最終更新日:2021/01/19
薬剤師として働くにあたり、「派遣薬剤師はどうなの?」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
「時給は高いと聞くけれど、派遣切りにあったらどうしよう…」など、不安もありますよね。
派遣薬剤師は『自由度が高い』というメリットがありますが、『安定性に欠ける』といったデメリットも存在するため、事前にしっかりと把握しておく必要があります。
そこで本記事では、派遣薬剤師のメリット・デメリットを5つずつ紹介し「どんな人に向いているのか」を徹底解説します。
この記事を読めば、派遣薬剤師の向き不向きを理解した上で、スムーズに働き始められるはずですよ。
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1.派遣薬剤師とパート・正社員の違いは?
派遣薬剤師として働く際に、まず一番に確認すべきなのが「働き方について」です。
正社員やパートとの違いを正しく把握しておかなければ、就労後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう恐れがあります。
そこでまずは、派遣薬剤師の「給与」「雇用主」「労働期間」といった働き方について、解説していきます。
正社員やパートとの違いは「雇用主」
派遣薬剤師の働き方において、正社員やパートと比べて最も違う点は「雇用主」です。
正社員やパートの場合、雇用主は勤めている勤務先企業です。
一方、派遣薬剤師の雇用主は派遣会社であるため、派遣先の職場ではなく派遣会社の雇用条件や福利厚生制度の下で働くことになります。
社会保険・有給・産休・育休などについては「登録している派遣会社の制度が適応される」ことを覚えておきましょう。
以下に、派遣・パート・正社員のおもな違いをまとめたので、参考にしてください。
派遣 | パート | 正社員 | |
---|---|---|---|
給料 | 時給制 | 時給制 | 月給制 |
給与額 | 時給 2,500~4,000円 |
平均時給 約2,200円 |
平均年収 約560万円 |
雇用主 | 派遣会社 | 勤務先企業 | 勤務先企業 |
契約期間 | 有期雇用 | 有期雇用 | 無期雇用 |
仕事の専門性 | ○ | ○ | ◎ |
自由度 | ◎ | ○ | △ |
※上記の表の内容は、薬剤師の雇用形態のもっとも一般的な例であり、企業や契約によっては例外もあります。
また、各雇用形態の給与額については、以下を参考にしています。
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|e-Stat、令和元年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)|厚生労働省、第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告|中央社会保険医療協議会)
派遣薬剤師は有期雇用であるものの、休みや勤務時間を調整しやすく、働き方の自由度が高いのが特徴です。
派遣の働き方は、高時給で効率良く収入を増やし、プライベートとのメリハリをつけたい方にぴったりです。
2.高時給?派遣薬剤師の5つのメリット
派遣薬剤師とその他の雇用形態のもっとも大きな違いは、「雇用主」であることがわかりました。
「派遣会社から各職場に派遣されて業務を行うスタイル」の派遣薬剤師には、正社員やパートにはないメリットも多いです。
ただ、記事をご覧の方のなかには「給与はどうなの?」「プライベートと両立しやすい?」など疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこでここでは、派遣薬剤師として働くメリットを5つ紹介しますので、派遣薬剤師として働き始める際の参考にしてください。
メリット1.時給が高い
地域や繁忙期などの条件によっても異なりますが、派遣薬剤師の時給は高額な傾向にあります。
というのも、派遣を求めているのは「今すぐ薬剤師を必要としている職場」であり、派遣先が高時給を提示する場合が多いのです。
実際に、薬剤師専門の派遣会社「ファルマスタッフ」には、以下のような高額派遣求人が多いです。
(引用:薬剤師高額派遣求人|ファルマスタッフ|2021年1月時点)
また、下表に派遣・パート・正社員の時給の相場をまとめましたので、参考にしてください。
派遣 | パート | 正社員 | |
---|---|---|---|
給料 | 時給制 | 時給制 | 月給制 |
時給額 | 時給 2,500~4,000円 |
平均時給 約2,200円 |
時給換算 約2,700円 |
※上記の表の内容は、全年齢の薬剤師の平均年収と勤務時間から算出した例であるため、年齢や残業時間などによって変動します。
