福祉資格の種類一覧!おすすめ資格の難易度・取得できる学校も解説

Nurse taking care of an old woman
資格

福祉関係の仕事をする場合は資格が必要になりますが、福祉関係の資格の種類は多いです。

福祉関係の資格は、大きく分けると 「介護系」「障害者支援系」「相談・指導系」と3つの種類があります。

そこで、今回はそれぞれ種類の資格ついて、 難易度や試験科目、取得できる学校などを解説していきます。

この記事を読んでいただければ、福祉関係の資格にはどのような種類があるのかについて詳しくなることができますよ。

ぜひ、最後までご覧ください。

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1.福祉資格の種類一覧

福祉関係の資格は種類が多く、大きく分けると以下の3つの分野に分けられます。

  1. 介護系
  2. 障害者支援系
  3. 相談・指導系

3つの分野には、それぞれにたくさんの資格があるので、ここからは3つの分野ごとの資格一覧を紹介していきます。

それぞれ見ていきましょう。

1.介護系の資格一覧

介護系の資格は、 日常生活を送ることが困難なお年寄りや障害者の方を介助するなどの仕事を行います。

以下の4つが介護系の資格一覧です。

  1. 介護福祉士
    お年寄りや障害者の方の介助・支援をする資格
  2. ケアマネージャー
    介護保険サービスを利用する際のケアプランを作成する資格
  3. ホームヘルパー
    自宅で暮らす要介護者の介助・支援をする資格
  4. 移動介護従事者
    全身性障害者など1人で外出するのが困難な方の介助・支援を行う資格

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2.障害者支援系の資格一覧

障害者支援系の資格は、 障害者の方の医学的な治療や訓練、指導、補助などの仕事を行います。

以下の6つが障害者支援系の資格一覧です。

  1. 理学療法士
    病気や事故で障害残ってしまった方の身体機能を回復させるための支援をする資格
  2. 義肢装具士
    義肢・装具の装着部位の採型・設計・製作を行う資格
  3. 言語聴覚士
    音声、言語、聴覚機能に障害がある方のリハビリ支援をする資格
  4. 盲導犬訓練士
    犬を訓練して盲導犬として育成する資格
  5. 手話通訳士
    聴覚障害の方のために手話を用いて通訳を行う資格
  6. 精神保健福祉士
    精神障害者の方の社会復帰の支援を行う資格

3.相談・指導系の資格一覧

相談・指導系の資格は、 身体的・精神的・経済的にハンディキャップがある人からの相談を受け、指導や助言をする仕事を行います。

以下の6つが相談・指導系の資格一覧です。

  1. 社会福祉士
    日常生活を営むことに問題のある方からの相談に対して助言や指導を行う資格
  2. 社会福祉主事
    社会福祉事務所の現業員として家庭訪問・面談・生活指導を行う資格
  3. 臨床心理士
    臨床心理学を基盤にして相談依頼者の心理的問題の解決を支援する資格
  4. 健康運動指導士
    安全で健康な運動プログラムの作成を行う資格
  5. 福祉住環境コーディネーター
    障害者やお年寄りが住みやすい十環境を整備する資格
  6. 福祉レクリエーションワーカー
    障害者やお年寄りが楽しめるレクリエーションを企画する資格

2.介護系のおすすめ資格

ここからは介護系の資格として、以下の2つを紹介します。

  1. 介護福祉士
  2. ケアマネージャー

それぞれ見ていきましょう。

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おすすめ1.介護福祉士

介護福祉士とは、 お年寄りや障害者など、身体が不自由な方の介護をするための資格です。

介護福祉士になるには、試験を受けて合格する必要があります。

しかし、試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格が定められているのです。

次に、これら4つの介護福祉士になるための受験資格について解説していきます。

介護福祉士の受験資格は4つのルートを経る必要がある

介護福祉士に試験を受けるには、以下の4つのルートを経て受験資格を得なければなりません。

  1. 養成施設ルート
  2. 実務経験ルート
  3. 福祉系高校ルート
  4. 経済連携協定(EPA)ルート

「養成施設ルート」は、高校卒業後、 以下の4つのルートのいずれかに進む必要があります。

  1. 介護福祉士養成施設(2年以上)
  2. 福祉系大学(介護福祉士養成施設1年以上)
  3. 社会福祉士養成施設等(介護福祉士養成施設1年以上)
  4. 保育士養成施設等(介護福祉士養成施設1年以上)

