最終更新日:2021/02/03
「転職に興味があるけれど、誰に相談すれば良いか分からない」と悩む薬剤師は多いです。
薬剤師会や転職サイトなど、相談先は複数ありますが「どの相談先を選べばいいか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
今後のキャリアを左右する転職については、自分自身が信頼できる人に相談できることが大切です。
そこで本記事では、薬剤師が相談先を選ぶポイントやおすすめの相談先について詳しく紹介します。
信頼できる相談先を見つけ、転職の不安や疑問を解消しましょう。
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1.薬剤師のおもな転職相談先
「転職したいけれど、どこに相談すればよいか分からない」という薬剤師は多いです。
薬剤師の相談先は複数あるので、状況に応じて自分に合う方法を選びましょう。
ここでは「薬剤師のおもな転職相談先」をご紹介します。
たくさんの地元求人をチェックできる「ハローワーク」
1つ目の転職相談先は、「ハローワーク」です。
ハローワークは、厚生労働省(国)が運営している公共職業安定所で、企業・求職者ともに無料で利用できます。
以下のような人は、ハローワークに相談するのがおすすめです。
- 地元の求人をたくさんチェックしたい
- 地元に転職サイトの拠点がない
- 中小企業の求人をチェックしたい
ハローワークには、地方に特化した豊富な求人が掲載されており、とくに中小企業の案件が豊富。
拠点は47都道府県すべてにあるので、近くに転職サイト等のオフィスがない方にもおすすめです。
ただし、ハローワークはどんな企業でも無料で求人を掲載できるため、ブラックな案件も紛れ込みやすいというデメリットがあります。
利用する際は個人で職場見学をするなどし、信頼できる求人かしっかりと検討するようにしましょう。
また、ハローワークでも面接対策や応募書類の作成等のサポートは行っていますが、アドバイスをくれるスタッフが「薬剤師の転職に詳しい」とは限らず、専門的なアドバイスは期待できません。
そのため、「ブラックな企業への転職を避けたい」「薬剤師業界に精通したアドバイザーにサポートしてほしい」という場合は、別のサービスの利用を検討したほうが良いでしょう。
薬剤師に特化した情報を入手できる「薬剤師会」
2つ目の転職相談先は、「各都道府県の薬剤師会」です。
薬剤師会は、薬剤師の知識向上・学術の振興等を目的として活動している機関で、場所によっては会や管轄内に紹介する薬剤師に対し、求人紹介を行っています。
以下のような人は、都道府県の薬剤師会に相談するのがおすすめです。
- ある程度転職ノウハウが身についている
- 薬剤師に適した求人を効率良くチェックしたい
- 薬剤師会に所属している
ある程度転職ノウハウが身についており、薬剤師会に所属している方は「都道府県の薬剤師会」に相談することもひとつの手段。
エリアごとの求人情報を効率的にチェックできるので、地方で転職を考えている薬剤師にもぴったりです。
ただ、薬剤師会のサポート内容は、各都道府県の機関によって差異があり「基本的に支援は求人紹介だけ」「面接対策等のサポートはない」というところも多いです。
手厚いサポートは受けられない可能性が高いので、都道府県の薬剤師会の利用は『自力で転職活動を進められる人』に向いているでしょう。
<お住まいの都道府県の薬剤師会をチェックしたい場合>
「日本薬剤師会のホームページ」のトップページ下部に、各都道府県のサイトが掲載されています。
転職を検討している県の、サイトをチェックしてみましょう。
手厚いサポートを受けられる「薬剤師専門の転職サイト」
3つ目の転職相談先は、「薬剤師専門の転職サイト」です。
転職サイトは、求人紹介や転職のサポートをしてくれるサービスで、民間の企業が運営しています。
以下のような人は、薬剤師専門の転職サイトに相談するのがおすすめです。
- 転職初心者で、何から手をつければよいか分からない
- 選考や面接に自信がない
- 職場の内部情報をしっかり確認したい
- 少しでも内定率を高めたい
薬剤師専門の転職サイトのアドバイザーは、薬剤師の転職に精通しており、専門性が高いので、求人探しや面接対策において、的確なアドバイスをもらえます。
手厚いサポートを受けられるので、転職に少しでも不安があるのなら、転職サイトを利用するのがおすすめです。
さらに、転職サイトでは、求人票には掲載されていない「職場の内部事情」も把握しています。
職場の雰囲気・社風などの情報も分かるので、転職のミスマッチを防ぐことができますよ。
定期的に相談会を開催しているサイトも多いので、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか?
