最終更新日:2021/01/13
20代で転職を考える薬剤師は多いです。
転職の理由は、「職場の人間関係」、「仕事内容への不満」、「ライフスタイルの変化」など様々。
20代で、初めて転職する場合は「失敗したらどうしよう…」と不安になりますよね。
2020年4月における「医師・薬剤師等」の有効求人倍率は3.81倍となっており、場所や条件を選ばなければ転職先がすぐに決まる傾向にあります。(参考: 職業別一般職業紹介状況[実数](常用(除パート))|厚生労働省)
しかし、勢いだけで転職すると、入職後に後悔することになってしまうかもしれません。
そこで本記事では、転職を成功させるポイントやおすすめの転職サイトを紹介します。
転職の不安を、1つずつ解消していきましょう。
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1.20代の薬剤師によくある転職理由
転職を考えたとき、「他の人がどのような理由で転職しているのか」気になりますよね。
そこでまずは、20代の薬剤師によくある転職理由を3つ紹介します。
人間関係がうまくいかない
「人の悩みはすべて対人関係である」と言われているように、人間関係の状態は仕事・生活に大きな影響を及ぼします。
実際に、人間関係の問題で転職を考える人はとても多いです。
特に薬剤師の業務は、比較的狭い空間で密なコミュニケーションが必要とされるため、人間関係が問題になりやすいです。
体と心を壊してまでも薬剤師の仕事をしたいと思うなんて、俺もどうかしてるよ。でも体と心が壊れたのは仕事で壊れたのではなく、主に人間関係で壊れたのだと思ってる。
「仕事は嫌いじゃない、人間関係が嫌なんだ」
って言葉、つい先日聞いたけどその通りだとおもうよ。— 佐々木@ポエマー薬剤師 (@ssk_ske) December 9, 2019
人間関係は自分一人で変えることは難しいため、転職は人間関係を劇的に変える有効な手段となります。
人間関係に悩まれている方は、転職を検討してみましょう。
ライフスタイルが変わった
長い人生においてライフスタイルの変化は必ず訪れます。
特に女性薬剤師の場合は、妊娠、出産、育児などのライフスタイルの変化に、どのように対処したら良いか気になりますよね。
地域薬学ケア専門薬剤師、めちゃんこ興味あったけど、調べれば調べるほど子持ち女性薬剤師には無理ゲーな感じが。例えば子供のイベントとかあるとかそういうので無理になりそう。独身でも5年間結婚子供我慢とか?1人薬剤師のとこは無理よね。んんん?なんなんだろうか。
— 霜降りお肉 (@shimofuripha) May 30, 2020
ライフスタイルの変化に応じて働き方を見直すことは、薬剤師のキャリアだけでなく人生設計においてとても重要です。
転職によって働き方を変えて、人生を充実させましょう。
スキルアップしたい
「今の職場の業務は難なくこなせるようになったので、薬剤師としてスキルアップしたい」と転職を考える20代も多いです。
別の職場で、これまでとは違う業務に携わることができれば、薬剤師としての知識を深めることが可能です。
1年目に限らず、薬剤師たるものいつでも転職は念頭にいれてスキルを磨くべき。
正直、選ばなければ薬剤師免許だけでまだまだ仕事場はある。
でも選ばないとまた同じ辛いことの繰り返しだからね。
市場価値をあげるために、積極的に認定・専門・資格は取っていこう🥺— あきゅ@ぽんこつ薬剤師 (@akyu_kyun) April 21, 2020
スキルアップを考える20代の薬剤師は、チーム医療や在宅診療を経験できる場所、患者さんとの距離が近い病院への転職を検討するのも1つの方法です。
「どのような場所で働けばスキルアップにつながるのか」転職前に考えてみましょう。
2.薬剤師が20代で転職するメリット
「20代で転職するのは早すぎるのでは…?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、20代薬剤師の転職にはメリットが多いです。
ここでは20代で転職するメリットを3つ解説しますので、参考にしてください。
