最終更新日:2021/02/14
「今の職場では長期的に不安」「接客経験を活かせる仕事を探している」という人は、葬儀屋への転職を考えてみませんか。
葬儀屋は超高齢化社会の今こそニーズがあり、今後も安定する業界と言われています。
また、未経験でも入りやすい会社としても知られています。
そこで当記事では、転職前に知りたい葬儀屋のことや葬儀屋に転職するコツなどを取り上げました。
お読みいただければ、葬儀屋について深く理解でき、転職できる可能性がアップしますよ。
【結論】葬儀業界への転職を有利にするなら転職エージェントに登録しよう
葬儀業界は、未経験でもチャレンジできる職場です。
しかし、適性・実務経験の度合いによって最適な転職先は異なります。
そこで活用したいのが転職エージェントです。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーにアドバイスをもらいながら、自分にマッチした転職先を探すことができます。
おすすめは「リクルートエージェント」「葬祭ジョブ」「doda」です。
すべて無料で利用できますので、登録して相談してみることをおすすめします。
1.未経験から葬儀屋への転職は可能なのか
葬儀屋の求人は「未経験歓迎」が多く、比較的入りやすい業界です。
またさまざまな職種を募集しているため、自分が興味ある仕事を選びやすいと言えるでしょう。
この章では、未経験から葬儀屋への転職は可能なのかを検証していきます。
未経験歓迎の求人は多い
葬儀屋は学歴・資格などをそれほど問われない仕事が多く、未経験でもチャレンジできる業界です。
たとえば大手転職サイト「リクナビNEXT」でも、以下のような「未経験歓迎」の求人を多数掲載しています。
引用元:「リクナビNEXT/2019年10月24日時点」
引用元:「リクナビNEXT/2019年10月24日時点」
こうした転職サイト以外にも、葬儀会社の採用ページやハローワークなどで求人を見つけられます。
正社員雇用ではなく非正規雇用であれば、さらに豊富な求人から選べるでしょう。
さまざまな職種を募集している
葬儀屋と一言で言っても、葬祭ディレクター・事務・ドライバーなどさまざまな職種を募集しているため、自分に合った仕事を見つけられます。
「営業しか募集していない」「専門職しかない」わけではなく、幅広い職種から興味ある分野を選べるでしょう。
培ってきた経験・スキル、あるいは取得している資格を活かしたい人は、職種を選んで応募しましょう。
幅広い年齢層の人が活躍中
葬儀屋の仕事は、年齢によって有利・不利が左右されにくいです。
10代後半の女性であっても、30代~50代の男性であっても、活躍できる場所はあります。
なぜなら、成長する業界に合わせさまざまな職種に人材を求めており、男女・年齢問わず幅広く募集しているためです
いずれにしても、「やる気さえあれば働ける職場」ということは、転職者にとって嬉しいポイントですね。
葬儀屋についてさらに詳しい内容は、次の「2.転職前に知りたい葬儀屋のこと」で解説していきます。
2.転職前に知りたい葬儀屋のこと
転職活動を始める前に、葬儀屋の事業内容や主要企業を知っておきましょう。
平均年収や将来性を知っておけば、転職すべきなのかどうか判断できます。
この章では、転職前に知りたい葬儀屋のことを紹介します。
事業内容
葬儀屋は、葬儀の執行を請け負う事業を展開しています。
具体的には、葬儀式典の企画や葬儀斎場の運営、仏壇・仏具の販売などです。
また、悲しみにくれる遺族の助けたり、別れの場を整えたりする献身的な導き役・相談役なので、ビジネス面以外での活躍も注目すべき点でしょう。
さらに近年では、自分の死のブランディングのために「墓の好み」や「葬儀内容」を事前に考える人が増えており、従来のプラン以外の画期的なアイデアも必要です。
オーダメイドの葬儀にも応えられる、柔軟さやクリエイティブさも重要視されつつあります。
平均年収
葬儀屋の平均年収は、400~500万円程度と言われています。
dodaによれば「葬祭ディレクター/プランナー」という職種は368万円、冠婚葬祭の業種は334万円でした。(参考:平均年収ランキング 最新版(166職種の平均年収/生涯賃金)、平均年収ランキング 最新版(96業種の平均年収/生涯賃金))
日本国内の平均年収は441万円程度になっていますので、転職先・職種によっては「低年収」とは言えないでしょう。
従業員の仕事内容
葬儀屋での業務は幅広く、葬儀関係にかかわらず多くの仕事で成り立っています。
ここでは、葬儀屋の職種・仕事内容について詳しく紹介します。
葬祭ディレクター
葬祭ディレクターは、文字通り葬儀の「ディレクター」を担う仕事です。
【仕事例】
- 故人のお通夜・告別式などの企画提案
- お通夜・告別式などの運営・進行
- アフターフォロー など
「葬祭ディレクター技能試験」という資格もあり、その詳細は「3.葬儀屋に転職するコツとは」で紹介します。
営業
葬儀屋の営業職は「対個人」ではなく、「病院や警察など人の死に関連がある施設」を相手にする仕事です。
たとえば病院で死亡者が出た際、病院側はご遺族に葬儀屋を紹介するときがあります。