「実務経験ルート」は、 以下の3つ全ての実務経験要件を満たしていなければなりません。

  1. 従業期間3年(1,095日)以上
  2. 従業日数540日以上
  3. 実務者研修

「福祉系高校ルート」では、 以下の3つのルートのいずれかに進む必要があります。

  1. 新カリキュラム(平成21年度以降入学者)
  2. 特例高校等(平成21年度以降入学者)+実務経験9ヶ月以上
  3. 旧カリキュラム(平成20年度以前入学者)

「経済連携協定(EPA)ルート」で介護福祉士を受験する人は、「EPA介護福祉士候補者」と呼ばれます。

「EPA介護福祉士候補者」とは、 介護福祉士資格を目指すインドネシア人、フィリピン人及びベトナム人のことです。

介護福祉士資格の難易度は60〜70%

介護福祉士の合格率は 60〜70%です。

受験資格が制限されているとはいえ、半数以上の受験者が合格する試験は難関ではありません。

どちらかと言えば、易しい試験であると言えます。

介護福祉士資格の試験科目は5領域13科目

介護福祉士資格の試験科目は、以下の 5領域13科目に分かれています。

  1. 人間と社会:人間の尊厳と自立・人間関係とコミュニケーション・社会の理解
  2. 介護:介護の基本・コミュニケーション技術・生活支援技術・介護過程
  3. こころとからだのしくみ:発達と老化の理解・認知症の理解・障害の理解・こころとからだのしくみ
  4. 医療的ケア
  5. 総合問題

介護福祉士の資格を取得できる学校はないが受験資格は得られる

介護福祉士の資格を取得できる学校はありませんが、「介護福祉士の受験資格」でも紹介したように、受験資格を得られる学校はあります。

介護福祉士の資格を取得するなら、まずは 受験資格が得られる学校や施設に行きましょう。

おすすめ2.ケアマネージャー

ケアマネージャーは、 介護保険の利用者に対して、ケアプランの作成を行う資格です。

介護福祉士とは異なり、ケアマネージャーは介護現場で介護サービスを行うことはできません。

ケアマネージャー資格の取得には試験に合格する必要がありますが、誰でも受験できるわけではありません。

次からはケアマネージャーの受験資格について解説していきます。

ケアマネージャーの受験資格

ケアマネージャーの受験資格を得るには、 次の5つのうちのいずれかを満たしている必要があります。

  1. 国家資格等に基づく業務経験5年
  2. 生活相談員業務経験5年
  3. 支援相談員業務経験5年
  4. 相談支援専門員業務経験5年
  5. 主任相談支援専門員業務経験5年

ケアマネージャー試験の難易度:合格率は15%〜20%

ケアマネージャー試験の 合格率は15〜20%です。

この合格率は、難関国家資格の1つとされる宅地建物取引士と変わりません。

高い合格率ではないので、結構勉強する必要があります。

ケアマネージャー資格の試験科目は2分野5科目

ケアマネージャー資格の試験は、以下の2分野5科目から出題されます。

介護支援分野

  • 介護保険制度の基礎知識
  • 要介護認定等の基礎知識
  • 居宅・施設サービス計画の基礎知識等

保健医療福祉サービス分野

  • 保健医療サービスの知識等
  • 福祉サービスの知識等

ケアマネージャーの資格を取得できる学校はなし【実務経験のみ】

ケアマネージャー資格を取得できる学校はありません。

また、受験資格も実務経験のみなので、 受験資格を得るために学校に通う必要もありません。

3.障害者支援系のおすすめ資格

ここからは障害者支援系のおすすめ資格として、以下の2つを紹介します。

  1. 理学療法士
  2. 義肢装具士

それぞれ見ていきましょう。

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おすすめ1.理学療法士

理学療法士とは、 病気や怪我などで運動機能が低下した人に対して、熱、電気、水、光などを使って運動機能の回復を支援するための資格です。

理学療法士の資格を取得するには、試験に合格する必要があります。

理学療法士の試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格が定められています。

次に、理学療法士になるための受験資格について解説してきます。

理学療法士の受験資格は3つ条件のいずれかを満たす必要あり

理学療法士試験を受験するなら、 以下の3つのうちのいずれかを満たしていなければなりません。

  1. 学校教育法(昭和22年法律第26号)第90条第1項の規定により大学に入学することができる者であって、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した理学療法士養成施設において、3年以上理学療法士として必要な知識及び技能を修得したもの
  2. 外国の理学療法に関する学校若しくは養成施設を卒業し、又は外国で理学療法士の免許に相当する免許を得た者であって、厚生労働大臣が①に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの
  3. 法施行の際(昭和40年8月28日)現に文部大臣又は厚生大臣が指定した学校又は施設において、理学療法士となるのに必要な知識及び技能を修業中であって、法施行後に当該学校又は施設を卒業した者