また、給与額については、以下を参考にしています。
(参考:令和元年賃金構造基本統計調査|e-Stat、令和元年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)|厚生労働省、第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告|中央社会保険医療協議会)
高時給の職場に派遣された場合、「時給換算で正社員の収入を上回る」という可能性も十分にあります。
そのため、派遣薬剤師は「高時給で効率良く収入を得たい方」に、おすすめの働き方です。
メリット2.働き方の自由度が高い
派遣薬剤師は、正社員と比較すると自由度が高いです。
派遣は基本的に「働ける時間や日数にあわせて求人を選べる」ので、平日3日だけや土日のみ働くことも可能です。
実際にTwitterでは、以下のような声も挙がっています。
派遣薬剤師で働くメリットはなんといっても自由な働き方ができることだと思います✨
ひと月まるまる旅行に行く人もいますね。
週4で働いても正社員とあまりお給料変わらなかったりするのでプライベートも充実します。
デメリットも結構世間では誇張されてるのでほぼ問題ないです✨— 薬剤師ひで (@hakenhideblog) December 15, 2019
自分の都合に合わせて働き方を選べれば、プライベートも充実させることが出来ますよね。
派遣薬剤師の働き方はプライベートを重視し、自分のペースで働きたいと考えている方にピッタリです。
メリット3.即戦力として活躍できる
派遣薬剤師は「派遣先で即戦力として活躍できる」という点も、メリットのひとつです。
先ほどお伝えしたとおり、派遣薬剤師の派遣先は「緊急性が高い・もしくは人手不足の職場」が大半を占めるため、就労してすぐに業務を任されることが多いのです。
以下の意見のように、即戦力として期待される職場で働くことは、仕事へのやりがい向上にもつながるでしょう。
一緒に働いたことのある派遣の薬剤師さんは、とにかく知識量がすごくてミスも全くない人だったな、、
派遣って即戦力で求められるだろうから、自分の能力でいけるのか自信は全くないけど、その環境で働くうにに成長できるかもというのはあるよな、、— あさこ (@asa_ko_go) May 30, 2020
なお、おもな業務は調剤になりますので、調剤経験があれば即戦力としてすぐに働くことが可能です。
緊急性の高い職場でバリバリ働きたい方は、派遣薬剤師として働いてみてはいかがでしょうか?
メリット4.人間関係の煩わしさを解消しやすい
派遣薬剤師には、「人間関係の悩みを抱えにくい」というメリットもあります。
派遣薬剤師の派遣期間は有期なので、たとえ人間関係で悩みを抱えても「派遣期間だけの我慢…」と割り切りやすいのです。
以下のように、「時間とともに自然に人間関係がリセットされる点に魅力を感じる」という声も多いです。
派遣薬剤師関連の記事を書いてて思ったけど
”雇用期間が決まってる”=ゴールが決まってるのは、メリットになり得るなぁ☺
どちゃクソ忙しくて、管理薬剤師や事務さんがオワコンな職場でも
雇用期間が「1ヶ月」「3ヶ月」って決まってるだけで、少しは気が楽になるはず。
— 薬剤師キクオ💊進撃のブロガー/薬学生フォロー歓迎 (@kikuo1005) November 27, 2019
閉鎖的な環境で業務行う薬剤師は、人間関係の悩みを抱えることも多いですが、あらかじめ雇用期間が決まっていれば「あと少しだから…」と前向きに考えられますよね。
派遣薬剤師は、仕事は仕事と割り切りたい方や人間関係の煩わしさを避けたい方にも、おすすめの働き方です。
メリット5.短期間にたくさんの職場で働ける
派遣薬剤師は短期間にたくさんの職場を経験することができます。
派遣の期間は一般的に数か月程度であるため、必然的に職場が変わる頻度が多いのです。
同じ調剤薬局であっても、職場によって「業務システム」「服薬指導ルール」「労働条件」など労働環境は千差万別。
以下のように、派遣薬剤師の経験を通じて職場の実態が分わかるのがメリットという声もあります。
◇派遣薬剤師のメリットとデメリット◇
派遣薬剤師だと年収が700万以上になることがあります。
雇用主は同じですが、短期間で次の派遣先に移る場合があります。
いろんな職場に行くのは負担ではありますが、いろいろ経験できると考えればメリットともとれます。— 【薬剤師】ストレスのない転職成功法 (@yaku_seikou) November 25, 2019
通常、転職しないと他の職場の実態を知ることはできませんが、派遣であればたくさんの職場のリアルな良い点・悪い点を知ることができます。
「たくさんの職場を経験したい」「視野を広げたい」という方は、派遣薬剤師という働き方を検討してみてはいかがでしょうか?