死亡者の多くが病院で亡くなっているという事実もあり、病院への営業は非常に重要なのです。
直接お客さまにアプローチしない営業のスタイルは、面倒なトラブルに巻き込まれることなく、仕事のやりやすさも実感できるはずです。
ドライバー
霊柩車の運転手や葬儀屋・送迎バスのドライバーも葬儀屋の業務の1つです。
「普通二種免許」が必要となる仕事ですが、ほかに特別なスキル・経験は求められません。
霊柩車を所持していない葬儀屋もあるので、運転手の求人情報を探すときは注意しましょう。
事務
葬儀屋の事務職は、一般的な事務職よりも仕事の幅が広いです。
【仕事例】
- 電話受付・データ入力・備品管理などの事務作業
- 葬祭ディレクターのサポート役で来客対応~式典準備・清掃 など
葬祭ディレクターと比較すれば高年収ではありませんが、バックオフィス業務の経験がある人は活躍できそうです。
主要企業
葬儀業界を支える企業はたくさんあります。
ここでは、葬儀業界の5つの主要企業を紹介します。
燦ホールディングス株式会社
燦ホールディングス株式会社は、葬祭関連の事業を行っている東証一部上場企業です。
- 株式会社公益社:近畿・首都圏の葬儀 など
- 株式会社葬仙:鳥取・島根県の葬祭 など
- 株式会社タルイ:兵庫県明石市中心の葬祭 など
- エクセル・サポート・サービス株式会社:葬儀会館警備・清掃・管理、葬儀にかかわる料理の提供 など
上記4つの企業を傘下にし、葬儀前後のトータルサポートを行っています。
また、幅広い職種を募集していることも特徴です。
参考:「募集要項・エントリー」
「安定した経営基盤の会社で働きたい」という人は、燦ホールディングス株式会社への転職を検討しましょう。
株式会社ティア
株式会社ティアは、年間約15,000件もの葬儀に携わっている東証一部上場企業です。
「ティア会館」を中部・関東・関西を中心に運営し、希望に応じて個人宅などの葬儀にも対応しています。
また「人形供養」や「終活セミナー」などの会館イベントも実施し、直営以外にフランチャイズで展開していることも特徴です。
そんな株式会社ティアのキャリア採用で募集している職種は、以下の通りです。
- 葬式に関わる運営担当者
- 新規会員募集の営業スタッフ
- 葬式の運営サポートスタッフ
- コールセンタースタッフ
- 会館事務スタッフ
- 霊柩車と寝台車のドライバー夜間の葬儀打合せスタッフ など
正社員雇用×未経験歓迎の職種も豊富にあり、自分に合った仕事を選びやすいです。
平安レイサービス株式会社
平安レイサービス株式会社は、東京・神奈川を中心に37の直営式場を持つ葬儀会社です。
葬祭事業だけではなく、冠婚や介護、物流などさまざまな事業を展開していることも特徴です。
またジャスダック市場に上場しているため、腰を据えて働けるでしょう。
平安レイサービス株式会社で募集している職種は、次の通りです。
- 冠婚部門・葬祭部門での「料飲サービス」
- 葬祭部門での「営業プロデュース」 など
参考:「中途採用」
介護施設では、看護師や介護スタッフも募集しているため、資格を活かして働きたい人にもおすすめです。
東京博善株式会社
東京博善株式会社は、設立90年以上の歴史を持ち、新宿区や渋谷区など都内に6つの斎場を構えている企業です。
また印刷・出版業大手企業である廣済堂グループのひとつで、安定した経営基盤を誇っています。
2019年10月24日現在、公式ホームぺージにてキャリア採用は行っていませんが、気になる人は随時求人情報をチェックしておきましょう。
株式会社サン・ライフ
株式会社サン・ライフは、東京都・神奈川県を中心に葬儀を行っている企業です。
ほかにもサン・ライフグループでは、ホテル・ブライダル事業や保険事業、介護事業などを展開し、冠婚葬祭をトータルでサポートしています。
サン・ライフグループで募集している正社員の職種は、次の通りです。
- 葬儀・セレモニースタッフ
- 生花装飾スタッフ など
参考:「正社員求人」
非正規雇用であれば、ドライバーや火葬場案内スタッフなども募集しています。
将来性
高齢化が進む日本社会では、葬儀屋は安定した業界と言われています。
なぜなら、死亡者の数が上昇傾向にあり、葬儀の数も増えているからです。
こうした状況だからこそ、業界内の競争は激化し、葬儀単価も低くなっています。
新規参入企業も増えているため、安定した業界ながらもますます競争は激しくなっていくでしょう。
とはいえ長期的に安定した業界のため、長く同じ業界で働きたい場合にはピッタリの業界とも言えます。
3.葬儀屋に転職するコツとは
葬儀屋への転職を成功させるためには、志望動機を明確にして、活かせる経験・スキルを把握しましょう。
時間的に余裕のある人は、資格取得を目指すこともおすすめします。
この章では、こうした葬儀屋に転職するコツを紹介します。
志望動機を明確にする
履歴書・面接対策として、志望動機を明確にすることは重要です。
なぜなら志望動機の内容によって、各企業は長期的に活躍できる人材なのか判断しているからです。
そんな志望動機作成のコツは、以下の通りです。
- 志望している会社の魅力的なところを書く
- なぜその会社に入社したいのかまとめる
- その会社で達成したいことを述べる
