
訪問看護って実際どんな仕事をするの?
訪問看護で働くメリットはある?
訪問看護の仕事へ転職する前に、働くメリットや実際の仕事内容を知りたい方も多いでしょう。
本記事では、訪問看護の仕事内容や働くメリット・デメリット、転職に失敗しないコツを解説します。
さらに、訪問看護が向いている看護師の特徴についても、ご紹介していきます。
最後までお読みいただくと、訪問看護で働くメリットや転職すべきかが分かるはずですので、ぜひ、ご一読ください。
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1.訪問看護で実際に行う仕事内容と仕組み
訪問看護ではどのような仕事をするのか、まずは、業務内容をチェックしてみましょう。
また、訪問看護師の平均給与や、働く環境もご紹介しますので、実際に働くシーンを想像しながら読み進めてみて下さい。
さっそく詳しくみていきましょう。
訪問看護師ができること
まずは、訪問看護師の具体的な仕事についてご紹介します。
訪問看護師は、ケアマネージャーが作成したプランに沿って、以下の看護をします。
【訪問看護師が行う看護】
- 患者さんの健康状態のチェック
- 医療処置
- 服薬の管理
- カテーテルの管理
- リハビリのサポート
- 日常生活の補助
- ご家族の支援や相談
- 看取り
上記の他、患者さんの病状に応じて、担当医師に指示を仰ぐなど、臨機応変な対応が求められます。
訪問看護師の平均給与
訪問看護で働く看護師の、平均給与をご紹介します。
転職サイト「看護roo!」の記事によると、正社員、パートの平均給与は以下のとおりです。
雇用形態 | 平均給与 |
---|---|
正看護師 | 平均年収:約436万円 (時給換算:約2,026円) |
パート | 平均時給:約2,000円 |
訪問看護師として働く場合、働き方は正社員かパートが選べますが、両者に給与の差はあまりないことが分かります。
そのため、パートであっても正社員並みの給料を期待できるのは、訪問看護の良いところといえるでしょう。
訪問看護師の働く環境
訪問看護師は、所属する訪問看護ステーションから、患者さんの自宅に訪問して看護を行います。
患者さんの中には、ペットを飼っている方や、自宅の掃除が行き届いていない方もいます。
看護師が患者さんを選ぶことはできません。
そのため、程度にもよりますが、「潔癖症」の方は訪問看護で働くのは難しい可能性が高いです。
2.訪問看護で働くメリット
訪問看護で働くメリットをご紹介していきます。
病棟看護と違い、訪問看護には以下の3つのメリットがあります。
それぞれのメリットを、以下で詳しくチェックしていきましょう。
メリット1.患者に合わせた看護ができる
訪問看護では、患者さんの状態や生活環境に合わせた看護ができるというメリットがあります。
基本的には、ケアマネージャーのプランに沿った看護を行いますが、訪問先の状況に合わせて臨機応変に対応する必要があるでしょう。
病棟看護と違って、一人の患者さんに充てられる時間は十分にあります。
患者さんやそのご家族とコミュニケーションをとり、患者さんに合わせて看護できるので、やりがいを感じられるでしょう。
メリット2.夜勤がないのでプライベート時間が調整しやすい
訪問看護では、原則として夜勤のシフトがありません。
そのため、仕事後のプライベートの時間が調整しやすいことも、大きなメリットです。
訪問看護の素晴らしさ(働き方編)
・夜勤がない
・同じルーティーン業務がないから飽きない
・夜勤が無い割に給料が高い
・オンコール手当が1万円のところもある
・嫌な看護師がいても顔を合わせないで良い
・ルートによってはランチが出来る
・コンビニの新商品把握しがちみんなおいでおいで🤝
— うー@看護師×働き方 (@tensyoku_nurse) January 4, 2020
夜勤のある病棟看護では、夜勤に合わせてプライベートを削り、仕事の時間を優先することもあります。
訪問看護では、平日の仕事終わりの時間が確保しやすいので、プライベートとのバランスも取りやすいでしょう。
メリット3.パートでも時給や条件が良い
前章で訪問看護師の平均給与をお伝えしましたが、パートでも正社員と同等の給料が期待できます。
また以下のように、週2日から働ける訪問看護ステーションもあるので、労働時間を押さえて高い時給で働くことも可能です。
(参考:2021年2月求人情報|訪問看護ステーションソワンズ)
お子さんが小さい看護師さんやブランク明けの看護師さんなど、パートも視野に入れて検討している方におすすめです。
3.訪問看護で働くデメリット
ここでは、訪問看護で働くデメリットをご紹介していきます。
訪問看護で働く主なデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
それぞれのデメリットを、以下で詳しくみていきましょう。
デメリット1.オンコール対応がストレス
訪問看護で働くデメリットの一つ目は、オンコール対応がストレスに感じることです。
