小売業からの転職が難しい理由は?業界事情と転職しやすい業界を紹介

一般転職

小売業で働いているけれど「身体がきついから転職したい」「将来性を感じない」という理由で、転職を考える人は多いです。

そもそも、小売業は過酷な労働環境や待遇の悪さのせいで、離職者数の多い傾向にあります。

しかし、転職しようと思っても「小売業から転職なんてできるの?」と不安になりますよね。

この記事では、小売業界からの転職を検討中の方のために、小売業からの転職を成功させるポイントや小売業から転職可能な職種について解説します。

また、転職を有利に進められるおすすめの転職エージェントも紹介します。

ぜひ、参考にしてみて下さいね。

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1.小売業からの転職は可能!

小売業界から他の業界に転職することは可能です。

しかし、小売業から転職する上で知っておかなければならないことがあります。

ここでは、小売業からの転職の難易度などについて解説します。

転職難易度は高め

小売業から他の職種への転職は、比較的難易度が高いと言われています。

「総務統計局 就業構造基本調査結果No.175」の職業別の転職先の調査では、小売業から他の業界への転職した人の割合は低い傾向にあることが示されました。

就業構造基本調査結果No.175

(出典:総務統計局 労働政策研究報告書 No. 175)

もちろんこれは、小売業からほかの業界への転職が不可能ということではありません。

小売業界内での転職であれば比較的難易度は低いですが、他の業界転職する場合の難易度は高いと言えます。

そのため、小売業から他の業界へ転職する際には、しっかりとした戦略を立てる必要があります。

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  • 転職が難しいと言われる理由

    小売業のスキルや資格は業界特有のものが多く、他の業界で活かしにくいため、異業種への転職が難しいと言われています。

    例えば、販売士やスーパーマーケット検定などの資格です。

    同じ小売業界の中で転職する場合は有利になりますが、小売業界特有の資格であるため、他の業界で活かすのが難しい資格です。

    また、小売業では消費者がお客になりますが、他の業界では企業をお客とする業種も多いため、BtoB取引(企業から企業への取引)の経験がないと転職で不利になります。

    これは「小売業界からの転職者は、企業同士におけるコミュニケーションスキルが低い」と考えている企業が多いためです。

    小売業からの転職を考えるのであれば、異業種への転職難易度が高いことを覚えておきましょう。

    若いうちに決断するほど有利

    転職は若いうちに決断するほど有利になる傾向があります。

    「経験を積んでからのほうが良いのでは?」と考える方も多いですが、年齢を重ねるにつれて転職の難易度はぐんと上がってしまいます。

    これは、若い方が仕事を早く覚えてくれるだろうと考える企業が多いためです。

    小売業から有利に転職したいなら、できるだけ若いうちに決断することをおすすめします。

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  • 2.小売業界の離職率が高い5つの理由

    小売業界の離職率が高い5つの理由

    小売業界は他の業界と比較して離職率が高い傾向にあります。

    なぜ小売業界は離職率が高いのか、その5つの理由について解説します。

    ①休暇が少ない

    小売業界は、他の職種と比較すると休暇が少ない傾向にあります。

    また、土日は客足が多いため休みを取るのが難しくなります。

    「平成30年の厚生労働省による就労条件総合調査」では、卸売業・小売業の年次の平均有給取得日数は6.5日と少ないことが示されました。

    また、有給取得率は35.8%とこちらもほかの業界と比較して低くなっています。

    休暇の少なさも小売業からの転職が多い原因になっています。

    (出典:平成30年就労条件総合調査の概況-厚生労働省)

