最終更新日:2021/02/24
転職したいけど、「仕事を辞めてから」か「仕事しながら」どちらがいいのか迷っていませんか?
仕事を続けながらの転職活動はきついので、先に辞めたいと考える人は多いのではないでしょうか。
しかし、仕事を辞めてからの転職活動には、注意が必要です。
この記事では、「辞めてから」と「仕事しながら」それぞれのメリット・デメリットや、辞めてからの転職をスムーズに進めるコツを紹介します。
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1.辞めてから転職活動をはじめるメリット
辞めてからの転職活動は、デメリットが多いと感じるかもしれませんが、メリットもあります。
では、辞めてからの転職活動では、どんなメリットがあるのでしょうか。
この章では、辞めてから転職を始めるメリットを3つ、紹介します。
メリット1.面接の日程の調整に困らない
仕事を辞めてから転職活動では、面接の日程調整に困りません。
面接は平日の午前中に行われることも多く、働いていると調整が難しいという現状があります。
一方、仕事を辞めていると時間の融通がきくので、面接や今後のスケジュールなどの日程調整をスムーズに行えます。
メリット2.焦らず転職準備ができる
時間に余裕があるので、焦らず転職の準備ができます。
例えば、以下のようなことが可能です。
- じっくり求人を探せる
- 納得いくまで書類を書き直せる
- 十分な自己分析ができる
- 十分な企業の情報収集ができる
上記は一例ですが、時間がしっかりとれるからこそのメリットと言えます。
また、この期間を利用して、資格をとったりスキルアップができたとの声もあります。
“仕事を辞めてからの転職の良いところは、
スキルアップの時間があることです。
その間の資金はあらかじめプランを練って
貯金をしておかねばなりません。辞めてから転職をしたいほどその仕事を辞めたいのであれば、
頑張れるのではないでしょうか?”— えな (@ena_tensyoku) August 26, 2020
メリット3.失業手当を受けられる
余裕がないって点で働きながらの転職活動は厳しいんだよね…
一年以上働いてるなら退職しても離職票とかハローワークに持ってけば就職するまでお金貰えたりするから辞めてすぐ困るってことはないから、辞めてから動くっていうのはありだと思うよ
— バルバトス教司祭 (@kaeruko879) March 1, 2020
仕事を辞めていても「求職中」であることが認められれば、失業手当を受けることができます。
ハローワークでの手続きが必要になりますが、転職は長引く場合もあるため、申請するのが賢明です。
「生活費が足りない」なんてことにならないよう申請し、失業手当を受けましょう。
ハローワークでの失業手当の受給手続きに知りたい人は、ハローワークインターネットサービスをご覧ください。
2.辞めてから転職活動をはじめるデメリット
仕事を辞めてからの転職活動は、しっかり時間がとれるメリットがある一方で、デメリットもあります。
この章では、辞めてから転職活動を始めるデメリットを紹介します。
デメリット1.収入がなくなる
ボクは転職2回したけどどっちも辞めてから決まった。ただその順序だと直近の生活費貯めとく必要あるね。実家暮らしならいいんだろうけど。
— 駒井まこ (@maco_des_maco) May 3, 2017
当たり前ですが、仕事を辞める=収入源がなくなります。
辞めてからの転職活動期間は貯金を崩して生活することも多いため、ギリギリな生活費で生計を立てている人は、厳しく感じることもあるでしょう。
転職活動は半年以上かかることもあるので、100万円程度の貯金があると安心です。
デメリット2.ブランクができる
確かに辞めてからの転職活動はキツいです。
無職の期間がどんどん増えてくるw— haku (@hakubishin_m) August 29, 2020
仕事を辞めてから、次の職場に採用されるまでの期間が長ければ長いほど、ブランクができます。
ブランクが長いと企業から「この期間は何をしていたの?」「働く感覚が鈍っているのでは?」と不審に思われる可能性があります。
ブランクが長くなればなるほど、転職に不利に働くので注意が必要です。
デメリット3.活動期間が長引くと妥協しやすい
転職を考えた時に仕事を辞めてから転職活動は正直あまりオススメしません。
なぜなら時間がたてばたつ程余裕が無くなって妥協して納得いかない企業に入るケースが多いからです😅まぁ、実力・実績があればすぐに決まるケースが多いのも事実ですが笑
— KEMMOKU@RPO.採用代行.職業紹介 (@kenmokurpo) August 26, 2020
仕事を辞めたばかりの時期は、気持ちも楽になり前向きに転職活動できます。
しかし長期間に及んでくると、生活費の面でも気持ちの面でも焦ってくるので、「ここでいいや!」と企業選びを妥協してしまう傾向があります。
妥協して転職先を選ぶと、またすぐ辞めたくなる可能性が高いので、注意しましょう。
3.仕事をしながら転職するメリット
仕事を辞めてからの転職は、時間がとれるけど、貯金がないと厳しいみたい…
「仕事をしながらの転職活動」の場合は、なにが大変なんだろう?
