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「業界の先行きが不透明」「もっと給与が欲しい」と、異業種への転職を考えている方は多いのではないでしょうか。
ただ年齢や経験から考えて「本当に未経験でも転職できるの?」と不安の方もおられるでしょう。
実際、異業種への転職難易度は高く、半分近くの希望者が転職できなかったというデータも存在します。
しかし異業種への転職自体は珍しくものではなく、また決して不可能ではありません。
当記事では、異業種への転職を成功させるために必ず知っておきたいポイントを「転職準備」「求人調査」「応募・面接」の3つに分けて解説していきます。
異業種転職を成功させる可能性を1%でも高めるために、ぜひ参考にしてくださいね。
1.異業種の転職は難易度が高い…
ただでさえハードルの高い転職活動ですが、経験や知識を持たない異業種への転職は、特に難しいと言われています。
「ミドルの転職」の調査では「異業種への転職成功率」は6割を切っており、半分近くが転職失敗となっているのが実情です。
また、異業種の転職は、転職する年代によっても難しさが変わります。
まずはこの章で、20代と30代に分けて異業種転職の実態を解説していきます。
20代の異業種転職の実態
中途採用では即戦力を求められることが基本ですが、20代までは今までの実績に加えて「将来へのポテンシャル」も加味して採用が行ってくれます。
そのため、他の年代と比べると、20代は異業種にチャレンジしやすい年代であると言えます。
実際に、20代の転職者のうち、半分以上が異業種への転職しているとのデータもあるほどです。
<異業種への転職割合>
- 24歳以下:70.5%
- 25歳~29歳:63.4%
ただし、同じ20代でも、前半と後半では話が違ってきます。
具体的には、25~26歳までは未経験でも異業種への転職は行いやすいのですが、それ以降は即戦力への優先度が大きくなるので、簡単に異業種への転職は行えません。
20代の後半でも異業種への転職ができないことはありませんが、歳を追うごとにポテンシャル採用の優先度が低くなることは知っておいてください。
30代以降の異業種転職の実態
30代以降の異業種への転職は、難易度が高くなっているのが現状です。
30代の転職市場は、「ポテンシャル」より「専門知識や実績」重視の採用行っていることが大きな要因でしょう。
つまり経験やスキルのない未経験状態では、当然転職は難しくなります。
さらに40代以上の転職となると「ポテンシャル」では評価されず、より強い専門性やマネジメントスキルが必要です。
30代以降の異業種への転職難易度は、同業種への転職と比較すると、非常に困難といえます。
2.異業種への転職を簡単に諦めるべきではない理由
異業種への転職のハードルは確かに高いですが、だからといって諦める必要はありません。
転職を諦めるべきでない理由と根拠として、以下3つの要素が挙げられます。
では、順番にご説明します。
理由1.異業種への転職は決して珍しいわけではないから
転職市場の中でも、異業種への転職は決して珍しいものではありません。
転職サービス「doda」の調査結果によると、転職者のうち59.1%が異業種へ転職したという結果が出ています。
引用:「doda 未経験の業種・職種に転職できる可能性はどれくらい?」
総務省の「労働力調査(平成30年)」では、2018年の転職者数が約329万人ですので、194万人ほど異業種へ転職したことになるのです。
企業によってはむしろ業界未経験者を好んで採用するケースも見られます。
これは未経験者の方が仕事に対し先入観や固定概念がなく、新しいスキルを吸収しやすいといった考えです。
また、新規事業のスタートなどで、経験のない分野を中途採用で補おうという意図もあります。
「未経験者は採用されない…」と決めつけるべきではないことがわかります。
職種が同じであれば異業種への転職も行いやすい
異業種転職であっても、転職前と同職種へ希望している場合は、転職が行いやすいです。
たとえば、「不動産営業職」から「金融系営業職」、「保険会社経理職」から「製造工場経理職」などへの転職が挙げられます。
自分が持っているスキルが活かせそうな職種であれば、異業種であっても積極的に狙っていくことをおすすめします。
理由2.給料・待遇が大きくアップする場合があるから
「転職したら給料が下がった…」といった声も多いですが、逆に給料や待遇が大きく上がったケースも十分に存在します。
