最終更新日:2021/02/24
今の会社は安定しているけれど、自由がきかない、もっと新しいことにチャレンジしてみたいと考えているなら、ベンチャー企業は魅力的ですよね。
ただ一方で、「ベンチャー企業に転職したけれど思ったより自由がない」といった声や「ベンチャー企業に転職するのはやめた方がいい」という声を聞くことも。
そんな口コミを見て、転職はしてみたいけれど、「転職しても大丈夫かな」と不安を感じていませんか?
そこで今回は、転職したあとに「こんなはずじゃなかった」とならないための、ベンチャー企業へ転職する際に知っておきたいメリットやデメリット、優良ベンチャー企業に転職するコツについて詳しくご紹介します。
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1.ベンチャー企業の気になる定義と転職でよくある理由と不安
転職先の一つとして、よく名前の挙がる「ベンチャー企業」とは一体どんな企業なのでしょうか。
結論から言うと、実は「ベンチャー企業はこれ!」という明確は定義はありません。
「Venture(ベンチャー)」の英単語が「冒険的事業」「投機的企業」を表すことから、以下の意味で使われることが一般的です。
<一般的なベンチャー企業の定義>
- 今までなかった新しい技術・仕組みを実践する企業
- 大企業・老舗では手がつけにくい創造的・革新的なビジネスを展開する企業
- 成長著しいこれからの将来性が期待できる企業
- 企業から数年以内の比較的若い企業 など
要約すると「チャレンジスピリットに溢れた事業を展開する若い企業」を指すことが多いようです。
大きく成長するかはたまた失敗するのか、大企業に比べ安定性がない分、伸びしろが非常に大きい企業と言えますね
ベンチャー企業に転職を考える人は多くいますが、なぜベンチャー企業に転職を考えているのか、その理由と転職へのどんな不安を持っているのかを詳しく見ていきましょう。
<社内ベンチャーとの違い>
社内ベンチャーとは、あくまで「企業内の新事業立ち上げのためのチーム」のことです。
プロジェクトやチームとして独立していますが、別会社になるわけではありません。(子会社設立はあり)
本社での連携や支援、ノウハウがあることから、ベンチャー企業と比べリスクは少なめと言えます。
転職理由
大企業は年収や地位は安定していますが、保守的になりがち。
新しい企画を立ち上げたり、社内での改革をしたりといったことがなかなかできません。
ベンチャー企業に転職したい、と考えている人の転職理由として以下のものがあります。
- 大手企業の年功序列に嫌気がさしている
- 実力を評価されたい
- 現職は組織の壁が厚く、風通しが悪い
- 自分の意見が通らない
「今いる企業ではできないことをベンチャーでチャレンジしたい」と考えている人が多くいます。
また、社員が多いために「評価制度が機能していない」と不満を持っている人も多いです。
不安に感じていること
ベンチャー企業に転職すれば、今できないことができるかもしれない、という期待と同時に、ベンチャー企業への転職に不安を感じている人もいます。
どういった点が不安なのか、詳しく見ていきましょう。
- 会社が安定していないため、倒産のリスクがある
- 裁量権がある分、ハードワークで責任も重そう
- 年下の優秀な社員が多い場合、精神的に耐えられるかどうか不安
ベンチャー企業は中小企業で自由がきくと同時に、新しい事業にチャレンジすることになるため、常に倒産のリスクを抱えていることを忘れてはいけません。
また少ない社員で仕事を回すため、一人一人の責任と仕事量はどうしても負担が大きくなる傾向があります。
さらにベンチャー企業では年齢や経験よりも実力が重視されることが多いです。
そのため、年功序列に慣れている人は、年下の社員と比べられることがプレッシャーに感じる恐れもあります。
2.ベンチャー企業転職のメリット・デメリット
ベンチャー企業で働くことは、将来に向けたキャリアアップ、また経験を積んでから独立して事業を興したいと考えている人にとっては大きな魅力があります。
