最終更新日:2020/09/22
宅建(宅地建物取引士)は国家資格の中でも人気の高い資格です。
難関レベルではありませんが、効率の良い勉強法を知らないと、合格までに時間がかかってしまう可能性があります。
本記事ではできるだけ効率よく宅建合格を目指したいという方に向けて、正しい勉強法を紹介します。
おすすめの通信講座も紹介しているので、自分にあった勉強法を見つけてください。
この記事を読めば、最短距離で宅建合格を目指せますよ。
大人気の「STUDYing」なら、オンラインで宅地建物取引士の勉強を行えます。
好きな時に好きなタイミングで講義を受けられるので、仕事で忙しい人にはぴったりです。
合格率も高いことで人気なので、不動産関連の資格合格を目指している人は、まずは資料請求から始めてみましょう。
1.宅建の難易度は?必要な勉強時間とスケジュールの立て方
まず、宅建の勉強を開始する前に難易度を詳しく知っておきましょう。
宅建の試験は年に1回(10月)のみしか受けることができないので計画を立てて勉強をする必要があります。
試験直前になって慌てることがないように、難易度を把握し、勉強時間や勉強のスケジュールを確認しておきましょう。
難易度は高め
弁護士や税理士などの国家資格に比べて、宅建は比較的取りやすいとされています。
しかし、取りやすいと言っても難易度は高めだと言っていいでしょう。
生涯学習のユーキャンでは、宅建の合格率を約15~17%としています。
2019年の合格点は35点(50点満点中)でしたが、その年によっても合格ラインは異なります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
---|---|---|---|---|
平成27年 | 194,926人 | 30,028人 | 15.4%1 | 31点 |
平成28年 | 198,463人 | 30,589人 | 15.4% | 35点 |
平成29年 | 209,354人 | 32,644人 | 15.6% | 35点 |
平成30年 | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% | 37点 |
令和元年 | 220,797人 | 37,481人 | 7.0% | 35点 |
約70%以上の正解率がないと合格できないと思ってよいでしょう。
そのため、難易度は高めと予測されます。
必要な勉強時間・試験日から逆算したスケジュール
10月の宅建に間に合わせるなら、3〜5ヶ月前、つまり5月〜7月くらいには勉強を始めましょう。
独学で勉強するのであれば、最低でも200~300時間の勉強が必要です。
1日2時間勉強する場合、100〜150日、つまり3〜5ヶ月くらいの期間が必要です。
日が空きすぎると勉強した内容が抜ける可能性があるため、できるだけ毎日コンスタントに勉強するのがコツです。
スクールや通信で勉強する場合はもう少し勉強時間を減らせるかもしれませんが、独学では余裕を持ってスケジュールを組んでおきましょう。
試験科目の順番
次に、宅建の試験科目を勉強するにあたっての、順番を紹介します。
宅建の試験科目は大きく分けて以下の4つです。
なぜこの順番に勉強するのが良いのかというと、科目によって問題数に差があるからです。
そのため、問題数が多い順番になっています。
①宅建業法
宅建業法では、50問中20問の問題が出されるほど、一番多い科目です。
宅地建物取引業法の法律についての内容が主で、暗記項目も多いです。
ただし、毎年の出題傾向がだいたい決まっているので、過去問の勉強をすることで点数を稼ぐことができます。
それと同時に、問題数が多いので非常に重要な科目です。
②民法(権利関係)
民法(権利関係)は、10~14問出題されます。
「民法」「借地借家法」「不動産登記法」「区分所有法」などの法律が出題されますが、メインは民法です。
民法の事例問題が多く、ただ暗記するだけでは解けなくなっています。
テキストを見ながら、解答の道筋を自分の頭で考える癖をつけましょう。
③法令上の制限
法令上の制限は、8~10問出題されます。
法令上の制限とは、「土地の利用に関する法律上の制限」のことです。
主に以下の6分野に分かれて出題されます。
- 都市計画法
- 建築基準法
- 国土利用計画法
- 農地法
- 土地区画整理法
- 宅地造成等規制法
どれも法律に関することですが、暗記することで回答できる問題が多いので、暗記することで得点を得られるでしょう。
こちらも過去問をしっかりと勉強することが必須となります。
④税金・その他
税金・その他は、8~10問出題されます。
以下のジャンルの問題が出題されます。
- 不動産に関する税金問題
- 宅建業法
- 民法(権利関係)
- 法令上の制限に当てはまらないその他の不動産と不動産取引
出される問題は少ないですが、幅広い問題が出題される上、出題される問題数が少ないので、時間をかけずに要点を掴むことが大切です。
2.独学する場合の効率の良い勉強法
独学で行う場合の、効率の良い勉強方法について解説します。
自分に合った方法で進めやすいものを選んで勉強してみてください。
①テキスト選びのポイント
いざテキストを買おうと思っても、どれを選んでいいか分からないですよね。
そのため、ここではテキスト選びのポイントを解説します。
重要なポイントはパラパラと読んでみて頭に入りやすい内容のものを選ぶことです。
また、作者が宅建の資格をもっているものを必ず選びましょう。
