最終更新日:2021/02/21
40代で転職を考えたとき、年齢について不安になるのは当然のこと。
現職に不満があるものの、「40代で転職するのは無理なのでは?」と悩んでいませんか?
年齢を理由に転職を諦めてしまう人も多いですが、薬剤師は40代でもまだまだ転職可能です。
ただし、40代の転職が20~30代と比較して難しいことは事実。
転職を成功させるためには、求人の傾向や効率的な探し方を把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、40代薬剤師向け求人の特徴と探し方、転職活動のポイントを詳しく解説します。
経験豊富な40代だからこその強みを活かし、理想の転職を実現しましょう。
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1.資格の効力が大きい薬剤師は40代でも転職可能
「40代での転職は難しいのでは」と不安になる方もいますよね。
結論からお伝えすると、薬剤師は需要が高いので、40代での転職は可能です。
実際に令和2年9月分の有効求人倍率をみると、薬剤師等の需要が高いことがわかります。
全体 | 0.95倍 |
---|---|
医師・薬剤師等 | 2.01倍 |
有効求人倍率2.01倍というのは、1人あたりに2.01件の求人があることを示しており「求職者優位の売り手市場」の状態であると分かります。
また、医師・薬剤師等の有効求人倍率は、全体の2倍以上となっており、非常に需要が高いことが読み取れるでしょう。
実際に、転職サイトには、以下のように「40代活躍中」と記載されている求人も多いです。
▼ファルマスタッフの求人例
(引用:フリーワード「40代」の求人結果|ファルマスタッフ|2020年11月27日時点)
※勤務地等はモザイク加工を施しています)
上記のような求人が多々あることからも、40代の薬剤師を積極的に採用している企業が少なくないことがうかがえます。
このように40代であっても採用のチャンスは十分あるので、転職したいという気持ちがあるなら、ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。
2.40代向け薬剤師求人の特徴と効率的な探し方
40代の薬剤師は十分転職可能であるとお伝えしましたが、若手と比較して不利になるケースもあるので注意が必要。
40代の薬剤師がスムーズに転職するためには、業種別の傾向を把握し、40代でも採用の可能性がある求人にアプローチすることが大切です。
そこで、ここでは「40代向け薬剤師求人の特徴と効率的な探し方」をご紹介します。
調剤薬局:調剤経験があれば十分転職可能
調剤薬局は、40代の薬剤師でも調剤経験があれば十分採用のチャンスがあります。
深刻な人手不足になっており、何としてでも薬剤師を確保したいという調剤薬局は多いためです。
ただし、人気が集中しやすい大手の調剤薬局は、ポテンシャルを期待して若手の薬剤師を採用する傾向にあります。
転職難易度は各々の薬局の事情によって大きく異なるため、求人探しの際には「40代でも採用の可能性があるの職場なのか」見極める必要があります。
求人を見極める際に、おすすめなのが「転職サイトの求人検索機能」の活用。
転職サイトの求人検索を活用し、「40代」のフリーワードで検索すると、以下のように40代が活躍していたり、40代を積極的に採用している職場の求人がヒットします。
▼ファルマスタッフの求人例
(引用:フリーワード「40代」の求人結果|ファルマスタッフ|2020年11月27日時点)
※勤務地等はモザイク加工を施しています)
上記のような「40代」のワードが記載されている求人は、年齢が不利にならない可能性が高いため、採用のチャンスがあります。
とくに、地方の薬局は人手不足の店舗が多く「40代も積極的に採用している」というケースも多いです。
調剤薬局は40代でも十分転職できる可能性がありますが、薬局によっては年齢がネックになることもあるので、各々の転職傾向を見極めましょう。
ドラッグストア:人手不足の店舗が多く転職しやすい
ドラッグストアは比較的転職しやすく、40代であっても転職可能です。
近年、ドラッグストアの人気は外国人観光客を含めて高まっており、店舗数が増えています。
そのため、なかなか薬剤師を確保できないドラッグストアも多いのです。
深刻な人手不足に悩み「年齢に関わらず、何としてでも薬剤師を採用したい」という店舗も多くあります。
また、ドラッグストアは「調剤業務が発生しない職場も多い」「研修制度が充実している店舗が多数ある」という理由から、ブランク明けであっても入職しやすい傾向にあります。
ドラッグストアは人手不足の店舗も多く、40代でも採用の可能性があるので、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか?