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  • ②転勤の頻度が高い

    小売業は転勤が多い業種です。

    日本各地に店舗を展開している小売企業であれば、国内のさまざまな店舗へ転勤することになります。

    小売業界は他の業界と比べ転勤の頻度も高いことが多く、企業によっては1年未満で転勤になる場合もあります。

    そのため、家族への負担が高いことや、人生設計の立てにくく、転職を考える人が多いのです。

    ③他の業種と比較して年収が低い

    年収が低いことも小売業からの転職が多い一因になっています。

    業種 平均年収
    小売 355万円
    IT・通信 461万円
    メディア・広告 412万円
    サービス 376万円
    メーカー 456万円
    総合商社 461万円
    メディカル 450万円
    金融 446万円
    建築・不動産 418万円

    (参考:doda 年収ランキング 最新版【業種別】)

    dodaが実施した調査では、他の業種と比較して小売業の平均年収が低いことが示されました。

    そのため、小売業より高い年収を得られる業界への転職を検討する人が多いのです。

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  • ④ストレスが多い

    小売業では接客も業務に含まれており、ストレスが多い仕事でもあります。

    最近ニュースでもたびたび取りあげられているように、お客の中には不当なクレームをつけてくる人もいます。

    小売業では悪質なお客にも対応しなければならず、従業員のストレスが高くなる原因になっています。

    ストレスや不満がつのり、小売業界からの転職を考える人も少なくありません。

    ⑤労働時間が長い

    労働時間が長いことも、小売業界からの転職が多い一因になっています。

    一言に小売業といっても職場によって、労働時間にはかなり差があります。

    小売業の月あたりの平均残業時間は約7.5時間(出典:厚生労働省『毎月勤労統計調査 平成29年結果確報』)です。

    他の業界と比較して少ない残業時間ではありますが、人手不足の職場では労働時間が長くなる傾向にあります。

    極端な例ではありますが月の労働時間が300時間を超えていた事例も存在します。

    「プライベートの時間が確保できない」など、労働時間に対する不満から転職を考える人が後を絶ちません。

    3.小売業から転職しやすい5つの転職先

    小売業から転職しやすい5つの転職先

    小売業から他の業界の転職の難易度は高いものの、決して不可能というわけではありません。

    ここでは、小売業から転職しやすい5つの転職先について解説します。

    ①営業職

    営業職は小売業から転職しやすい職種です。

    小売業の接客で培ったコミュニケーション能力は、営業職でも活かすことが可能。

    小売業での接客スキルを活かし、営業職としてバリバリ働いている人はとても多いですよ。

    小売業の商品を提案するスキルやトレンドを読むスキルも、営業職への転職では評価してもらえます。

    また、営業職の求人は、業界に関わらず他の職種と比べて多い傾向にあります。

    他業界からの転職を受け入れている企業も多いため、小売業からの転職にもおすすめです。

    ②接客業

    ホテルなどの接客業も小売業から転職しやすい転職先です。

    接客業では客の要望に応えられる接客スキルが求められます。

    小売業では接客の業務の一部になっていることが多く、接客の経験が豊富な人も多いです。

    そのため、接客業も小売業から転職しやすい転職先の1つです。

    ③農林水産業

    小売業から転職しやすい転職先には農林水産業もあります。

    近年の農林水産業では生産だけではなく、生産する側が販売まで行うケースも多くなってきています。

    それにともない農林水産業では、販売に関する知識や経験を持つ人材の需要が高まっています。

    小売業で培った販売に関するスキルや経験は、現在の農林水産業のニーズと合致します。

    また、農林水産業では対人業務が得意な人材が少ない職場も多いため、小売業で身につけた接客スキルを活かせます。

    そのため、小売業から転職する場合、農林水産業も転職しやすい業界です。

    ④介護職

    介護職も小売業から転職しやすい職業のひとつ。

    近年の介護業界は慢性的な人手不足に陥っているため、異業種からの転職者を受け入れているところが多いのです。