メリット1.ポテンシャル採用が期待できる
20代という早めの転職は、第二新卒扱いとなる可能性が高く、転職が上手くいきやすい傾向にあります。
というのも、まだまだ若い20代は「求職者のポテンシャル」を見込んで採用する企業が多いためです。
これまでの業務経験以上に、あなたの伸びしろが期待されるため、思いがけない好条件での採用に繋がり易いですよ。
ただし、企業側のポテンシャル採用が期待できるのは、おおむね20代まで。
ポテンシャル採用を狙うのであれば、早めに行動を起こすことをおすすめします。
メリット2.年収の変化が少ないため転職を決断しやすい
20代は、転職しても年収の変化が少なく「転職を決断しやすい」と感じる方が多いです。
入社して間もないため、年収がそこまで上がっておらず、転職先でも同じくらいの収入になることが多いのです。
そのため、年収ダウンが不安な場合でも気兼ねなく転職しやすい傾向があります。
対して、30代の場合は勤続年数に比例して年収が上がっていることが多く、転職時に年収がダウンしてしまうケースも多いです。
年収ダウンがネックになって、転職を決断できない30代も少なくありません。
20代の場合、年収が大きく減るケースは少ないので「スキルアップ」などを重視した転職にもチャレンジしやすいですよ。
メリット3.30代よりも異業種転職に挑戦しやすい
薬剤師として2~3年勤務すると、業務にも慣れてくるため「このまま今の仕事を続けていて良いのか?」と悩む20代も少なくありません。
別業種への転職は不安が大きいものですが、まだまだ若い20代は、異業種へも転職しやすい年代です。
先ほども説明したように、20代は「ポテンシャル」や「将来性」が重視されることが多いので、たとえ未経験であっても採用のチャンスがあるのです。
一方、30代になってしまうと、採用する企業側が即戦力となる業務経験を期待するので、異業種への転職はどうしても難しくなります。
そのため、異業種への転職を検討している場合は、20代の早いうちに行動を起こすことをおすすめします。
3.20代薬剤師の転職で注意すべきポイント
20代薬剤師の転職にはメリットが多い反面、20代だからこそ注意すべきポイントもあります。
ここでは、転職前に押さえておくべき注意点について解説します。
転職失敗を防ぐためにも、しっかり確認しておきましょう。
注意点1.「すぐにまた転職するのではないか」と思われがち
勤続年数が短い状態で転職する場合、「すぐにまた転職してしまうのではないか…」と思われてしまいがち。
人材採用には求人募集や教育などのコストがかかるため、企業側は長く働いてもらえそうな人を優先して採用することが多いです。
そのため「すぐにまた転職してしまうのではないか…」と思われた場合、どうしても選考で不利になってしまいます。
このようなデメリットを解消するためには、「働き続ける意思」や「仕事への意欲」をアピールすることが大切です。
ポジティブな転職理由や熱意をしっかり伝えることができれば、企業側の「すぐに辞めてしまうかもしれない」という不安を払拭できるでしょう。
【やる気を伝えるアピール方法】
- 具体的にどんな仕事がしたいのかを伝える
- どんな実績を残したいのかを伝える
- 転職のために努力していることを伝える
注意点2.曖昧な理由では転職を繰り返してしまう恐れがある
20代薬剤師の転職では、一時の感情にまかせて勢いで転職してしまいがちです。
転職理由が曖昧なまま仕事を変えると、転職先でも同じ悩みを抱え、転職を繰り返すことになってしまうかもしれません。
多くの企業は、転職を繰り返している人にマイナスの印象を抱く傾向があるので、転職回数の増加には注意が必要。
転職回数が増えた結果、次の転職先が決まりにくくなり、自分に合わない職場に転職せざるを得なくなるケースも少なくありません。
このような悪循環に陥るのを防ぐためには、転職前に「なぜ転職したいのか」冷静に考えてみることが大切です。
パっと理由が思い浮かばない場合は、紙に今の気持ちを書き出してみると良いですよ。
理由が明確になれば、おのずと転職で譲れない条件が見えてくるはずです。
「転職しないこと」も検討しよう!