「doda」の調査では転職後に平均56.7万円、最大にして440万円ほど年収が上がったというデータも見られました。
つまり、転職で給料や待遇が大きくアップする可能性は低くありません。
平均給与の低い「宿泊・飲食サービス業」などに就いている方は、異業種への転職によって年収を狙いやすいでしょう。
ただし、転職後の給与は「自分の経験・スキル・年齢」や「企業・業界ごと」で変動します。
必ずしも上がる保証はないので注意してください。
年収が高い業界とは
異業種への転職の参考までに、年収が特に高い業界トップ10を以下でまとめました。
業界 | 平均年収 |
ベンチャーキャピタル | 1,426万円 |
外資系金融 | 850万円 |
証券・投資銀行 | 825万円 |
不動産 | 760万円 |
生命保険・損害保険 | 736万円 |
金融総合グループ | 659万円 |
住宅・建材・エクステリア | 655万円 |
リフォーム | 620万円 |
精密機器 | 610万円 |
環境関連設備 | 596万円 |
参考:マイナビ転職 2018年版業種別モデル年収平均ランキング
年収の高い業種は大きくお金が動き、かつ将来的にエスカレーター式に伸びていく特徴を持っています。
たとえば、ベンチャーキャピタルは「投資系」の業務であり、金融は多額の金額が常に動く業種です。
しかし、その分転職時に求められる学歴や能力が高い傾向がみられます。
自分のスキルや経験、そしてその業界への特性に自信がある場合に狙うことをおすすめします。
理由3.新たなスキルを身につけて自分の市場価値を高められるから
異業種へ転職することで、別業界の知識やスキルが身につき、自分の市場価値を高められます。
さまざまなビジネスモデルの多様性を知ることで、よりキャリアを深めることにつながるでしょう。
また、多くの業界の知識と経験を持つことは、「自分だけのキャリア」を築くことと同義です。
たとえば「経理」のスキルを持つ方が数字管理の行き届いていない職場へ転職すれば、その知識を生かしながら新しいスキルを身につけられます。
転職先の企業への貢献や、さらに転職を重ねるケースでも、「オリジナルの経験」は強力な武器になってくれるでしょう。
3.【業界別】異業種からの転職難易度
「異業種転職」と一言で表しても、業界によって転職できる難易度に差が見られます。
以下より主流である8つの業界にわけ、それぞれへの転職難易度について解説します。
では、順番にご説明します。
IT/通信
IT/通信系の転職市場は拡大を続けており、未経験歓迎求人も徐々に増えている傾向が見られます。
これは自動車業界の自動運転技術を始め、各業界がAIや自動化のシステム構築に動いており、多くの人材を求めているためです。
実際にIT業界の人材動向は上昇を見せ、type転職エージェントの調査では2019年7月に日本の有効求人倍率4.16倍を記録しました。
通信業界も3大キャリアの躍進や移動通信「5G」時代の到来などを考えると、さらなる人材を欲することが予想されます。
今後の将来性を含めても、IT/通信業界への転職は一考の余地があるといえるでしょう。
ただし、同業種からの転職希望者も多い業界なので、高待遇を勝ち取るには事前に対策を講じてください。
広告・マスコミ
華やかさとクリエイティブさで人気の広告・マスコミへの異業種転職は、非常に高難易度です。
とくに大手の電通や博報堂などの広告代理店、有名TV局などの日本有数の大手への転職は、新卒主義・求めるスキルの高さから困難を極めるでしょう。
ただし、中途採用の門出は閉じておらず、公式サイトのキャリア採用ページからエントリーできます。
大手以外の広告代理店などは未経験でも募集しているため、そちらでなら異業種転職も比較的狙いやすいでしょう。
実は異業種からの受け入れが多い業種でもあるので、キャリアに自信がある人にはおすすめともいえます。
金融
金融業界への異業種転職のハードルは下がりつつありますが、求められるスキルのレベルから難易度は高い傾向が見られます。
社会的地位の高さから人気の業界であるため、能力が高かったり長年業界を経験したりするライバルとの競争に勝つ必要があるでしょう。
業界未経験の場合、まずは簿記やFP、マーケティング系の資格の取得をおすすめします。
しかし、現在はメガバンクや大手保険会社がITシステム構築を進めており、エンジニアなどITスキルが必要な職種へならハードルは下がっています。
医療・介護
