最終更新日:2021/01/13
薬剤師3年目は仕事に慣れ、やりたいことや興味のある分野が見えてくる時期。
現状に満足していない、さらにスキルアップしたいと、転職を考える人も多くいます。
転職で失敗しないためには、必要な情報をしっかりキャッチしておくことが大切です。
本記事では、3年目の薬剤師が転職を成功させる秘訣を徹底解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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1.3年目の薬剤師に多い転職理由
転職について考える場合、「他の薬剤師がどのような理由で転職したのか」気になりますよね。
そこでまずは、3年目の薬剤師に多い転職理由を紹介します。
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
理由1.新たな分野にチャレンジしたい
新たな分野にチャレンジしたいという理由で転職する人は多いです。
3年目の薬剤師は、仕事にも慣れ一通り業務を習得できる頃。
自分の適性も分かってくるので、「スキルアップしたい」「新たな分野にチャレンジしたい」と考える人が多いのです。
また、「仕事がうまくいかず、新しい分野にチャレンジして現状を打破したい」と考える人も少なくありません。
3年目はステップアップにもぴったりのタイミングなので、ぜひ新しい仕事にチャレンジしてはいかがでしょうか?
理由2.やりがいを感じられない
やりがいを感じられずに転職を検討するケースも少なくありません。
毎日似たような処方箋の調剤や監査業務を繰り返していると、次第にやりがいが感じられなくなってくるのです。
3年目はとくに「慣れ」が生じやすいタイミングなので、やりがいの無さを理由に転職を決断する人が多くいます。
<やりがいを理由に転職する場合は注意!>
「やりがいが感じられないから」という理由で転職をすると、転職先でも同じ状況に陥ってしまう恐れがあります。
やりがいを感じられないのであれば、まずは「現職でモチベーションを高めることは不可能なのか」考えてみましょう。
また、転職を決断する場合は、「再び同じ状況になったとき、どのようにモチベーションを維持するのか」考えておくことが大切です。
理由3.年収が上がらない
年収が上がらない不満から、転職を考える人も多いです。
3年間働いて年収が上がる見込みがないと、不満を感じるのはある意味当然のことです。
とくに調剤薬局は、管理薬剤師や薬局長などに昇進しなければ給与が頭打ちになってしまうことも多く、年収に不満を抱えがち。
年収アップを狙って「人気のドラッグストア」や「人手不足の病院」に転職する人は数多くいます。
現職で給与が頭打ちになっているのであれば、転職を考えることも手段といえるでしょう。
理由4.労働条件等に不満を持っている
労働条件に不満を持って転職を考える人は多いです。
とくに、残業・休日出勤・夜勤・当直体制などの身体的なきつさがあると、ストレスに感じがちです。
また、「募集要項と実際の環境が全然違ってブラックだった」と転職を考える人も少なくありません。
このように、労働条件への不満は薬剤師によくある転職理由なのです。
理由5.教育システムが充実しておらずスキルアップできない
「教育システムが充実しておらずスキルアップできない」というのも転職理由の一つです。
3年目は、キャリアや今後の方向性を考えるタイミング。
日々同じ業務の繰り返しで、知識の幅が広がらないと不安に感じてしまいますよね。
「今の職場では成長できない」と考え、転職を決意する人は多いです。
2.薬剤師が3年目で転職するメリット
ここからは、薬剤師が3年目で転職するメリットをご紹介します。
転職を迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。
メリット1.ポテンシャルを評価されやすい
3年目の薬剤師の多くはまだまだ若いため、ポテンシャルを評価されやすいです。
高い専門知識がなくても「伸びしろがある」と将来を期待し、採用するところが多いのです。
実際に「臨床経験はないけど成長を見込まれて病院に転職できた」というケースもあります。
それなりに経験ありながらも、まだまだ若い3年目の薬剤師は「ポテンシャル採用を狙う絶好のタイミング」といえるでしょう。
メリット2.スキルアップ・キャリアアップできる
転職によって、新しい経験や専門的な知識を身につけることも可能です。
3年目は多くの薬剤師が今後のキャリアについて考えるタイミングであるため、多様な経験を積めることは大きなメリットといえるでしょう。
「調剤薬局から病院に転職して、臨床経験を積むことができた」「医師と違い環境で仕事をすることで専門性を高められた」という方も多いです。
「薬剤師とて色々な経験を積みたい」と考えているのであれば、転職を検討してみるのも手段ですよ。
メリット3.未経験の業種・職種にチャレンジしやすい
ポテンシャルが評価されやすい3年目は、未経験の業種・職種にチャレンジしやすいタイミングでもあります。
先ほどもお伝えしたように「調剤薬局から病院」「調剤薬局から製薬会社」といったキャリアチェンジをする人も少なくありません。
未経験への転職は年齢を重ねるごとに難しくなるため、キャリアチェンジを考えているのなら、出来るだけ早いうちに行動を起こしましょう。
<3年目の転職は1~2年目より有利?>
必ずしも有利とは断言できませんが、1~2年目と比べて経験があることから「積極的に採用したい」と考えるところが多いです。
また「薬局から薬局」など同職種への転職であれば、「即戦力」と評価されるケースも多くあります。
3.3年目の薬剤師が転職を成功させるためのポイント
ここでは、3年目薬剤師が転職を成功させるためのポイントをご紹介します。
