最終更新日:2021/02/19
仕事のストレスは、時にうつ病の一因となってしまう存在。
薬剤師は「人間関係」や「業務」でストレスを抱えることも少なくありません。
実際に、薬剤師調査MMPRが行った調査では、20~30代女性薬剤師の約75%、40代以上の女性薬剤師の約82%が「大なり小なりのストレスを感じている」と回答しています。(出典:薬剤師3分トピックス記事詳細|マネジメント薬剤師のためのナレッジ共有サイトMMPR)
では、薬剤師はどのようなことでストレスを抱えやすいのでしょうか?
本記事では、薬剤師が抱えるストレスや、ストレスを解消する方法などをご紹介します。
※悩みや不安は一人で抱え込まず、まずは信頼できる第三者に相談してみてださい。
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1.うつ病の一因になることも?薬剤師が抱えやすいストレス
ストレスは生きていく上で避けることができない存在ですが、過度なストレスは、うつ病の引き金となってしまう場合もあります。(参考:うつ病|疾患の詳細||厚生労働省)
閉鎖的な空間で少人数で業務を行う薬剤師は、一般的に「ストレスを感じやすい」と言われる職業のひとつ。
実際に、薬剤師調査MMPRモニターが2014年に行ったWEBアンケートによると、およそ8割の人ががストレスを「大いに感じている」もしくは「多少感じている」と回答しています。
(引用:薬剤師3分トピックス記事詳細|マネジメント薬剤師のためのナレッジ共有サイトMMPR)
では、薬剤師はどのようなことにストレスを感じるケースが多いのでしょうか?
まずは、薬剤師がストレスを感じるおもな原因を紹介します。
①人間関係
薬剤師のなかには、人間関係の悩みを抱える人も少なくありません。
調剤薬局などの職場は、閉鎖的な空間で少人数で働くケースが多く、対人関係の悩みを抱えやすいのです。
人間関係にもまれず薬剤師の仕事がしたいのだけどそれが難しいのよね。
— はちわれちゃん (@hatiware_) January 27, 2021
「毎日決まって会う少人数のメンバーが合わなくて憂鬱」「長時間一緒にいると嫌な部分がどうしても見えてしまう」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
薬局・病院など職場内の人間関係が密になった結果、トラブルに発展し、精神的ストレスを感じる薬剤師は多いようです。
②業務の緊張感
薬剤師は業務の緊張感があり、ストレスに感じがちです。
というのも、薬剤師の業務は小さなミスにより患者の健康をおびやかす可能性があり、毎日気を抜けず、余裕がなくなりやすいのです。
薬剤師が仕事する上で最も大切なことは「調剤ミスをしないこと」である。全ての業務は調剤ミスをしないために行なっていると言っても過言ではない。いくら知識があっても経験を積んでも調剤ミスが与えるダメージは新人の頃と変わらず「辞めたい」レベルである。
— くすりの勉強 (@yakuzaic) March 28, 2019
「ミスをしたことがトラウマになっていて緊張感がほぐれない」「常に心が張り詰めている」という薬剤師も少なくありません。
絶対にミスが許されない職場環境に、ストレスを感じる薬剤師は多いようです。
③患者対応
従業員同士の人間関係だけでなく、患者さん対応がつらい原因になることも多いです。
医師と患者さんの板挟みになったり、患者さんへの対応に苦難する薬剤師も少なくありません。
一年近く来てなかった患者さん。
お薬手帳忘れたと言うので「ないとお会計◯円高くなりますよ」と伝えたら『□□薬局ではそんな事言われなかったんだけど…怒』と不機嫌。
うちの薬局だけぼったくってると思われるのも嫌だから、制度の説明しようとしたら食い気味に『結構です』って。
続く— ちびっく (@chivic_1980) April 10, 2019
「ありがとう」と感謝の言葉をかけてくれる患者さんもいますが、診察で疲れている人も多く、心無い言葉をかけられることもあるようです。
患者さんへの対応に大なり小なりのストレスを感じる薬剤師は多いでしょう。
④一人当たりの業務量の多さ
人手不足の職場では、一人当たりの業務負担が大きく、労働時間が長くなりがち。
業務量の多さに負担を感じ、心身ともにストレスを抱え込むケースも少なくありません。
実際に、CBnews社が実施した「薬局経営者に対する人材確保に関するアンケート調査の結果」を見ても、人材不足に悩む薬局が多いことがうかがえます。
医療や介護のニュースを手掛けるCBnews社では今年1月から2月にかけて、薬局経営者に対し、人材確保に関するアンケート調査を実施した。
このうち、「現在までどのくらいの期間、薬剤師の採用に困っているか」を尋ねた質問では、5年以上と回答した経営者が4割近くに達した。
年単位で人材確保に苦しんでいる経営者は、全体の6割余りを占めた。