成功者が発信する情報は説得力があるためです。
おすすめのテキストをいくつか紹介します。
文章が多いテキストが苦手な人におすすめです。
イラストや図が多いので、インプットもしやすく、理解度のチェックもできる内容となっています。
スマホで学習も可能なので、手軽に勉強したい人は手に取りやすいと思います。
法改正をしっかりと頭に入れたい人におすすめです。
厳選した過去問が50問、フルカラーで解説もしており、大変見やすいです。
知識が0の人でも、合格率をあげる1冊だと思います。
効率よく勉強したい人におすすめです。
問題は、科目別に収録した過去問で、問題ごとに難易度が分かるようになっています。
学びやすいトレーニング問題集で、基礎力をアップできますよ。
文章量が多く、じっくりと勉強したいにおすすめです。
「試験に出るところだけ」を重点的に学ぶことができ、初心者でもわかりやすい内容になっています。
4科目を分けることができ、1科目ずつじっくりと勉強できますよ。
過去問の選び方・使い方
過去問はテキストと対になったものを選ぶようにしてください。
解説される内容が揃っているため、勉強しやすいです。
過去問は最低でも5年分用意しましょう。
また、実際に過去問を用いて勉強したときに、間違いが分かりやすいように解説付きのものを選ぶようにしてください。
宅建の資格では、過去問がとても重要です。
ひっかけ問題なども出てきますので、テキストをある程度読んだら、過去問を中心に問題をといていきましょう。
<過去問の使い方>
- どこを間違えたかを浮き彫りにする
- 正しい答えは何なのか照らし合わる
- 50問を2時間で解けるように時間を計ってみる
おすすめの対になっている過去問は以下です。
フルカラーレイアウトと赤シート対応のテキストです。
試験での重要ポイントを学べ、出題予想なども掲載しています。
4分冊に構成されており、実践力、テクニックを身につけられる1冊です。
この2つを合わせて勉強すれば効率よく学ぶことができますよ。
ノートの使い方
実際にノートを使っての勉強方法にはコツがあります。
- 科目ごとに分けてノートを取る
- 間違っている問題や悩んだ問題は解説付きで書き記す
- 重要なところは赤字で書く
- テキストの内容を理解し、要約してノートに書く
- 綺麗にノートを取ろうとしない
勉強するにあたってノートは復習するのではなく、とにかく問題と回答を書くことです。
インプットできるようにノートに書きなぐり、ひたすら過去問を解く、という方法で進めることをおすすめします。
アプリで勉強するという手もある
宅建の過去問集で「スタケン」というアプリがあります。
不動産取引法務の専門家が作った宅建勉強用のアプリです。
有料(370円)ではありますが、過去問12年分と、約2,400問が凝縮されています。
試験と同じように4択と1問1答形式の形で問題を解くことができます。
アプリを利用すれば、隙間時間にも学習を進めることができますよ。
おすすめ勉強サイト
宅建の勉強法の一つとして、宅建の勉強サイトを利用するのもおすすめです。
例えば、宅建合格のためのサイト「幸せに宅建に合格する方法」では、宅建の概要から勉強法、年度別の過去問を見ることができます。
また、以下のような動画でも宅建の勉強をすることが可能です。
サイトや動画は無料で閲覧できるので、お金をかけずに宅建の基礎を学びたいという人にもおすすめです。
3.完全独学が難しいなら「通信講座」がおすすめ
独学での勉強が難しい人は通信講座もおすすめです。
通信講座は、場所を選ばずにどこでも受講することができるので、忙しい方や効率よく合格を目指したい方に向いています。
実際に通信講座を受けるのであれば、以下の3つのサイトがおすすめです。
おすすめ資格サイト | 特徴 |
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STUDYing |
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ユーキャン |
|
たのまな |
|
財務や法律系、ビジネス向け資格に強い「STUDYing」
「STUDYing」は、宅地建物取引士や中小企業診断士のビジネスに強い資格を取り扱う資格サイトです。
動画で講義を受けることができるため、テキストだけでは理解しにくい部分も解説を聞きながら効率よく勉強ができます。
また、動画講義はもちろん、WEBでみられるテキストや問題集は、スマホでもタブレットでも視聴可能です。
そのため、外出時にはスマートフォンやタブレット、自宅ではPCで…と、勉強する場所を選びません。
通勤途中でも勉強ができるため、社会人には特におすすめの通信資格サイトです。
運営会社 | KIYOラーニング株式会社 |
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資格講座数 | 約26個(2020年7月現在) |
受けられる講座 |
|
公式サイト | https://studying.jp/ |
\まずは無料で資料請求!/
講座数150以上!取りたい資格が見つかる「ユーキャン」
「ユーキャン」は、25万人以上が受講している通信講座最大手の資格サイトです。
宅地建物取引士はもちろん、日商簿記や医療事務といったスキルアップに繋がる資格から、愛犬飼育スペシャリストなど趣味を仕事に繋げられる資格まで幅広く取り揃っています。
講座数が150以上あるため、取りたい資格を見つけやすいです。