「医療関係への異業種転職難易度は職種次第」「介護業界は未経験でも募集が多く狙いやすい」がそれぞれの転職事情です。
医療業界だと、医師・看護師など専門職転職は経験がないと不可能ですが、医療機器営業や医療事務であれば十分に狙えます。
介護業界は業界全体の人材不足から積極的に募集されており、転職すれば経験を積みながらステップアップも目指せます。
メーカー
メーカー系への異業種転職の難易度も、狙いたい職種によって大きく変わります。
研究開発や生産管理といった専門性が高い職種は難しいですが、営業や製造ラインなどの職種は未経験でも挑戦しやすい職種です。
また、生産管理なども管理・製造知識があれば未経験でもチャレンジできるでしょう。
商社・流通
商社・流通業界は意外と異業種を受け入れていますが、転職難易度自体は高いです。
とくに総合商社は新卒採用の文化が根強く、中途採用募集はなかなか出にくい現状です。
対して流通業界は人材不足やITシステム化が進んでおり、物流関係やシステム構築の転職希望者の需要は高まっています。
イオンや豊田通商などの大手流通への転職は大変ですが、その他中小企業であれば比較的狙いやすいでしょう。
小売・外食
小売・外食業界は積極的に異業種を受け入れており、未経験歓迎求人も豊富に掲載されています。
アパレル・家電量販店などの販売スタッフを始め、エリアマネージャーなどへの転職も狙えるますよ。
ただし、2019年現在ではAmazonなどのネット通販が主流になりつつあり、今後の将来性は不透明な部分があります。
検討する際は、企業のIT分野の業績・今後のプランなども吟味して慎重に選ぶべきでしょう。
サービス業
形のない「サービス」を提供するサービス業界は、dodaの調査では「8割以上の転職者が異業種から」と結果が出ています。
しかしサービス業の範囲は幅広く、現在あなたが持っているスキルや経験によって転職難易度は大きく変わるでしょう。
たとえば、サービス業には以下のカテゴリーに分けられます。
- 人材派遣
- コンサルティング
- 教育
- ホテル・旅行
- アミューズメント・レジャー など
自分自身のキャリアと能力に応じた、適切かつ希望に沿った業務を選ぶことをおすすめします。
ただし離職率が非常に高い業界でもあるため、事前の企業・業界リサーチは忘れないようにしてください。
4.異業種への転職で内定を勝ち取るために必ず知るべきポイント
異業種への転職は不利であるからこそ、内定を勝ち取るためには100%の準備と戦略が必要不可欠です。
理想の企業への転職を実現するために、以下3つの段階に分け、知っておくべきポイントを10個ご紹介します。
紹介するポイントを押さえることで、異業種への転職を勝ち取る確率を大きく上げることができますよ。
では以下より、順番に詳細をご説明します。
転職準備編|異業種への転職を成功させるポイント
「早速活動を始めよう!」と意気込む前に、「転職の前準備」として必ず確認しておくべき項目があります。
明確にすべきは、以下4つのポイントです。
- 転職する理由を明確にする
- 今の会社では悩みを解決できないかを明確にする
- 転職後のキャリアを明確にする
- 自分の強みを明確にしておく
- 自分に足りないスキルや経験を分析・学習しておく
上記の項目が明確になっていなければ、仮に転職が成功したとしても後に後悔することになるでしょう。
まずは転職する前に、5つの知ってくべきポイントと向き合ってください。
また、ポイント1~5を整理するには、「分析シート」やメモ帳などに実際に書き出してみることをおすすめします。
ポイント1.転職する理由を明確にする
転職活動を始める前に、「なぜ自分は転職したいのか」という理由を明確にしましょう。
もし理由をはっきりさせずに転職してしまうと、転職後も悩みが解決せず、そのまま悩み続けるかもしれません。
たとえば、転職先を給与や待遇面だけで選び、仕事内容を吟味せずに決めたとします。
その場合、転職したかった本当の理由が「興味ある仕事がしたい」であったとき、転職後の仕事に興味が持てなければ同じ悩みの繰り返しになります。
まずは転職する理由を明確し、その希望を叶えられる企業を探せるようにしておきましょう。
- 本当にやりたい仕事・業種がある
- 人間関係を変えたい
- 給与や待遇面をもっと良くしたい
- 自分の時間、もしくは家族との時間を大切にしたい
個人個人の悩みや希望を事前に洗い出し、あらかじめ転職軸を決めておくことは最も大切な要素となります。
ポイント2.今の会社では悩みを解決できないか明確にする