「常に忙しく、体力的につらい」「業務量が多すぎて手が回らない」と不満を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
業務量に関しては、個人で解決することが難しいため、長期的にストレスを抱えるケースも多いようです。
⑤過酷なシフトや労働環境
職場の労働環境が悪く、精神的ストレスを感じるケースも多いです。
③で説明したような人手不足の職場では、なかなか休みがとれなかったり、長時間の残業が発生するケースも少なくありません。
一緒に働いてる事務が入院しちゃってて休めないの💦事務1人薬剤師1人だから本当にツラい…。ゆっくり休みたい…。
— 舞@来世から本気出す (@msahio514) June 13, 2020
とくに、管理薬剤師などの役職についている場合、通常業務のほかに「シフト管理」「在庫管理」などを担うため、労働時間が長引きがちです。
過酷なシフトや長時間の残業に、大きなストレスを感じる薬剤師は多いです。
⑥やりがいの喪失
ある程度業務に慣れてくると、やりがいが喪失してストレスに感じる薬剤師は多いです。
特に、薬剤師の調剤業務は単調な作業の繰り返しになりやすく「ルーティンワーク」と感じることも多いようです。
安月給で働いている病院薬剤師、その代償はやりがいがあるからって言ってるわけだが、
そのやりがいが見出せず、離職していく若者がいる。それは上の立場の管理者の問題も大きいのかもしれないが、それ以上にキャリアプランが本人も周りにもないのは大きな原因かと思う。
— Yutorinashi (@RIQuartette) December 22, 2016
「薬剤師の業務はやりがいがない」「つまらない」と、ネガティブな気持ちで業務を続けた結果、気づかぬうちにストレスがたまっているケースも少なくないでしょう。
やりがいの喪失は、ときに心の状態に支障をきたす可能性もあるため、注意が必要です。
2.薬剤師のストレスを和らげる5つの方法
薬剤師の仕事は、ストレスを感じる場面が多いことがわかりました。
ストレスは、場合によってはうつ病の一因になってしまう可能性もあるので、定期的に解消することをおすすめします。
そこでここでは、薬剤師のストレスを和らげる方法の一例をご紹介します。
方法1.相談相手をつくる
「ストレスを感じているな」「心が疲れているな」と感じた場合は、まず信頼できる人に打ち明けてみてください。
第三者に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることも多いです。
フォロワーさんの1人に、
通話で今朝の私の悲惨な出来事聴いてもらったら
状況が変わったわけではないけど、
かなり気持ちが楽になった。やっぱり人に話すこと、話を聞いてもらうことって、
大事だと思う聴いてくれる人が居てくれて、私はその分幸せだ。
— しんちゃん@フルタイム継続中 (@hirosaki5115) May 2, 2016
1人で悩み続けると、モヤモヤした気持ちが募り、精神的に追い詰められてしまうことも少なくありません。
責任感が強い人ほど「自分で何とかしよう」と思ってしまいやすいですが、時には周りに頼ることも考えましょう。
方法2.十分な睡眠時間を確保する
心の健康をすこやかに保つためには、日々の生活のなかで十分な睡眠時間を確保することも大切。
厚生労働省では、睡眠不足は「心の状態や生活の質に影響を及ぼす」と解説されています。
睡眠不足は、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、生活の質に大きく影響する
(引用:休養・こころの健康|厚生労働省)
睡眠不足が加速すると、疲労感が強くなったり、心身に悪影響を及ぼす可能性があるので、注意が必要です。
忙しい毎日では、なかなか睡眠時間を確保するのが難しいかもしれませんが、なるべく7~8時間の睡眠をとれるよう心がけましょう。
<就寝前の過ごし方に注意>
スマートフォンが発する「ブルーライト」は、体内時計のリズムを乱し、睡眠の質に影響を及ぼすと言われています。
就寝する1時間前にはスマートフォンを見ないなど、就寝前の過ごし方にも気をつけましょう。
方法3.気分転換をする
日々のストレスを解消するためには、定期的に気分転換を行うことも効果的です。
気分転換を上手に行い、モヤモヤとした気持ちをリフレッシュさせることで、ストレスを軽減できます。
実際に、薬剤師調査MMPRモニターが2014年に行ったWEBアンケートを見ると「美味しいものを食べる」「旅行をする」といった方法で、ストレスを解消している方は多いです。
(引用:薬剤師3分トピックス記事詳細|マネジメント薬剤師のためのナレッジ共有サイトMMPR)
もちろん、気分転換の方法は上記以外にもさまざまです。
疲労やストレスを感じた際は、自分が「楽しい」「気持ち良い」「リフレッシュできる」と感じることを行ってみてください。