記事中盤の「4.薬剤師におすすめの転職サイト3選」では、特におすすめの転職サイトをご紹介しますので、参考にしてみてください。
2.薬剤師の転職相談は『転職サイト』にするのがおすすめ!
薬剤師の転職相談先を複数ご紹介しましたが、少しでも転職活動に不安があるのであれば、まずは『転職サイト』に相談するのがおすすめです。
転職サイトには、薬剤師業界に精通したアドバイザーからのサポートを受けられる・職場の内部情報を教えてもらえるなど、たくさんのメリットがあります。
ここでは、薬剤師が転職サイトに相談するメリットをさらに詳しくご紹介します。
メリット1.幅広いサポートをすべて「無料」で受けられる
転職サイトでは、求人紹介はもちろん、手厚いサポートを無料で受けることが可能。
求職者は、金銭的な負担なく、転職活動を1から10まで支援してもらえます。
「民間が運営しているのに、なぜ無料で利用できるの?」と疑問に感じる方も多いですが、転職サイトは求職者ではなく「求人企業」から報酬を受け取ることで、運営が成り立っています。
上記画像のように、転職サイトの紹介により求職者の転職が確定すると、求人企業から転職サイト側に報酬が支払われます。
転職サイト側の売上は「求人企業」から入ってくるので、求職者は『完全無料』で利用できるのです。
転職時は、金銭的な不安を抱えるケースも多いですが、転職サイトの利用は無料なので、気軽に利用可能。
経済的な負担なく、手厚いサポートを受けられることは、大きなメリットといえるでしょう。
メリット2.求職者に合う求人を紹介してくれる
転職サイトを利用することで、希望に合う求人を効率良く見つけられます。
世の中には膨大な数の求人がありますが、一つひとつチェックして自分に合う案件を探すのは非常に大変。
転職サイトを利用すればアドバイザーが求職者の希望をヒアリングし、マッチする案件を提案してくれるので、求人探しの手間を大幅に軽減できます。
「最低でも600万円以上年収を確保したい」「教育体制が整った転職先を紹介して欲しい」など、希望条件を伝えてみると良いでしょう。
転職先が決まっておらず、効率的に情報収集したい方は、ぜひ転職サイトを利用してみてください。
メリット3.応募書類の添削・面接対策を受けられる
転職サイトを利用することで、薬剤師の転職ノウハウを持ったアドバイザーに、応募書類や面接対策などをサポートしてもらえます。
具体的には、以下のようなサポートをしてくれます。
- 薬剤師転職で聞かれやすい質問内容やこたえかたについてのアドバイス
- 採用担当の目にとまりやすい、自己アピールできる志望動機作成のサポート
- 面接の際の表情や話し方、服装のアドバイス……など
薬剤師の転職に精通しているアドバイザーからのアドバイスを受ければ、転職を有利に進められます。
転職サイトを利用して「十分な面接対策ができたので、当日しっかり受けこたえできた」「書類審査に一発で通った」と満足するケースは多いです。
とくに初めての転職では戸惑うことも多いので、転職サイトを利用し、万全の体制で転職活動を行いましょう。
メリット4.職場の内部情報をキャッチできる
転職サイトを利用すれば、求人票では分からない職場の内部情報をキャッチできます。
具体的には、以下のような情報をキャッチすることが可能です。
- 転職先の雰囲気
- 残業時間などの勤務環境
- 有給休暇の取得状況
- 転職先の教育体制……など
転職サイトでは情報を入手するために、求人企業を直接訪問したり、電話で確認したりと、入念な調査を行っているのです。
本来であれば入職後でないと入手するのが難しい情報を、事前にキャッチできるのは大きなメリット。
求人企業のリアルな情報を知ることで、「実際に転職してみると、想像と違った」「募集要項と労働条件が違う」といった失敗を防ぐことができます。
転職サイトから内部情報を得ることで、ミスマッチのない転職を実現できるでしょう。
メリット5.給与や待遇などの条件交渉を代行してくれる
転職サイトを利用すると、給与や待遇等の条件交渉をアドバイザーが代行してくれます。
給与や待遇の交渉は求職者から切り出しにくいものなので、代行してもらえるのは大きなメリット。
具体的には、「年収を30万程度上げて欲しい」「週休3日で働きたい」などの条件交渉を行ってくれます。
「企業と交渉して有利な条件で転職したい」「譲れない条件があるけれど自分から交渉するのはちょっと…」という方は、ぜひ転職サイトを頼ってみてください。