    介護職では要介護者はもちろん、その家族とのコミュニケーションも不可欠なため、小売業の接客で身につけたコミュニケーション能力は、介護職でも活かすことができます。

    「資格がないと介護に携われないのでは?」と思う方も多いですが、身体介護以外の業務を行う「介護助手」や「介護補助」であれば資格がなくても仕事をすることが可能です。

    また、転職後に働きながら資格取得を目指す人も多いですよ。

    高齢化が進む日本において、介護職は非常に将来性のある職業。

    国が主導して介護職の処遇改善も進めており、2019年10月の介護報酬改定では介護職の賃上げのため、新しい加算が追加されます。

    そのため、小売業界の将来性に不安を感じている人にもおすすめ職種です。

    ⑤事務職

    事務職も小売業から転職しやすい転職先の1つです。

    事務職の仕事では、部署を超えてやり取りが必要な業務も数多くあるため、コミュニケーションスキルが必要になります。

    また、電話の応対も業務に含まれていることも多いため、小売業で身につけた接客スキルを活かしながら働けます。

    そのため、小売業から転職しやすいのです。

    しかし、事務職は休みの取りやすさや残業の少なさを理由に競争率が高い傾向にあります。

    WordやExcelのスキルなど、事務職に活かせるスキルがあるかどうかが、転職を成功させるポイントになります。

    4.職務経歴書に書ける小売業の3つの強み

    職務経歴書に書ける小売業の3つの強み

    小売業の仕事で身につけたスキルの中には、他の業界に転職する際の強みになるものあります。

    ここでは、職務経歴書に書ける小売業の3つの強みを解説します。

    ①接客スキル

    小売業の接客スキルは転職する際の強みになります。

    小売業の業務には接客も含まれているため、1日に数多くの接客をこなさなければなりません。

    そういった経験やスキルは、接客業などでも活かすことができます。

    小売業で身につけた接客やコミュニケーションのスキルは、他の業界へ転職する際の強みになります。

    ②提案スキル

    小売業で培った商品を提案するスキルも転職する際の強みになります。

    小売店では、季節や時期にあった商品をお客に対して提案しなければなりません。

    また、どれだけよい商品を売り場に並べても、その良さが伝わらなければ購入してもらえません。

    小売業として働いていると、提案スキルが身についていきます。

    この商品を提案するスキルは、特に営業職への転職を考えている場合は強みとしてアピールできます。

    ③トレンドを読むスキル

    小売業のトレンドを読むスキルも転職する際の強みになります。

    小売業では、客の求める商品を適切な数量だけ仕入れて販売しなければなりません。

    そのため、どういった商品にどれだけの需要があるのかといったトレンドを把握しておく必要があります。

    営業職でも需要のある商品を把握する必要があるため、トレンドを読むスキルを活かすことができます。

    そういった、スキルはすぐに身につくものではないため、小売業から他の業界に転職する際の強みになります。 

    5.小売業からの転職を成功させる5つのポイント

    小売業からの転職を成功させる5つのポイント

    小売業からの転職を成功させる5つのポイントについて解説します。 

    ①転職の目的を明確にする

    転職活動において目的を明確にすることは非常に重要です。

    「小売業よりも休暇の取れる仕事に転職したい」という場合であれば、年間休日数や有給の日数、休暇制度が充実した転職先が候補になります。

    転職の目的が明確になると、転職で重視する条件も定まり、求人を探しやすくなります。

    目的が不明確なまま転職した場合、転職した後で後悔する可能性もあります。

    後悔のない転職をするためにも、転職の目的は明確にしておきましょう。

    ②これまでのスキルや経験を整理

    転職する際は自分のスキルや経験を整理しておきましょう。

    これは、転職する際の自分の強みを理解するために必要な作業です。

    自分の強みが明確になると、書類選考や面接で何を訴求すべきかが分かるようになるため、転職を有利に進めることができます。

    転職活動の前にスキルや経験の棚卸しを行いましょう。

    <経験の棚卸しの手順>

    1. 今までに経験した業務をすべて書き出す
    2. ○○万円の売り上げ達成など具体的な実績や評価を記載
    3. 上記の実績や評価につながった理由を分析して書き出す

