最終更新日:2021/02/24
中高年の転職は難しいと諦めかけていませんか?
年齢は転職に不利になることもあるのは事実ですが、ベテランを求めている企業もあります。
この記事では、中高年の転職を成功させるための4つのポイントについて解説します。
転職に失敗する人の特徴と、成功のポイントを押さえ、納得感のある転職を行いましょう。
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1.中高年の転職は厳しい?
中高年の転職は若い世代の転職に比べて厳しいと言われています。
実際にどうなのか、企業側の視点や中高年の転職事情などを紹介します。
20代や30代前半に比べると厳しい目で判断される
中高年の転職は、20代や30代前半と比べると厳しくなるのは事実です。
若い世代に比べて実績や、マネジメント経験などの高いスキルが求められるためです。
また、どうしても実働年数が短くなってしまうため、若い年代を積極的に採用する傾向があります。
年齢を覆すだけの実績や経験がないと、若手より優先して採用されることは難しいでしょう。
企業の求める強みやスキルをアピールできれば転職は可能
中高年の転職は厳しい面がありますが、社会人としての経験をアピールできれば転職は十分可能です。
マネジメント経験や、業界の知識など若手にない部分をアピールできるからです。
業界内でのつながりや、営業経験があると即戦力として活躍できる確率が高まります。
自身の経験を洗い出し、アピールポイントを整理しておきましょう。
中高年の転職者は増加傾向
中高年の転職は増加傾向にあります。
雇用の流動化が進み、より高待遇を求めた転職が盛んになっています。(参考:日経新聞)
傾向としてはIT業界やサービス業界、大手からベンチャー企業への転職などが多いです。
以前より中高年の転職に関するハードルが下がっており、業界によっては年齢が有利に働くこともあるでしょう。
2.中高年の転職に失敗する人の特徴
中高年の転職は可能だとお伝えしましたが、厳しいのが正直なところ。
失敗してしまうケースも少なくありません。
中高年の転職に失敗する人の特徴はどのようなものでしょうか?
失敗する人の特徴を5つ紹介するので、確認してみてください。
転職回数が多すぎる
転職回数が多いと、定着しない人材として判断されてしまいます。
転職を繰り返していると、採用した際の退職リスクを懸念されてしまうのです。
5回以上の転職をしている場合には注意が必要でしょう。
また、在職期間が短い会社がある場合にも、しっかりと理由を説明できなければ内定をもらうことは厳しくなります。
年齢の割に結果を残していない
年齢が高くなるほど、転職ではこれまでの実績を求められます。
30代以上になると、転職市場では実績で判断される可能性が高まります。
具体的な成果、業務の規模感など客観的な指標で表せる結果が無ければ、高い評価を得るのは難しいでしょう。
自己分析では、過去の実績を言語化できるよう準備してください。
ネガティブな転職理由
転職理由がネガティブな場合は、転職に失敗しやすいです。
これから業務を任せる人が、前職への不満を口にしていると仕事を任せることに不安になってしまいます。
人間関係や業務への不満など、ありがちな転職理由ですが、あまり伝えない方が得策です。
ネガティブな理由でもポジティブに変換できるよう準備しておきましょう。
転職先に求める条件が高すぎる
転職先に求める条件を高くしすぎると、転職に失敗することもあります。
高待遇な求人ほど数が少なく、求職者のレベルが高くなります。
給料面や福利厚生など、高すぎる要求は控えるようにしましょう。
まずは広く求人を見て、転職後のキャリアアップに目を向けると良い転職先が見つかるでしょう。
年齢やキャリアを理由に傲慢な態度を取る
年齢の高さや過去の実績を理由に、傲慢な態度をとってしまう人もいます。
過去の経歴を武器に転職するのは正しいですが、裏目に出てしまわないように注意が必要です。
無理な給料交渉や、条件の提示をすると内定を出されない可能性が高いです。
謙虚な姿勢を見せつつ、転職後のキャリアアップを目指す姿勢を見せましょう。
転職する際の年齢に不安がある場合には、次の記事も参考にしてみてください。
3.中高年の転職を成功させるための4つのポイント
中高年の転職を成功させるために必要な4つのポイントについて解説します。
どれも当たり前のことですが、できていないことも多いので確認してみてください。
転職先に求める条件を絞りすぎない
転職先に条件を求めすぎないようにしましょう。
求める条件は、以下のようにたくさんあるので、求めだすとキリがありません。
- 給料
- 待遇面
- 仕事内容
- ポジション
- 勤務地
- 残業時間
全ての希望条件が叶えられる求人を見つけることは難しいので、希望条件に優先順位をつける必要があります。
転職する理由を明確にし、「必ず叶えたい条件」と「あればいいなという条件」を分けて考えるようにしましょう。
スキルと実績を細かく棚卸しする
これまでのスキルと実績をしっかり伝える準備が必要です。
今まで勤めた企業での経験や身につけたスキル、実績は必ず整理しておきましょう。
面接では企業へアピールするためにエピソードも含め、わかりやすく伝える必要があります。
準備しないがために、うまく話せないのはもったいないなので、必ず準備をするようにしてください。
企業から求められるレベルを把握する
中高年の転職者に対し、企業が求めているレベルを考えるようにしましょう。
採用する側が求めていることを知っておくことは重要です。
中高年に対して企業が求める能力に関しては、「4.中高年に対して企業が求める能力」で解説しているので読み進めてみてください。
相手の期待値を超えることができれば、内定の可能性が上がります。
応募先によって書類を分ける
応募先企業に合わせて、志望動機や自己PRなど応募書類の内容を変更するようにしましょう。
中高年の転職者を見る目は、若手に比べて厳しいので、書類のクオリティーは重要です。