<調剤業務に不安がある場合は…>
調剤業務に不安がある場合は、調剤併設でないドラッグストアを選ぶのがおすすめ。
転職サイト「ファルマスタッフ」では、以下のように、「ドラッグストア」と「ドラッグストア(調剤あり)」を選択できるので、ぜひ活用してみてください。
(引用:求人詳細検索|ファルマスタッフ)
病院:若手と比較し不利になりやすい
病院は40代で転職する場合、若手と比較し不利になりやすいです。
病院薬剤師は、病棟業務や抗がん剤調製など業務の幅が広く、覚えるべきことが多いので、ポテンシャルを期待して若手の薬剤師を採用する傾向にあるためです。
とくに、総合病院など人気の高い病院は、40代になると書類審査に通りにくくなります。
「新卒薬剤師に人気が高く、新卒薬剤師メインで採用している」「ポテンシャルを期待して若手薬剤師を採用する」という病院も多いです。
なお、40代で病院への転職にチャレンジしたい場合は、比較的倍率が低い「慢性期病院」の求人を探すのがおすすめ。
慢性期病院は急性期病院と比較して若手からの人気が低く、中途採用を行っているところも多いため、40代薬剤師であっても採用の可能性があります。
急性期病院への転職はどうしても若手が有利になりやすいので、40代で病院に転職したい場合は、比較的難易度が低い「慢性期病院」を狙いましょう。
製薬会社:競争率が高く書類審査に通りにくい
製薬会社は40代になるとハードルが非常に高まります。
製薬会社では、ポテンシャルを期待して若手の薬剤師を採用することが多く、40代の薬剤師は不利になるためです。
「40代で応募したら、書類選考にさえ受からなかった」というケースも少なくありません。
とくに、未経験の企業へ転職する場合は、1からスキルや経験をつける必要があるので、年齢が上がると採用に抵抗を感じる企業が多いです。
このような理由から、製薬会社への転職はかなり難易度が高いため、あまりおすすめしません。
スキルや実績がある場合は例外がありますが、企業への転職は若手が有利であることを把握しておきましょう。
<どうしても企業に転職したい場合は…>
どうしても「企業で働きたい」という場合、治験施設支援機関(SMO)のCRC(治験コーディネーター)等であれば、難易度は高いですが可能性はあります。
CRCの求人は「未経験可」としている案件も多いためです。
ただし、未経験の場合は「40歳~40代前半くらいまで」としている求人も多いので、CRCへの転職に興味があるのなら、できるだけ早くアクションを起こすことをおすすめします。
3.転職前に知っておきたい!40代薬剤師の転職事情
薬剤師は40代でも十分転職可能ですが、20代・30代の転職とは事情が異なるので、注意が必要。
転職事情を知らずに転職すると、「こんなはずではなかった」「内定がなかなかもらえない」と苦労するケースも少なくありません。
失敗や後悔を防ぐためには、あらかじめ事情を把握しておくことが大切です。
そこで、ここでは、転職前に押さえておくべき「40代薬剤師の転職事情」をご紹介します。
事情1.未経験分野への転職は難易度が高い
40代で未経験分野の転職は、「かなり難易度が高い」と考えたほうが良いでしょう。
採用側の多くは40代に「第一線で働ける即戦力」を期待しているため、スキルや経験がない状態では採用されない可能性が高いです。
例えば、調剤業務経験しかない40代の薬剤師が、民間企業や臨床経験を求められる病院の求人に応募しても採用は見込めません。
一方、病院から調剤薬局へ転職する場合は、前職の病院で培った調剤技術や服薬指導のスキルを転職先の調剤薬局で活かすことができるので、採用の可能性があります。
未経験分野への転職は難易度が高いため、40代の薬剤師が転職する際は、今までの経験や知識が活かせる職場を選ぶのがおすすめです。
事情2.管理職経験があると有利になりやすい
40代の薬剤師は、管理薬剤師・エリアマネージャーなど「管理職経験」がある場合、転職が有利になりやすいです。
管理職経験があれば高年収を狙いやすいですし、マネジメント経験を持つ薬剤師を「管理薬剤師候補」として積極的に採用するケースも多いためです。
実際に「前職で管理職の経験があり、管理薬剤師候補として高年収で転職できた」「管理職経験があることを記載すると、書類審査をスムーズに通過できた」という成功談も多く見られます。
管理薬剤師の経験は転職で有利にはたらくことが多いので、選考時は積極的にアピールすると良いでしょう。
事情3.年収が下がる可能性がある
40代薬剤師が転職すると、年収が下がる可能性が高いです。
40代薬剤師は、現職でキャリアを積んでいることが多く、新たな職場へ転職すると現職よりも年収が下がりやすいのです。
「製薬会社から調剤薬局へ転職したら年収が下がった」「転職後年収が大幅に下がって後悔した」というケースは多くあります。