理学療法士の難易度:合格率70%〜90%

理学療法士の 合格率は70〜90%です。

合格率が非常に高い資格でもあります。

真面目に勉強していればまず不合格になることはありません。

理学療法士の試験科目は「一般問題」と「実地問題」に分かれる

リガ療法士の試験は 「一般問題」と「実地問題」に分かれており、それぞれの科目は以下の通りです。

  1. 一般問題:解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法
  2. 実地問題:運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要、作業療法

理学療法士の資格を取得できる学校は全国250ほど

理学療法士を取得するなら、理学療法士の養成校に入学する必要があります。

理学療法士の養成校とは、 理学療法士になるための養成課程のある大学、短大、専門学校のことです。

養成校は日本全国に合計で 約250校あります。

おすすめ2.義肢装具士

義肢装具士は、 義肢や装具の装着部位の採寸、採型、製作などを行うのに必要な資格です。

義肢装具士になるには、試験に合格する必要があります。

しかし、試験は誰でも受験できるわけではなく、受験要件が定められています。

次からは義肢装具士の受験資格について解説していきます。

義肢装具士の受験資格は4つの条件いずれかを満たす必要あり

義肢装具士の受験資格は 以下の4つうちのいずれかを満たしている必要があります。

  1. 学校教育法(昭和22年法律第26号)第90条第1項の規定により大学に入学することができる者であって、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、3年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの
  2. 学校教育法に基づく大学若しくは高等専門学校、旧大学令(大正7年勅令第388号)に基づく大学又は義肢装具士法施行規則(昭和63年厚生省令第20号。以下「規則」という。)第13条に規定する学校、文教研修施設若しくは養成所(以下「大学等」という。)において1年(高等専門学校にあっては、4年)以上修業し、かつ、厚生労働大臣の指定する科目を修めた者であって、法第14条第2号の規定により文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、2年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの
  3. 職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)第44条第1項の規定に基づく義肢及び装具の製作に係る技能検定に合格した者のうち規則第14条に規定する者であって、法第14条第3号の規定により文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した義肢装具士養成所において、1年以上義肢装具士として必要な知識及び技能を修得したもの
  4. 外国の義肢装具の製作適合等に関する学校若しくは養成所を卒業し、又は外国で義肢装具士の免許に相当する免許を受けた者であって、厚生労働大臣が①、②又は③に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの 
  5. 義肢装具士として必要な知識及び技能を修得させる学校又は養成所であって、法附則第2条の規定により文部大臣又は厚生大臣が指定したものにおいて、法施行の際(昭和63年4月1日)現に義肢装具士として必要な知識及び技能の修得を終えている者又は法施行の際現にこれを修得中であって、法施行後にその修得を終えた者

参考:厚生労働省

義肢装具士の難易度:合格率は80%〜90%

義肢装具士の 合格率は80〜90%です。

数字で見れば、合格率が非常に高い資格ですよね。

義肢装具士は、国家資格の中でも難易度はとても低い資格なのです。

義肢装具士の試験科目は5分野12科目

義肢装具士の試験科目は以下の 5分野12科目から出題されます。

  • 臨床医学大要
    臨床神経学、整形外科学、リハビリテーション医学、理学療法・作業療法、臨床心理学及び関係法規
  • 義肢装具工学
    図学・製図学、機構学、制御工学、システム工学及びリハビリテーション工学
  • 義肢装具材料学
    (義肢装具材料力学を含む)
  • 義肢装具生体力学
  • 義肢装具採型・採寸学及び義肢装具適合学