<ファーマキャリアは交渉に自信あり!>
薬剤師転職サイトのひとつである「ファーマキャリア」は、求人企業と積極的に条件交渉を行ってくれます。
(引用:ファーマキャリア)
年収アップを狙いたい方や、好待遇で転職したい方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
また、ファーマキャリアについては、記事中盤の「4.薬剤師におすすめの転職サイト3選」で詳しく解説しています。
メリット6.非公開求人をチェックできる
転職サイトに登録すると、各々の転職サイトが保有している「非公開求人」をチェックできます。
非公開求人とは、一般には公開されていない案件のこと。
非公開求人は「一般に公開すると応募が殺到すると予測される好条件の求人」であることが多いです。
<非公開求人のおもな傾向>
- 高収入
- 重要ポジションの募集……など
そのため、非公開求人をチェックすることで高年収・好待遇の案件に出会える確率がぐんとアップします。
「転職サイトを利用したら、想像以上の好条件の求人に出会えた」というケースも多くあります。
高年収や好待遇で転職したい場合は、転職サイトに相談して非公開求人を紹介してもらいましょう。
3.転職サイト利用の流れ|サポート内容もチェック
初めて転職サイトを利用する場合、「どのような流れで転職するのか」疑問に感じることも多いですよね。
登録に関して不安を感じる人も多いですが、転職サイトの利用に難しいことはなく、誰でも気軽に活用できます。
ここでは、「転職サイトの利用の流れやサポート内容」をご紹介します。
ステップ1.登録
転職サイトを利用するためには、まず、登録をする必要があります。
転職サイトは複数あるので「自分が希望する情報を提供してくれるか」「サポートが充実しているか」など、総合的に判断して決めるようにしましょう。
<転職サイトは複数利用しよう!>
効率よく転職活動を進めるためには、複数の転職サイトに登録するのがおすすめです。
2~3社のサイトを併用することで、以下のようなメリットを得られます。
- 各サイトが保有する独占求人をチェックできる
- より多くの求人を比較できる
- 相性の良いアドバイザーと出会えるチャンスが増える
ステップ2.転職相談・面談
転職サイト登録後は、アドバイザーと面談・転職相談を行います。
転職相談では、希望の転職先の条件、スキルや経歴を伝え、自分にマッチした転職先を決めるための総合的なアドバイスをもらいます。
転職サイトのアドバイザーは、これまでの転職支援実績をもとにした豊富なノウハウを持っているので、有意義なアドバイスをもらえるケースが多いです。
また、的確なアドバイスをもらうためには、スキルや経歴を嘘偽りなく伝えることが大切。
スキルや経歴が正確に伝わっていないと、ミスマッチな職場を紹介され、入職後に「業務についていけない」「自分に合わない」と後悔する恐れがあります。
「3年間調剤薬局に勤務しており、調剤スキルは身についている」など、現状を伝えたうえで、「転職先の人間関係が不安」「教育体制の整った職場へ転職したい」など、転職時の悩みを相談してみると良いでしょう。
アドバイザーにスキルや経歴を正確に伝え、自分に合う求人の傾向をアドバイスしてもらいましょう。
ステップ3.求人紹介
アドバイザーとの面談・転職相談が完了したあとは、求人紹介へと進みます。
求人紹介では、面談のヒアリング内容をもとに、求職者にベストマッチする求人を紹介してくれます。
また、転職サイトでは、求人票には記載されていない職場の内部情報を把握しています。
求人紹介時には、詳しい情報を教えてもらえるので「教育体制はどうなっている?」「残業時間はどのくらい?」など、気になることは漏れなく確認しましょう。
疑問や不安を解消することで、転職先のミスマッチを防ぐことができますよ。
<非公開求人をチェックできる場合も!>
転職サイトは、独自の非公開求人を保有しているところも多く、求職者のスキルによっては、好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。
非公開求人は基本的に「登録者のみに紹介する」サイトが多いので、まずは気軽に転職サイトに登録してみてください。
ステップ4.応募・面接
気になる求人が見つかった場合は、応募・面接のステップへと進みます。