転職活動を始める前に、今勤めている会社で悩みが解決できないか明確にしましょう。
今いる企業でも、行動によって問題解消できる見込みがあれば、地位や実績を捨ててまで転職する必要はありません。
- 人間関係に不満
⇒部署異動や配置転換 - 業務負担が大きすぎる
⇒上司や部下に相談する - やりたい業務や身に付けたいスキルがある
⇒異動・転勤先で身につけられないか調べる
転職したい理由の中には、誰かに相談することで解決できることも存在します。
「今の会社では解決できない明確な理由」が出てきたときに、転職の検討を始めてはいかがでしょうか。
ポイント3.転職後のキャリアを明確にする
転職を考える際には、転職後のキャリアを明確にしておきましょう。
「5年後・10年後」など、「将来なりたい自分」を具体的にイメージすることが大切です。
- 転職後の会社で実績を作って昇進したい
- スキルを身に付け、将来的には独立したい
仕事はあくまで人生の一部であり、仕事を通じて「自分がなにを成し得たいのか」を考えることが1番重要です。
「将来の最終的な終着点」をあらかじめ考えておき、転職活動中はそれを軸に行動していきましょう。
ポイント4.自分の強みを明確にしておく
転職活動前には、自分の価値を証明できる「強み」を明確にしておきましょう。
転職活動では、書類や面接だけで「自分は有益な人物である」ことを会社側に伝えなければなりません。
特に異業種への転職は「専門知識・スキルのアピール」ができないため、事前に多くの武器を揃えることが重要です。
例としては、以下のものが挙げられます。
- 今までの職歴や実績、それに伴うエピソード
- 前職場のスキルとそれを今後どう生かせるのか
- 培ってきた人脈やつながり
- 自分の性格・特技・人生経験
- コミュニケーション能力について
上記のような強みを、「具体的に言語化」し、相手に伝えられるようにしておきましょう。
どれだけ優れた能力や人脈を持っていたとしても、伝わならければ意味がありません。
ポイント5.自分に足りないスキルや経験を分析・学習しておく
異業種という未経験の業界に飛び込むには、自分に足りないスキルや経験の事前分析・学習が不可欠です。
「未経験だから知らなくてもいい」と高をくくったままでは他の経験者に内定を決められ、仮に採用されても仕事になじむまで非常に苦労します。
なにより分析・学習しておけば、面接時に企業側へ「経験ないのによく勉強してきてるな」と良い印象を与えられるでしょう。
希望企業や競合会社の公式サイト・業界人の経験談・企業口コミサイトなどをもとに、足りない部分をしっかりと学んでおいてください。
求人調査編|異業種への転職を成功させるポイント
考えた結果「やっぱり転職しよう!」と決意したのであれば、次に「求人調査」のポイントを理解しましょう。
いくら転職への思いを膨らませても、条件にあった企業を見つけられなければ転職はできません。
「求人調査」で知っておくべきポイントは以下の3つです。
- 転職エージェントには複数登録する
- 「活躍の場があるか」を企業選びの軸にする
- 信頼できるコンサルタントを選ぶ
順番にご説明します。
ポイント1.転職エージェントには複数登録する(3社以上)
転職の際に利用する「転職エージェント」には、複数登録を行いましょう。
3社以上を目安に登録してみてください。
転職エージェント複数利用のメリットは以下の通りです。
- 観覧できる公開求人・非公開求人が増える
- 相性の良いエージェントを探せる(悪いエージェントを切れる)
- 多くのエージェントから助言をもらえる
複数エージェントの利用は、選べる企業が増えたり、転職市場への視野を広げたりと転職に対し優位に働きます。
ただし登録エージェントが多いと、連絡回数や手続きが増えるなどのデメリットもあります。
混乱・複雑化しないように、「連絡方法を分ける」「メインとサブを決めておく」などの対策を講じましょう。
ポイント2.「活躍の場があるか」を企業選びの軸にする
転職先を決める際に、「その企業に自分の立ち位置や活躍の場があるか」を軸にすることも大切です。
たとえば、個人で実績や結果を上げていきたいのに、転職先が年功序列を重んじる企業だと、圧倒的な成果を出すのは難しくなります。
また、離職率が高かったり、昔ながらの風潮が残っていたりする企業だと、中途採用に対し排他的な雰囲気を持っているのかもしれません。
転職を成功させるためにも、待遇や職種以外の情報も事前に調べ上げておきましょう。