転職理由が明確でなかったり曖昧な状態で転職すると、転職後に後悔する可能性が上がります。
いったん立ち止まって、「転職しない」と決断することも手段です。
ここでは転職せずに、人間関係のリセット、スキルアップ、ライフスタイルの変化に対応する方法をまとめました。
ぜひ参考にして下さい。
対応策 | 解決される転職理由 |
---|---|
「別系列店へ異動」 |
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「雇用形態の変更」 同じ職場で正社員からパートに変更 |
|
「育休・産休制度の活用」 |
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4.20代薬剤師の転職によくある失敗例と成功への対策方法
ここでは、20代の薬剤師が転職の時にやりがちな失敗例5つを紹介します。
失敗例を分析し、転職成功へ繋げましょう。
ポイント1.ネガティブな転職理由を伝えてしまう
ネガティブな転職理由を、そのまま伝えてしまうのはよくある失敗です。
最初に就職した時のことを思い出してみてください。
志望動機で、ネガティブな本心(本当は別の会社に就職したかった等)を書いたり言ったりしなかったですよね。
転職の場合も同じです。
ネガティブな本心(人間環境が嫌になった等)をそのまま伝えるのではなく、工夫しましょう。
嘘をつくのでなく、ポジティブな言葉(違う環境で仕事してみたくなった等)に言い換えて転職理由を伝えてみてください。
ネガティブな理由より、前向きな転職理由を伝えたほうが採用者側からの印象も良くなるはずですよ。
ポイント2.今後のキャリアを考えず転職してしまう
20代薬剤師のキャリアは始まったばかりで、人生もまだまだ長いです。
転職を成功させるためには、30代以降のキャリアについても考えておくことも大切です。
「将来は病院薬剤師として臨床現場で働きたい」等々、あなたの描く30代以降のキャリアも考えておくと、20代での転職が将来必ず活きてきます。
また、転職する際に会社や同僚と揉めてしまうなど、後味の悪い退職は避けましょう。
今後のキャリアを考えると、系列会社や同僚の薬剤師と将来一緒に仕事するかもしれません。
円満に退職することも、今後のキャリアにとって大切です。
ポイント3.焦って転職先を決めてしまう
「転職先から高年収を提示された」、「友人に紹介された」からといって、すぐ転職しないようにしましょう。
見かけの年収だけでなく、残業の有無、福利厚生、産休・育休制度など会社制度のすべてが生活に関わってきます。
友人にはぴったりの職場でも、あなたにぴったりかは分からないので、転職先の労働条件と職場環境を自分でしっかり確認することが大切です
特に20代薬剤師の転職では、焦って転職先を決めるのではなく、一呼吸おいて自分で転職情報を整理しましょう。
ポイント4.内定獲得前に仕事を辞めてしまう
仕事を続けながら転職活動するのは大変ですが、可能な限り仕事を継続しながら転職活動しましょう。
理由は、内定獲得前に仕事を辞めてしまうと、日常の生活費の不足が気になる可能性が高いからです。
銀行残高が少なくなっていくと焦りが生じて、早く転職先を決めたくなります。
結果、あなたに合わない転職先を選び、転職に失敗する確率があがります。
手取り収入の6か月分程度の貯金を用意しておくと安心ですよ。
ポイント5.情報収集が不十分な状態で求人に応募してしまう
情報収集不足は、転職後の後悔につながる要因の1つ。
情報収集が不十分なせいで、転職後に「思っていた環境ではなかった…」と後悔してしまうケースも少なくありません。
転職のミスマッチを防ぐためには、事前の情報収集が必須です。
転職サイト等を活用し、第三者の客観的意見も含めた最新の転職情報をたくさん集めましょう。
5.薬剤師の最新転職情報を入手する方法
転職を成功させるためには、病院や調剤薬局・企業等についてしっかりリサーチすることが大切です。
ここでは、役立つ転職情報を入手する方法を3つ紹介します。
方法1.知人の薬剤師から話を聞く
20代薬剤師が転職を考える際、知人の薬剤師から話を聞くことは非常に重要になります。
知人の薬剤師からの転職情報は、着飾っていないリアルな本音の情報だからです。
ただし、知人からの話は「個人的な主観」が入ってしまったり、情報が限定されてしまうケースも少なくありません。
より客観的な情報を手に入れるためには、1人ではなく複数の薬剤師から話を聞くと良いでしょう。
また、得た情報を鵜呑みにするのではなく「信憑性のある情報なのか」見極めることも大切ですよ。
方法2.総合転職サイトで転職情報を入手する
幅広く求人情報を集めることは、転職を成功に繋げる秘訣です。
総合転職サイトには、薬剤師向けの求人も豊富なのでぜひチェックしてみてください。
幅広い求人に目を通すことで、転職の視野を広げられますよ。
情報収集には「リクナビNEXT」がおすすめ!
