
「転職したいと思っても年齢的に厳しい」と躊躇していませんか。
40代女性の場合、転職は簡単ではありませんが、希望どおり転職している人も少なくありません。
この記事では、40歳前後の転職の実情と転職成功のポイント・コツを詳しくご紹介します。
ご覧いただければ、転職事情がよく分かり、40代でも転職できる可能性が高まるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
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1.40代女性の転職は本当に厳しいのか?
転職できるのかどうか、悩んでいても前には進めません。
まず40代女性の転職は本当に厳しいのか、実情を見ていきましょう。
40代女性の転職は本当に厳しいのかの参考にしてください。
年代によって転職の厳しさは異なる
男性と女性の違いもありますが、それ以上に転職の厳しさは、年代による違いが大きいです。
以下に年代別の転職事情と特徴をご説明します。
20代の転職事情
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ポテンシャル採用で転職できます!
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ぜひチャレンジしてみましょう!— ヘタレ営業マン@元地方公務員 (@NBpP57cM3DhMMUd) February 15, 2020
20代の場合、採用する側が将来の伸び・ポテンシャルを重視します。
そのため、他の年代と比べると、転職は比較的しやすいと言えるでしょう。
職種であれば、営業系・販売・サービス系への転職が多い傾向にあります。
30代の転職事情
やっぱり30代の転職って難しいのかなぁ。求められるものが変わってくるんだもんねぇ…実績…実績…即戦力…
— おてん (@tensyo) December 12, 2017
30代になるとスキルが重視される傾向にあります。
なぜなら、30代は社会人経験があるため、即戦力が重視されるからです。
20代と比較すると転職の難易度はやや高まりますが、企画・管理系へ転職される人も少なくありません。
40代の転職事情
40代になると、20代のようにポテンシャル採用されることがめっきりと減り、高い経験・スキルを求められたり、転職はそれほど簡単ではありません。
しかし、大手転職エージェント「doda」の調査によれば、転職成功者に占める40歳以上の割合は、増加傾向にあります。(参照:転職成功者の年齢割合)
40歳以上で転職に成功した割合は、2018年下半期では13.8%でしたが、2019年上半期になると、14.4%に上昇しています。
そのため、40代でも転職を成功させられるチャンスが無いということはありません。
50代の転職事情
50代になると男性も女性も、転職、特に一般職への転職は厳しくなるのが実態です。
下表は厚生労働省の調査からの引用です。
【性・年齢階層別転職入職率】
年齢 区分 |
男 | 女 | 女 (一般) |
女 (パート) |
30~34歳 | 6.2 | 7.7 | 6.3 | 11.2 |
35~39歳 | 5.0 | 7.4 | 5.6 | 10.4 |
40~44歳 | 3.6 | 7.7 | 5.9 | 10.2 |
45~49歳 | 3.7 | 6.0 | 5.0 | 7.1 |
50~54歳 | 2.9 | 6.9 | 4.2 | 10.3 |
55~59歳 | 2.7 | 4.5 | 2.9 | 6.2 |
(引用:2019年上半期雇用動向調査)
30代から50歳未満では年齢層による大きな違いは見られませんが、50代前半では、パートへの転職が増え、一般職への転職は落ち込んでいます。
ちなみに女性の場合、各年齢層を通じて男性より転職入職率が高くなっていますが、パートへの転職割合が高いことを特徴としています。
転職後の状況はどう変わる?
それでは、転職した後の状況はどのように変わるのでしょうか?