また、なかには、高年収を提示している求人もありますが、残業が多かったり忙しい職場であることも多いので注意が必要。
40代の薬剤師が転職する場合、年収が下がる可能性があることをあらかじめ把握しておきましょう。
4.【必見】40代薬剤師が転職を成功させるポイント
40代でも十分採用のチャンスがあるとはいえ、やはり年齢が気になり「転職は難しいかも」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、40代の転職は20~30代と比べて難易度が上がります。
しかし、ポイントを押さえて40代ならではの強みを活かすことができれば、スムーズに転職活動を進められますよ。
ここでは40代薬剤師の転職を成功させるポイントをご紹介しますので、参考にしてください。
ポイント1.将来を見越して転職活動を行う
40代薬剤師は、将来を見越して転職活動を行うことが大切です。
なぜなら、40代での転職は「最後」となる可能性が高いためです。
希望とかけ離れた職場に転職してしまった場合、「不満があるけど、年齢的に転職できず我慢するしかない」という状況に陥ってしまう恐れがあります。
「年収より仕事内容の質を重視したい」「自由な時間を増やしプライベートを充実させたい」など、何を重視するかじっくり検討することが大切。
転職後に後悔にしないためには、将来を見据えたうえで「重視するポイント」を考えるようにしましょう。
ポイント2.働きやすさも考慮する
40代薬剤師が転職する際は、働きやすさも重要なポイントとなります。
体力は年齢とともに低下していくため、「まだまだ働ける!」と思っていても注意が必要。
ハードな職場に転職した場合、体力がもたなくなったり、仕事とプライベートを両立させることが難しくなる可能性があります。
「夜勤が多すぎて体力が持たない」「残業が多すぎて疲れが取れない」と感じる40代も少なくありません。
求人探しの際には「労働時間」「休日」「残業の有無」等についても、しっかりと確認しましょう。
ポイント3.スキルと経験の棚卸しを行う
40代薬剤師が転職を成功させるためには、スキルや実績を考慮して職場を選ぶことが大切です。
40代薬剤師の強みは、若手にはない「豊富な経験」であるため、これまで培ってきたスキルや実績をアピールすることで、内定率を高められます。
「調剤業務に慣れているので即戦力として活躍できる」「抗癌剤関連の副作用モニタリングができる」など、スキルや実績をアピールすることが大切。
とくに、若者にはないマネジメントスキルは重宝されやすいです。
即戦力として人手不足を解消できることをアピールすれば、採用につながりやすいでしょう。
<経験・スキルの棚卸しを行う方法>
しっかりと自己アピールするためには、事前に経験やスキルをまとめておくことが大切です。
以下に、経験・スキルの棚卸しを行う方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 経験を書き出す
⇒新卒から今までの経験を振り返ってまとめる
(1日の処方箋枚数等、細かな部分もまとめる) - スキルや強みをまとめる
⇒経験から身についた技術・資格等をまとめる - 業務での成果を書き出す
⇒生産効率の改善等、業務の成果を具体的にまとめる
(明確な根拠や定量的なデータがあるとベター)
ポイント4.求人の傾向を見極める
40代薬剤師が転職する際は、転職サイトを活用し、40代のワードで求人を検索するのがおすすめです。
「40代以上歓迎」「平均年齢40代」などと記載されている求人では、40代薬剤師を積極的に採用している可能性が高いです。
▼ファルマスタッフの求人例
(引用:フリーワード「40代」の求人結果|ファルマスタッフ|2020年11月27日時点
※勤務地等はモザイク加工を施しています)
一方、「第二新卒歓迎」「若手が活躍中」などと記載されている求人は、若手を積極的に採用している傾向にあり、40代薬剤師は不利になりやすいので注意が必要。
40代薬剤師が転職する場合は、「自分の年代に向いている求人なのか」見極めるようにしましょう。
ポイント5.薬剤師専門の転職サイトを活用する
40代薬剤師が転職する際は、転職サイトに相談するのがおすすめです。
転職サイトとは、求人紹介や転職のサポートをしてくれるサービスのこと。
転職サイトを利用すると、転職のプロであるアドバイザーが求職者にマッチする求人を紹介してくれたり、応募書類の添削を行ってくれます。
40代薬剤師は転職コストが高いこともあり、若手の薬剤師と比較して不利になりやすいので十分な対策が必要。
転職サイトを利用すれば、転職のプロが40代薬剤師ならではの自己アピールの仕方をアドバイスしてくれるので、内定の確率をぐんと高めることができますよ。
実際に、転職サイトに相談したことで「しっかり自分の強みをアピールできた」というケースも多いです。