3.安定性に欠ける?派遣薬剤師の5つのデメリット
派遣薬剤師の働き方には、「高時給の求人が多い」「自由度が高い」といったメリットがあることがわかりました。
ただ、記事をご覧の方のなかには「派遣はずっと続けていけるの?」「安定性に欠けるのでは?」といった不安を感じている人もいらっしゃるでしょう。
実際に、派遣には「派遣だからこそ」「有期雇用だからこそ」のデメリットも存在します。
ここでは、派遣薬剤師の働き方のデメリットを5つ紹介しますので、派遣薬剤師として働く前によく確認しておきましょう。
デメリット1.同じ職場で働き続けられない
派遣薬剤師は、原則同じ職場で働き続けることはできません。
派遣は有期雇用であるため、たとえ派遣先の職場が気に入ったとしても、雇用期間が終われば職場を離れることになります。
以下の例ように、契約期間が2か月程度という短期の場合も多いです。
更新なしじゃなくて、契約解除なの⁈つらい😭
まぁ、我ら薬剤師の場合は2カ月契約とかだけど。
基本は派遣元と派遣先の話し合いにはなるんだけど、向こうからの契約満了前の打ち切りならすぐに職が見つからない時とか補償出るはずだから、しっかり担当とお話してね。— kiyo (@kiyo0312) April 18, 2020
そのため、患者さんへの接遇を含め同じ職場で長く落ち着いて働きたい方には、派遣以外の働き方の方が合うでしょう。
安定性を重視したい場合は、無期雇用の正社員やパートの働き方を検討してみてください。
<派遣先で働き続けたい場合は…>
どうしても同じ職場で働き続けたいと思う場合は、派遣薬剤師から正社員やパートに転向するのも1つの方法です。
派遣先の職場が求人を募集していないか、一度確認してみましょう。
デメリット2.次の職場探しに苦労しがち
派遣薬剤師は、雇用期間満了後に次の職場探しに苦労しがちです。
派遣の求人数は、正社員やパートと比べて少なく、どうしても選べる職場が限定されてしまうためです。
Twitterでは、以下のように「今後の派遣薬剤師の働き方」を不安視する声も見られます。
こんな状況だからか、
派遣薬剤師の派遣先が少なくなっている。
希望に見合った転職先が見つからない。
という話を度々耳にします。「いつでも転職できるから」
という理由で、安易に就職先や転職先を選んでしまうのは危険な時代になっているのだと思います。いつでも=いつまでも ではない。
— ゆうき@薬剤師×キャリアコンサルタント (@yuki_cst) May 6, 2020
1か所の職場での雇用期間は短い場合で1,2か月、長くても1~3年という有期雇用ですので、次の派遣先探しを常に気にしておく必要があります。
派遣薬剤師を長期的に続けたい方は、最初の職場選びだけでなく、次の職場探しのことも考えておくことが重要です。
できるだけ長く派遣を続けたい場合は、「ファルマスタッフ」など求人数の多い派遣会社を選ぶことをおすすめします。
デメリット3.人間関係を築きにくい
派遣薬剤師の働き方は、仕事上の人間関係を築きにくいというデメリットがあります。
派遣薬剤師は短期間で職場を変わるため、頻繁に人間関係に変化があり、安定した人間関係を築くことが難しいのです。
職場の同僚や患者さんとの信頼関係が出来始めたタイミングで、別の職場に異動することも多く、新しい職場に就労するたび、1から人間関係を構築しなければなりません。
そのため、派遣薬剤師には『どんな職場にも馴染めるコミュニケーション力』が必要となります。
派遣薬剤師は即戦力にならないとダメなイメージがありますが実はそうでもありません。
即戦力であることよりも
・コミュニケーションが円滑に取れること
・派遣先のカラーに沿って行動できること
が大切だったりします。
実力があっても状況にマッチしないと意味ないんです✨— 薬剤師ひで (@hakenhideblog) February 4, 2020
信頼関係をゆっくり築きながら働くスタイルの方は注意が必要。
「コミュニケーション能力に自信がない」「環境の変化が苦手」という場合は、派遣薬剤師以外の雇用形態を選んだほうが良いでしょう。