企業情報を調べる際には、口コミサイト「転職会議」を利用することをおすすめします。
転職会議では、主に以下3つの情報の確認が可能です。
- 100万件以上の転職口コミ情報
- 職種別の年収が見れる「年収まとめ」
- 口コミを分析・解説するキャリア情報サイト「転職会議レポート」
別記事で詳しく情報をまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてくださいね。
ポイント3.信頼できるコンサルタントを見つける
転職活動の際には、信頼できるコンサルタントを見つけることも重要です。
「面接・書類対策」「求人紹介」「企業面接後のフィードバック」など、1人では不可能なサポートを受けられます。
また、応募企業の情報詳細の開示や、面接日程調整などもコンサルタントで行ってくれます。
転職活動をスムーズにするためにも、あらかじめ信頼できるコンサルタントを見つけておきましょう。
ただし、馬の合わない方や能力の低い方とあたる可能性もあるため、合わないと思ったらすぐ変えてもらうか、違う転職エージェントを利用してください。
「信頼できないエージェント」の見分け方
次のようなコンサルタントに当たってしまった場合は、あなたのキャリアを守るためにも、早めにコンサルタントの変更を申し出てください。
- 応募者の能力やスキルを考慮せず、闇雲に会社を紹介してくる
- 企業への推薦文や文章の添削内容が明らかに薄い
- レスポンス(連絡・返信)が遅い
応募面接編|異業種への転職を成功させるポイント
「事前準備」「求人調査」までのポイントを確認できれば、最後に「応募・面接」について知っておくべき点を押さえましょう。
異業種へ転職するためには、経験者や実力者を押しのけ、書類選考や面接試験を勝ち抜かなければなりません。
以下3つのポイントを事前に確認してきましょう。
- 担当者から書類・面接対応のサポートを受ける
- 「異業種への志望動機」「転職できるスキル」を的確に伝える
- 面接中は明るく、ハキハキと話す
- 面接後は必ずフィードバックを受ける
順番にご説明します。
ポイント1.担当者から書類・面接対策のサポートを受ける
転職エージェントに登録することで、転職コンサルタントの担当者から書類や面接対策のサポートが受けられます。
今まで何十人何百人と転職希望者の見てきた転職コンサルタントは、いわば「転職のプロ」です。
彼らから教わる書類や面接の対策は、必ず転職活動に役立つでしょう。
具体的には以下のようなサポートが受けられます。
- 適職や自分の適性の分析
- レジュメ作成の支援
- 書類の添削
- 面接突破のためのアドバイス
- 給与・待遇面の条件交渉
ポイント2.「異業種への志望動機」「転用できるスキル」を的確に伝える
「なぜ自分はわざわざ異業種に転職したいか」「異業種でも通用する経験やスキルはなにか」などを的確に伝えるようにしましょう。
「情熱」「社会人経験や管理スキル」「素直さ・協調性」など人間性や将来性は、表情や語気を利用できる対面面接のほうが相手に伝わりやすいです。
また、自分の経験やスキル取得のエピソードなどを交え、「異業種の企業でも活躍できる根拠や強み」を強調しましょう。
異業種への転職の際は「専門性」を持っていない分、他の要素や代用できるスキルなど「負けないアピールポイント」を見つけておいてください。
ポイント3.面接中は明るく、ハキハキと話す
面接中に明るくハキハキ喋ることは、異業種転職において非常に重要です。
人間性や将来性を暗い顔でボソボソ話しては、相手側に伝わるものも伝わりません。
また、はっきりと話すことで、アピールしなくてもコミュニケーション能力面が自然に評価されます。
前向きさと熱量を全面に出し、経験者とは違う方面で戦っていきましょう。
ポイント4.面接後は必ずフィードバックを受ける
面接後に惜しくも選考に漏れてしまっても、必ず転職コンサルタントからフィードバックを受けましょう。
転職コンサルタントは合否に関わらず、応募会社から合否の理由と印象などを聞き、こちらへフィードバックを行ってくれます。
これは1人で転職活動を行ってる場合だと、絶対に手に入れられない情報です。
今後の反省や改善点を知るためにも、必ずフィードバックを受けるようにしてください。
5.異業種転職での面接でよく聞かれる質問
異業種への転職では、面接試験でよく聞かれる質問が存在します。
ここからは、異業種転職で必ず対策しておくべき質問の詳細や回答例をご紹介します。
この業界を選んだ理由は?