希望の求人に応募し、面接を受ける際、転職サイトから以下のようなサポートを受けることができます。
- 応募書類の添削
- 面接での受けこたえや面接時の表情、服装などのアドバイス
- 面接日程の調整や応募先とのやり取り
このように、転職サイトを利用すると、手厚いサポートを受けることが可能。
分からない点があれば丁寧にサポートしてもらえるので、初めての転職でも安心です。
実際に「転職サイトにフォローしてもらったおかげで、自信を持って選考に臨めた」と満足するケースも多いです。
転職サイトからのサポートを受ければ、「応募や面接に関し不安がある」という方でも安心して面接に臨むことができるでしょう。
ステップ5.内定
内定が決まった後は、入社書類の準備・勤務開始日など、様々なことを決めなければなりません。
内定後の諸手続に関しても、転職サイトのサポートを受けることができます。
たとえば、「入社日調整」や「待遇・条件の交渉代行」などの依頼が可能です。
また、サイトによっては入職後の相談にのってくれるところもあるので安心です。
ここまで説明したように、転職サイトは1から10まで親身にサポートしてくれるので、効率的に転職活動を進められるはずですよ。
「転職に不安がある」「転職活動をスムーズに進めたい」という方は、ぜひ気軽に転職サイトを利用してみてください。
4.薬剤師におすすめの転職サイト3選
ここまで説明したように、転職サイトの相談先としては「転職サイト」の利用がもっともおすすめです。
ただ、転職サイトにはさまざまな種類があるので「どのサイトを利用していいか分からない」と迷ってしまいますよね。
転職成功の確率を高めるためには、求人数が多く、親身にサポートしてくれるサイトを選ぶことが大切です。
そこでここでは、たくさんのサイトから厳選した「おすすめの転職サイト3社」を紹介します。
本記事で紹介する3社は「【最新】薬剤師転職サイトおすすめランキングBEST4!正社員・パート・派遣別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
転職の悩みを親身に聞いて欲しいなら「ファルマスタッフ」
(引用:ファルマスタッフ)
「ファルマスタッフ」は、「日本調剤グループ企業」が運営している転職サイトです。
個別面談でじっくり相談にのってもらえるので、「初めての転職でどのように転職活動を進めれば良いか分からない」と悩んでいる転職初心者の方にぴったり。
個別面談で相談することで、「転職に関する不安を解消できた」「今後の方向性をしっかり考えられた」というケースも多いです。
また、ファルマスタッフのコンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からない情報を丁寧に教えてくれます。
転職の不安をしっかり解消したい方や、職場の細かな情報を入手したい方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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公開求人数 | 約62,000件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.38-8931.com/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファルマスタッフの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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地方での転職について相談したいなら「マイナビ薬剤師」
(引用:マイナビ薬剤師)
マイナビ薬剤師は、大手人材会社「マイナビ」グループが運営している転職サイト。
全国15カ所に拠点があるので、地方在住でも便利に利用可能です。
また、マイナビ薬剤師は業界のなかでもトップクラスの求人数を保有しています。
たくさんの求人を比較できるので、希望にマッチする案件を効率良く探すことができるでしょう。
地方で転職を考えている方や、たくさんの求人をチェックしたい方は、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 約61,000件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!マイナビ薬剤師の悪い評判と利用前の全注意点」 |