40代という年齢がネックになり、転職に不安を感じているのであれば、ぜひ転職サイトの利用を検討してみてください。
5.40代薬剤師におすすめの転職サイト
転職活動を成功させるためには、「薬剤師に特化した転職サイト」の活用がおすすめ。
転職サイトを利用すれば、転職相談・求人紹介・選考対策など幅広いサポートを受けられます。
転職サイトのサポートを受けることで、自信を持って選考に挑めたり、内定の確率を高められるケースも多いですよ。
ここでは、おすすめの転職サイトをご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
対面でじっくり相談にのってもらいたいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
個別面談でじっくり相談にのってもらえるので、「自分の経験を活かせる転職先が分からない…」と悩んでいる40代の方にぴったり。
個別面談で相談することで、「スキルを活かせる職場へ転職できた」「40代薬剤師が働きやすい職場を紹介してもらえた」というケースも多いです。
また、ファルマスタッフのコンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からない情報を丁寧に教えてくれます。
じっくり相談にのってもらいたい方や、転職先の細かな情報を入手したい方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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公開求人数 | 約62,000件 (2021年2月時点) |
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対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
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地元で転職したいなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、大手人材会社「マイナビ」グループが運営している転職サイト。
全国15カ所に拠点があるので、地方在住でも便利に利用可能です。
また、マイナビ薬剤師は業界のなかでもトップクラスの求人数を保有しています。
たくさんの求人を比較できるので、40代薬剤師向けの案件を効率良く探すことができるでしょう。
地方で転職を考えている方や、たくさんの求人をチェックしたい方は、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 約61,000件 (2021年2月時点) |
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オーダーメイド求人を作成してほしいなら「ファーマキャリア」
(引用:ファーマキャリア)
ファーマキャリアは、オーダーメイド求人にこだわりのある転職サイト。
単に求人を紹介するだけでなく、条件交渉をして、求職者の希望にベストマッチする求人をつくりあげてくれます。
「転勤のない職場で働きたい」「残業は月20時間以内が希望」など、細かな希望条件のある方におすすめです。
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6.40代薬剤師に多い転職理由
現職でキャリアを積んでいるケースも多い40代薬剤師。
「どうして40代になってから転職したいと思ったのか」疑問に思いますよね。
もちろん人によって理由はさまざまですが、多くには「現職への不満」や「将来への不安」が関係しています。
ここでは、「40代の薬剤師に多い転職理由」を紹介するので、ご自分の状況と照らし合わせてみてください。
理由1.年収に満足していない
意外に感じるかもしれませんが、年収に対する不満があり、転職を検討する40代薬剤師は多いです。
40代になると、親の介護・子どもの受験などの出費がかさみ、年収を上げたいと考える人が多いためです。
また、40代になると、同年代の薬剤師であっても年収に大きな差があり、中には40代薬剤師の平均年収約600万円(参考:薬剤師の年収情報 総まとめ|薬キャリ)に届いていない人もいます。
「同世代の薬剤師と比較し、年収が低すぎる」「40代薬剤師の平均年収よりも100万円以上低い」と、焦るケースもあるようです。
ただし、40代の転職では、必ず年収をアップできるとは限りません。
場合によっては、今より年収が下がる可能性もあるので、転職前には「本当に転職すべきなのか」よく考えましょう。
理由2.定年後も働ける職場を選びたい