異業種転職では、「この業界を選んだ理由」という問は100%聞かれると思ってください。
採用担当者にとっても、業界への「本気度」「理解度」「前職との関係性」を図るのに、もっとも優れた質問です。
回答は以下の要素を意識しましょう。
- この業界に必ず入りたいという強い志望動機
- なぜこの業界を知ったのか・興味を持ったのかなどのきっかけ
- 自分が異業種でも役に立てるという根拠やスキル
以下、回答例です。
<回答例>
以前より私は「お客様の直接対面しサービスを提供しつつ、ともに事業を成功させたいという」考えあったため、今回御社のコンサルティング業を志望しました。前会社では御社のコンサルタント様に担当して頂いた結果、売上が◯%上昇しており、私もこの素晴らしい手腕のもとで成長に貢献したいと感じた所存です。前職ではWebマーケティングや取引企業とのやり取りなどを担当しており、コンサルに必要な分析力・コミュニケーション能力を存分に活かせると考えています。
今まで苦労したことは?
「苦労した」という失敗体験を聞き出す質問は、あなたが「どうやって失敗を乗り越えたのか」「どう粘ったのか」などを知るのが目的です。
ただ失敗してしまったことを伝えるのではなく、具体的にどう克服したか、失敗を通じてなにを学んだのかを明確に答えましょう。
「今まで挫折や失敗経験はない」と断言するのは、相手側からすると嘘を言っているように感じてしまうので必ず避けてください。
以下、回答例です。
<回答例>
今までで1番苦労したときは、顧客ニーズを読み間違え、新製品の売上を伸ばすことができなかった時期です。対策を講じても解決策が見つからず途方にくれました。しかし、毎日諦めず市場調査やマーケティング分析を続けた結果、狙いの年齢層と需要ある年齢層にズレがあることを発見し、コンテンツの見直しを図ることになりました。その後は変更したターゲット層から好評をいただき、売上も順調に伸びています。この失敗を通じ、妥協や甘い見積もりをせず徹底的かつ根気よく仕事を続ける大切さを学びました。
業種を変えるにあたって、勉強していることはありますか?
「具体的に勉強していること」や「勉強に取り組む意欲」を質問することで、「本当にこの人に仕事を任せられるのか」を見ています。
そういった姿勢から業界への積極性や前向きな感情があるかどうかも確認しており、こちらからアピールできれば良い印象を与えられるでしょう。
以下、回答例です。
<回答例>
最近では研修・異業種交流を通じたコンサルティング知識の習得や、資格取得などのスキルアップに励んでいます。コンサルティング業界で務めている方とSNSで連絡を取ってアドバイスを頂いたり、御社の従業員の方とも実際に話したりして、できるだけ早く即戦力になれるよう勉強に務めています。
今現在あなたが考える課題や問題点はなんですか?
「あなたが考える課題や問題点」の質問を通じ、担当者は課題解決能力や自己分析力、チャレンジスピリッツを確認します。
異業種転職では、企業側も始めからあなたに完璧さを求めるわけではありません。
ただ、現在就いている職の実務能力や課題への取り組み方を判断し、「今後も積極的に学ぶ姿勢があるか」を見極めたいと思っています。
以下、回答例です。
<回答例>
現状の課題は、お客様の需要と弊社の供給をいかに効率よくマッチさせる仕組みや市場分析方法を生み出すことです。「お客様が求める商品やサービスをいち早くピンポイントで提供できるか」は常に考え続けている部分であり、常に最新の動向を探るべき情報です。現在は他部署、ときには競合会社との交流の中で、マインドの共有や最新技術の調査など常に情報のアップデートに励んでいます。
6.異業種の転職で活用すべき転職エージェント
異業種への転職で強い味方となる「転職エージェント」ですが、その中でもおすすめのエージェントをご紹介します。
「異業種への転職」という高いハードルを超えるため、以下の転職エージェントに登録し利用してみてください。
転職エージェントの選び方
厚生労働省によると、 転職エージェントは全国に1万事業所以上あり、それぞれに特徴があります。
万人にとって一番いい転職エージェントを選ぶということはできません。
大切なのは、自分に合った転職エージェントを利用することです。
はじめから一社に絞る必要はありませんので、ある程度の特徴を理解したうえで、複数の転職エージェントを利用してみましょう。
そのうえで、自分に合ったところを中心にして転職活動を行っていくことをおすすめします。
では、具体的にどのような転職エージェントを使うべきなのか、詳しく解説していきますね。
それぞれお伝えします。
※以下の転職エージェントは「人気の転職エージェント・転職サイトおすすめランキング【2021年比較版】」でも紹介している、利用者からの評判が高い転職エージェントです。
必ず登録しておくべき2社の転職エージェント
まずご紹介するのは以下2つの転職エージェントです。
この2つの転職エージェントは、業界でもトップクラスの知名度を誇っており、求人数も他の転職エージェントと比べて圧倒的に多いです。
今まで数多くの求職者をサポートをしてきた実績があるので、転職活動のサポートも安心して任せることができます。
つまり、 「希望にあった求人が見つかる可能性が高い」「応募した企業に受かるための最大限のサポートを受けられる」という大きなメリットがあるので、必ず登録しておきたい転職エージェントなんです。
では、それぞれの転職エージェントについて、さらに詳しく解説していきます。
求人数業界トップクラス|リクルートエージェント
(引用:リクルートエージェント)
「リクルートエージェント」は、20代~40代まで幅広い年代に向けた案件を揃えている、業界最大手の転職エージェントです。
求人数は業界最多の24万件。幅広い業種や職種の求人をカバーしており、リクルートエージェントで転職した60%の人が年収が上がったというデータも出てています。