義肢装具士の資格を取得できる学校は日本には10校

義肢装具士の資格を取得できる学校はありませんが、受験資格を得られる養成学校はあります。

義肢装具士の受験資格をえら得る学校は、 日本には以下の10校しかありません。

  • 国立障害者リハビリテーションセンター・学院義肢装具学科
  • 学校法人珪山学園専門学校日本聴能言語福祉学院義肢装具学科
  • 熊本総合医療リハビリテーション学院義肢装具学科
  • 学校法人神戸慈慶学園神戸医療福祉専門学校三田校義肢装具士科
  • 学校法人早稲田医療学園人間総合科学大学保険医療学部リハビリテーション学科義肢装具学専攻
  • 西武学園医学技術専門学校義肢装具学科
  • 学校法人産業学園北海道ハイテクノロジー専門学校義肢装具士学科
  • 学校法人北海道尚志学園北海道工業大学医療工学部 義肢装具学科
  • 学校法人新潟総合学園新潟医療福祉大学義肢装具自立支援学科
  • 常翔学園広島国際大学総合リハビリテーション学部リアビリテーション支援学科義肢装具学専攻

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4.相談・指導系のおすすめ資格

ここからは相談・指導系のおすすめ資格として、社会福祉士を紹介します。

社会福祉士について、以下の4つを解説していきます。

  1. 社会福祉士の受験資格
  2. 社会福祉士の難易度
  3. 社会福祉士の試験科目
  4. 社会福祉士の資格を取得できる学校

それぞれ見ていきましょう。

おすすめ1.社会福祉士

社会福祉士とは、 障害のある方や経済的に困っている人の相談を受けたり、支援をしたりするための資格です。

社会福祉士になるためには、試験に合格する必要があります。

しかし、社会福祉士の試験は誰でも受けられるわけではなく、受験資格が決まっているのです。

次に、社会福祉士の受験資格を解説していきます。

社会福祉士の受験資格は12ルートあり

社会福祉士の受験資格を得るには、 次の12ルートのうちのいずれかに進む必要があります。

  • 福祉系大学等(4年)+指定科目履修
  • 福祉系短大等(3年)+指定科目履修+相談援助実務(1年)
  • 福祉系短大等(2年)+指定科目履修+相談援助実務(2年)
  • 福祉系大学等(4年)+基礎科目履修
  • 福祉系短大等(3年)基礎科目履修+相談援助実務(1年)
  • 福祉系短大等(2年)基礎科目履修+相談援助実務(2年)
  • 社会福祉主事養成機関+相談援助実務(2年)
  • 児童福祉司・身体障害者福祉司・査察指導員・知的障害者福祉司・老人福祉指導主事・実務(4年)
  • 一般大学等(4年)+相談援助実務(1年)+一般養成施設(1年以上)
  • 一般短大等(3年)+相談援助実務(2年)+一般養成施設(1年以上)
  • 一般短大等(2年)+相談援助実務(4年)+一般養成施設(1年以上)
  • 相談援助実務(4年)+一般養成施設(1年以上)

社会福祉士試験の難易度:合格率は25%〜30%

社会福祉士試験の 合格率は25〜30%です。

7割近くの受験生が不合格になってしまうので、難しい試験であることは間違いありません。

ただ、司法試験や弁理士、司法書士などの難関国家資格は合格率が10%未満なので、それと比較すると難しくない資格です。

したがって、社会福祉士は資格全体の中では難しい部類に入りますが、難関国家資格と呼ばれるほどではありません。

社会福祉士資格の試験科目は19科目から

社会福祉資格の試験は、以下の19科目が出題されます。

  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 心理学理論と心理的支援
  • 社会理論と社会システム
  • 現代社会と福祉
  • 地域福祉の理論と方法
  • 福祉行財政と福祉計画
  • 社会保障
  • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  • 低所得者に対する支援と生活保護制度
  • 保健医療サービス
  • 権利擁護と成年後見制度
  • 社会調査の基礎
  • 相談援助の基盤と専門職
  • 相談援助の理論と方法
  • 福祉サービスの組織と経営
  • 高齢者に対する支援と介護保険制度
  • 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
  • 就労支援サービス
  • 更生保護制度

社会福祉士の資格を取得できる学校はなし

社会福祉士の資格を取得できる学校はありません。

しかし、社会福祉士の受験資格を取得できる学校はあります。

社会福祉士の受験資格を得られる大学、専門学校、短期大学は 日本全国に約200校近くあります。

まとめ

福祉関係の資格は種類が多く、大きく分けて介護系、障害者支援系、相談・指導系の3つがあります。

どの資格にも共通しているのは、 受験資格に制限があり、実務経験や養成学校がないと受験することができないことです。

そのため、福祉関係の資格を取得するなら、 前もって数年単位の計画を立てておく必要があります。

もし福祉関係の仕事に就きたいと考えているなら、まずは取得したい資格の受験資格をしっかり調べておきましょう。

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