最終更新日:2021/02/22
LINEといえば、今や老若男女誰もが利用しているコミュニケーションツール「LINE」を開発した会社。
知名度が高いので転職先としてもかなり人気が高い企業です。
そのため、LINEへの転職は簡単ではありません。
この記事ではLINEへの転職事情、中途の面接で聞かれること、企業情報などをお伝えします。転職の際の参考にしていただけたら幸いです。
転職サイト「doda」では、LINEの求人や企業情報をチェックすることができます。
転職活動は「どれだけ情報を集めたか」が何より大事です。
後悔の残る転職にならないよう、今のうちから情報収集を始めておきましょう。
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1.LINEへの転職事情
まずは転職難易度や募集職種、求められる人材など、LINEの転職事情を見ていきましょう。
転職難易度は高め
LINEへの転職は競争倍率が高いため、転職難易度は高めです。
LINEはその利用者の多さから、10代以下もその名を知っている超有名企業です。
そのため、中途でも募集をかければ多くの人が応募してくる状況であり、各職種の採用枠は限られているので、難易度は高くなります。
ただし中途採用の場合、エンジニアを目指している方には狙い目の企業です。
2020年3月時点の公式サイト求人ページでは、476件中96件の募集がありました。
LINEの募集職種は多い
LINEは職種が5つに分けられており、さらにその中で30程度のユニットに分解しています。
技術職 | プロダクトマネージャー、プロダクトプランナー、リードエンジニア、サーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、ソフトウェアエンジニア等 |
---|---|
サービス企画職 | 運営・企画、データアナリスト、新規事業開発、ディレクター等 |
ビジネス企画職 | 経営企画/事業戦略チーム、商品企画/事務企画、金融商品企画、オペレーション企画、FX事業担当等 |
デザイン職 | UIデザイナー、クリエイティブバンジェリスト、空間デザイナー/インテリアデザイナー、商品企画開発デザイナー等 |
ビジネスサポート職 | 財務経理担当、情報セキュリティ・グローバル担当、プライバシー保護担当、社内セキュリティ担当、決算担当等 |
(参考:採用情報|LINE)
このように業務が細分化され、各々の部署が専門性の高い業務に集中して取り組んでいます。
求められる人材
LINEは「ユーザーが求めているもの」を集中的に生み出し、常にユーザーファーストを実践している会社です。
そのため、 ユーザーのニーズに応えるために、自ら考えて行動できる人材が求められています。
具体的に求められる能力としては、以下のようなものがあります。
- トレンドに明るく、幅広い興味を持っている
- 企画の方向性を論理的に説明できる説明力
- プロジェクトをまとめるリード力
- 専門的な分野に関する知識や技術力、コミュニケーション力
LINEの中途採用を狙う場合は実務経験はもちろんのこと、プログラミング言語も同時に習得しておいたほうがいいでしょう。
「LINEentry」と呼ばれるプログラミング学習教材の提供を行っており、今後さらにプログラミングの知見が社員に求められると予想されるからです。
また英語も必須ではありませんが、あった方が望ましいでしょう。
海外展開もしているLINEで働く場合、簡単なビジネス英語くらいは習得しておいたほうが外国人の社員との業務も円滑なコミュニケーションを取りやすくなります。
もちろん採用面接においても、英語が使えることは大きなアピールポイントです。
2.転職前に知っておきたいLINEの企業情報
社名 | LINE株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 新宿オフィス/東京都新宿区新宿四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー23階 |
代表者 | 代表取締役社長 出澤剛 |
設立 | 2000年9月4日 |
従業員数 | 2,700名(単体、2020年4月末時点) |
資本金 | 1,016億4,100万円(2020年10月末時点) |
売上高 | 2,071億8,200万円(2018年12月末時点) |
平均年齢 | 34.4歳 |
平均年収 | 716万円(2018年度有価証券報告書より) |
(参考:LINE|会社情報)
ここからは、転職前に知っておきたいLINEの企業情報をお伝えしていきます。
経営理念
(参考:LINEの企業理念)
LINEは「世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めること」をミッションとしています。
そして、このミッションを達成するためにラインの社員には、「LINE STYLE」に沿った行動が求められます。
「LINE STYLE」とは、LINEという会社の価値基準を示したものです。
その価値基準は「WOW=NO.1」という言葉に詰まっています。
「WOW」とは、ユーザーが感動して上げた歓声、そして「ユーザーを感動させる初めての体験や、友達に教えたくなるような驚きを追及しているからこそNO.1になれる」という意味です。
ユーザーにこのような感動的な体験をさせるために、LINEは新たな事業をどんどん展開しています。
事業内容