「辞めてからの転職活動」と「仕事をしながらの転職活動」、どちらにもメリット・デメリットはあり、「絶対これです!」とは一概には言えません。
しかし、基本的には「仕事をしながらの転職」をおすすめします。
なぜなら、仕事をしながらの転職の方が有利になることがあるからです。
では、メリットはなにか。みていきましょう。
メリット1.収入が途切れない
仕事をしながらの転職活動ならば、収入が途切れることがありません。
生活費に困ることがないので、安心して転職活動に臨むことができます。
ただし、収入への不安がないためにダラダラと転職活動を続けてしまう場合もあるので、注意が必要です。
メリット2.ブランクが生まれない
ブランクがないことも大きなメリットといえるでしょう。
なぜなら、企業から「仕事感が鈍っていない」と思われるからです。
ブランクがあると、企業側からすると「今まで何をしていたのか?」「仕事についてこられないかも」と印象悪く見られてしまいがちです。
一方、ブランクがないと「仕事の感覚が鈍っていない」「すぐに仕事に慣れてもらえる」と判断され、採用される可能性が高くなります。
メリット3.本当に転職すべきか検討できる
求人を探しても、思うように企業が見つからないときには、一度立ち止まって考えることもできます。
- なぜ、転職したいのか
- 本当に転職するべきか
自分の気持ちを客観的に見たり整理することで、「転職しなくてもいいかも」と思うこともあるでしょう。
仕事を辞めたわけではないので、現在の職場にとどまることができます。
4.仕事をしながら転職するデメリット
仕事をしながら転職活動するメリットもわかるけど…。
仕事と転職活動の両立は、きついんじゃないかな。
確かに、以下のようなデメリットもあります。ひとつずつ見ていきましょう。
デメリット1.面接の日程調整が難しい
日中は仕事をしているので、辞めてから転職活動をする場合と比べて、面接の日程調整が難しいです。
【面接の日程調整の仕方 一例】
- 有休を使う
- 平日の朝か夕方に変更してもらう
- 休日にしてもらう
- リモートでも面接できないか相談する
上記のように日程を調整したり、企業に相談することも必要になってきます。
転職エージェントを利用すれば、面接の日程調整を代行してくれます。
デメリット2.勤務先にバレる可能性がある
ふとしたことから、現在の勤務先にバレてしまう可能性があります。
【勤務先にバレる行動の例】
- 企業との電話の内容・口調を上司に聞かれ、「いつもと違う」と不信がられる
- 同僚に何気なく話してしまい、噂になる
- 更衣室でスーツに着替えているのを同僚に見られ、「なんで着替えたの?」と怪しまれる
転職活動をしていることを現在の職場の人に知られると、気まずくなることもあるので、安易に言わないようにしましょう。
デメリット3.仕事でミスが生まれやすい
仕事と転職活動の両立は、正直大変です。
疲れて集中できない・転職のことばかりに意識がいってしまうといった場合、仕事でミスが生まれやすくなります。
ミスが増えると精神的なダメージも受けてしまい、その後の転職活動に影響することも考えられます。
仕事をしながら転職活動をする際には、計画を立て、スムーズに転職活動を行えるようにしておく必要があります。
5.「辞めてからの転職」におすすめの人とは?
ここまで、辞めてから転職と仕事しながら転職それぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、「辞めてからの転職」がおすすめの人とは、どんな人なのでしょうか。
結論から言います。「今の状態が変わらないと転職活動を行うのが困難な人」です。
具体的に解説していきます。
転職活動の時間を確保できない人
残業が多い・休めない・休日出勤があるといった理由で、転職活動をする時間を確保できない人は、今の職場を辞めてから転職活動をしましょう。
転職活動をする時間がない中で求人を探していても、なかなかいい企業は見つかりません。
また、自分の体力が尽きて、体調を崩してしまう恐れもあります。
仕事が原因で体調を崩している人
転職活動って在職しながら次の職場を探すのが1番無難な奴だけど、現職があまりに酷すぎると探してる間に精神や心身をやられる可能性もあるのでその時は辞めてから探す方が正解だったりする事もある
— 。@プロフにお知らせ (@qtententen) August 26, 2020
今の職場原因で体調を崩している人は、まず今の職場を退職することから始めましょう。
心身ともにボロボロのまま、今の職場で働くことにメリットはありません。
仕事を辞め、リフレッシュして前向きな気持ちになってから転職活動をしましょう。
転職に必要な資格取得を考えている人
仕事辞めて1ヶ月くらい色々勉強してから転職活動したいな、、 、
— はな@投資初心者 (@kn1_hn) August 24, 2020
会計士や社労士、看護師や保育士など、専門資格が必要な職への転職を考えている場合は一度仕事を辞め、資格取得に専念した方がいい場合があります。
資格やスキル取得は無駄になることはないので、経済面での心配がない人におすすめです。
ただし、資格取得の勉強をしながら、求人案件もチェックするようにしておきましょう。
今の職場の環境・人間関係でお悩みの人は、以下の記事もチェックしてみてください。
6.「仕事を続けながら転職」したほうがよい人とは?