デメリット4.仕事内容が限定される
派遣薬剤師は、比較的業務の幅が狭いため「やりがいが少ない」と感じる人もいるようです。
派遣先が派遣薬剤師に期待しているのは、おもに調剤業務においてのピンポイント貢献。
つまり、派遣薬剤師の役割は「調剤業務を滞りなく着実に進めること」であるため、どうしても調剤業務を淡々と行うことになりやすいのです。
今もピックは薬剤師より社員事務さんのほうが正確ですね。
派遣は鑑査投薬しかしないので!— まりんこ🐯💊@薬剤師×スロッター (@marico_orz) April 3, 2019
派遣薬剤師になって思うこと
メリット
・投薬ばかりできる
・色々な会社を見れる
・色々な薬剤師を見れる
・残業代含め給料が良いデメリット
・かかりつけのような親身な関係構築は難しい
・在宅などは正社員がメイン
・監査、投薬で頭と喉を酷使する
・時間=お金結論、独立志望の人にはオススメ
— みっちゃん@独立を目指す薬剤師調剤薬局で独立する姿を発信する30代 (@flh1967) September 27, 2019
上記のTwitterの内容のように、派遣薬剤師の仕事は監査や投薬などの調剤業務のみで、職場運営や業務改善に携わることは、ほぼありません。
新しい業務に挑戦したいと考えておられる方には、仕事内容が限定される派遣薬剤師の働き方がデメリットになるでしょう。
【病院への派遣は法律によって原則禁止】
病院への派遣は法律によって原則禁止されています。
ただし、以下の2つに該当する場合は派遣として病院で働くことが可能です。
- 紹介予定派遣をする場合
- 産前産後休業、育児休業、介護休業を取得した労働者の業務である場合
また、以下は「ファルマスタッフ」の病院派遣求人の一例です。
(引用:「派遣・病院」の求人結果|ファルマスタッフ|2021年1月9日時点)
(※勤務地や求人IDはモザイク加工を施しています)
求人数は限られていますので、病院で派遣薬剤師として働きたい方は、こまめに情報チェックすることをおすすめします。
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デメリット5.キャリアアップに向かない
派遣薬剤師として働く場合、キャリアアップは難しいと考えたほうが良いでしょう。
というのも、先ほど解説したとおり派遣薬剤師の主な業務は調剤であり、人材育成などの管理業務を担当することはありません。
キャリアアップするためには、勤務年数とそれに伴うスキルの向上が必須。
業務内容に制限のある派遣薬剤師は、キャリアアップに伴う評価がなかなかされないのです。
今、派遣薬剤師になろうと思っているのに、登録会社からの人からコロナの影響で時給が下がったので、契約社員や正社員を奨められた。別の登録会社も派遣薬剤師はキャリアダウンだからと言って正社員を奨められた。そうなの?え~❗️もう嫌な薬局に入りたくない‼️
— 竜さん (@ryuusann37) July 23, 2020
派遣薬剤師を長年続けたとしても、管理薬剤師などのポジションにキャリアアップするのは難しいでしょう。
また、以下の記事では派遣薬剤師のデメリットについてさらに詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
4.【結論】派遣薬剤師が向いている人の5つの特徴!
ここまで、派遣薬剤師の働き方のメリットとデメリットを5つずつ紹介しました。
メリットとデメリットを考慮すると、どのような人が派遣薬剤師に向いているのでしょうか?
派遣薬剤師に向いている人の特徴を5つまとめましたので、あなたに当てはまるか考えてみてください。
- 高時給で効率的に稼ぎたい人
- 自分のリズムで働きたい人
- 短期間だけ稼ぎたい人
- いろんな職場を経験したい人
- 副業や兼業で稼ぎたい人
派遣薬剤師はパートより時給が高く、求人によっては時給換算した正社員の給与を上回ることもあるので、短期間で効率的に収入を増やしたい方に特におすすめです。
上記5つに当てはまる場合は、派遣薬剤師の働き方を積極的に検討してみてはいかがでしょうか?