転職活動を成功させたい方必見です。
ポイント1.前向きな転職理由を伝える
応募企業には、前向きな転職理由を伝えるようにしましょう。
「職場環境が悪い」「給与が低い」など不満を持っている方も多いですが、後ろ向きな感情をそのまま伝えてしまうのはNG。
労働条件が悪かった・人間関係が悪かった…などの理由をストーレートに伝えた場合「採用しても同じような理由ですぐ辞めてしまうのでは?」と思われてしまう恐れがあります。
ネガティブな気持ちを持つのは仕方がないことですが、選考時にはネガティブな理由をポジティブに変換して伝えましょう。
<ネガティブな転職理由の変換例>
- サービス残業が多い⇒ 効率的に仕事をし、成果を上げたい
- 人間関係が悪い⇒周りと協力し、チームで成果を挙げたい
ポイント2.経験や自分の強みをアピールする
採用担当者に好印象を与えるためには、経験や自分の強みを十分アピールすることが大切です。
3年目の薬剤師には「3年間培ってきた経験」もあるので、これまでどのような業務を担当してきたのかしっかり伝えましょう。
「在宅薬剤師として活動していた」「腎臓病教室や糖尿病教室の講義を担当した」など、特化した経験があると有利にはたらくことも多いですよ。
また、経験だけではなく、働き方に関する強みを伝えることも有効です。
「長期間勤務できる」「休日出勤ができる」など、アピールポイントとなりそうな事柄があれば積極的に伝えてください。
ポイント3.年収だけでなく「成長できるか」考える
求人探しの際には、年収以外の部分についてもよく考える必要があります。
年収に不満を持っている方は、高収入の案件に惹かれがちですが、それだけで応募を決めるのはNG。
「日々同じ業務の繰り返しで成長できない」「やりがいを感じられない」といった失敗に陥る可能性があります。
求人に応募する際は「成長できるか」「今後のキャリアに役立つか」「やりがいを感じられそうか」もしっかり考えましょう。
ポイント4.情報収集を十分に行う
転職する際は、念入りに情報収集を行うことが大切です。
「求人票や見れば大体の情報を把握できるのでは?」と考える人も多いですが、それだけでは不十分。
求人票に掲載されている情報は、給与・業務内容など表面的な内容が中心で、実際の内情まで把握するのは簡単ではありません。
「条件の良さに惹かれて応募したけど、働いてみたら雰囲気が合わなかった」というケースは、よくある転職の失敗例です。
転職のミスマッチを防ぐためには、情報収集や企業研究を念入りに行いましょう。
情報収集には「転職サイト」の利用がおすすめ!
情報収集をする際は、薬剤師に特化した「転職サイト」の利用をおすすめします。
薬剤師専門の転職サイトを利用すれば、求人票からは分からない「職場の雰囲気」「労働環境」など詳しい情報を教えてくれます。
「情報をしっかりチェックして後悔のない転職を実現したい」という方は、ぜひ転職サイトを利用してみてください。
4.3年目の薬剤師におすすめの転職サイト
転職活動を効率的に進めるためには、薬剤師に特化した「薬剤師専門の転職サイト」を利用するのがおすすめ。
薬剤師の仕事や転職事情に精通したアドバイザーが在籍しているので、安心してサポートを受けられます。
求人紹介はもちろん、応募書類や選考対策の相談にものってくれるので、ぜひ利用してみてください。
ここでは、求人数が多く「サポートも手厚い」と評判の3社を紹介します。
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
個別面談でじっくり相談にのってもらいたいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
個別面談でじっくり相談にのってもらえるので、初めての転職でも安心。
さらにコンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からない情報を丁寧に教えてくれます。
また、「年収600万円」「時給4,000円以上」高収入求人も多いので、「年収アップを狙いたい」という方にもぴったりですよ。
親身なサポートを受けたい方は、ぜひ利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 61,024件 (2020年7月時点) |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
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アドバイザーの質を重視するなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、大手人材会社「マイナビ」グループが運営している転職サイト。
求人数も多く、幅広い求人を比較できます。
また、マイナビ薬剤師の強みのひとつが「アドバイザーの質が高いこと」です。
大手人材会社ならではの転職ノウハウを活かして、実践的なサポートを受けられますよ。
「選考に自信がない」「面接が苦手…」という方はぜひ利用してみてください。
なお、マイナビ薬剤師は全国15カ所に拠点があるので、地方在住でも便利に利用可能です。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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対象地域 | 全国 |
公開求人数 | 63,106件 (2020年7月時点) |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
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医療業界の詳しい情報を入手したいなら「薬キャリ」