「とりあえず簡単な資格から始めたい」という人はユーキャンから始めてみてはいかがでしょう。
テキストとDVDで勉強を進めていくので、自分のペースで勉強をしたい人には特におすすめです。
運営会社 | 株式会社ユーキャン |
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資格講座数 | 約150個(2020年7月現在) |
受けられる講座 |
|
公式サイト | https://www.u-can.co.jp/ |
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事務系・美容や健康など女性向け資格なら「たのまな(ヒューマンアカデミー)」
「たのまな」は、ヒューマンアカデミーが運営する通信講座です。
事務系や美容系やフード系の講座など、女性ならではの資格が充実しています。
「たのまな」の講座は、オンライン講座やテキスト・DVD講座と学習スタイルを選べるので、無理のないペースで勉強が可能です。
また、同じ資格取得を目指す者同士のコミュニティがあったり、最寄の校舎でサポートを受けることの出来るコースがあるのもおすすめポイント。
質問無制限、受講延長制度などのサポートも利用者からの評価が高い通信講座です。
運営会社 | ヒューマンアカデミー |
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資格講座数 | 約250個(2020年7月現在) |
受けられる講座 |
|
公式サイト | https://www.tanomana.com/ |
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4.宅建に独学で受かった人の特徴
宅建に受かった人の特徴をまとめました。
以下を参考に万全な試験対策を行いましょう。
特徴1.計画性がある
【ざっくり宅建スケジュール】
4月 宅建試験 半年前
5月 5問免除(登録講習)申込み締切
7月 宅建試験 申込み期間
10月 本試験
12月 合格発表逆算して、合格するためのプランを立てましょう!#宅建 #宅建試験 #独学
— ほのぼの宅建士 (@honobono_takken) March 18, 2020
宅建に受かる人は、以下のようにしっかりとスケジュールを管理して勉強を行っています。
- 宅建試験日までの日数を把握する
- 毎日の目標勉強時間を決めて勉強する
- 総合でどのくらい勉強をしているか確認する
- 項目ごとに時間配分をする
このように日々の進歩を把握しておくぐらいの計画性を持って勉強している人が多いです。
特徴2.勉強のためにお金を惜しまない
宅建に独学で合格した人は、テキストや通信講座にお金をかけています。
独学で2年間宅建の勉強に使ったお金
テキスト等書籍代-28,700円
模試代-42,000円
カフェ代-20,000円
受験料-7,000円×2回ざっくりだけど
合計 【 104,700円 】ちゃんと合格できてたら、そこから実務講習+登録手数料+宅建士証発行手数料=62,500円
全部ひっくるめて17万くらい!
— もじ@司法書士試験2020.2021勉強中 (@green11234) October 20, 2019
テキストや過去問は1冊2,000〜3,000円するので、決して安い買い物ではありません。
通信講座だと、2〜7万円かかります。
学習サイトや動画なら無料で勉強することは可能ですが、それだけだと基礎だけしか勉強できない可能性があります。
踏み込んで勉強したいなら、惜しみすぎずテキストや講座にお金をかけた方がいいでしょう。
特徴3.模試を受けていた
合格している方は、模試を受けて追い込みをかけていたという人が多いです。
生まれて初の模試の結果です。
この3ヶ月と少し。勉強と真剣に向き合いました。正に命削って…試験勉強の大変さ、資格受験生の苦労を身を持って体験しています。
僕は来年以降、勉強を継続する自信が無いので、今年の受験で100%確実に取りにいきます。
残り2ヶ月強。
更に追い込み掛けますよー😊 pic.twitter.com/3LzqjTinUo— 宅建試験一発合格 (@bf6fP99rBzz0g4g) August 4, 2020
基本的に、宅建の勉強は過去問を解いていくことが中心になりますが、それだけでは準備が不十分です。
そこで受けていただきたいのが模試です。
模試は本番を想定した体制で受けられるので場慣れできますし、問題を解くペースがつかめます。
例えば「資格の学校TAC」では毎年12,000名以上の申し込みが殺到している公開模試です。
全国どこでも受験が可能で、費用は3,900円ほどで受けられます。
まとめ
宅建の勉強法として、独学と通信講座の2種類を解説しました。
【独学】
- 独学おすすめテキスト・過去問
- ノート術
- おすすめアプリ
- おすすめ学習サイト・動画
独学が難しい人で通信講座を受けたい人は、下記の通信講座がおすすめです。
おすすめ資格サイト | 特徴 |
---|---|
STUDYing |
|
ユーキャン |
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たのまな |
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正しい勉強法を手に入れたあなたなら、10月の宅建試験に合格できるでしょう。
career-picksでは試験合格を応援しています。