転職後の年収と、未経験の業種に転職した場合について、具体的にどのような変化があるのか見ておきましょう。
転職後の収入はほとんど変わらない
転職後の収入は、ほとんど変わりありません。
下の表は、先ほどの厚生労働省の調査をもとに、2019年上半期の転職者の賃金変動状況を年代別に見たものです。
【転職者の賃金変動状況】
年齢 区分 |
1割以上減 | 1割未満減 | 変わらない | 1割未満増 | 1割以上増 |
---|---|---|---|---|---|
30~34歳 | 20.4 | 10.3 | 23.0 | 13.8 | 31.6 |
35~39歳 | 25.9 | 5.0 | 26.8 | 11.3 | 29.6 |
40~44歳 | 18.3 | 9.4 | 27.9 | 16.1 | 26.6 |
45~49歳 | 19.6 | 9.8 | 33.6 | 12.9 | 23.1 |
50~54歳 | 24.2 | 11.7 | 34.6 | 11.1 | 13.4 |
55~59歳 | 31.7 | 9.8 | 30.9 | 8.1 | 17.8 |
(引用:2019年上半期雇用動向調査表7)
40代では、賃金が増加したとする割合がやや高いですが、「変わらない」が3分の1を占め、一番多くなっています。
50代以降になると、1割以上減の割合が大きくなります。
未経験業種でも活躍できる
未経験業種への転職が厳しいのは事実ですが、数ある仕事の中には、経験がなくても転職できる仕事があります。
例えば、介護助手や営業、医療事務などです。
以下の記事では、資格や特別のスキルがなくても活躍できる転職しやすい業種・職種を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
2.40代女性の転職が厳しい理由8選
40代女性の転職は厳しいと言われています。
その理由は、企業側の事情・受け止め方と、転職希望者の事情にあります。
この章では、40代女性の転職が厳しい理由を8つピックアップしました。
企業側の事情・受け止め方5つ
まず企業側の事情・受け止め方として、次の5つの理由があります。
①求人がそもそも少ない
近年、企業側の求人がそもそも少なくなってきています。
企業を取り巻く経営環境の変化とIT化の急速な進展のもとで、雇用に対するニーズが変化しているのです。
②将来性がある若手を希望
求人数が限られる中で企業としては、将来性がある若手への期待が高いのが実情です。
40歳前後の女性は一般的に技術の進化や新しい環境への適応力が乏しいとの、受け止め方をされがちです。
③即戦力となる実績・スキルが必要
転職市場は動き始めているから30代で能力・モチベーションある奴なら何とかなるだろう。ただ、40代半ばで特にマネジメント実績も無い人達は厳しいだろうなぁ…
— hassy (@Pachi613) August 18, 2010
企業が求めているのは即戦力となる人材です。
相手企業にすぐに役立つ実績・スキルを身につけていると転職の可能性は高まります。
④上司が年下になるのでやりにくい
年齢が40歳前後ですと、転職先の上司の方が若い可能性も高くなります。
相手がやりにくいと感じて、消極的になってしまうこともあります。
⑤勤務条件にうるさそうな人は敬遠
これまでの勤務経験が逆に、給与や勤務時間などの勤務条件にうるさそうだと敬遠されることもあります。
企業から見れば、以上のようなことが採用を躊躇する理由になるのです。
転職希望者の事情3つ
一方で、転職希望者側にも転職を自ら難しくする事情が3つあります。
①年収ダウンは受け入れ難い?
ご説明したように、転職後の収入はほとんど変わらないケースも多いですが、年収がダウンするケースも少なくありません。
収入アップは無理でも現状維持が必須、年収ダウンは受け入れ難いと固執すれば、選択肢はどうしても狭くなります。
②ポジションの低下への不満?
ポジションの低下への不満も、転職を難しくします。
自分のそれまでの役職や肩書などにこだわり過ぎると、どうしても転職先の候補は少なくなります。
③環境変化への不安?