LINE株式会社は、韓国最大のインターネットサービス会社「ネイバー」の100%子会社です。
インターネット・WEB関連事業を主に手掛けています。
LINEの具体的な事業内容は、以下の2つです。
コミュニケーションアプリ「LINE」
(参考:LINE)
2011年6月よりサービスを開始したコミュニケーションアプリ「LINE」。
チャット機能や無料通話機能に加え、ニュースタブを開けば、最新のニュース、天気や鉄道運行情報、占いなども配信しています。
その他、LINEアプリ上で、決済やデリバリー、ショッピングなど多数のサービスを利用できます。
LINEプラットフォーム
(参考:LINE)
LINEプラットフォーム上では、動画・音楽・ゲーム・漫画などを中心とした「コンテンツ・プラットフォーム」と決済・求人などの生活関連サービスに注力した「ライフ・プラットフォーム」の2つの軸で、様々なサービスを展開しています。
LINE株式会社は、LINEを入り口として、24時間365日いつでも、自分が必要とする情報やサービスなどとつながり、全てが完結する「スマートポータル」の実現を目指しています。
上記の2つ以外にも、『livedoor blog』『NAVER まとめ』のような、誰もがネット検索で利用したことがあるサイトも運営中です。
社風の口コミ
実際にLINEの社員は会社に対してどのように思っているのか、口コミを集めてみました。
スピード感がある
LINEは「常に新しいサービスを生み出していく」という理念が徹底していて、仕事にもスピード感があるようです。
若い社員が多い
女性 40代
販売・サービス系
元気はあるが特有の慣れあいが出てしまっている
平均年齢も20代30代が多く若いので、元気はあるが特有の慣れあいが出てしまっている面も多い。
リーダーシップを取れる人が少ない。
LINEは「若い社員が多い・ノリが学生のよう」という口コミが多かったです。
そのため、「静かに仕事をこなしたい!」という人には向かないかもしれません。
子どもがいても働きやすい
女性 30代
広告系
会社全体で妊活サポートや産休・育休、また託児サービスを提供
部署にもよりますが、基本的には会社全体で妊活サポートや産休・育休、また託児サービスを提供しているため、働きやすいと思います。
社内でお子さんを連れている方を見かけることもあります。
お子さんのいる女性の上長もいらっしゃるので、キャリアが阻害されることもないようです。
LINEは、女性の働きやすさの評価が高いです。
「子どものお迎えがあるから残業できない」「子どもの運動会があるから、この日は休みたい」など、働くママのライフスタイルに合わせた働き方ができそうです。
個人個人で成長していくしかない
男性 30代
マーケティング系
しっかりとした教育は望めない
サービスに規模感があり、そこに様々な立場から関わることができた。
このサービスの大きさを様々な角度から担当するということはなかなかできる経験ではないので、非常に役に立つと考えていいと思う。
しかし、中途社員がほとんどで、しっかりとした教育は望めない。
人材育成プログラムなどはないのが現状である。経験を活かして、個人個人で成長していくしかない。部署によっても成長環境が整ってるかはかなり違ってくるようだ。
LINEに転職するなら、継続して学んでいく意欲が必要です。
なぜなら、即戦力となるハイレベルな中途採用を中心に、仕事を進めているからです。
そのため、「会社が育ててくれるから」と思って勉強を怠っていると仕事についていけなくなる可能性もあります。
成長性
LINEの過去5年の売上と営業利益の推移は下記の通りです。
売上高 | 当期純利益 | |
---|---|---|
2014年12月時点 | 863億6,600万円 | 20億400万円 |
2015年12月時点 | 1,204億600万円 | -79億7,200万円 |
2016年12月時点 | 1,407億400万円 | 71億400万円 |
2017年12月時点 | 1,671億4,700万円 | 82億1,000万円 |
2018年12月時点 | 2,071億8,200万円 | -57億9,200万円 |
(引用:有価証券報告書|LINE)
このように売上高は右肩上がりで伸びています。
これはアプリの市場が拡大していることや、アジア圏の後発国にスマートフォンの普及が進んだためです。
逆に2018年の純利益がマイナスなのは、「LINE Pay」やFintech分野への投資の結果なので、悲観する必要はないでしょう。
今後もユーザー数はどんどん増えていく見込みがあるので、売上は今後もどんどん伸びていくと予想されます。
業界内での立ち位置
LINEは、インターネット業界では国内トップクラスの会社だといえます。
実際に総務省が公表している、「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究」(2018)から「ソーシャルメディアの利用状況」の文章を引用します。
まず、我が国での各ソーシャルメディアの利用状況をみる。我が国では、LINEの利用率が最も高く、少しでも利用している人を含めた利用者の割合はおよそ60%であった
(引用:総務省)
また「自ら情報発信や発言を積極的に行っている」という割合も、2位のTwitter7.7%と比べ、17%と圧倒的数値を残しました。
さらに、スマートフォの普及がどんどん進んでいるので、スマートフォンアプリをメインに取り扱っているLINEは今後も力を強めていくことが予想できます。
3.LINEの中途採用の面接ではどんなことを聞かれる?