業界や職種、企業によって求職者に求める部分が異なるため、書き分けて応募する必要があります。
どこにでも提出できるような一般的な内容だと、差別化することができません。
4.中高年に対して企業が求める能力
企業が中高年にもとめる期待値を知ることは、転職全般において重要です。
書類や面接でのアピールポイントで、相手の求めることを伝えられるようにしましょう。
即戦力であること
中高年は即戦力であることが求められます。
若手に比べて教育コストをかけることができないので、即活躍できる人が重宝されます。
マネジメント経験や業界での知識など、即戦力だといえるスキル・経験を伝えるようにしましょう。
転職先の事業にそって説明できるとより良いアピールになります。
マネジメント経験
年齢を重ねるとマネジメントの経験が求められることが多いです。
中間管理職のポジションの人材不足に悩む企業も多く、マネジメントの能力はどの企業でも役に立ちます。
売上や人の管理をした経験があれば、必ずアピールするようにしましょう。
マネジメント経験を具体的なエピソードと共に伝えることで、評価が高まりやすくなります。
業界・業務の専門的な知識
業界の知識や専門的な知識は中高年に期待される点です。
長年経験することによって身につく知識やスキルは、若手にない強みだからです。
業務内容や業界のルールなど、身につけたものをエピソードと共にまとめておきましょう。
商談に使える知識や、専門知識を活かした経験をエピソードで伝えると、実際に働くイメージを持ってもらうことができます。
業界内外での人脈の広さ
中高年には人脈の広さを期待する企業もあります。
新規の案件をとることや、他企業の知り合いと繋いでもらえることを期待されます。
保険などの個人営業の仕事では、営業リストとして人脈の多さが評価されるかもしれません。
大袈裟にアピールする必要はないですが、人脈の広さは強みとして考えておきましょう。
5.中高年向けの転職サイト・エージェント
ここからは、中高年の転職におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
理想の求人を見つけるためには転職サイト・エージェント選びが重要です。
自分にあったサービスを見つけてみてください。
※こちらの転職エージェントは、「【9割が間違える】人気の転職エージェントおすすめ一覧と1,102人の口コミ・評判で分かった賢い選び方」の記事で、利用者からの評価が高かった転職エージェントです。
中高年に特化した転職サイトならenミドル
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enミドルの転職は、400社以上の転職エージェントが保有する求人を一度にチェックできる転職サイト。
ミドル層向けの求人が豊富なので、中高年にもおすすめです。
また、担当コンサルタントを自分で選べる点は使いやすさがあります。
相性の合わないコンサルタントが担当につくと、納得のいく転職ができない可能性もあるため、コンサルタントとの相性は重要です。
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詳しい解説は以下を確認してください。 「「enミドルの転職」って実際どう?特徴・評判と登録前の全注意点」 |
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管理職経験を活かしたハイクラス転職ならビズリーチ
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- ハイクラス求人が豊富
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6.中高年の転職FAQ
中高年の転職についてよくある疑問をまとめました。
疑問点を持っていたり、思い込んでいると転職活動に悪影響をもたらす可能性があるので、解消しておきましょう。
女性は不利?
中高年の転職では、女性も男性もそこまで有利・不利の差がなく転職できるでしょう。
厚生労働省の調査では、転職入職者の割合は、ほとんど男女で違いがありません。
【転職入職者とは?】
入職者のうち、入職前1年間に就業経験のある者。
むしろ、パート勤務を入れると女性の方が多い傾向にあります。
ただし、男女問わず中高年になると正社員雇用が少ないです。
特に、育児や出産で一度仕事を離れていた人が、正社員雇用を勝ち取るのはやや厳しい面があるでしょう。
中高年女性の雇用は、福祉・介護やパート雇用の需要が多いため、求人を探してみてください。
資格があると有利?
中高年の転職では、資格があったほうが仕事は広がりますが、それよりも実務経験があるかを見られます。
実際、民間資格や公的資格をもっていることは、あまり有利に働きません。
国家資格を持っている場合は、同じ資格が必要な職業に就くことができやすい程度にとらえておきましょう。
資格に頼らず、ビジネスの場での実績やスキルのアピールが重要です。
未経験では厳しい?
中高年で未経験の職種につくことは、かなり厳しいでしょう。
企業としては教育コストをかけたくなく、即戦力を求めているからです。
ただし、特別なスキルが必要とならない営業などは、未経験からの入社は可能です。
職種特有のスキルが求められる仕事は厳しいと考えておきましょう。
まとめ
中高年の転職について、転職成功のポイントについて解説してきました。
成功のポイントは、以下の4つです。
- 転職先に求める条件を絞りすぎない
- スキルと実績を細かく棚卸する
- 企業から求められるレベルを把握する
- 応募先によって書類を分ける
中高年の転職では、実績とスキルを求められます。
企業側がどんなスキルや実績を出せる人を求めているのか考え、的を得たアピールをできるようにしましょう。
中高年の転職に特化した転職サービスを行っている「enミドルの転職」「ビズリーチ」「リクルートエージェント」「JAC Recruitment」も利用してみてください。
きっと、あなたの転職の強い味方になってくれるはずです。