オンコールは、休日や夜間でも、患者の急変に備えて待機するシステムです。
訪問看護ステーションに必ず出勤するわけではありませんが、オンコール中はいつでも電話に出られる状態で待機します。
業務外である休日や夜間での待機なので、ストレスに感じる看護師も多いです。
デメリット2.訪問先での責任が重い
訪問看護で働くデメリットの二つ目は、訪問先での看護師の責任が重いことです。
病棟看護であっても看護師の仕事は責任が重いですが、訪問看護では、患者さんの自宅での判断は一人で行います。
周りに頼れる看護師がいないので、一人で判断するプレッシャーは重くなります。
しかし、責任が重いからこそやりがいがあるという意見もあります。
訪問看護って、ほんと楽しい。
やりがいも責任も莫大!!
嬉し泣きも悔し泣きも莫大!!!— 爆ナース@訪看 (@7usagitomuchi7) February 19, 2021
訪問看護師は責任の重い仕事ですが、その分やりがいのある仕事といえるでしょう。
訪問看護では、単独で判断・行動することが多いため、看護師として経験が浅い、またはブランクが長い場合には、研修制度のある求人に絞って応募するとより安心です。
デメリット3.高度な医療処置のスキルは身に付かない
訪問看護で働くデメリットの三つ目は、看護師として高度な医療処置のスキルが身に付かないことが挙げられます。
訪問看護師が訪問する患者さんは、自宅で療養できる程度に症状が安定しています。
そのため訪問看護では、服薬管理やカテーテルの管理などが主な仕事となり、高度な医療処置を行う機会はありません。
知識の習得は、休日などに自ら学習する必要があるでしょう。
訪問看護は病棟看護とは違う魅力がたくさん詰まっている職種です。
介護保険制度や在宅でのマナーなど医療以外で覚えることも多いですが、自分の人間力をアップできる仕事だと思います。
メリットとデメリットを確認した上でぜひチャレンジしてみて下さい。
4.訪問看護に向いている看護師の特徴
どのような看護師が訪問看護に向いてるのか、向いている看護師の特徴をご紹介します。
訪問看護に向いている看護師として、以下の特徴が挙げられます。
それぞれの特徴を、以下で詳しくみていきましょう。
患者さんに寄り添った看護がしたい看護師
患者さんに寄り添った看護がしたい看護師さんは、訪問看護に向いているでしょう。
病棟看護では、複数の看護師で一人の患者さんを看護します。
そのため、複数の患者さんを効率よく看護し、仕事をすることが求められます。
一方、訪問看護では、一対一で患者さんに向き合うことができるので、時間をかけた看護が可能です。
訪問看護は患者さんに寄り添った看護をしたい方におすすめです。
状況に応じて冷静に判断できる看護師
どのような状況でも、冷静に判断し対応できる看護師さんも訪問看護に向いています。
訪問看護では、訪問先での判断を一人で行うことが基本です。
訪問先で患者さんの急変があった場合にも、冷静に判断して行動する必要があります。
どんな状況でも、慌てず冷静に判断できるスキルが訪問看護師には求められるでしょう。
相手に合わせてコミュニケーションが取れる看護師
相手に合わせてコミュニケーションが取れる看護師さんも、訪問看護に向いています。
訪問先で看護するには、患者さんだけでなくご家族ともコミュニケーションを取りながら進めます。
自分の考えや価値観を押し付けてしまっては、患者さんからの信頼を得られませんし、コミュニケーションが成立しません。
相手の考えを理解し、相手に合わせてコミュニケーションをとるスキルも、訪問看護師には必要でしょう。
5.訪問看護への転職を失敗しないコツ
訪問看護へ転職するなら、失敗しないように転職活動を進めたいですね。
ここでは、訪問看護への転職を失敗しないコツをご紹介していきます。
次のようなコツを踏まえて転職活動を進めると、転職に失敗する確率を下げることができるでしょう。
以下で、それぞれのコツを詳しくみていきましょう。
働きやすい訪問看護ステーションを見極める
訪問看護師が所属する訪問看護ステーションによって、働く環境は異なります。
そのため、働きやすい訪問看護ステーションを見極めることは非常に大切です。
転職先を探す際には、以下のポイントに着目して訪問看護ステーションを判断してみてください。
見極める内容 | チェックポイント |
---|---|
研修体制が整っているか |
|
オンコールの有無 |
|
医療法人か民間企業か | 【医療法人】
|
【民間企業】
|
訪問看護ステーションにも様々な特徴があるので、事前に情報を集めて見極めることが大切です。
転職先の情報を収集する
転職先の情報を十分に収集することも、訪問看護への転職を失敗しないためのコツです。
求人情報で条件や待遇を集めるだけでなく、口コミサイトを活用して、職場の雰囲気や残業の長さなども確認してください。
(引用:ナスコミ)
ナスコミは、看護師さんのリアルな病院の口コミを検索できるサイトです。