職場環境や対人関係の変化が苦手な方、通勤時間や勤務時間などの環境変化を嫌う方もおられるでしょう。
このような環境変化への不安があると転職活動に前向きに取り組めません。
3.「転職は厳しいかも」と悩んでいる人へ!成功させるポイント
「転職は厳しいかも」と悩んでいる場合、どうすればよいのでしょうか。
ポイントは、企業へのアピールの仕方と、本人の心構えです。
上でご説明した転職が厳しいとされる理由をふり返りながら、成功のポイントを確認していきましょう。
企業へのアピールポイントを強調する
まず、自分のこれまでの経験やスキル、人柄が相手の企業に役立つことをしっかりとアピールすることです。
即戦力となる資格・スキルがある
最近は、事業に必須の資格者やスキル保持者が不足して困っている企業も少なくありません。
例えば、医療・福祉分野の仕事は増えていますが、ソーシャルワーカーと呼ばれる社会福祉士や介護福祉士などは不足しています。
他にも、医療事務、保育士、それに秘書検定などのような資格があると、転職の際に有利なこともあります。
あなたが即戦力となる資格やスキルをお持ちなら、その資格やスキルを強調しましょう。
マネージメント力がある
組織を上手くまとめることができる人材はそれほど多くはありません。
いわゆる「マネージメント力」というものです。
中間管理者などとして職場を上手に切り盛りした経験・実績があるなら、具体的な事例などをあげて、その魅力をしっかりアピールしましょう。
コミュニケーション力に自信がある
職場の同僚や顧客ときちんとしたコミュニケーションが取れる方も企業にとって魅力的な人材です。
当たり前のようですが、コミュニケーションの不足で悩んでいる企業は意外と多いです。
特別な資格やスキルがないからとあきらめずに、自分の持ち味をしっかりアピールしましょう。
本人の心構えが大事
転職を成功させるために、もっとも大事なことは転職を希望する本人の心構えです。
一旦転職を決意したらしっかりとした準備をして、目的に向かって前向きに進むことです。
転職の目的をはっきりする
最初に転職の目的をはっきりと確認しておくことが大事です。
目的がはっきりしていないと、準備にも行動にもブレが出てしまいます。
転職の目的を常に意識しておくことが間違いのない転職につながります。
環境・ポジションの変化を受け入れる
相手企業へのアピールは必要ですが、自分への過信は禁物です。
自分の経歴・実績にこだわらずに、役職などの環境の変化も柔軟に受け入れましょう。
転職目的や転職先によっては、例えば契約社員の方がよい場合もあります。
年収のダウンリスクへの備えも必要
転職先決まりました!年収は15%位ダウンだけど異業種ゼロからスタートなんで不満は無し。
— えいと (@8island_) August 21, 2017
転職して収入がアップ、あるいは現状維持できればよいのですが、さしあたり年収がダウンするリスクはつきものです。
特に変化が大きい昨今ですから、年収がダウンしても少なくとも数年は対応できる程度の備えはしておきましょう。
ライフスタイルの変化への順応
転職によって、通勤時間や勤務時間が変わることはよくあることです。
それだけでなく、就業時間帯や出勤日が変わり、休日の過ごし方など、ライフスタイルが大きく変わることもあります。
転職の目的を考えて生活リズムなども見直し、できるだけ迅速に順応するように心がけしましょう。
転職が決まるまで現勤務を継続する
転職先はすぐに決まるとは限りません。
転職活動は短期間で終わらせたいものですが、安心して取り組むためにも現在の勤務は転職の目途がつくまで継続しましょう。
現勤務を継続することで、金銭的な不安もありません。
転職の成功例に学ぶ
転職の成功例・失敗例を知ることも大事です。
転職準備や心構えなど、学ぶべきことは多いはずです。
前向きに踏み出す
転職を希望するなら、自身の現状認識をしっかりしたうえで、とにかく前向きに踏み出すことです。
厳しいと悩んだり考えこむのではなく、何ができるのかを考えて前に進みましょう。
転職エージェントを活用する
そうは言っても、転職活動をどうすすすめるべきか、自分一人では分からないことも多いでしょう。
そんな時は転職エージェントを活用することをおすすめします。
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次の章では、40代におすすめの転職エージェントを紹介します。
4.40代におすすめの転職エージェント3選
ここでは、40代におすすめの転職エージェントを3つご紹介します。
ご自身の目的に合う転職エージェントを見つけてください。
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(引用:リクルートエージェント)
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まとめ
40歳前後の転職は確かに厳しい面もありますが、あきらめる必要はありません。
ただ、後先を考えずに転職に踏み出すことはおすすめできません。
まずしっかりと現状認識をしたうえで、準備もしっかりして、自分に合った転職先を見つけましょう。
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転職活動をスムーズに進めるためには、転職エージェントの活用も有効です。
転職の厳しさを知りつつも、しっかりと事前対策をして、自分に合った職場に入社しましょう。
【参考サイト】