最終更新日:2021/02/24
転職したいけど、転職には年齢も関係あるようだし。今からの転職は不利なのかな?
そもそも、転職は何歳まで可能なんだろう?
転職するにあたって、気になる要素の一つが「年齢」ではないでしょうか。
実際、28歳や32歳・35歳は転職の「リミット年齢」としてささやかれているため、不安を感じる人も多いです。
しかし、現状は少しずつ変わっており、年齢よりスキルを重視する企業も増えています。
この記事では、転職者の平均年齢や、転職の際に求められる重要なスキルについて解説していきます。
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1.転職は何歳まで?転職者の限界年齢
転職には限界の年齢があると言われていますが、本当に年齢は関係あるのでしょうか。
「限界年齢説」と言われている「28歳の壁」「32歳の壁」「35歳の壁」の3つの壁について解説していきます。
28歳の壁
28歳の壁は、気にしなくても大丈夫です。
20代は自分のスキルや可能性を探る「探索期」と言われています。
28歳は、スキルも磨かれつつあり、ポテンシャルも高い年齢です。
中堅になる30歳までに転職を考え、自分の進むべき道を見つけた方が良いという意味合いも含まれています。
28歳の壁は、「転職のリミットの年齢」ではなく、転職の「目安となる年齢」として考えましょう。
32歳の壁
32歳の壁も、あまり気にする必要はありません。
32歳の壁というのは、ちょうど「年下上司・年上部下」が生まれないギリギリの年齢というところからきています。
企業の中には、年下上司・年上部下を嫌がり、年功序列を重視するケースもあるため、「32歳という年齢が目安」という意味も含まれています。
しかし、今は年功序列よりスキル・能力を重視する企業が増加中です。
年功序列を重視している企業への転職でなければ、気にする必要はないでしょう。
35歳の壁
「35歳の壁」は、限界年齢説の中で、最も聞いたことのある説ではないでしょうか。
35歳での転職は、定年を60歳とした際に、「今後スキルアップできる期間が短くなる=キャリアアップに不利になる」という考えからきています。
しかし、今は35歳の壁も関係なくなってきています。
下記のグラフは、転職エージェントの大手「doda」が転職成功者の年齢を調査し割合を表したものです。
【引用:doda|転職成功者の年齢割合】
グラフから、35歳以上40歳以下は13%、40歳以上も14%の人が転職を成功させていることがわかります。
40歳以上の転職成功者が増えているということは、年齢よりキャリアやスキルを重視している企業が増えてきている結果と言えるのではないでしょうか。
今の社会において転職の限界年齢はなくなりつつあります。
2.女性は何歳まで転職できる?男女別の平均年齢比較
限界年齢説はなくなりつつありますが、男女別で見ると、女性は転職平均年齢が低い傾向にあります。
どうして男女で差がでるのでしょうか。
男女別の年齢における転職事情を解説します。
女性の転職平均年齢は29.8歳
「女性の転職は30歳まで」という言葉を聞いたことはありませんか?