「仕事を続けながら転職」した方が良い人ですが、基本的には転職を考えている人は、仕事をしながら並行することをおすすめします。
「迷ったらまずは仕事しながら行動してみて、大変だったら辞めることも視野にいれてみる。」
この章では、「仕事を続けながらの転職」を特におすすめする人をあげていきます。
キャリアが浅い人
キャリアが浅い人は、職場でキャリアを積みながらの転職がおすすめです。
仕事を辞めた場合のことを考えてみてください。
「キャリアがない+ブランクがある」状態で面接を受けることになり、アピールできるポイントが減ってしまいます。
企業にとっても「即戦力になる」とは思ってもらえない可能性が高いです。
スキルが無い人
キャリアが浅い人と同様、スキルがないまま職場を辞めて転職しても、不利になる確率の方が高いです。
大変かもしれませんが、仕事でスキルを磨きつつ、転職活動を行うことをおすすめします。
万が一、体調不良などの場合は、一旦仕事を辞めて休息をとることを優先しましょう。
休んでいる間にスキルや資格取得に挑戦するのも良いでしょう。
40代など高齢の人
40代の転職は、「即戦力」のほかに「マネジメント能力」も重視する企業が多いので、厳しくなります。
20代なら教育・育成のために採用されますが、40代では「実績・キャリア」が優先されます。
仕事を辞めたあと、なかなか企業が見つからずにブランクばかりが伸びていく
ブランクが伸びるほど、ますます転職が難しくなってくるので、次の転職先が決まってからスムーズに転職するようにしましょう。
7.辞めてから転職をスムーズに進める3つのコツ
仕事をしながら転職する方がリスクもないし、いいのはわかる。
でも、時間もないし体力も残ってない。
両立はキツイから、やっぱり辞めてから転職活動したい!
辞めてからじっくり転職活動をしたい人へ、スムーズに進めるコツを3つ、紹介します。
コツ1.辞める理由を整理しておく
職場に退職の意向を伝える前に、辞める理由を整理しておきましょう。
例えば、以下のような事柄を真剣に考えてみてください。
- どうしてやめたいのか
- 今の職場で改善の余地はないのか
- 意志はハッキリしているか
答えに詰まらないようしっかり整理して、面接に臨みましょう。
コツ2.アピールできるスキル・キャリアを考えておく
企業との面接の際に困らないようにしておくことも大切です。面接の受け答えで、企業側の印象は大きく変わります。
【面接時に企業に聞かれる質問の例】
- あなたのスキルは何ですか?
- 今までの職場でのキャリアを教えてください
- 自分のアピールポイントはどこだと思いますか?
企業から聞かれそうな質問にハッキリ答えられるよう、考えておきましょう。
コツ3.転職エージェントに相談する
転職に不安がある人は、転職エージェントを利用してみましょう。
【転職エージェントとは】
転職エージェントとは、求職者に見合った企業を紹介してくれる人材紹介サービスのことです。
転職エージェントは、以下のような人におすすめです。
日中に連絡を取りづらい人や、スピーディーに転職したい人にとって心強い味方になってくれます。
また、求人紹介以外にも面接対策・書類添削、アドバイスも行ってもらえたりと、手厚いサービスが受けられます。
転職活動のタイミングに迷っている人も、一度相談してみてはいかがでしょうか。
早速使ってみたいという方は、「【9割が間違える】人気の転職エージェントおすすめ一覧と1,102人の口コミ・評判で分かった賢い選び方」をご覧ください。
利用者からの評価が高かった転職エージェントを紹介しています。
8.転職活動にかかる期間の目安は?
この記事では、転職活動のタイミングの話をしてきましたが、転職活動のおおよその期間はご存じでしょうか?
退職の意向を伝えて、引継ぎや求人探しの時間を含めると、3か月~6か月は見ておく必要があります。
あなたがもし、今の職場で立場のある人材・即戦力の人材だった場合、引き止められる可能性もあります。
引き止めがあると、さらに時間を要するかもしれません。
軽い気持ちだけで行動すると後悔することもあるので、転職を考えたときには、3か月~6か月はかかるということも覚えておきましょう。
転職活動にかかる期間については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
まとめ
仕事を辞めてからの転職もできますが、おすすめは「仕事をしながらの転職」です。
【辞めてから転職におすすめの人】
- 転職活動の時間を確保できない人
- 仕事が原因で体調を崩している人
- 転職に必要な資格取得を考えている人
反対に、辞めてから転職におすすめしない人は以下の通りです。
【辞めてから転職におすすめしない人】
- キャリアが浅い人
- スキルが無い人
- 40代など高齢の人
辞めてから転職活動をする際は、転職理由をよく整理して考え、スムーズに転職できるようにしましょう。
また、一人での転職活動に不安がある人やスピーディーに活動したい人は転職エージェントの利用がおすすめです。
転職の決断に悩んでいる人は、決断のヒントになるかもしれないので、以下の記事を参考にしてください。