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運営会社 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 約176,100件(2022年4月時点) |
非公開求人数 |
約226,400件(2022年4月時点) |
対応地域 | 全国+海外 |
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公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
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おすすめ年代 | 20代,30代 |
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語学のスキルがある人や 専門職、管理職についている人におすすめしたいのが「JACリクルートメント」です。
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「語学力が生かせる企業に転職したい人」や 「専門職、管理職でキャリアップしたい人」はJACリクルートメントに登録するべきです。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
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公開求人数 | 約8,600件(2022年4月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの気になる評判と全注意点」 |
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IT系の転職を目指す人に|ワークポート
「ワークポート」はIT、Web系に強みを持つ転職エージェントです。
創業から「IT×人材」をキーワードに ITビジネス分野に強みを持つ就業支援を行っていて、業界内での転職決定人数№1。
そのため、IT・Web系企業への転職に強く、迅速な対応をしてくれます。
IT、WEB系の転職を希望していて、早めに転職したい人に、おすすめの転職エージェントです。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公開求人数 | 約54,000件(2022年6月時点) |
非公開求人数 |
約21,000件(2022年6月時点) |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「ワークポートの評判・口コミは良い悪い?登録前の全注意点も解説」 |
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女性でキャリアを築きたい人に|リブズキャリア
「リブズキャリア」は、女性におすすめしたい転職エージェントです。
リブズキャリアは女性の社会進出を支援するプロジェクトを行っており、200社以上の企業と提携しているので、女性向けの独占求人が多いです。
さらに、コンサルタントも女性のキャリアに精通していて、女性の転職の悩みについて理解があります。
ですので、 女性でキャリアを築きたい方や女性のキャリアについて悩みや不安がある方は、リブズキャリアを使うべきです。
運営会社 | 株式会社リブ |
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公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://libinc.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!リブズキャリアの気になる評判と知っておくべき注意点」 |
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既卒・フリーターの人に|ウズキャリ
ウズキャリは、20代の既卒や第二新卒・フリーターの人におすすめしたい転職エージェントです。
ウズキャリでは、以下のように社会人経験がない若者でも就職できるように研修制度やサポート体制が充実。
- 20時間に及ぶサポート
- 「社会人基礎スキル」や「職種専門スキル」を無料で学べる研修制度
徹底したサポートは、ウズキャリで転職した人の内定率は86%、一年後の定着率は96%という実績につながっています。
ですので、 20代の既卒や第二新卒・フリーターの人でも安心して転職できますよ。
運営会社 | 株式会社UZUZ |
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公開求人数 | 約370件(2022年1月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 大阪+愛知+福岡+首都圏 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://uzuz.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ウズキャリ(UZUZ)の気になる評判と利用前の全注意点」 |
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まとめ
異業種への転職は同業種の転職と比べ、難易度が高くなっているのが実情です。
しかし、絶対に不可能というわけではなく、むしろ活発に異業種への転職は行われています。
異業種への転職を成功させるためには、「事前準備」や「面接・応募」に関して知っておくべきポイントを押さえることが重要です。
また、「転職エージェント」を利用するすることで、スムーズに転職活動を進められます。
異業種への転職でお悩みの方は、お試しでもよいので転職活動を始めてみて、転職の市場感を掴むところから始めてみてください。