LINEの中途採用で皆さんが一番気になるところといえば、採用面接ではないでしょうか?
LINEの面接といっても、特に特別な質問が多いわけではありません。
履歴書や職務経歴書をもとにした、下記のような一般的な質問が中心的です。
- 自己紹介
- 転職理由
- 志望動機
- 職務経験
そのため、一般的な対策をしていれば問題ありませんが、下記のような少し変わった、印象的な質問がされる場合もあります。
- ミスが発覚したが、上司が隠そうとしている。どうするか?
- 感情をうまくコントロールできるか?
- 一次面接を担当した社員のマイナスポイントを言ってください。
このように、対策のしようがないようなトリッキーな質問がされることもあります。
どのような質問がされるにせよ、 大切なのは「LINEで自分が何をしたいのか」を明確にしておくことです。
会社に対し「私を採用すれば、このようなメリットがあります」「私はこのようなことができます」とアピールすれば、採用される確率が高まります。
また、エンジニア職に関しては、面接の前に30分程度のテストが実施されます。
テストの解答も評価の対象となり、面接ではスキルについて細かく聞かれるので、注意が必要です。
ここまで読んでも、面接に不安があるという方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは無料で登録・利用ができ、担当のキャリアアドバイザーから、面接対策やアドバイスが受けられます。
4.LINEへの転職は転職エージェントを使おう
LINEへの転職におすすめのエージェントを紹介していきます。
面接が苦手なら「doda」
(引用:doda)
dodaは人材サービス業大手のパーソルキャリアが運営する、業界No.2の転職エージェント。
幅広い求人があるのが特徴なので、職種が多いLINEの求人も数多く見つかる可能性が高いです。
またコンサルタントの質が高いことが大きな強みで、実践的な面接対策をしてくれると利用者からも評判です。
そのため、面接に不安がある方ならぜひ利用したほうがいいエージェントだといえます。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約75,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】doda(デューダ)の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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エンジニアの転職に強い「レバテックキャリア」
(引用:レバテックキャリア)
レバテックキャリアは、株式会社レバテックが運営する、WEBクリエイターとITエンジニアの求人を専門的に扱う転職エージェント。
IT業界に特化しており、フロントエンドやインフラなどのITエンジニアや、ディレクター、デザイナーなどのクリエイターの求人を多く保有しています。
そのため、LINEの技術職の求人も保有している可能性が高いです。
担当するキャリアアドバイザーは、IT業界の専門用語への理解も深いので、業界の事情も理解しています。
そのため、安心して転職活動に挑みやすいでしょう。
運営会社 | レバテック株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約11,300件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 九州+京都+兵庫+千葉+和歌山+埼玉+大阪+奈良+東京+神奈川+福岡+近畿+関東 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「レバテックキャリアの評判は悪い?「しつこい」「断られた」の口コミを調査!」 |
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年収600万円以上狙うなら「JACリクルートメント」
(引用:JACリクルートメント)
JACリクルートメントは、マネージャーや部長級のハイクラスの求人が豊富な転職エージェント。
ハイキャリアに特化しているだけあって、求人案件は年収が多いものばかりで、600万円以上のエンジニアの求人が多いです。
JACリクルートメントは、IT系やエンジニア系の求人も多数保有しているので、LINEのエンジニア職の求人が見つかる可能性も高いです。
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
---|---|
公開求人数 | 約10,200件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
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対応地域 | 全国+海外 |
料金 | 無料 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!JACリクルートメントの悪い評判と登録前の全注意点」 |
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まとめ
LINEへの転職は、応募者が多いので倍率も高く、簡単ではありません。
しかし、募集職種は数多くあり、職種の選択肢は多い企業です。
特にエンジニアは募集が多めなので、エンジニアに転職したい方には狙い目の企業です。
実際の転職の際は、色々なサポートが受けられる転職エージェントの利用がいいですよ。
ここで紹介した「doda」「レバテックキャリア」「JACリクルートメント」を使って、転職を成功させましょう。
男性 30代
エンジニア系
スピード感と資金力が長けている
スピード感と資金力が長けている。伸びそうなものには思い切り投資する判断力は強みではあると思うが、一方では無計画に投資をしてるだけとも考えられなくはない。