定期的に気分転換を行い、気持ちをコントロールすることで、ストレスを軽減できるでしょう。
方法4.他人に期待しすぎない
外から受けるストレスを減らすためには、他人に期待しすぎないことをおすすめします。
他人を変えることで現状を改善したいと考える方は多いですが、他人の行動や考え方は簡単に変えられるものではありません。
他人に「こうして欲しい」と期待し、思うような結果が得られなかった場合、自分自身が疲れてしまうことも多いです。
一方、最初から他人に期待しすぎなければ、思うような結果が得られなかった場合でも「仕方がない」と考えることができます。
相手に嫌われてもいいから必要以上にへりくだって愛想を振りまかないように、過度に他人に期待しすぎないように1日意識して仕事をしていたら今までより円滑に仕事ができたし何より気が楽になりました。
今まで悩んでいたのは何だったのかという感じで肩の荷が下りた気がします。。。
— NEKO@鹿児島鯖 (@neko_dtmer) April 10, 2019
「他人は思うようには動いてくれないもの」と割り切って仕事をすることで、精神的なダメージを回避できるでしょう。
方法5.業務の分担をお願いする
業務の多さに負担を感じているのであれば、分担できないか相談してみましょう。
「自分1人で終わらせなければならない」と思い込んでしまう人は多いですが、全ての仕事を1人でこなすのは難しいですし、業務を抱え込みすぎると精神的に追い詰められてしまう可能性があります。
「自分1人では無理だ」と感じた場合は、無理をせず、上司に業務を分担できないか相談してみてください。
「同僚に手助けしてもらって、業務負担が軽減した」「持ち仕事が少なくなり、ストレスが減った」というケースは多いです。
業務量が多すぎて精神的につらい思いをしているのであれば、まず一度上司に相談してみましょう。
方法6.環境を変える
職場環境に耐えられない場合、異動や転職によって環境を変えることも手段です。
異動や転職を行えば、大きく環境が変わるので、現在抱えている問題やストレスを軽減できる可能性があります。
「職場を変えたことで心に余裕ができた」「対人関係の悩みを解消できたい」というケースも多いです。
とくに以下のケースは、個人の努力で状況を改善するのが難しいため、環境を変えることも視野に入れてみてください。
- 長期的な人間関係のトラブルを抱えている
- 残業や業務量が多い
- シフトや労働環境が過酷
- 薬剤師の人数が少なく休暇を取得できない
<転職に興味があるなら…>
少しでも「転職したい」という気持ちがあるのなら、早い段階から求人をチェックしておくことをおすすめします。
というのも、転職サイトの求人は日々更新されているため、タイミングを逃すと自分に合う求人を見逃してしまう恐れがあるのです。
求人のチェックだけでも早めに行っていれば希望に合う案件を見つけやすくなりますし、本格的に転職活動を始めるときもスムーズですよ。
以下の記事では、おすすめの薬剤師転職サイトを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
3.うつ病のおもな症状
うつ病にできるだけ早く気づいて対処するためには、「うつ病のおもな症状」を把握しておく必要があります。
早い段階でうつ病の症状に気づくことができれば、悪化を防げる可能性があります。
以下は、厚生労働省が運営するサイト「みんなのメンタルヘルス」で紹介されている、うつ病の症状です。
1) 自分で感じる症状 憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、 イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、 物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない |
2) 周囲から見てわかる症状 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える |
3) 体に出る症状 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、 動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く |
(引用:うつ病|疾患の詳細||厚生労働省)
上記のような症状が2週間以上継続している場合、うつ病の可能性があります。
「以前は楽しめていたことが楽しめなくなった」「楽しみや喜びを感じられない」という場合は、うつ病の可能性を考慮し、医師や公的な機関に相談することをおすすめします。
4.「うつ病かも?」と思ったときの対処法
なかには今現在、大きなストレスを抱えていたり、辛い思いをしている方もいらっしゃるでしょう。
わけもなく涙が出てきたり、メンタルの不調を抱えていませんか?