記事後半「6.求人数&サポートが充実している派遣会社3選」では、派遣求人探しにおすすめの会社を紹介しているので、チェックしてみてください。
派遣薬剤師が向かない人
補足として、派遣薬剤師に向かない人の特徴を4つ紹介します。
- 調剤未経験の人
- 長期間ブランクがある人
- キャリアアップを目指す人
- 同じ場所で長く働き続けたい人
派遣薬剤師は、1,2カ月といった短期間で調剤業務において即戦力の活躍を求められますので、調剤経験が浅い方や長期ブランク明けの方には不向きです。
また、派遣薬剤師の仕事は監査や投薬などの業務に限定されるため、将来は管理薬剤師になりたいといったキャリアアップを目指す方には向いていません。
【派遣が合わない場合は高時給のパートもおすすめ!】
デメリットを把握して「派遣の働き方は自分に合わないかも…」と感じた方は、高時給パートの働き方もおすすめです。
以下は、大手派遣会社「ファルマスタッフ」の高時給のパート求人例です。
(引用:「パート・高時給(2,500円以上)」の求人結果|ファルマスタッフ|2020年12月30日時点)
(※勤務地や求人IDはモザイク加工を施しています)
上記のような時給2,500円を超えるパート求人もありますので、派遣でなくても高時給で働くことは可能です。
「派遣・パートのどちらが向いているか分からない…」という方は、派遣とパートの両方の求人を扱っている「ファルマスタッフ」のアドバイザーに一度相談してみてはいかがでしょうか?
5.信頼できる派遣会社を選ぶ5つのポイント
実際に派遣薬剤師として働き始める際に重要になるのが、直接の雇用主になる派遣会社選びです。
派遣会社選びを間違えると「希望の時給で働けない」「サポート不足により派遣先で孤立する」…といったトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
ここでは、信頼できる派遣会社を選ぶポイントを5つ紹介しますので、派遣会社選びの際の参考にしてください。
ポイント1.福利厚生を含めた雇用契約がしっかりしている
まず第一に、福利厚生制度を含めて雇用契約がしっかりしている派遣会社を選ぶことが大切です。
雇用契約がしっかりしていれば、条件等の認識違いで派遣先とトラブルに発展した場合でも契約でしっかり守られます。
以下に、確認すべき雇用契約と福利厚生制度のポイントをまとめましたので、参考にしてください。
【確認すべきポイント】
- 社会保険・雇用保険
- 薬剤師賠償責任保険(派遣会社負担)
- 有給休暇制度
- 産休・育休制度
時給という見えやすい面だけでなく、正社員と同等の保険制度の有無(会社負担での薬剤師賠償責任保険への加入など)や有休・産休・育休の取得実績も派遣会社選びの大事なポイントです。
派遣薬剤師の雇用主は「派遣会社」になりますので、雇用契約については就職先を選ぶ意気込みで事前にしっかり確認しましょう。
ポイント2.派遣求人の保有数が多い
派遣求人の保有数が多いことも考慮すべき大事なポイント。
派遣薬剤師は有期契約であり、派遣先との契約期間が満了すると次の職場を探す必要があるためです。
次の職場探しの際、所属する派遣会社の求人数が少ない場合、限られた求人から妥協して選ぶか、希望に合った求人が出るまで待たなければなりません。
一方、派遣求人をたくさん保有している派遣会社を選んでおけば、複数の候補の中からあなたの希望条件にあう職場に応募できます。
派遣会社を決める際は、最初だけでなく、次の派遣先のことも考えて求人数が多い会社を選びましょう。
以下に、派遣の求人数が豊富なサイトを3つ紹介しますので、参考にしてください。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
ファルマスタッフ 派遣求人数:3,985件 |
|
薬キャリ 派遣求人数:1,924件 |
|
お仕事ラボ 派遣求人数:834件 |
|
※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載
【単発派遣を探せるサービス】
単発(スポット)の派遣薬剤師の求人を取り扱っているサイトの数は限られています。
さらに、単発の派遣薬剤師の求人は少ないため、こまめな情報のチェックがかかせません。
以下の記事では、単発派遣について詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧になってみてください。
ポイント3.派遣実績が豊富
求人数はもちろん、派遣実績が豊富なことも派遣会社選びに重要です。
実績のある派遣会社は、大手であることが多く「派遣就業の体制」や「サポート体制」が整っている傾向があります。
有給休暇などの労働者の権利もしっかり守られているところが多いので、安心して働くことができるでしょう。