【引用:doda|転職成功者の平均年齢】
上記のグラフでは女性の転職平均年齢は29.8歳となっており、男性より年齢が低いことがわかります。
女性の年齢が低い背景には、産休・育休の取得が挙げられます。
女性は、結婚・出産を機に退職する確率が高いです。
産休・育休を取得したあと、復帰せずそのまま辞めるというケースもあります。
面接を終えて感想。
受かっても辞退するかなぁ。
わたしが既婚で、これから産休育休取得する可能性について懸念ありな模様でした。
先月入社した方は、結婚してなくて若い人って言われました。それならばわたしはなぜ面接に呼ばれたのか…電車代往復千円とコピー代返してください…😔— えいち@転職活動中 (@HANA_____0626) September 16, 2020
企業側がこうしたリスクを懸念し、30歳以上の女性の転職に積極的に取り組めないことが考えられます。
男性の転職平均年齢は32.6歳
男性の場合も女性同様、育休制度はありますが、実際のところ取得する人が少ないのが現状です。
そのため、女性に比べて年齢の影響を受けにくいと考えられます。
上記のdodaの調査でも、男性の転職平均年齢は32.6歳と、女性に比べて高いです。
年齢に見合ったスキルがあれば、女性より有利に転職できると言えるでしょう。
3.【年齢別】転職する際に求められるスキル
企業に求められるスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。
求められるスキルは年代によって変わってくるため、年齢別に解説していきます。
20代
20代では、やる気やポテンシャルの高さなどを重視している企業が多いです。
例えば、以下のようなスキルが求められます。
【20代に求められるスキル 例】
- やる気
- コミュニケーション力
- 将来性
- ビジネスマナー
20代での転職は、まだまだ可能性があるので、自分がやりたい仕事を見つけられるようにしましょう。
30代
30代になると、20代の時のような「ポテンシャル重視」ではなく「即戦力重視」になる傾向があります。
30代では、例えば以下のようなスキルが求められます。
【30代に求められるスキル 例】
- リーダーシップ
- マネジメント経験
- 同職種の実務経験
20代に求められるスキルを踏まえたうえで、リーダーシップや実務経験といったスキルが求められるケースが多いです。
転職を有利に進められるよう、専門スキルを身につけておくとよいでしょう。
40代
40代になると、ハードルは上がり、さらに詳しい専門知識や業務遂行のスキルが求められます。
なぜなら、仮に20代・30代と同じスキルしか持ち合わせていなかった場合、将来性を理由に若手が選ばれることが多いからです。
40代では、以下のようなスキルが求められます。
【40代に求められるスキル 例】
- 同業種・職種における5年以上の実務経験
- マネジメント経験
- テクニカルスキル
年齢ならではの知識の深さや幅広さ、キャリアを強みにアピールし、年齢で不利にならないよう進めていくことが必要です。
4.未経験転職は何歳まで?30代未経験でもチャレンジしやすい仕事
30代でも、未経験の職種にチャレンジし、転職することは可能です。
人手不足の業種や、年齢不問の職種など、30代からでもチャレンジしやすい職種を紹介します。
エンジニア
IT業界は人手不足なので、SEやプログラマーなどのエンジニアは転職しやすい傾向があります。
経済産業省の調査では、2030年には約79万人ものIT系人材が不足すると発表されています。(平成28年)
【引用:経済産業省|IT分野について】
深刻な人手不足により、人材育成に力を入れているエンジニアなどのIT業界での転職は、未経験も歓迎している企業が増えてきています。
今後、ますます需要が高まるIT業界への転職はスキルアップにもつながります。
専門的スキルを身につけたい人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
営業
営業職は、専門的なスキルは必要ない点や、需要が多い点などから、転職しやすい傾向にあります。
営業はどこの企業でも必要な職種なので需要があり、求人も多くあります。
営業職といっても、専門資格が必要なわけではなく、「未経験可」とする求人は多いのでチャレンジしやすい仕事です。
コミュニケーションスキルが高い人なら、有利になるケースも十分あるので、人と関わることが好きな人におすすめです。
介護
介護職も、エンジニアなどのIT業界と同様に、人手不足や需要がある観点から転職しやすい職種と言えます。
高齢化社会や女性の社会進出などが進んでいる日本において、介護の需要は高く、介護職は慢性的な人手不足です。
でも介護職って、専門的な資格が必要なのでは?