もし「心や身体に違和感がある」と感じているのなら、できるだけ早めに対処することをおすすめします。
ここでは、「うつ病かも?と思ったときの対処法」を解説します。
対処法1.ストレスチェックを受ける
心身に何らかの変化を感じている場合は、まずは、ストレスチェックを受けてみましょう。
ストレスチェックは、ストレスの原因因子やストレスによる影響を客観的に把握できるツールです。
うつ病は、自分では自覚できないケースも多いので、客観的な指標を確認することをおすすめします。
厚生労働省「こころの耳」では、疲労度やストレスをセルフチェックできます。
対処法2.心療内科や精神科を受診する
心や身体の様子がおかしいと感じた場合は、心療内科や精神科を早めに受診することをおすすめします。
うつ病と気づかず1人で抱え込んでいると、さらに心や身体に不調が出る可能性があるためです。
そうなった場合、完治するまでの時間が長くなってしまうことも考えられます。
一方、病院を受診して早めに治療を受ければ、早期改善・回復につながる可能性があります。
うつ病を悪化させないためにも、心や身体の様子がおかしいと感じた場合は、早めに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。
対処法3.公的な機関に相談する
「つらいけれど、相談できる人がいない」という場合は、公的な機関に相談してみてはいかがでしょうか?
本記事で紹介する相談窓口は、基本的に電話代以外の費用は発生せず、無料で利用可能です。
また、秘密が外部に漏れることはないので、親しい人に打ち明けられない悩みも相談することができるでしょう。
以下に、代表的な相談先をまとめたので、参考にしてください。
名称・機関名 | 電話番号 | 対応可能時間 |
---|---|---|
こころの健康相談統一ダイヤル (各都道府県・政令指定都市) |
0570-064-556 |
地域により対応時間が異なる |
よりそいホットライン (社会的包摂サポートセンター) |
0120-279-338 | 24時間対応 |
岩手県・宮城県・福島県 0120-279-226 |
||
いのちの電話 (日本いのちの電話連盟) |
0570-783-556(ナビダイヤル) | 午前10時~午後10時 |
0120-783-556(フリーダイヤル) |
毎月10日午前8時~翌日午前8時 |
※上記は2021年2月時点の情報です。
詳細については、各ホームページを参考にしてください。
対処法4.休職を検討する
うつ病と考えられる症状がある場合は、精神状態の悪化を防ぐために、休息をとることをおすすめします。
「そんなことで休めない」と躊躇する方もいらっしゃるかもしれませんが、無理をすると状態が悪くなってしまう可能性も否定できません。
まずは、心と身体を休めることを優先したほうが良いでしょう。
また、まとまった休暇を取得するのが難しい場合は、休職を検討することも視野に入れましょう。
休職制度は会社によって異なりますが、病院の診断書があれば休職できるところが多いです。
精神状態が悪化して追い詰められている場合は、「休息の時間を確保できないか」考えてみてください。
5.【補足】薬剤師がうつ病から復職する際のポイント
記事をご覧の方のなかには「うつ病から復職したいけれど、スムーズに復帰できるか不安…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
薬剤師がうつ病から復職する際には、心身の状況を見ながら、焦らず就職活動を進めることが大切です。
ここでは、「薬剤師がうつ病から復帰する際のポイント」を解説します。
ポイント1.パート・アルバイトとして仕事復帰する