    ③希望する業界の情報を集める

    小売業界からほかの業界へ転職する場合は、希望する業界の情報を集めましょう。

    情報不足のまま転職してしまうと、転職に失敗してしまう可能性があります

    そのため、転職先の業界が自分に合っているかどうか転職前に調べておく必要があります。

    業界研究では、業界について広く浅く調べて概要を把握した後、気になる企業や業界の動向について詳しく調べていきます。

    業界の情報を集める時は、知りたい業界について解説している「業界本」がおすすめです。

    「業界本」では業界内の動向や企業同士の資本関係、職種など業界に関する体系的な知識を学べます。

    タイムリーな情報を知りたい場合はニュースサイトや新聞のほか、業界団体のホームページでもチェックできますよ。

    また、実際に業界で働いている人の意見を知りたいなら、「転職会議」「カイシャの評判」などの口コミサイトが便利です。

    ④転職はタイミングが重要

    業界や職種によって求人が多い時と少ない時期があります。

    転職を検討している場合、転職先の業界の求人が多い時期に転職活動を行うべきです。

    なぜなら、求人が多いほど選択肢も多くなり、より条件のよい転職先に就職できる可能性が高まるからです。

    しかし、業界にもよりますが一人で転職活動を進める場合、日頃から求人情報をチェックしていなければ、求人が多い時期を知るのは難しいと言えます。

    そのため、一人で転職活動を進めるのではなく、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

    ⑤転職エージェントを活用する

    小売業からの転職を検討している方は、転職エージェントを活用しましょう。

    転職エージェントでは、キャリアアドバイザーから自分に合った求人を紹介してもらえます。

    そのほか、一人で転職活動をしている場合では、得られないような情報も得ることができます。

    一方、転職サイトを利用する場合、自分で求人を探す必要があるほか、転職先の情報も自分で集めなければなりません。

    また、面接日程の調整なども自分で行う必要があり、転職の労力も大きくなります。

    そのため、小売業からの転職には転職エージェントを利用するのがおすすめです。

    6.小売業の転職におすすめの転職エージェント

    小売業の転職におすすめの転職エージェント

    小売業から転職する際におすすめの転職エージェントを3つご紹介します。

    たくさんの求人を見てから決めたい方は「リクルートエージェント」

    リクルートエージェント

    リクルートエージェントは、求人数の多さが特徴の転職エージェントです。

    未経験の業界への転職を希望している場合、できるだけたくさんの求人の中から探した方が、より条件のよい転職先を見つけやすくなります。

    リクルートエージェントは、公開・非公開の求人を合わせて28万件以上と圧倒的な求人を取り扱っています。

    たくさんの求人があるので、自分の希望にマッチする案件を見つけられるでしょう。

    20代・第二新卒の転職なら「マイナビエージェント」

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    助言をもらいながら、転職の不安を一つ一つ取り除くことができます。

    「初めての転職で不安がたくさん」「経験がないから心配」という方でも、安心して転職活動を進めることができますよ。

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    また、模擬面接も受けられるため、より実践的な面接対策ができます。

    そのため、小売業からほかの業界への面接に不安がある方にはdodaがおすすめです。

    まとめ

    【小売業から転職する際のポイント】

    • 小売業では業界特有のスキルが多く、他の業界で活かしにくいため転職が難しい
    • 小売業から転職しやすい職種もある
    • 小売業の強みは接客スキル、トレンドを読むスキル、提案するスキルの3つ
    • 転職エージェントを利用すると転職を有利に進められる

    小売業からの転職が難しい理由や転職しやすい職種について解説しました。

    転職は若い方が有利になるため、転職を検討中の方は早めに決断しましょう。

    小売業からの転職は確かに簡単ではありませんが、転職エージェントを利用すると転職活動を進めることができます。

    たくさんの求人を見てから決めたい方は「リクルートエージェント」、20代・第二新卒の転職なら「マイナビエージェント」、面接対策をしっかりしたいなら「dodaという風に、目的に応じた適切な転職エージェントを活用して転職を有利に進めましょう。 

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