介護職に携わるには、資格が必要だから無理だと諦める人もいるかもしれませんが、資格なしでも働けます。
介護施設などの場合、資格がなくても入所者の身体介護業務につくことができます。
実際、介護職では未経験・資格なしの人材も積極的に採用しようとする動きが拡大中です。
介護の仕事は、親の介護の際などにも役立つので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
5.おすすめの転職エージェント
「どうしても年齢が気になる」「面接がうまくできるか不安」など、転職に対して不安がある人は、転職エージェントの利用をおすすめします。
多くの転職者の支援をしてきた転職エージェントに相談することで、スッキリしたり、いいアドバイスがもらえるでしょう。
以下に、おすすめの3社を紹介します。
質の高いアドバイザーに相談したい人は「doda」
「doda」はキャリアアドバイザーの質も高く、人気がある転職エージェント。
IT系にも強く、エンジニアなどの職種の求人も多くあるので、IT業界への転職を検討中の人におすすめです。
20代~50代までの幅広い年代にも対応しているので安心です。
dodaの2020年9月時点での公開求人数は59,185件あります。
また、dodaは面接対応にも定評があるので、年齢を聞かれた際の受け答えの仕方など、いいアドバイスがもらえるでしょう。
運営会社 | 株式会社パーソルキャリア | ||
---|---|---|---|
対象地域 | 全国・海外 | ||
公開求人数 | 59,185件(2020年9月時点) | ||
非公開求人数 | 35,664件(2020年9月時点) | ||
公式サイト | https://doda.jp/ | ||
詳しくは「dodaの解説記事」をご覧ください |
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できるだけ多くの求人数を見たい人は「リクルートエージェント」
「リクルートエージェント」は、業界最大手の転職エージェントです。
圧倒的な求人数を誇るので、できるだけ多くの求人を見たい人におすすめです。
求人数が多いため、転職の選択肢を広げることができます。
リクルートエージェントもまた、20代~50代まで、幅広い年代の人が利用可能です。
2020年9月時点でのリクルートエージェントの公開求人数は96,304件あります。
リクルートエージェントは実績が豊富で、ノウハウが蓄積されているため、転職を志す全ての人におすすめです。
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア | ||
---|---|---|---|
対象地域 | 全国・海外 | ||
公開求人数 | 96,304件(2020年9月時点) | ||
非公開求人数 | 104,939件(2020年9月時点) | ||
公式サイト | https://www.r-agent.com/ | ||
詳しくは「リクルートエージェントの解説記事」をご覧ください |
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求人の質を重視したい人は「パソナキャリア」
「パソナキャリア」は、手厚いサポートに定評がある転職エージェントです。
求人数自体は少なめですが、質の高い案件が多いので、求人の質を重視したい人におすすめです。
20代~40代までの年代に対応しています。
2020年9月時点でのパソナキャリアの公開求人数は27,252件あります。
パソナキャリアでは、一人一人に合ったていねいなサポートを受けられるので人気です。
あなたに寄り添った支援を受けられるでしょう。
運営会社 | 株式会社パソナ |
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対象地域 | 全国・海外 |
公開求人数 | 27,252件(2020年9月時点) |
非公開求人数 | 求人数のうち約80% |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
詳しくは「パソナキャリアの解説記事」をご覧ください |
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この3つに登録しておけば、書類添削や面接対策ができますし、希望にあった案件も効率よく探すことができます。
他に詳しく知りたい方は「【9割が間違える】人気の転職エージェントおすすめ一覧と1,102人の口コミ・評判で分かった賢い選び方」をご覧ください。
まとめ
「転職年齢限界説」は今の社会において、なくなりつつあります。
年齢よりスキルを重視する企業が増えてきているので、年齢はあまり気にしなくて大丈夫です。
年齢別に求められるスキルは異なるので、スキルやキャリアを磨きながら、転職を有利にすすめていきましょう。
【年齢別】求められるスキル例
- 【20代】…やる気・コミュニケーション力・将来性・ビジネスマナー
- 【30代】…リーダーシップ・マネジメント経験・同職種の実務経験
- 【40代】…同業種・職種における5年以上の実務経験・マネジメント経験・テクニカルスキル
年齢のことが気になる・不安がある人は転職エージェントに相談するのがおすすめです。
【今回紹介した転職エージェント】
- 質の高いアドバイザーに相談したい人は「doda」
- できるだけ多くの求人数を見たい人は「リクルートエージェント」
- 求人の質を重視したい人は「パソナキャリア」
大事なことは、前向きな姿勢で転職に臨むことです。
年齢にとらわれずにチャレンジしましょう。