実際に、派遣実績が豊富な「ファルマスタッフ」では、派遣薬剤師の有給取得率が80%を超えています。
(引用:【派遣薬剤師のススメ】ファルマスタッフの選ばれる理由|ファルマスタッフ)
また、派遣実績が豊富な会社では、過去の派遣者や派遣先のデータをもとに「派遣先の職場の情報を詳しく教えてくれる」ことも多いです。
「ファルマスタッフ」や「薬キャリ」は、実績が豊富で制度も整っているので、ぜひチェックしてみてください。
ポイント4.派遣先との交渉能力がある
派遣先の職場との交渉能力がある派遣会社を選ぶことも、大切なポイントです。
派遣先との交渉能力が高ければ、就業後に何か問題が発生した場合も、素早く問題解決へと動いてくれます。
たとえば、派遣先と条件の食い違いで揉めてしまった場合も、担当者がすばやく間に立ち、条件の再確認を行ってくれるはずです。
以下に、派遣会社の交渉力を見極めるポイントをまとめました。
- 紹介実績が多い
- 求人数が多い
- 給与や条件の交渉を積極的に行ってくれる……など
上記のような派遣会社は、派遣先と信頼関係があり、交渉力が優れている傾向にあります。
希望を満たして働くためにも、『交渉力』を意識して派遣会社を選びましょう。
ポイント5.派遣後もサポートがある
職場への派遣後のサポートの有無も派遣会社選びに重要です。
派遣先で仕事を始めた後に派遣会社からのサポートが全く無いと、その後は自力でやっていくしかないという状況になってしまいます。
反対に、以下のような相談体制があれば「派遣先が合わない」といった問題が生じた場合でも安心です。
(引用:3つのメリット|お仕事ラボ)
頻繁に職場が変わる派遣薬剤師は、悩みを抱えることも多く、アフターフォローの有無がとても大切です。
何かあったときに困らないよう、派遣後のサポート力も十分に考慮しておきましょう。。
次の見出しで紹介するおすすめの派遣会社3社は、いずれも就労後のサポート体制があるので安心ですよ。
6.求人数&サポートが充実している派遣会社3選
ここまで説明したように、派遣として働く場合は、信頼できる派遣会社を利用することが大切。
とはいえ、すべての派遣会社を比較して、自分にあうところを見つけるのは大変です。
そこで、本記事では「信頼できる派遣会社を選ぶ4つのポイント」をもとに、求人数・サポートが充実している会社を3社厳選しました。
以下の3社は、自信をもっておすすめできる派遣会社ですので、ぜひチェックしてみてください。
名称 | 特徴 |
---|---|
ファルマスタッフ 派遣求人数:3,985件 |
|
薬キャリ 派遣求人数:1,924件 |
|
お仕事ラボ 派遣求人数:834件 |
|
※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイト(派遣会社)です。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
たくさんの派遣求人を確認したいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、大手薬局「日本調剤」グループ企業が運営している派遣会社。
実績も多く、ノウハウも豊富に持っているため「初めて派遣薬剤師として働きたい」「派遣の働き方について相談したい」という方にぴったりです。
派遣求人数も多く、時給4,000円といった高額派遣求人も充実しているので、きっと希望に合う派遣先が見つかるはずですよ。
(▼ファルマスタッフの高額派遣求人例)
(引用:「派遣・時給4,000円以上」の求人結果|ファルマスタッフ|2021年1月11日時点)
(※勤務地や求人IDはモザイク加工を施しています)
「たくさんの求人を比較し、希望条件を満たす派遣先を見つけたい」という方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
【派遣求人数】
3,985件(2021年1月時点)
【福利厚生】
社会保険・雇用保険・労災保険・薬剤師賠償責任保険・有給休暇制度・定期健康診断スキルアップ講座・JPラーニング・ファーマシーセミナー・保養所やスポーツクラブの利用割引・定期面談
【面談オフィス】
全国12拠点(札幌、仙台、大宮、船橋、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、九州)
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
---|---|
公開求人数 | 約62,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファルマスタッフの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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今すぐ派遣薬剤師として働きたいなら「薬キャリ」