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希望の求人が見つからずお困りなら「ファーマキャリア」
(引用:ファーマキャリア)
ファーマキャリアは、オーダーメイド求人にこだわりのある転職サイト。
単に求人を紹介するだけでなく、条件交渉をして、求職者の希望にベストマッチする求人をつくりあげてくれます。
そのため、「ライフスタイルの変化に伴い、週休3日で働きたい」「16時で退勤できる職場に勤めたい」といった、細かな希望条件のある方におすすめ。
また、コンサルタントの教育を徹底しており、ヒアリング力や交渉力は一流です。
他サイトで希望に合う求人を見つけられなかったり、こだわりの条件がある方は、ぜひファーマキャリアに相談してみてください。
運営会社 | エニーキャリア株式会社 |
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公開求人数 | 約40,000件 (2021年2月時点) |
非公開求人数 |
非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://pharmacareer.jp/ |
詳しい解説は以下を確認してください。 「登録前に確認!ファーマキャリアの悪い評判と利用前の全注意点」 |
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5.転職サイトを利用する前に知っておくべき注意点
転職サイトは、転職活動を効率的に進めるために非常に有用ですが、場合によっては不満に感じることもあります。
転職サイトをスムーズに利用するためには、あらかじめ転職サイトの注意点について把握しておくことが大切です。
ここでは、「転職サイトを利用する前に知っておくべき注意点」をご紹介します。
注意点1.しつこく連絡がきたり転職を急かされる可能性がある
薬剤転職サイトを利用すると、場合によっては連絡がしつこかったり、転職を急かされることもあります。
というのも、転職サイトは、利用者が内定を獲得することで、報酬を受け取る仕組みになっており、アドバイザーにノルマが課せられているケースもあるのです。
(▼転職サイトの仕組み)
すべてのアドバイザーが当てはまるわけではありませんが、なかにはノルマを達成するため「急がないと、好条件の求人がなくなりますよ」等と転職を急かしてくる人もいます。
「じっくりと転職先を検討したいのに、必要以上に急かされる」「連絡をしつこくしてくる」と悩む人も少なくありません。
しつこく連絡されたり、転職を急かされたくない場合は、あらかじめ連絡可能時間や転職希望時期を伝えておくことが大切。
「仕事があるので、平日の17時以降に連絡してほしい」などの連絡可能時間、「3ヶ月後に転職した」などの転職希望時期を伝えておくことで、転職を必要以上に急かされる可能性が低くなります。
あらかじめ、アドバイザーに転職時期に関する希望を伝えておき、転職を急かされるのを防ぎましょう。
注意点2.アドバイザーと相性が合わない場合もある
転職サイトを利用する際、アドバイザーと相性が合わない場合もあります。
全てのアドバイザーが、転職に関する希望をくみ取り、希望に合う求人を紹介してくれるとは限らず、中には的外れな求人ばかり紹介してくるアドバイザーもいるのです。
アドバイザーと相性が合わないままサポートを受けても、良い結果は得られないので、相性が合わない場合は変更を申し出ることが大切。
以下のような場合は、できるだけ早く担当者を変更してもらいましょう。
- 転職を過剰に急かしてくる
- 希望に合わない求人ばかり紹介される
- 求職者の意見を尊重してくれない……など
<コンサルタントを変更する方法>
担当者の変更は、転職サイトにメールや電話で連絡を入れることで対応してくれます。
また転職サイト自体が合わない場合は、他の転職サイトを利用することも手段です。
以下の記事では、おすすめの転職サイトをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
注意点3.個人情報を登録する必要がある
転職サイトを利用するには、個人情報を登録する必要があります。