定年後も働きたいという希望があり、転職を希望する40代薬剤師は多いです。
薬剤師の職場では定年が60歳や65歳に設定されていることが多く、再雇用制度がないところも少なくありません。
「現職は体力的にきつくて長く働けない」「現職に再雇用制度がない」という場合、定年後の生活を見越して転職を検討する人もいるのです。
また、企業等に勤めていた薬剤師が「定年後に薬局やドラッグストアで働きたい」と考え、必要なスキル習得を目的に教育制度の整った職場へ転職することもあります。
定年退職後に就職先を見つけるのは難しいので、あらかじめ定年退職後の生活を見越して転職したいと考える人は多いです。
理由3.体力的な負担を減らしたい
40代になると体力の低下を感じるので、体力的な負担のない職場で働きたいという気持ちから転職を検討する人もいます。
若いうちは長時間立ち仕事や夜勤などの激務が苦になりにくいですが、40代になると「体力的に現職を続けるのが難しい」と感じることも少なくありません。
「20代のころは負担なく業務をこなせたのに、40代になると体に疲れが全く取れない」と悩むケースもあるでしょう。
長期間無理なく働くために、体力的な負担が少ない職場への転職を考える40代薬剤師は多いです。
7.【補足】40代薬剤師に求められる要素
40代の薬剤師には、20~30代とは異なる強みが求められています。
転職前には、あらかじめ求められる要素を把握しておくと、転職先選びや自己アピールの仕方のヒントになりますよ。
ここでは、40代薬剤師に求められる要素をご紹介します。
①在籍年数に応じた経験や能力
40代薬剤師には、在籍年数に応じた経験・能力が求められます。
なぜなら、40代薬剤師を採用する職場は「現場の即戦力となること」を期待しているからです。
例えば、調剤薬局では調剤業務を迅速にこなす力、病院であれば、薬学的知識を元にチーム医療の中で活躍する力が求められます。
40代薬剤師の場合、未経験の業務ではなく、前職で身につけた能力を活かせる現場へ転職するのが良いでしょう。
②マネジメント能力
40代薬剤師には、マネジメント能力が求められます。
40代を採用する場合、採用側が「ゆくゆくは管理薬剤師・エリアマネージャー・店長などのポジションを任せたい」と考えていることも多いのです。
そのため、薬剤師として日々の業務をこなすのみならず、後輩を指導する力、全体の業務内容を把握するリーダー的な役割が求められます。
管理職としての経験がある場合は、選考で有利になることが多いので、積極的にアピールしましょう。
③専門性の高いスキル
40代薬剤師の転職では、専門性の高いスキルが求められます。
これは、採用側が40代薬剤師に対し、即戦力はもちろん指導者として質の高い業務を行うことも期待しているためです。
例としては、「がん薬物療法に関する高い知識を持っており、若手薬剤師の指導ができる」などが挙げられます。
内定率を高めるためには、前職で培ったスキルをしっかりとアピールすることが大切です。
④謙虚な姿勢やコミュニケーション能力
40代で転職する場合、謙虚な姿勢やコミュニケーション能力が必要です。
転職先の同僚・上司が年下となり、指導を受けたり、業務内容を教わったりする可能性が高いためです。
また、転職先で管理者としての立場を任されるケースもあり、うまくまとめるためにはコミュニケーション能力が鍵になります。
謙虚な姿勢やコミュニケーション能力に欠けていると、「業務内容をスムーズに習得できない」「管理者を任せられたけれど、思うように動いてくれない」と悩むケースも少なくありません。
入職後に苦労しないためにも、謙虚な姿勢で丁寧にコミュニケーションをとることを大切にしましょう。
まとめ
薬剤師は40代でも十分転職できますが、業種によって難易度は異なるため、自分に合う求人を見つけることが大切です。
比較的転職しやすい職場としては「調剤薬局」「ドラッグストア」などが挙げられるので、ぜひ求人をチェックしてみてください。
また、40代の転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえて転職活動を行いましょう。
- 将来を見越して転職活動を行う
- 働きやすさも考慮する
- スキルと経験の棚卸しを行う
- 求人の傾向を見極める
なお、40代の転職を有利に進めるためには、総合的なサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」の利用がおすすめです。
以下の3社は「転職活動を手厚くサポートしてくれる」と評判なので、ぜひ利用してみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
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