ベンチャー企業で働くことにはどういったメリットやデメリットがあるのか、詳しくご紹介します。
メリット
- 裁量権が自分にある
- 色々な仕事の経験をすることができる
- 上司や社長との距離がなく風通しがいい
ベンチャー企業の場合、社員一人一人が重要な戦力です。
企画が通りやすく、自由にさせてもらえる分責任は重くなりますが、経験を積めるのでキャリアアップにつながります。
また上司や社長と対面し、自分の意見を伝えることができるなど、社内の風通しがいいので、「自分の力が会社を変えていく」手応えを感じられるのも、ベンチャー企業の大きなメリットです。
さらに、社内では実力が重視されるため、大企業では「大勢の中の一人」として扱われていても、ベンチャー企業では「一人の主戦力」として扱われるようになります。
デメリット
- 倒産のリスクがある
- 社長の人柄や個性によってはなじめないことがある
- 収入が減る可能性がある
ベンチャー企業は、新しい事業を立ち上げるため小規模企業であることが多く、事業が成功しないと倒産してしまいます。
事業が常に成功していればいいのですが、なかなか上手くいかないのが現実。
そのためベンチャー企業へ転職したものの、年収は前よりも下がってしまうことが多くあります。
ただしベンチャー企業でも、ブラックな企業から成功を続ける優良な企業までさまざま。
ベンチャー企業への転職を成功させるためには、まず優良ベンチャー企業を探すことが必要です。
また、常に全力で事業に取り組む必要があり、仕事にスピード感が求められることも。
社長の個性が強く合わない場合は、職場の雰囲気に馴染めなかったり、仕事がしづらいといった厳しい環境に置かれることもあるので注意が必要です。
3.優良ベンチャー企業の探し方3選
優良なベンチャー企業とは、「倒産のリスクが少なく」「働きやすい職場」であることに加え、将来的に成長していく可能性の高い企業のことです。
ベンチャー企業で経験を積みたい、またキャリアアップしたいと考えているのであれば、将来性のある優良ベンチャー企業を探すことが必要。
そこで優良ベンチャー企業の探し方のコツを3つご紹介します。
①表彰された企業から探す
ベンチャー企業といっても、知名度があるものからこれからが期待されている企業までさまざま。
たくさんの中から優良なベンチャー企業を見つけるには「表彰された企業をチェックする」ことをおすすめします。
- 経済産業省・中小企業庁が、その製品開発や地域経済の活性化など他の模範となる中小企業・商店街を表彰する「はばたく中小企業300社」
- 政府がインパクトのある事業を創出した中小企業や起業家を表彰する「日本ベンチャー大賞」
- ベンチャー通信編集部が期待するベンチャー企業100社を選ぶ「ベストベンチャー100」 など
多くの人から認められ、期待されているベンチャー企業が多く表彰されています。
客観的に評価されているベンチャー企業が良い場合は、おすすめの探し方です。
②ベンチャーキャピタルが多額の投資をしている企業を探す
ベンチャー企業に融資を行っている、ベンチャーキャピタルが多額の投資をしている企業も優良企業です。
ベンチャーキャピタルは、未上場のベンチャー企業に投資をし、その企業が上場したときに株式を売却するなどして利益を得ています。
先行きが明るい、投資すべき企業であることが必須条件なので、転職先選びの目安になります。
③転職エージェントを活用して探す
ベンチャー企業は大量の人材を必要としているわけではなく、即戦力となる人材を常に探しています。
そのため、ベンチャー企業への転職を考えているのなら、ベンチャー企業と太いパイプがある転職エージェントを活用するのが一番の早道です。
転職エージェントは、優良ベンチャー企業の非公開求人や独占求人を保有していることも多いので、希望する企業にチャレンジしやすいのが強み。
さらに、転職エージェントでは、面接対策や応募書類の添削も行ってくれるので「経験が少なくて不安」「自分のアピールポイントが分からない」とお悩みの方にもおすすめですよ。