(引用:薬キャリ)
薬キャリは、医療従事者対象のサービスを提供する「エムスリー」グループが運営している転職サイトです。
医療業界に強いコネクションがあり、他の転職サイトにはない情報が豊富。
スピード感もあり、電話とメールだけで素早く転職活動ができます。
また、「産休・育休取得実績あり」などママ薬剤師向けの検索ができるのも魅力です。
医療業界の詳しい情報を入手したいなら、ぜひ薬キャリを利用してみてください。
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
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対象地域 | 全国 |
全体の求人数 | 約50,000件 (2020年8月時点) |
公式サイト | https://agent.m3career.com/ |
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5.3年目の薬剤師が転職する際の注意点
ここからは、3年目薬剤師が転職する際の注意点をご紹介します。
転職の失敗を防止するためにも、しっかりチェックしましょう。
注意点1.前職の在籍期間が短いと「長続きしない」と思われやすい
前職の在籍期間が短い場合、採用担当者に「長続きしない」と思われてしまう可能性があるので注意が必要です。
3年間同じ職場に在籍している場合、マイナスに捉えられる可能性は低いですが、すでに転職経験がある場合は要注意。
前職の在籍期間が1年間など短い場合は、「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまう恐れがあります。
前職の在籍期間が短い場合は、現職を続けるという選択肢も考えましょう。
注意点2.スキルや経験がないと採用につながりにくい
同職種に転職する場合、スキルや経験がないと採用につながりにくい可能性があります。
3年目薬剤師はある程度スキルや経験があるため、同職種間の転職では「即戦力」として期待されることが多いです。
そのため、あまりにもスキルや経験がないと「採用するメリットがない」と判断されてしまう恐れがあります。
もし「薬局から薬局」「病院から病院」など同職種への転職を考えているのなら、これまでの経験や強みをしっかりとアピールすることが大切です。
6.3年目の薬剤師におすすめの転職先
薬剤師の転職には、様々な選択肢があります。
最後に、各転職先の特徴やおすすめポイントを解説するので、参考にしてください。
スキルを高めたいなら「病院」
スキルを高めたいなら「病院」がおすすめです。
病院薬剤師は、「臨床経験」「チーム医療」など薬局等ではできない経験を積めます。
仕事内容がハードで、年収が低いイメージがありますが、専門性を高められる場所です。
病院薬剤師について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
安定性を重視するなら「公務員薬剤師」
安定性を重視するなら「公務員薬剤師」がおすすめです。
公務員薬剤師は、国や地方自治体に所属して働きます。
調剤業務のみならず、行政や薬事関連の仕事もあります。
公務員薬剤師は倒産の心配がなく安定しているので、長く働くことが可能です。
別の業種にチャレンジしたいなら「企業」
別の業種にチャレンジしたいなら、製薬会社などの「企業」がおすすめです。
製薬会社では、薬の研究開発を行ったり、MRとして業務を行ったりします。
薬剤師の資格は必須ではあありませんが、薬剤師としての職能を活かせる分野です。
給料は高めなので、高収入を得たい方にとっても良いでしょう。
ただし労働環境は企業によって様々で、残業が多い可能性があります。
あらかじめ労働環境を確認しておきましょう。
調剤業務に力を入れたいなら「薬局」
薬局でのメインの仕事は、処方せんに基づく調剤業務や服薬指導です。
薬局は全国各地に数多くあるため、転職先を見つけやすいというメリットがあります。
給与に関しては「病院より高め」と言われているものの、「ある程度上がったあとは頭打ちになってしまう」という声も多いです。
薬局への転職を検討する際は、給与事情についても十分考慮しましょう。
地域に根差した薬剤師を目指すなら「ドラッグストア」
ドラッグストアでは、地域に根差した薬剤師を目指すことができます。
ドラッグストアではOTC医薬品を販売したり、薬学的なアドバイスをしたりします。
また、調剤併設型店舗では、調剤業務に従事することも可能です。
一方で、店舗によってはレジや商品陳列などの業務がメインとなりやりがいを感じられないケースもあります。
あらかじめ確認する必要があるでしょう。
ドラッグストアへの転職について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
自由度を重視するなら「パート・アルバイト・派遣」
3年目薬剤師は家庭を持ち、長時間働けないというケースもあります。
自由度を重視するなら「パート・アルバイト・派遣」という選択をするのも手段。
多くの病院、薬局がパート・アルバイト・派遣の求人を出しているので、ぜひ転職サイトをチェックしてみてください。
まとめ
3年目薬剤師の転職のポイントをご紹介しました。
以下の3つがポイントです。
- 明確な転職理由を設定すること
- 年収のみにとらわれず将来を見越した転職活動をすること
- 情報収集をしっかりすること
また、転職を有利に進めるためには、総合的なサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
以下の3社はサポート面が充実していると評判なので、ぜひ利用してみてください。