総合転職サイトで薬剤師の求人をチェックするなら、求人数No.1のリクナビNEXTがおすすめ。
リクナビNEXTは、人材紹介大手「リクルートグループ」が運営しており、『転職者の約8割が利用している』というデータもある知名度が高いサイトです。
求人紹介・転職相談等のサポートはありませんが、いつでも気軽に案件をチェックすることができます。
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転職の視野を広げるためにも、ぜひチェックしてみてください。
(引用:リクナビNEXT)
運営会社 | 株式会社リクルートキャリア |
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公開求人数 | 40,143件 (2020年6月時点) |
公式サイト | https://next.rikunabi.com/ |
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方法3.薬剤師専門の転職サイトに相談する
転職成功率を高めたい場合は、薬剤師専門の転職サイトに相談するのがおすすめ。
薬剤師に特化した転職サイトでは、無料で転職全般の相談ができます。
薬剤師専門であるため、薬剤師転職のノウハウを持っており、客観的な最新の転職情報源として最適です。
また、20代薬剤師が転職を考える際、不安要素である面接対策や履歴書チェックなど転職のサポートもしてもらえます。
薬剤師専門の転職サイトを活用すれば、転職の成功率をぐっと高めることができますよ。
6.20代薬剤師におすすめの転職サイト
ここでは、20代の薬剤師の転職におすすめの転職サイトを3つ紹介します。
転職を成功させるため、ぜひ活用しましょう。
どれも登録は無料なので、ぜひ気軽に登録してみてください。
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
親身に相談にのってもらいたいなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、人材大手である「マイナビグループ」が運営しているサービス。
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実際に2019年10月のアンケート結果では、見事「薬剤師転職支援サービス 利用者満足度No.1」に輝きました。
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親身に相談にのってもらいたいなら「薬キャリ」
(引用:薬キャリ)
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また、コンサルタントが「派遣担当」「正社員担当」「パート担当」など、分野によってチーム分けされていることもポイント。
コンサルタントは特定の分野に精通しているため、専門性の高い情報を入手できます。
専門的な情報を得られる点は、キャリアアップを見据える20代薬剤師にとって、大きなメリットになるはずですよ。
「自分の能力をしっかり活かせる職場に転職したい」という方は、ぜひ利用してみてください。
運営会社 | エムスリーキャリア株式会社 |
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たくさんの求人を比較したいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
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まとめ
20代薬剤師では、以下のポイントを踏まえて転職活動を行いましょう。
- 転職の目的を明確にする
- 転職理由は「ポジティブな理由」に言い換えて伝える
- 将来のキャリアについてもしっかり考慮する
- 焦って転職先を決めない
- 薬剤師転職サイトを活用して転職活動を進める
ポテンシャル採用が期待できる20代は、スキルアップや異業種の転職にも最適なタイミングです。
まずは転職理由を整理し、希望の条件をまとめてみましょう。
また、20代の転職では手厚いサポートを受けられる「薬剤師転職サイト」の利用がおすすめ。
以下の3社は求人数も豊富なので、ぜひチェックしてみてください。