、個人での受験は行われていないため、ホテルの社員研修で団体受験をするか、ホテルの専門学校で受験する方法があります。
団体受験の申請条件は、以下の通りです。
教育機関(大学・短期大学・専門学校・高校・職業訓練校・スクール等)、各種法人、企業等の団体であることが条件です。
③サービス接遇検定
サービス接遇実務検定は、サービス業で必要とされる接客の心構え、接客に必須となる知識や技能やマナーについて認定されます。
筆記試験と実技試験があり、それぞれで60%以上の正答率が求められます。
ホテルだけでなくサービス業全般で通用する資格です。
④TOEIC
国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)は、英語を母国語としない人を対象に、英語によるコミュニケーション能力を測定する試験です。
ビジネスでの会話で必要とされるスコア(成績)は、会議の資料などを理解できる700とされていますが、ホテル勤務なら850(日常会話が完全に理解できるレベル)を求められます。
5.知っておきたいホテル業界の転職のメリット・デメリット
ホテルへの転職は、ホテルの華やかさや、きらびやかなイメージから良いイメージが先行しがちです。
もちろんやりがいのある仕事ですが、同時に大変な面もあります。
そこでホテル業界に転職したいと考えているなら知っておきたい、転職によるメリットやデメリットを詳しくご紹介します。
ホテル転職もメリット
ホテルへの転職には、以下のようなメリットがあります。
女性の転職に有利
ホテルでは、男性よりも女性の方が採用率が高いのが大きな特徴です。
一般の業界では、男性の方が女性よりも体力があるなどの理由から、女性が活躍できる場は限られています。
しかしホテル業界は、きめ細やかなサービスや目配り・気配りといった点で、女性の方が向いている業務が多く、女性の転職に有利な業界です。
サービス語学力アップ
近年の外国人観光客の増加により、外国語でコミュニケーションをする機会も多いのがホテル業界。
お客様と実際に外国語でコミュニケーションを取るため、業務を通してサービス語学力がアップすることができます。
サービス精神旺盛な人にはやりがいがある
ホテルの仕事は、お客様にホテル滞在を満足いただけるようにサービスを提供する仕事です。
人と会話をしたり、相手にサービスをして喜んでもらえることがうれしいと感じる人は、ホテル業界はやりがいを持って取り組めます。
ホテル転職のデメリット
自分自身のスキルを磨くことにつながる仕事の多いホテル業界ですが、以下のようなデメリットもあります。
給料が安い
ホテルによって異なりますが、仕事の量や質を求められることに加え、他の業界に比べて給料が安い傾向にあります。
ホテルマンの平均年収は300万円前後です。
「仕事のやりがいと同じくらい給料にもこだわりたい」という方は、年収を考慮した上で転職しましょう。
「市場価値」とは、あなたの経験やスキルが、企業からどれくらい必要とされているかという評価のことを言います。
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休みが不規則
休みが不規則で予定を立てづらく、シフト勤務・夜勤もあるため体調管理が難しい面がデメリットです。
ホテルは基本的に24時間365日オープンしているため、シフト制で夜勤もあります。
休みにこだわりがある方は、転職の前に考えておきましょう。
残業が多い
残業が多いこともホテルの業界のデメリットの1つです。
お客様の対応が長引いたり、クレームやトラブルの対応が突発的に発生した場合は、残業する必要が出てきます。
ただし、デメリットで挙げたようなホテルばかりではなく、従業員のことを考えて休日などの福利厚生を整え、仕事に見合った給料を支払っているホテルもあります。
条件の良いホテルに転職したいなら、転職エージェントを使って良い求人を探すのがおすすめです。
6.未経験からホテルに転職したい人におすすめの転職エージェント3つ
「未経験だけどホテルに転職したい」「労働条件の良いホテルで働きたい」と考えているなら、転職エージェントに登録して求人を探しましょう。
自分でホテルの求人を探すのは、簡単なようで難しいもの。
転職エージェントは「どのような働き方をしたいか」「年収と仕事内容のどちらを重視するのか」などをヒアリングして求人を探してくれるサービスです。
また、ホテルとの間に立って交渉してくれるので、面接の日程調整や年収交渉なども相談できます。
そこで今回は、あなたの希望にあわせた求人を提供してくれる、おすすめの転職エージェントを目的別にご紹介します。
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(引用:リクルートエージェント)
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