登録内容としては、住所・氏名・電話番号・年齢、薬剤師免許に関する情報が挙げられます。
転職サイト側は個人情報の管理を厳重に行っているので問題になる可能性は低いですが、不安に感じる方も少なくありません。
個人情報の流出が心配な場合は、プライバシーマークがある転職サイトを利用するのがおすすめです。
プライバシーマークとは、「個人情報管理を徹底していることを、第三者機関が証明し、要件を満たした場合に認められる登録商標」。
プライバシーマークがあるサイトは個人情報の取り扱いを徹底しているので、安心して利用できます。
下の画像の右側は、薬剤師転職サイト『マイナビ薬剤師』の公式サイトに掲載されているプライバシーマークです。
(出典:薬剤師の転職・求人・募集はマイナビ薬剤師)
上記のようなマークがあるサイトであれば、安心して利用できるでしょう。
6.【相談前に確認】薬剤師転職サイトを100%活用するコツ
せっかく転職サイトを利用するのであれば、最大限活用したいですよね。
転職サイトを有効活用するためには、アドバイザーに頼りきるのではなく、自分自身でもアクションを起こす必要があります。
ここでは、「薬剤師転職サイトを100%活用するコツ」をご紹介します。
コツ1.転職理由を明確にしておく
転職サイトに相談する際は、転職理由を明確にしておくことが大切です。
転職理由が曖昧な状態では、アドバイザーが求職者の希望を掴みにくく、本来の目的とは反れた転職先を紹介されてしまう恐れがあります。
例えば、「専門性を高めたいので、特定の診療科に特化した病院に転職したい」「ドラッグストアでOTC医薬品に関する知識を深めたい」などのはっきりした転職目的があると、具体的なアドバイスをもらうことができるでしょう。
転職について相談する前には、転職目的を明確にしておきましょう。
コツ2.希望条件に優先順位をつける
希望条件に優先順位をつけて伝えることで、転職サイトを効率的に利用できるようになります。
転職においてはさまざまな希望があると思いますが、すべてを満たせる職場が見つかるとは限りません。
「転職サイトを利用したけれど、希望にマッチした転職先が見つからなかった」という事態を防ぐには、転職の目的にあわせて「譲れない条件」と「妥協できる条件」を分けておくことが大切。
たとえば、「プライベートの時間を確保したい」という希望がもっとも重要であれば、以下のように条件を切り分けることができます。
譲れない条件 |
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---|---|
妥協できる条件 |
|
上記のように、希望条件を切り分けると、おのずと自分に合う求人を探しやすくなります。
譲れない条件を満たしている職場に転職できれば、後悔のない転職を実現できるはずですよ。
コツ3.あらかじめ転職先の情報収集をしておく
あらかじめ転職先の情報収集をしておくことも大切です。
転職サイトの面談は、時間が限られていることも多いですが、あらかじめ転職先の情報を収集しておくことで、ポイントを絞った相談ができます。
年収・勤務時間・福利厚生など、募集要項や転職先の公式サイトから分かる情報は事前にキャッチしておくのがおすすめです。
その上で、自力で情報収集するのが難しい「転職先の教育体制」「転職先の人間関係」などについては、転職サイトに聞くのが良いでしょう。
また、受け身での転職活動はミスマッチが生じやすく、転職失敗につながるので、自分で得た情報と転職コンサルタントからの情報を総合的に判断することも重要です。
事前にある程度情報収集しておき、効率的に転職相談を行いましょう。
<情報収集に役立つ口コミサイト>
転職先についてリサーチしたい場合は、口コミサイトを活用するのもおすすめ。
以下サイトには、元社員や現社員からのリアルな口コミが投稿されているので、ぜひご覧になってみてください。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
転職会議 |
300万件以上の口コミを掲載! |
キャリコネ |
雰囲気のほか、給与明細などリアルなデータをチェックできる |
コツ4.転職意志があることをアピールする
薬剤師転職サイトを効率よく利用するには、転職意欲をアピールすることが大切です。
アドバイザーは、転職を決めることで成功報酬が得られるため、転職意欲が高い人ほど、優先的にサポートを受けられる傾向があります。