(引用:薬キャリ)
「薬キャリ」は、医療従事者を対象としたサービスを提供する「エムスリー」のグループ企業が運営している派遣会社です。
薬キャリの特徴的な強みは「スピード感」。
会員登録後は、電話のやりとりだけで、最短即日最大5件の派遣求人を紹介してくれるため「できるだけ早く働き始めたい」という方におすすめです。
また、医療業界に広くコネクションがあり、他の派遣会社にはない非公開求人が豊富です。
(▼薬キャリの派遣求人例)
(引用:「派遣」の求人結果|薬キャリ|2021年1月11日時点)
(※勤務地や求人IDはモザイク加工を施しています)
他のサイトにはない独占求人をチェックしたい方や、今すぐ派遣として働きたい方は、ぜひ薬キャリに相談してみてください。
【派遣求人数】
1,924件(2021年1月時点)
【福利厚生】
関東ITソフトウェア健康保険組合に加入・薬剤師賠償責任保険・有給休暇制度・産休育休の取得サポート・契約保養施設の利用割引
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約40,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://agent.m3career.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!薬キャリの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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安心して派遣を続けたいなら「お仕事ラボ」
(引用:お仕事ラボ)
「お仕事ラボ」は、「株式会社アイセイ薬局」の子会社が運営しており、特に調剤薬局の求人が充実しています。
求人数こそ大手のファルマスタッフより少ないですが、「時給3,000円以上」といった高時給の求人割合が高いため時給の高い職場を効率良く探せます。
(▼お仕事ラボの派遣求人例)
(引用:時給3,000円以上の派遣の求人結果|お仕事ラボ|2021年1月14日時点)
(※勤務地や求人IDはモザイク加工を施しています)
また、お仕事ラボは派遣の福利厚生・教育制度が充実しているので、派遣として安定して働き続けたい方におすすめです。
「万全の体制で働きたい」「長く派遣を続けたい」という方は、ぜひお仕事ラボに登録してみてはいかがでしょうか?
【派遣求人数】
834件(2021年1月時点)
【福利厚生】
薬剤師賠償責任保険無料加入、正社員と同様の保険加入、スキルアップの学習ができる「MPラーニング」の提供(研修認定薬剤師の受講シールも取得可能)、就業開始後の仕事相談や職場フォローなどのサポート
運営会社 | 株式会社AXIS |
---|---|
公開求人数 | 約29,000件 (2021年3月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.oshigoto-lab.com/job |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!お仕事ラボの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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まとめ
派遣薬剤師の働き方にはメリット・デメリットがあるため、自分に向いている働き方かどうかをよく考える必要があります。
あなたの目指す働き方に派遣薬剤師が当てはまる場合は、ぜひ積極的に派遣薬剤師として働くことを検討してみてはいかがでしょうか?
<派遣薬剤師に向いているのはこんな人>
- 高時給で効率的に稼ぎたい人
- 自分のリズムで働きたい人
- 短期間だけ稼ぎたい人
- いろんな職場を経験したい人
- 副業や兼業で稼ぎたい人
また「派遣薬剤師として働きたい」と思った場合は、手厚いサポートを受けられる派遣会社の利用がおすすめです。
以下の3社は『派遣薬剤師の働き方に精通しており、求人数も多い』ので、ぜひ利用してみてください。
【おすすめの派遣会社】
名称 | 特徴 |
---|---|
ファルマスタッフ 派遣求人数:3,985件 |
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薬キャリ 派遣求人数:1,924件 |
|
お仕事ラボ 派遣求人数:834件 |
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※求人数は2021年1月時点・各社の公式サイトを参考に記載