うつ病から復職する際、正社員としてバリバリ勤務する自信がないのであれば、パート・アルバイトとして徐々に仕事復帰するのがおすすめです。
パートやアルバイトであれば短時間勤務が可能なので、フルタイムで働くより負担がかかりにくいです。
たとえば「9時から13時までの半日勤務にする」「週3日のみ勤務する」など、柔軟な働き方ができます。
「休職期間が長く、仕事についていけるか不安」「体力に自信がない」という方は、パート・アルバイトとして勤務することを検討してみてはいかがでしょうか。
ポイント2.ライフスタイルを考慮して再就職する
薬剤師がうつ病からスムーズに復職するためには、ライフスタイルを考慮することも大切です。
ライフスタイルと働き方が合っていないと、「プライベートの時間をほとんど確保できない」など、無理が生じてしまいます。
「仕事復帰したけれど、残業が多すぎて体力的にきつい」「プライベートが犠牲になりすぎて、精神的にきつい」という状況になると、ストレスがたまり、うつ病を再発してしまう可能性も否定できません。
うつ病からの復職の際は、過度な負担がかからないよう、求人内容や勤務条件をよく確認し、働きやすさを重視しましょう。
具体的には、以下のポイントを確認することが大切です。
- 勤務時間
- 休暇日数
- 有給休暇の取得
- 残業の有無
「勤務時間がライフスタイルにあっている」「十分に休暇を取れる」という環境であれば、無理なく勤務できるでしょう。
うつ病から無理なく復職できるよう、あらかじめ求人内容や勤務条件をよく確認するようにしてください。
ポイント3.あらかじめ職場見学をして雰囲気を把握する
薬剤師がうつ病から復帰する際は、職場のミスマッチを防ぐため、あらかじめ職場見学をして雰囲気を把握することをおすすめします。
職場見学を行うことで、求人情報のみでは把握できないリアルな雰囲気を感じることができます。
以下のような点に着目すれば、「自分に合っている職場かどうか」判断しやすいでしょう。
- 挨拶をするなどスタッフ同士のコミュニケーションが取れているか
- スタッフと話すことができれば、話しやすさ
- 職場の雰囲気が自分に合っているか…など
もちろん、職場見学で全てを把握できるわけではないですが、「職場の雰囲気が合わず、精神的に追い詰められる」といった状況を避けられる可能性は高いです。
事前の職場見学で雰囲気を確認し、働きやすい環境で再スタートを切りましょう。
<口コミサイトのチェックがおすすめ>
転職先の雰囲気や評判を知るには、口コミサイトをチェックするのが有効。
口コミサイトでは、人間関係に関するリアルな情報が投稿されているケースも多いです。
以下のサイトは、薬局やドラッグストアをはじめとした転職先の情報収集に便利なので、ぜひ利用してみてください。
サイト名 | 特徴 |
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雰囲気のほか、給与明細などリアルなデータをチェックできる |
まとめ
薬剤師は労働環境や人間関係の悪化から、ストレスを抱えてしまうことも少なくありません。
ストレスと上手に付き合っていくためには、日々のケアが大切。
「疲れているな」「ストレスが溜まっているな」と感じた場合は、以下の対処を試してみてください。
- 相談相手をつくる
- 気分転換をする
- 他人に期待しすぎない
- 業務の分担をお願いする
- 環境を変える
また「うつ病かも…」と感じた場合は、医師や公的な機関に相談することをおすすめします。
厚生労働省の以下のページでは、電話相談窓口がまとめられているので、ぜひ参考にしてください。
キャリアピックスでは、あなたがイキイキと働ける未来を、心より願っています。