「入社したい!」という熱意が伝わる内容であれば、より面接官に良い印象を与えられるでしょう。
活かせる経験・スキルを知る
葬儀屋の仕事は専門知識・資格を求められないものの、コミュニケーション能力は必要です。
なぜなら、精神的に不安定になっている人と接する機会も多い仕事だからです。
サービス業・カウンセラーの職務経験があれば、マナー・言葉遣いなども問題なく仕事を進められるでしょう。
また葬儀屋は地域密着型の会社だからこそ、地域との信頼関係を築くためにひとつひとつの葬儀を丁寧に進めるミッションも課されます。
資格取得を目指す
葬儀屋で活かせる資格を取得すれば、より転職を有利に進められます。
ここでは、葬儀屋の業務に活かせる資格について解説します。
葬祭ディレクター技能審査
葬祭ディレクター技能審査は、厚生労働省が認定している試験です。
1級と2級に分かれており、葬儀業界で2年以上の実務経験があれば、葬祭ディレクター技能審査2級の受験資格を与えられます。
1級であれば2級取得をしてから2年間の実務経験、もしくは5年以上の実務経験を求められます。
この資格を取得すれば、葬儀関連の知識・技能があることを証明できるでしょう。
グリーフケアアドバイザー
グリーフケアアドバイザーは、遺族の「グリーフ(悲嘆)」をケアするために必要な資格です。
2級・1級・特級という種類があり、認定講座に参加することで資格を得られるため誰でもチャレンジしやすいです。
またこの資格は、葬儀屋以外にも医療・介護・教育業界でも役立てられます。
仏事コーディネーター
仏事コーディネーターは、仏教・仏壇仏具などに関する知識を持っている人に与えられる資格です。
仏壇やお寺との付き合い方の相談など、式後のアフターフォローにも役立つため、取得しておいても損はありません。
そんな仏事コーディネーターの受験資格は、以下の通りです。
- 宗教用具を扱う事業所を経営する者ならびにその従業員
※パート、アルバイト、非常勤の従業員も含みます- 受験される年の4月1日現在で満20歳以上であること
- 宗教用具を扱う事業所での在籍期間が、受験される年の3月31日時点で3年以上である者
※在籍期間は事業者による証明が必要となります
※転職をされている方は、前職(宗教用具を扱う事業所)での在籍期間を加算してかまいません
※受験資格に虚偽が判明した場合は、合格後であっても資格取消となります- 全日本宗教用具協同組合の組合員とその従業員を対象として実施
引用元:「(2) 受験資格」
取得できる人は限られてしまいますが、資格を取得することでキャリアの幅を広げられるでしょう。
お墓ディレクター
お墓ディレクターは文字通り、お墓に関する知識を問われる資格です。
1級と2級に分かれており、それぞれの受験資格は次の通りです。
1級=実務経験3年以上の2級資格取得者
2級=実務経験は問わないが、お墓及びお墓の 関連業に携わる者引用元:「受検資格」
全国に5,000名以上のお墓ディレクターがいることから、葬儀業界において必要とされる資格であるのがわかります。
終活カウンセラー
終活カウンセラーは、「終活」に関する知識を有し、葬儀屋でさまざまなアドバイスを行える資格です。
初級、上級、上級インストラクターという種類があり、レポート・筆記試験に合格しなければ資格を取得できません。
応募条件は、上級であれば終活カウンセラー初級取得者、上級インストラクターならば以下の通りです。
【1】終活カウンセラー勉強会年間で2回以上参加
【2】過去に「エンディングノートの書き方セミナー講師養成講座受講者」参加 ※参加日は問わず
【3】終活カウンセラー上級所有者
相続や保険、介護などの知識を得られるため、葬儀屋だけではなく保険業界や金融機関などでも活かせます。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用すれば、転職を有利に進められます。
なぜなら転職エージェントは、以下のような転職支援を提供しているからです。
- 面接対策
- 履歴書添削
- キャリアアドバイザーによるアドバイス など
次の章では、葬儀屋への転職に役立つ転職エージェントを解説します。
4.葬儀屋に入社するための転職エージェント
転職エージェントは、登録・利用が無料のサービスで求人紹介もしてくれます。
この章では、葬儀屋に入社するための転職エージェントを紹介します。
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(引用:葬祭ジョブ)
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まとめ
葬儀屋は未経験でも転職しやすい業界です。
さまざまな職種を募集しており、自分に合った仕事も見つけられるでしょう。
そんな葬儀屋への転職を成功させるコツは、以下の通りです。
- 志望動機をはっきりさせる
- 活かせる経験・スキルを把握する
- 資格を取得する
- 転職エージェントを活用する
おすすめの転職エージェントは、「リクルートエージェント」、「葬祭ジョブ」、「doda」です。
葬儀屋への転職を成功させ、安定したキャリアを実現させませんか。