最終更新日:2021/02/13
「シンクタンクに興味あるけど未経験でも転職できる?」
そんな悩みを抱えていませんか?
難易度は高いですが未経験であっても、シンクタンクに転職することは可能です。
今回はシンクタンクへ転職するにあたり、どんな仕事で年収はどのくらいなのかなど、シンクタンクについて掘り下げていきます。
また、シンクタンクへの転職に有効なサービスについてもご紹介していきます。
シンクタンクへ転職を検討する際の参考にしてみてください。
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1.シンクタンクとはどんな仕事
では、シンクタンクとはどのような仕事なのでしょうか。
次の項目に分けて、シンクタンクがどんな仕事なのかについて解説していきます。
そもそもシンクタンクとは
シンクタンクは、社会政策や経済、金融、軍事などのさまざまな分野における 専門家が調査・研究を行い、調査・研究の内容を公表したり、官公庁などに提言を行う研究機関です。
シンクタンクは大きく分けると次の2種類に分けられます。
シンクタンクの種類 | それぞれの役割 |
---|---|
政府系シンクタンク |
各省庁などの傘下に置かれた非営利団体で、政策提言を行う。 |
民間系シンクタンク |
一般の企業などから依頼を受けてコンサルティングビジネスを行う。 |
コンサルティングファームとの違い
シンクタンクとコンサルティングファームとの違いを、明確に知っている方は少ないのではないでしょうか。
コンサルティングファームとシンクタンクの役割は、厳密には異なります。
コンサルティングファームはクライアントの課題解決が目的として存在する企業であるのに対し、シンクタンクはあくまで調査・研究が目的となります。
しかし、多くのシンクタンクでも、クライアントから依頼を受けて課題解決するビジネスを展開している点では、それぞれの役割に大きな違いはないといえるでしょう。
シンクタンクの主な企業
シンクタンクの主な企業をご紹介します。
政府系シンクタンクと民間系シンクタンクの代表的な企業をご紹介しますので、参考にしてみてください。
シンクタンクの種類 | 主な企業 |
---|---|
政府系シンクタンク |
|
民間系シンクタンク |
|
シンクタンクの将来性
シンクタンクは、経済や社会、文化、金融などさまざまな分野での専門的な調査や分析が求められる立ち位置です。
そして、社会や経済、文化などは時代と共に刻々と変化していきます。
シンクタンクは時代の変化をしっかりと捉え、その時代のニーズに合った研究・調査を求められます。
産業界におけるAIの台頭などは単純な作業を効率化する一方、コンサルティング力などAIの苦手とする分野に対する需要は増えていくと考えられます。
世界が複雑化していく現代において、シンクタンクの必要性は高まっていくといえるでしょう。
2.シンクタンクの労働環境
転職にあたり、 転職先の労働環境や年収も大きなポイントです。
ここでは、シンクタンクの労働環境を以下の3つの視点で解説していきます。
転職を検討する際の参考にしてみてください。
一日の労働時間
シンクタンクの労働時間については、大手シンクタンクの残業時間をご紹介していきます。
企業 | 残業時間 |
---|---|
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 | 57.8時間 |
株式会社三菱総合研究所 | 53.3時間 |
株式会社野村総合研究所 | 49.5時間 |
株式会社リンクアンドモチベーション | 43.2時間 |
株式会社船井総研ホールディングス | 78.1時間 |
(参照:Vokers)
大手シンクタンクで、月間50時間程度が平均的な残業時間となっています。
労働環境
コンサルティングファームなどでは残業時間が月間で100時間を超えるところもありますので、シンクタンクはコンサルティングファームほど残業は多くないといえます。
しかし、 未経験からの転職の場合、転職当初は仕事に慣れず要領を得ないため、長時間労働や激務を覚悟する必要はありそうです。
実際に働いている人の声も紹介しておきますので参考にしてみてください。
女性
ワークライフバランスは改善しつつありますが、基本的なタスク量は変わらないので、生産性が悪い人はきつい環境だと思います。
また、以前よりはマシになったとはいえ長時間労働せざるを得ない環境ではあるため、ワークライフバランス重視の人には辛い環境かもしれません。
とはいえ、裁量労働制であるため、期日までに自分のタスクが完了していれば問題ない風土ではあるため、予定がある日は早めに帰宅し、その分別の日に終電まで働くなど、ある程度プライベートを充実させることは可能だと思います。
(引用:Vokers)
タスク量が多い反面、自分の裁量で仕事が進められるため、仕事に慣れればプライベートとのバランスが取れるようになるようです。
シンクタンクの年収
ここでは、大手シンクタンクの平均年収を掲載いたします。
シンクタンクによって差はありますが、 平均すると約850万円の平均年収となっています。
日本の平均年収が約450万円前後となっていることを踏まえると、シンクタンクの年収は非常に高いといえるでしょう。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 | 約786万円 |
株式会社三菱総合研究所 | 約941万円 |
株式会社野村総合研究所 | 約1,221万円 |
株式会社リンクアンドモチベーション | 約624万円 |
株式会社船井総研ホールディングス | 約698万円 |
(参考:各社有価証券報告書 2018年3月時点)
3.未経験でもシンクタンクに転職できる?