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事前にチェックしておけば、「土日休みだけど、勉強会で土日がつぶれることがある」などの内部情報も分かります。
ナスコミは口コミを投稿している看護師さん目線の情報なので、より客観的な情報が欲しいという人は、次に紹介する「転職サイト」を利用してみましょう。
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転職サイトを利用する
転職サイトを有効に利用することも、訪問看護への転職を失敗しないコツです。
転職サイトでは、アドバイザーが、求人紹介から応募書類の添削、面接対策など、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
一般には公開されていない非公開求人も多数扱っているので、転職活動の効率が上がるでしょう。
次の章で紹介する、訪問看護への転職に強い転職サイトを有効活用して、転職を成功させましょう。
6.訪問看護への転職におすすめの転職サイト
訪問看護への転職におすすめの、看護師専門の転職サイトをご紹介していきます。
転職サイトを利用することで、プロのアドバイザーによる求人紹介から応募書類の添削、面接対策など、転職活動のサポートが受けられます。
訪問看護への転職を成功させるなら、転職支援が手厚い、以下の転職サイト3社を利用しましょう。
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---|---|---|
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◯ 約13万件 |
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※2021年12月1日時点
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しかし、手厚いサポートをしてくれるかは、担当者の良し悪しにも左右されるため、「このサイトを使えば安心!」と言い切れるサイトは正直なところありません。
質の悪い担当者に当たっても大丈夫なように、転職サイトは複数登録しておくことをおすすめします。
求人数・サポート共に充実している『看護roo!』
(参考:看護roo!)
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詳しい解説は以下を確認してください。 「看護roo!(看護ルー)の電話がしつこい口コミや評判を解説!求人は本当に多いの?」 |
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(参考:ナース人材バンク)
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(引用:ナース人材バンク)
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(参考:看護のお仕事)
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詳しい解説は以下を確認してください。 「看護のお仕事の口コミと評判は最悪?しつこいクレームなどについても解説」 |
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まとめ
看護師が訪問看護で働くメリットは、たくさんあります。
具体的には以下のようなメリットがあるので、訪問看護の仕事はおすすめです。
【訪問看護で働くメリット】
- 患者に合わせた看護ができる
- 夜勤がないのでプライベート時間が調整しやすい
- パートでも時給や条件が良い
多くのメリットがある訪問看護の仕事なので、転職するなら失敗したくないですよね。
訪問看護へ転職をするなら、以下のような失敗しないコツを踏まえて、転職活動を進めてください。
【訪問看護への転職を失敗しないコツ】
- 働きやすい訪問看護ステーションを見極める
- 転職先の情報を収集する
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転職サイトは、転職活動の効率を上げるために、是非とも利用したいサービスです。
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看護のお仕事 |
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※2021年12月1日時点
転職に失敗しないコツを押さえて転職サイトを有効に活用し、メリットのある訪問看護への転職を成功させましょう!
訪問看護は、病院などと比較して患者さんのペースや意向に合わせた看護がしやすいのが魅力です。
他職種と連携しながら、より広い視野を持って地域の患者さんのケアに関わりたい場合には、訪問看護への転職を検討してみましょう。