とくに不がんが大きい方には、一番おすすめの探し方と言えます。
4.ベンチャーへ転職する人におすすめの転職エージェント3選
数ある転職エージェントの中から、ベンチャー企業に転職を考えているあなたにぜひ登録して欲しいおすすめの転職エージェントを3つご紹介します。
以下は、ベンチャー企業への転職を親身にサポートしてくれるエージェントなので「転職が不安」と感じている方にもぴったりです。
20代でベンチャーに転職するなら「マイナビエージェント」
マイナビエージェントは、第二新卒や20代の転職に強い転職エージェント。
20代での転職は、経験が浅いため転職が難しいことに加え、転職活動にも慣れていないので不安も大きいですよね。
マイナビエージェントでは、提出書類の添削や、会社に合わせた面接でのアピール方法など、細かくサポートをしてもらえるので安心です。
また、相手企業との面接の日程調整や年収交渉など、個人ではしづらい交渉も代行してくれるので心強いですよ。
初めて&女性の転職なら「パソナキャリア」
パソナキャリアは、取引実績のある企業が16,000社以上あり、転職支援者数25万人の実績がある転職エージェントです。
特に女性の転職支援に力を入れていて、女性のキャリアに合わせたアドバイスや、女性を求める企業とのマッチングもイベントなどで支援しています。
求人数の多さはもちろんのこと、幅広い職種の求人を紹介してもらえますので、自分が希望するベンチャー企業の求人に出会うことができます。
またキャリアアドバイザーのレスポンスが早いので、不安な点など相談しやすい点もおすすめです。
外資系ベンチャーに転職するなら「JACリクルートメント」
JACリクルートメントは、外資系ベンチャー企業を始め、ハイクラスの求人を多く紹介してくれる転職エージェントです。
他の転職エージェントと違い、企業ごとに担当がついていることが特徴。
企業の求める人材とベンチャー企業に転職したい求職者の間で、すれ違いがないようサポートしてくれます。
役職クラスの求人も多いので、アピールできる強みがあるならぜひ登録したい転職エージェントです。
5.ベンチャー企業に転職するなら持っておきたい覚悟
ベンチャー企業は、大手企業ではできないチャレンジができる、また「こんなことをやってみたい」という気持ちを形にすることができるなど、魅力ある企業です。
ただ、ベンチャー企業への転職のは安定を考えている人にはおすすめできません。
ベンチャー企業では、今までの仕事とは全く違うチャレンジをするのだ、という覚悟が必要です。
そのためにも、以下のような気持ちを持って転職活動に挑みましょう。
- ギャップがあるのは当然
- プライドは捨てる
- 失敗を恐れず挑戦する
- 年齢は関係ない
ベンチャー企業で働く場合、失敗を恐れてチャレンジしないままでは、不満を抱えながら仕事をしていた元の会社で働いていたときと何も変わりません。
ベンチャー企業へは、今までの経験や思い込みはすべて捨てるぐらいの気持ちで飛び込む覚悟が必要です。
たとえチャレンジに失敗したとしても、何度でもまたチャレンジできる場がベンチャー企業。
厳しい世界なのは当たり前、それでもくじけない気持ちを持って転職に挑みましょう。
まとめ
ベンチャー企業は、大手企業のような安定性はありませんが、自分の意見が通りやすくチャレンジできる点で魅力のある企業です。
ただし、少ない人数で働くため、ブラック企業であることも少なくありません。
せっかく保守的な今の職場から脱出したのに、目の前の仕事をこなすだけで精一杯、といった職場で仕事はしたくありませんよね。
将来性のあるベンチャー企業の求人を探すためには、優良なベンチャー企業であるかどうかを見極めるだけでなく、信頼できる転職エージェントのサポートも活用するのがおすすめ。
今回ご紹介した「マイナビエージェント」「パソナキャリア」「JACリクルートメント」は、求人数の多さに加え、ベンチャー企業との強いパイプがあります。
ぜひ登録して、キャリアアドバイザーのサポートを受けながらベンチャー企業への転職を成功させましょう。