「求人をなかなか紹介してもらえない」「連絡頻度が低い」と感じる場合は、アドバイザーが他の転職者のサポートを優先している可能性が高いです。
焦って転職活動をする必要はありませんが、転職サイトに手厚いサポートをしてほしい場合は、転職意欲をアピールするようにしましょう。
以下に、転職意欲をアピールする方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
<転職意欲をアピールする方法>
- アドバイザーと小まめに連絡をとる
- できるだけ早く転職したいと伝える……など
コツ5.複数の転職サイトに登録する
薬剤師が転職サイトを上手に活用するには、複数の転職サイトに登録するのがおすすめです。
複数の転職サイトに登録するのには、以下のようなメリットがあります。
- それぞれの転職サイトの非公開求人を紹介してもらえる
- 転職コンサルタントの比較ができる
- 相性の良いアドバイザーに出会いやすい
- 複数のアドバイザーからアドバイスを受けられる……など
「なかなか希望の求人が見つからなかったけれど、別のサイトに登録したら思わぬ好条件の求人を紹介してもらえた」というケースも少なくありません。
希望の求人と出会える可能性を高めるためにも、ぜひ複数の転職サイトを利用してみてください。
7.薬剤師の転職相談に関するQ&A
最後に、薬剤師の転職相談に関するQ&Aをまとめました。
転職相談をする予定の方は、参考にしてみてください。
Q1.転職サイトは相談だけでもOK?
転職サイトは、相談だけでも利用できます。
転職サイトのひとつである「ファルマスタッフ」では、転職しない相談会も実施しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(引用:転職しない相談会|ファルマスタッフ)
Q2.薬剤師の転職相談でよくある内容は?
薬剤師の転職相談で多いのは、おもに以下のような内容です。
- 今後のキャリアについてアドバイスが欲しい
- スキルアップできる職場を紹介して欲しい
- ワークライフバランスを整えるためにアドバイスが欲しい
- 人間関係や労働環境の不満を解消したい
転職サイトでは、上記のような相談にも親身にのってくれます。
現職で悩みや不満がある場合は、ぜひ転職サイトに相談してみてください。
Q3.転職サイトは平日夜や土曜でも相談できる?
平日夜や土曜の相談に対応している転職サイトもありますが、営業時間は個々よって異なります。
転職サイト利用時には、あらかじめ相談対応時間を確認しておきましょう。
Q4.転職サイトの相談会とは?
転職サイトの相談会は、転職希望のある人が、求人探しや転職活動の方法などを相談するための場です。
転職サイトの相談会では以下のような相談ができます。
- 転職が初めてで、何から手をつければ良いかわからない
- 求人検索したけれど、希望に合う求人が見つからない
- 履歴書の書き方がわからない
- 転職のタイミングに迷っている
- 同年代の人よりも年収が低いので何とかしたい……など
転職相談会では、転職のプロに素朴な疑問や相談を投げかけることができます。
自分ひとりで考えるよりも、疑問や不安を効率的に解消できるので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
薬剤師の転職相談先としては「ハローワーク」「各都道府県の薬剤師会」と「転職サイト」が挙げられます。
いずれも求人紹介等を受けられますが、手厚いサポートを受けたい場合は「転職サイト」の利用がおすすめです。
以下は「求人が豊富でサポートも充実している」と評判のサイトなので、ぜひチェックしてみてください。
サイト名 | おすすめの人 |
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ファルマスタッフ |
|
マイナビ薬剤師 |
|
ファーマキャリア |
|
また、転職サイトを利用する際は、以下のポイントを踏まえて相談すると効率的です。
- 転職理由を明確にしておく
- 転職の際の希望条件に優先順位をつける
- あらかじめ転職先の情報収集をしておく
- 転職意志があることをアピールする
- 複数の転職サイトに登録する
薬剤師転職サイトを100%活用するために、しっかりポイントを押さえておきましょう。