ここでは、シンクタンクへの転職を検討する際に、知っておいてほしい3つのことについて説明します。
これらが全てではありませんが、転職を検討する際の物差しにしてみてください。
未経験でも転職は可能
未経験でもシンクタンクへの転職は可能です。
ただしシンクタンクでは、 物事に対する深い研究力、論理的な思考力、問題解決力などが求められます。
一般企業でも求められるスキルなので、普段の仕事でしっかりブラッシュアップしておくことで、シンクタンクへの転職に必要なスキルを磨くことができます。
転職難易度は高め
未経験でも転職は可能ですが、 転職難易度は非常に高いと考えるべきです。
民間系シンクタンクでは、調査・研究だけでなくコンサルタントとしての仕事も大きな割合を占めます。
しっかりとした論理的な思考力やコンサルティング力を持つ人材が求められますので、一定レベル以上のスキルが必要と考えておく必要があります。
転職可能な年齢
未経験で転職を考えるのであれば、 20代後半から30代前半が転職可能な年齢でしょう。
20代の場合、十分なスキルやキャリアがなくとも、ポテンシャルを期待されて採用される可能性があります。
しかし、30代中盤から後半となると、転職後の自分の強みや強みを裏付ける実績が伴わないとアピールすることができず、転職はかなり難しくなります。
4.シンクタンクに求められるスキル
シンクタンクに転職するために必要なスキルには、どのようなものがあるのかご紹介していきます。
ある程度の英語力は必須
シンクタンクは日系企業の傘下であることが多いため、日常から高い英語力は求められません。
ただし、様々な分野の調査や研究においては海外の文献を読み込むこともあります。
そのため、 文献を読むための英語力やレポートを英語で作成できる程度のリーディング力やライティング力は求められるでしょう。
必要な資格はある?
シンクタンクへ転職するために必要となる資格はとくにありません。
ただし、未経験から転職する場合、 一定レベル以上の論理的思考力などをアピールするために、資格を持っているとスキルの裏付けとして有効です。
コンサルティング力をアピールするため代表的な資格にはMBAがあります。
MBAは、経営学の大学院修士課程を終了することで得られる学位です。
MBAを持っていることで、コンサルティングの基礎力をアピールすることに繋がるでしょう。
5.シンクタンクに向いている人の特徴
シンクタンクでは、一般的な企業とは業務内容や求められるスキルが異なるため、 人によっては向き不向きがあります。
シンクタンクに向いている人の特徴として、以下の2つのタイプに分けられます。
それぞれの特徴について詳しくご紹介していきます。
社会問題を解決したい人
シンクタンクで扱う問題には、以下のような大きな社会課題があります。
- 少子高齢化問題
- 医療福祉問題
- 貧困問題
シンクタンクで扱う問題は、コンサルティングファームとは違って大きな課題です。
大きな社会課題に問題意識をもって情熱を注げる人は、シンクタンクに向いているといえるでしょう。
一つの専門分野に熱中できる人
シンクタンクでは、多くの社会課題を解決するため様々な専門分野の研究・調査も大きな仕事の一つです。
一つの専門分野に熱中して研究・調査をできる人も、シンクタンクに向いているといえます。
6.シンクタンクへの転職を成功させるコツ
どんな職種であっても、闇雲に転職活動を行っていては効率が悪くなります。
ここでは、 シンクタンクへ転職を成功させるため、活用すべきサービスやコツをご紹介していきます。
面接対策をしっかり行う
どのような職種でも同様ですが、 これまでの経験やキャリアなど自分の強みとなる部分をしっかり論理立って、面接官に伝えることが重要です。
仮にMBAなどの資格を持っている場合でも、ただ持っているというだけでは何のアピールにもなりません。
資格をアピールするには「資格取得をしたことで基本的な論理的思考や、問題解決に当たる基礎的な考え方を身に付けることができたこと」をしっかりと伝えましょう。
また、資格を使って自分はどんなことで貢献できるのか、何ができるのかをしっかりと見据えることも大切です。
転職エージェントを利用するのがおすすめ
現在、就業中の場合、1人で転職活動を進めることは、時間などの様々な制約があり効率的ではありません。
転職には転職のプロを活用できるサービス、転職エージェントを有効に活用しましょう。
転職エージェントは、数ある求人情報の中からあなたにぴったりの求人情報を提供してくれるだけでなく、転職時のアドバイスや相談など、細やかにケアしてくれるサービスです。
転職エージェントをうまく使って転職活動を効率的に進めることが、シンクタンクへの転職を成功させる一つのコツです。
7.シンクタンクへの転職におすすめのエージェント
ここでは、シンクタンクへの転職におすすめのエージェントサービス3社をご紹介します。
それぞれに異なる強みを持ったおすすめの転職エージェントですので、 あなたの希望に合った転職エージェントを選んでみてください。
幅広い求人をチェックするなら「リクルートエージェント」
(引用:リクルートエージェント)
リクルートエージェントは、求人数業界No.1を誇る転職エージェント。
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詳しい解説は以下を確認してください。 「【3月最新】リクルートエージェントの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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(引用:doda)
dodaは、リクルートに次いで求人数が多い転職エージェント。
「シンクタンク」の求人は、約160件あります。(2019年10月時点)
dodaは非公開求人が豊富なエージェントなので、実際には上記以上の求人を保有している可能性が高いです。
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(引用:JACリクルートメント)
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まとめ
未経験からシンクタンクへ転職することは、非常に難易度が高いです。
しかし、以下のようなポイントを抑えることで 未経験でも転職することは可能です。
<シンクタンクへの転職を成功させるコツ>
- 資格や経験をアピールする
- 面接対策をしっかり行う
- 転職エージェントを有効に活用する
また、シンクタンクへの転職におすすめの転職エージェントは以下の通りです。
<おすすめの転職エージェント>
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本記事を参考に、シンクタンクへの転職を目指してみてください。